2022/6/30 川苔山ハイク

山岳愛好会雷鳥(東京大学・お茶の水女子大学公認サークル)
川苔山ハイク計画書
作成者: 豊永、近
■日程 2022/06/30
■予備日 なし
■山域 奥多摩
■目的 交流
■在京責任者・助言役 山口
■在京本部設置要請日時 06/30 20:00
■捜索要請日時 07/01 8:00
■メンバー
CL近, SL豊永, 岸田, 中田
■集合
奥多摩駅 8:05
■交通
[行き]
JR青梅線
青梅駅[7:29]→奥多摩駅[8:05]
[帰り]
JR青梅線
奥多摩駅[14:38/15:20/16:06]→青梅駅[15:14/15:56/16:45]
■行程(計7時間05分)
奥多摩駅-(0:50)-安寺沢-(1:40)-本仁田山-(0:15)-瘤高山-(0:20)-大ダワ-(1:00)-舟井戸-(0:35)-川苔山-(0:25)-舟井戸-(0:20)-1010m分岐-(1:10)-大根ノ山ノ神-(0:30)-鳩ノ巣駅
■エスケープルート
本仁田山まで:引き返す
本仁田山〜川苔山:殿上山・杉ノ尾根経由で下山
川苔山から:そのまま進む
■注意事項
・大ダワから舟井戸まで、登りは鋸尾根、下りはトラバースルートを通行予定。天候などに応じて変更する。
・大ダワの分岐後、鋸尾根は道迷いしやすく、道が狭い。
・大ダワの分岐後、トラバースルートは道が狭く、梯子で登るところあり。
・そのほか奥多摩駅から川苔山まで相当な急登が続くため、メンバーの体力や時間を見ながらエスケープなども含めて柔軟に判断
■地図
1/25000地形図:「武蔵日原」「奥多摩湖」「原市場」
山と高原地図:「24 奥多摩」
■共同装備
救急箱 エーデルワイス(中田)
■個人装備
□ザック □ザックカバー □雨具 □防寒具 □登山靴 □替え靴紐 □帽子 □水 □行動食 □非常食 □ヘッドランプ □予備電池 □ゴミ袋  □地図 □コンパス □エマージェンシーシート □筆記用具 □計画書 □常備薬 □学生証 □健康保険証 □現金 □遭対マニュアル □日焼け止め □マスク □タオル □消毒液orアルコール除菌シート(□サングラス  □着替え □リップクリーム □熊鈴)
■遭難対策費
100円×4人
■悪天等
前日18:00までに判断
■現地連絡先
青梅警察署0428-22-0110
■備考
□日出日没時刻(大岳山)
日出時刻4:21/4:23
日没時刻19:10/19:11
□コロナ対策 ※[raicho_all:461]
1. 遭難などの緊急時を除き、山小屋の使用を控える。
2. 長期休暇中は平日の活動を中心にする。
3. 山頂付近などの人が多いところでは長時間滞在しない。
4. 最大10人以内のパーティーとする。
5. 常に、パーティー内の連携を損ねない範囲で十分に距離を取る。
6. マスクを常用する。
7.水や食料は事前に購入しておき、登山山域での買い物を控える。また下山後の会食も控える。
8. テント内の人数は定員の半分程度とし、余裕をもって使用する。
9.メンバー全員が当日朝検温して担当者に提出。山行前の体調管理はしっかりと行い、少しでも風邪の症状がある場合は参加を控える。

川苔山ハイク記録
◯日程
2022/6/30(木)

◯山域
奥多摩

◯天候
晴れ

◯メンバー(4人、敬称略)
CL近, SL豊永, 岸田, 中田

◯総評(近)
熱中症と夕方の雷雨が心配されていた。結果的には予想よりも暑くなく、また天気も終始よかったものの、メンバー間でこまめにコミュニケーションを取って対策を考えることができた。道中もハードでかつ難しく、最初から最後まで大変勉強になる山行であった。そして同時に会話も弾み、明るく楽しい山行でもあった。

