2022/6/25-26 雲取山
山岳愛好会雷鳥(東京大学・お茶の水女子大学公認サークル)
雲取山山行計画書 メンバー・在京用計画書
作成者: 桐原、河野
■日程 2022/06/25(土)-26(日)、予備日 なし
■山域 奥多摩
■目的 テント泊経験
■在京責任者・助言役 渡邉
■在京本部設置要請日時 2022/06/26(日) 21:00
■捜索要請日時 2022/06/27(月) 9:00
■メンバー(8人)
CL桐原, SL河野, 近, 榛澤, 朝倉, 平戸, 鈴木, 櫻田
■集合
西武秩父駅改札 8:20
■交通
□行き 950円
西武バス三峯神社線 三峯神社行き
西武秩父 8:30(次発9:10)ー三峯神社 9:45(次発10:25)
□帰り 640円
西東京バス 奥09 奥多摩行き
鴨沢(9:48/10:00/10:52/12:20/14:18/…/18:40終)ー奥多摩駅(10:25/10:36/11:28/12:56/14:54/…/19:16終)
■行程
□日程・コースタイム
<1日目>
三峯神社ー0:25ー妙法ヶ岳分岐ー0:30ー1308m地点ー0:40ー地蔵峠ー0:20ーお清平ー1:20ー白岩小屋ー1:10ー大ダワー0:30ー雲取山荘ー0:30ー雲取山ー0:20ー雲取山荘
計5:45 10.4km
※雲取山までは,時間・モチベーション次第でカット。この場合計4:55
<2日目>
雲取山荘ー0:30ー雲取山ー0:20ー小雲取山ー0:20ー1770m地点ー0:20ーブナ坂ー0:30ー1508m地点ー0:25ー堂所ー1:20ー小袖乗越ー0:20ー鴨沢
計4:05 11.9km
総計9:50 22.3km
□目標通過時刻(コースタイム*1.0+1時間につき10分程度の休憩)
三峰神社10:00-炭焼き平10:55-地蔵峠11:45-白岩小屋13:35-大タワ14:55-雲取山荘15:35
雲取山荘5:45-雲取山6:15-ブナ坂7:25-堂所8:30-小袖乗越10:10-鴨沢10:30
■エスケープルート
雲取山まで:三峯神社まで引き返す
最終バス:三峯神社(16:30)ー西武秩父(17:45)
雲取山から:鴨沢まで進む
■テント場、山小屋情報
□雲取山荘
テント泊…1500円/人、予約不可、人数制限なし、山荘にて直接申し込み、水場・トイレ利用可
小屋泊…素泊まり5800円/人、予約制、人数制限をして営業中
携帯電話の電波状況:docomo〇、au〇、softbank×
日本山岳救助機構(jRO)会員は会員証を持参した本人のみ受付時に提示で500円引き
電話:0494-23-3338(午前9時~8時ごろまで) http://kumotorisansou.com/
□七ツ石小屋
テント泊…500円/人、20名限定、予約必須、水場アリ
小屋泊…素泊まり4000円/人、6名限定、予約必須、水場アリ
電話:090-8815-1597 https://nanatsuishigoya.com/
□白岩小屋:現在閉業中 https://tektek-tozan.com/koya-tento/4715/
□三条の湯
テント泊…1000円/人、幕営数:15張
小屋泊…素泊まり6300円/人、定員80名
電話:0428-88-0616 https://www.taba-kan.co.jp/blank-9
■地図
二万五千分の一地形図:「奥多摩湖」「武蔵日原」「丹波」「雲取山」「三峰」
山と高原地図:「26 雲取山・両神山」
■共同装備
・テント(Dunlop V6 No.1):榛澤・桐原
・テント(ステラリッジ4 No.2):河野
・救急箱(有紗):桐原
・鍋(竹小竹):櫻田
・調理器具セット(キャサリン):桐原
・ヘッド(緑11):平戸
・カート×2:鈴木
■食当
1日目夜:近
2日目朝:朝倉
■個人装備(登山用品店でその名前を出せば、全て案内してくださるはず)
□化繊の登山服 □ザック(最低でも60L〜のサイズ。夏合宿なども参加するのであれ
ば、75L前後を買ってしまったほうが良い。詳しくは店員さんに相談。) □ザックカバー(ザックに付属している事が普通) □雨具(登山用の雨具を必ず購入。ゴアテックス推奨) □防寒具(化繊のパーカーなど)□シュラフ(3シーズン用が良いが、どこに行くかを店員さんに伝えて相談。キャンプ用の大きいものは不可)□ マット(シュラフの下に敷く銀マットorエアーマット)□登山靴 □替え靴紐 □水 □行動食 □非常食 □ヘッドランプ □予備電池 □ゴミ袋 □ライター □地図(磁北線を引いた上で印刷or購入) □コンパス□食器□コッヘル □エマージェンシーシート □筆記用具 □計画書(要印刷) □常備薬 □学生証 □健康保険証 □現金 □遭対マニュアル(要印刷) □日焼け止め □マスク □タオル □消毒液orアルコール除菌シート□着替え□モバイルバッテリー(□着替え□軍手□歯ブラシ□帽子□サングラス □熊鈴 )
※着替えやダウンの防寒具、シュラフなど、濡らすとまずいものは防水を徹底する。ジップロックに入れたり、スタッフバッグ(登山用品店にあります)に入れたり袋を二重にしたり。レジ袋はガサガサうるさいので音があまり出ない袋を使う。
印刷した計画書や地図もジップロックに入れよう。
■遭難対策費
200円×8=1,600円
■決行・転進判断
前日18時までに中止・転進判断
日曜日に日帰り転進する場合は土曜日18時に再度判断
■注意点
・白岩小屋は荒れている。
・特に午後、稜線上において天候の急変に注意。
■現地連絡先
警視庁青梅警察署 0428-22-0110
山梨県警察上野原警察署 0554-63-0110
埼玉県警察秩父警察署 0494-24-0110
■備考
□日出・日没時刻
日の出 4:20 日の入り 19:14
(参考:https://alumicase.com/acdc/mountain.html)
□交通機関
・西東京バス
氷川車庫 0428-83-2126
https://www.nisitokyobus.co.jp/rosen.html
奥多摩駅時刻表
http://transfer.navitime.biz/bus-navi/pc/diagram/BusDiagram?orvCode=00042103&course=0000430102&stopNo=1
鴨沢時刻表
http://transfer.navitime.biz/bus-navi/pc/diagram/BusDiagram?orvCode=00042172&course=0000430501&stopNo=3
お祭時刻表
http://transfer.navitime.biz/bus-navi/pc/diagram/BusDiagram?orvCode=00042120&course=0000430401&stopNo=10
・西武バス
西武観光バス秩父営業所 0494-22-1635
https://www.seibubus.co.jp/rosen/
路線バス時刻表
https://www.seibubus.co.jp/rosen/mitsumine/
□温泉
・奥多摩温泉もえぎの湯
3時間850円/人、営業時間10:00-20:00(奥多摩駅より徒歩10分)
https://www.okutamas.co.jp/moegi/
□参照
・過去記録
2021年度記録
2019年度記録
2019年度記録
2018年度記録
・埼玉県警察 小屋情報・通行止め情報
https://www.police.pref.saitama.lg.jp/d0010/kurashi/tozanjouhou.html
・東京都奥多摩ビジターセンター 奥多摩 登山道・道路状況一覧
https://www.ces-net.jp/okutamavc/info/52
・丹波山村観光ガイド
http://www.vill.tabayama.yamanashi.jp/kanko/
丹波山村役場 電話:0428-88-0411
□ラジオ
NHKラジオ第一(東京)594kHz
NHKラジオ第二(東京)693kHz
□コロナ対策 ※[raicho_all:461]
1. 遭難などの緊急時を除き、山小屋の使用を控える。