◯タイムスタンプ(近)
8:42 奥多摩駅
9:13 安寺沢
9:19 出発
10:01 825m、尾根に出たところ
10:10 出発
10:47 1061m地点
11:01 出発
11:20 本仁田山
11:32 出発
12:06 鋸尾根分岐手前
12:11 出発
12:50 1159m、鋸尾根2個目のピーク終了地点
12:54 出発
13:15 1213m、鋸尾根終了地点
13:20 出発
13:41 川苔山
14:09 出発
15:01 798m
15:07 出発
15:38 大根ノ山ノ神
15:52 出発
16:17 熊野神社
16:24 出発
16:29 鳩の巣駅

◯コース概況(近)
・〜安寺沢
アスファルトの道。一度川を渡った後の分岐は右に下る方に行く。危険箇所は特になし。
・安寺沢〜825m、尾根に出るところまで
葛折の坂道を行く。地面は砂利道。傾斜が特にきついところは後ろに滑りそうになるので少し注意が必要。
・825m〜本仁田山
尾根上をひたすら進んでいくため大まかな方向はわかりやすいが、踏み跡がわかりにくいところが多い。そのため、大まかな方向を見失わないようにしつつ、こまめに立ち止まって踏み跡を丁寧に確認して登る必要があった。途中、尾根を登り始めてすぐの860m付近で、水平方向に踏み跡のしっかりした道がありそこを進んでしまった。進み始めて少しして道に草が被さってきて間違いに気づき引き返した。林業用の道だったようだ。またさらに進むと、水平方向に離れた2本の木にピンクテープが貼られていた。水平に行くべきなのかと迷ったが、明らかに踏み跡が無いこと、他に進めそうでかつ踏み跡のある道があったため間違えることはなかった。おそらく林業用のテープか何かだろう。そして、本仁田山に着く少し手前で平らになり、そのまま進むと本仁田山に到着。
・本仁田山〜大ダワ
下りが続く。木の根と砂利の道。地図上では大ダワが鋸尾根と巻道の分岐となっているが、実際は少し大ダワから進んだところに分岐があった。
・大ダワ〜舟井戸
鋸尾根を選択した。鋸尾根は踏み跡が少なくテープ等の目印もほぼ無いため、ルートファインディングに苦労した。鋸尾根は4つのピークがありアップダウンを繰り返す。第一ピークへの登りの途中に岩場がありそれを登るのが正解なのだが、脇にかすかに踏み跡のある道があってわかりにくい。第二ピークへの登り、第三ピークへの登りはいずれも岩場が多い。岩場を登ると踏み跡のある道に出る、また踏み跡はかすかにあるが葉が積もっていて柔らかくまた細い道を通ると踏み跡のある道に出る、ということを繰り返す。短い間隔で道が正しいことを確認しながら登ることが重要。第四ピーク直前で、最も道がわかりにくいところがあった。右方向に途中で塞がれた踏み跡、前方に岩場がある。ここは岩を登り、その後はふかふかの土の中から靴の入ったような跡を探して辿っていくと、砂地で踏み跡のしっかりした道に出るため、そこを右方向に下っていく。登ったところで本山行で初めて人に会った。
・舟井戸〜川苔山
初めて階段が出てくる。1組の登山客とすれ違った。川苔山まで0.2kmという標識が出てきたあとは傾斜も緩やかになる。危険箇所は特になし。
・川苔山〜1010m分岐
下りは巻道を選択。傾斜が急で滑りやすいが危険箇所は無い。
・1010m分岐〜大根ノ山ノ神
大ダワ方面に下るルートに悪路の表示があった。そのため、直接川苔駅に下るルートを選択。表示板がたくさんあって迷うこともない。大根ノ山ノ神に着く直前に一瞬車道に出る。
・大根ノ山ノ神〜鳩の巣駅
樹林帯をひたすら下った。危険箇所は特になし。熊野神社を過ぎた後は車道だった。

◯記録(近)
 8:05に豊永さん、岸田くんと奥多摩駅で合流。間違えて帰宅しかけてしまった中田くんを待っている間、scw等で午後の雷雨の予報が悪化していたことを受けてエスケープすべきか、するならいつ決めるのかを話し合っていた。中田くんと合流し、メンバーで話し合って目標通過時刻を設定し、本仁田山に着いた時点でエスケープについて判断することにして、出発。
 安寺沢までは車道を登っていく。安寺沢に着いた時点で多くの汗をかいていた。これから登っていく道を仰ぎ見て決意を新たにする。準備をして出発。
 出発後は森林の中、急傾斜の道をひたすら登っていく。豊永さんがアキレス腱が伸びるとおっしゃっていたことからも角度の大きさが伺える。最初はスピードが速すぎて会話が無かった。豊永さんが、会話しながら登れる程度のスピードが良いとアドバイスしてくださり、その後はメンバーの声や息の様子により気をつけながらペースを考えて歩いた。このアドバイスをいただいたことで、ハードな登山であるにも関わらず交流という目的を同時に達成できたと思う。
 尾根に出たところで休憩。皆で地図で位置を確認する。そして中田くんがくれた冷たいこんにゃくゼリーがとても美味しく、気分爽快になった。
 尾根に出た後も登りは続く。コース概況にも書いたようにルートファインディングが難しかったが、メンバーの皆さんが多くのアドバイスをくださって無事に登ることができた。長い長い急な登りが終わって頂上かと思いきや道は続く。平坦な道を少し進んで本仁田山に到着。ネットの記録の写真などを見て皆さんがイメージしていたよりも展望が無く、失笑が聞こえた。豊永さんは景色がよく見えないからと晴れた空の写真を撮っていた。豊永さんと岸田くんが地元トークで盛り上がっていた。3時間かけて来てくださって本当にありがとうございました。目標通過時刻よりも早く出発できたため、エスケープせず登頂することにする。
 本仁田山を出ると下りが続く。下った分また登らなければいけないことを考えてテンションは少し低め。大ダワに着いて休憩と鋸尾根を登る心の準備をする。中田くんの虫除けの匂いが漂う中、鋸尾根へと歩みを進める。一つ目のピークへの道の途中にある岩場で、目的は交流であるにも関わらず写真をあまり撮っていないことに気づいた中田くんが、メンバーが岩場を登る様子を下から撮ってくれる。その後も滑りやすい急傾斜や手を使うような岩場がいくつもあり、ペースをより慎重に考えながら一つ一つピークを踏んでいく。
 4つのピークを踏んで鋸尾根を登り終えると階段の道になる。女性2人組の登山客とすれ違う。その後砂の道を進むと頂上に到着。山の峰が見えて展望はそこそこよかった。昼食を食べて集合写真を撮るなどして出発。
 頂上を出た後は下りが続く。階段を降りながら高校時代の部活などについて話した。下りは鋸尾根ではなく巻道を選択。巻道の通りやすさに後ろから感嘆の声が聞こえる。1010m地点の分岐を過ぎると道の案内板が増え、通りやすい道が続く。会話はさらに弾み、行きたい山などについて話す。大根ノ山ノ神に着いて休憩すると、豊永さんが一般的な塩分チャージとは違う塩分補給のタブレット(製品名を忘れてしまった)を配ってくださった。とてもおいしかった。出発後、引き続き下って熊野神社に着く。豊永さん、岸田くん、私はお参りをする。その後下山連絡を済ませて出発。車道を歩いて鳩の巣駅に到着。幸い終始晴れていて、また予想していたよりも暑さが厳しくなく、無事に終えることができた。

◯感想
・CL近
・豊永さんと初めてご一緒させていただけてとても嬉しかったです。また長いコースタイムの中でメンバーの方とたくさんお話しできて楽しかったです。
・初めてCLをやらせていただき、ペース管理やルートファインディングなどの点で学ぶことがとても多かった。今後に生かしていきたい。

・SL豊永
・メンバーの皆さん(個人的には主に中田くん)ありがとうございました。
・計画段階からわかっていたことだが、ハードで危険箇所もないわけではないので初心者の参加はオススメできない。急登、岩場、ある程度のルートファインディング能力の要る道など、トレーニングに行く山としては非常にいい場所なのではないかと思う。
・近さん初CLお疲れ様でした。これからも頑張ってください。

・岸田
・上り下りが激しく、比較的タフな山行だった。ただ、日陰が多く風も吹いていて思ったよりも暑くなかった。

・中田
・歩荷していたこともあってきつかったが、良いトレーニングになった。
・大倉尾根より累積標高差があるので、歩荷に適しているかもしれない。