2. 長期休暇中は平日の活動を中心にする。
3. 山頂付近などの人が多いところでは長時間滞在しない。
4. 最大10人以内のパーティーとする。
5. 常に、パーティー内の連携を損ねない範囲で十分に距離を取る。
6. マスクを常用する。
7.水や食料は事前に購入しておき、登山山域での買い物を控える。また下山後の会食も控える。
8. テント内の人数は定員の半分程度とし、余裕をもって使用する。
9.メンバー全員が当日朝検温して担当者に提出。山行前の体調管理はしっかりと行い、少しでも風邪の症状がある場合は参加を控える。
2022/07/06 雲取山山行記録
■日程 2022/6/25-26(土日)
■山域 奥多摩
■天候 晴れ
■メンバー(8人)
CL桐原, SL河野, 近, 榛澤, 鈴木, 平戸, 櫻田, 朝倉
■総評(桐原)
テント泊の経験を積むうえで意義深い山行だった。6月としては異常な酷暑の中で体力的に厳しい登山ではあったが、心配していた雷雨に見舞われることはなく、落ち着いてテント泊登山の技術を確認することが出来た。食事も力が入っていて彩りのある2日間となった。
■タイムスタンプ
□1日目
三峰神社 10:15発
炭焼平 11:10着 11:25発
霧藻ヶ峰 11:55着 12:02発
前白岩の肩 12:52着 13:08発
白岩小屋 13:45着 14:03発
白岩山 14:21着 14;28発
大タワ 15:14着 15:21発
雲取山荘 15:40着
□2日目
雲取山荘 4:05発
雲取山 4:30着 5:45発
奥多摩小屋跡 6:25着 6:35発
ブナ坂 6:54着 7:00発
堂所 7:50着 8:00発
小袖乗越 9:10通過
鴨沢 9:35着
■ルート概況等
・鹿が多い
・七つ石山のトラバースは滑落に注意が必要
・雲取山荘のテント場は1,500円/人に値上げ(jRO会員割引適用対象外)
・水場は雲取山荘および堂所-小袖間にあり
■山行記
□1日目(平戸)
8時20分、西武秩父駅に集合してバスに乗った。
バス停では朝なのに死ぬほど日差しが強かったため、昼頃の暑さが不安になった。
三峯神社(なぜかみふねと読んでしまう)あたりで準備を整えて、登山を開始した。重いリュックを持って坂を上がるのはやはり大変だったが、山中では結構木が多く日陰も多かったため思ったよりも暑くなく助かった。
最初の休憩では、地図での位置確認をした。炭焼き窯があり、流石鬼滅の刃の聖地だな(?)と思った。
(登るのに精一杯で以降記憶(順番)が怪しいかもしれません)
休憩を取った、途中にあった小屋は最初無人のように見えたが、すぐに中の人が出てきてくださって、シカのお尻は警戒状態で3倍くらいになる、などの情報を教えてもらった。
雲取山荘までの道中では先輩方に尾根、コルなどの言葉の意味や判別の仕方を教えてもらった。
休憩するたびに虫(ハエ?)がどんどん増えてきて、虫除けを持ってくればよかったと思った。
途中の白岩小屋はボロボロだったが、中にシカがいて、写真を撮らせてくれた。この後の道中でも3体くらいシカを見かけた。
テント場につくと、結構混んでいたため、少し山荘から離れたところにテントを立てた。自分はバテていたためほとんど手伝えなかったが、二本ほどテントの棒が足りなかったようで、形が変になってしまったらしい。
夜ご飯は、近さんによるスープクリームパスタ(?)とサラダだった。食材の選び方や準備がとてもしっかりしていて、自分的にはサラダのパプリカが一番美味しかった。
ご飯後は、トイレなどの後、19時くらいに消灯した。何回か起きてしまった気もするが十分に寝られた。
□2日目(鈴木)
午前3時前に起床。空があからんできていて綺麗だった。天気が良く、美しい朝日が見られるのではと期待が膨らんだ。午前4時に雲取山頂へと進み始める。涼しい空気の中を登ることができて心地よかった。山頂へ着く前に太陽が昇ってしまったが、木の間から眺める朝日も素晴らしかった。頂上からはオレンジから水色へとグラデーションになっている空を背景に、傘雲をかぶった富士山が見えた。自分のiphone(6s)のカメラの性能の悪さを知っているのであまり写真は撮らず、他の方が後ほど美しい写真を共有してくださることを願った。
午前5時45分ごろ山頂を出発。しばらくざれ場が続く。(ざれ場という言葉は河野さんに教えていただいた)周囲の山々を見下ろす開けた視界は格別で、特に青々とした山が遠くまで続き明るい水色の空へと繋がっていく景色が素晴らしかった。なぜか「山へ来たのだ」という実感が胸に迫った。下山途中、後ろを歩く上級生の方が面白い形の木に気づいた。遠くの景色ばかり見ていてすぐ近くの面白いものを見落としていた自分を反省し、山ではもっと視野を広く持とうと感じた。すぐ近くを眺めると可愛らしいキノコや変わった色の石などさまざまな物があった。
7つ岩へは登らず鴨沢へ進む。所々に「平将門逃走ルート」「平将門迷走ルート」と書かれた看板があった。迷走とはなんだろうか、と思うと同時に便利な地図もコンパスもなく山を歩いた時代に思いを馳せた。食料や水はどうしていたのだろうか。どのように眠っていたのだろうか。
頂上から下山している間中、蝿が大量にいて顔まわりを飛んでいた。しかし残すところ1時間ほどとなると蝿はパタリといなくなり、頭上から虫の声が・どこかからカエルらしき声が聴こえるようになった。やがて一般道が見えてくると達成感でいっぱいになった。鬼滅ブームに乗って鬼滅カラーで決めているのぼり旗を横目にどんどんとバス停の方へ降りていく。10分ほどするとバスが到着した。そして奥多摩駅へついた。風は生ぬるく陽はジリジリとしており、真夏を感じさせる暑さだった。アイスクリームを売るお店がなかったことが残念だった。温泉へ行く人が少なかったこともあり、電車に乗り込んだ後順次解散となった。
■感想
□桐原
・晴れた石尾根はこんなに気持ち良い稜線なのかと感動しました。過去に何度か雲取山を馬鹿にする発言をしたことをお詫び申し上げます。
□河野
・3年ぶりの再訪でしたが、以前の霧景色とはうってかわっての快晴で、雲取の全容を見ることができ新鮮な気持ちで登れた。山の景色はやっぱり朝が好き。
・立ち枯れのある空間を愛おしく思うこの感情に、桐原くんが「ギャップ萌え」という名前を付けてくれた。
□近
・ずっと登りたいと思っていた雲取山に登頂できてとても嬉しい。登り下り共に多くの登山者とすれ違って、雲取山は人気の山なのだと改めて感じた。
・耳を十箇所ほど虫に刺されて、帰宅後顔全体が腫れてしまった。夏は虫除け対策を万全にするようにしたい。
・登りがとても大変だった。周りのペースについていけるように体力をつけたい。
・読図、先頭を歩くこと、幕営など多くのことを学んだ山行だった。
・前後のメンバーの体調に気を配ることができたのがよかった。これからもさらに泊まり経験を積んでいきたい。
□榛澤
・テント泊の良い練習になった。
・山頂から地元の山を見ることができ、少し興奮した。
□鈴木
・今までは30Lのザックのみしか使ったことがなかったので、大きなザックを背負っての登山は不安でした。しかし、リュックの背負い方を教えていただいたり先頭近くで登らせていただいたりして無事に登り切ることができました。今回は少ししか共同装備を持ちませんでしたが、今後はもう少し装備を持って登れるように体力作りを頑張りたいと思います。
□平戸
登りがとても大変でした。周りの景色を見れるくらいの余裕を持てるぐらいの体力をつけたいです。また、下りの展望が非常に良かったです。人生で一番挨拶した気がします
□櫻田
・山を登るときの相棒として、シスコーンは最高であるということがわかった。
・YAMAPが優秀すぎるために、初日は紙の地図をほとんど見なかった。これではまずいと思い、二日目は地図を見ることができた。優れた技術は人をダメにするのだと実感した。
・虫除けスプレーを持ってこなかったことを大反省した。
・二日目は先頭を歩かせてもらったが、歩くペースや休憩のタイミングなど、とても難しかった。また機会をいただいた時には頑張りたい。
□朝倉
山頂から望む朝日も素晴らしかったが、山頂を過ぎた後の下りで視界が開けた時に見えた展望が格別だった。