2022/7/2-3 瑞牆山・金峰山

山岳愛好会雷鳥(東京大学・お茶の水女子大学公認サークル)
瑞牆山・金峰山山行計画書確定版
作成者:河野
■日程 2022/7/2,3(土・日)1泊2日・予備日なし
■山域 奥秩父
■目的 テント泊経験、岩場経験
■在京責任者・助言役 大塚
■在京本部設置要請日時 2022/7/3 19:00
■捜索要請日時 2022/7/4 9:00
■メンバー(8人、確定)
CL河野, SL宰田, 加藤, 西原, 加藤, 原, 泉水, 石田

■集合
8:40 韮崎駅
※豊田以東で乗車の場合(JRの利用区間が100kmを超える場合)学割使用可

■交通
□行き
韮崎駅08:50―(山梨峡北交通・韮崎瑞牆線)10:02 みずがき山荘 2100円
※遅れた場合
韮崎駅09:35―(山梨峡北交通・韮崎瑞牆線)―10:54 みずがき山荘 (2,100円)
□帰り
みずがき山荘10:30/11:30/13:00/14:20/15:20/16:30-(終)―(山梨峡北交通・韮崎瑞牆線
850円)―日帰り入浴増富の湯10:53/11:53/13:23/14:43/15:43/16:53―(山梨峡北交通・韮崎瑞牆線1340円)―韮崎駅-11:50/12:50/14:20/15:40/16:40/17:50

■行程
□1日目
瑞牆山荘-0:50-富士見平-0:30-天鳥川-1:30-瑞牆山頂-1:00-天鳥川-0:30-富士見平
[計4:20]
□目安時間
10:02瑞牆山荘→11:00富士見平小屋11:50天鳥川12:00-13:45瑞牆山山頂14:00-15:00天鳥川15:10-15:50富士見平
□2日目
富士見平-1:00-大日小屋-0:30-大日岩-1:50-金峰山頂-1:20-大日岩-0:20-大日小屋-0:45-富士見平-0:40-瑞牆山荘-0:35-金山山荘-1:25-増富温泉
[計8:25](登山道は6時間25分。瑞牆山荘から増富温泉までは車道、2時間。)
※富士見平から各山頂まではサブザック行動。
□目安時間
富士見平4:00-5:10大日小屋-5:20-6:00大日岩6:05-8:25金峰山頂8:30-10:10大日岩10:20-10:50大日小屋11:00-11:50富士見平-13:00-13:45瑞牆山荘13:50-14:30金山山荘14:35-16:00増富温泉

■注意点
天鳥川の増水
瑞牆山山頂直下の岩場、梯子
森林限界地帯の強風、雨、雷
大日岩直下の鎖場
千代の吹上付近での転倒、滑落

■エスケープルート
金峰山,瑞牆山ともに瑞牆山荘へ引き返す
場合によっては,富士見平小屋・大日小屋・金峰山小屋に避難することも検討

■共同装備
テント(ステラリッジ4 No.2):河野
テント(加藤け私物):加藤け
テント(エアライズ3):
 本体、フライ:泉水
 ポール、ペグ:西原
救急箱(アゲハ):河野
鍋(竹小竹):原
ヘッド*1(緑11):加藤ゆ
カート*2:河野
調理器具セット(キャサリン):加藤ゆ

■個人装備
□化繊の登山服 □ザック□サブザック □ザックカバー □雨具 □防寒具 □シュラフ □ マット □登山靴 □替え靴紐 □水 □行動食 □非常食 □ヘッドランプ □予備電池 □ゴミ袋 □ライター □地図(磁北線を引いた上で印刷or購入) □コンパス □エマージェンシーシート □筆記用具 □計画書(要印刷) □常備薬 □学生証 □健康保険証 □現金 □遭対マニュアル(要印刷) □日焼け止め □マスク □タオル
□消毒液orアルコール除菌シート□着替え□モバイルバッテリー(□着替え□軍手□歯ブラシ□帽子□サングラス) 

■食当
1日目夜:宰田、西原
2日目朝:石田

■地図
山と高原地図:「27金峰山・甲武信」
2万5千分の1地図:「瑞牆山」

■遭難対策費
200円/人*8名=1600円

■悪天時
前日15時までに判断

■日の出(@瑞牆)
7/3 日没 19:16
7/4 日の出 4:24

■各種連絡先
・瑞牆山荘 0551-45-0521
水場有り、トイレ(100円)有り
宿泊者以外入浴不可
URL:http://www.mizugaki.burari.biz/
・富士見平小屋 090-7254-5698
テン場代 1000円/人・約100張:予約必要なし
素泊まり 7000円/人:予約制
トイレあり、使用料はテン場代に含まれている
消灯20:30
URL:https://www.fujimidairagoya.jp/
水場有り
・大日小屋 0551-45-0600
テン場代 500円/人
素泊まり 2500円/人
水場有り
・金峰山小屋 090-4931-1998
素泊まり 5500円/人
・山梨峡北交通 0551-42-2343
・山梨県北杜警察署 0551-32-0110

■過去記録
2019年度記録
2018年度記録
2017年度記録

■コロナ対策
1. 遭難などの緊急時を除き、山小屋の使用を控える。
2. 長期休暇中は平日の活動を中心にする。
3. 山頂付近などの人が多いところでは長時間滞在しない。
4. 最大10人以内のパーティーとする。
5. 常に、パーティー内の連携を損ねない範囲で十分に距離を取る。
6. マスクを常用する。
7. 水や食料は事前に購入しておき、登山山域での買い物を控える。また、下山後の会食も控える。
8.テント内の人数は定員の半分程度とし、余裕をもって使用する。
9. メンバー全員が当日朝検温して担当者に提出。山行前の体調管理はしっかりと行い、少しでも風邪の症状がある場合は参加を控える。

瑞牆山・金峰山山行記録
■日程 2022/7/2-3(土日)
■山域 奥秩父
■天候 1日目 晴れのち雷雨のちくもり 2日目曇り時々雨
■メンバー(8人)
CL河野, SL宰田, 加藤け, 石田, 加藤ゆ, 泉水, 西原

■総評(河野)
午後から天気が崩れる夏特有の天候のため、1日目の瑞牆山は撤退を余儀なくされたが、2日目の金峰山は早い時間からの行動開始で安定した天気の中登ることができた。行動時間を予定よりかなり短縮したため、トレーニング山行という目的を十分に果たせたとは言えない内容であったが、岩場歩きや幕営などの練習の機会にはなったのではないだろうか。

■反省
□天候悪化時
1日目のにわか雨の際、雨具(の下)を着るのに横着したり防水処理が不十分だったりしたために、靴を浸水させたメンバーや、服や地図などを濡らして使用不能になったメンバーが複数いた。
サブザック行動の時も防水の徹底と、本格的な雨が降った時は躊躇せずに雨具を着るなど、そもそも計画を続行するかも含めて山における安全のための基本的な行動を徹底する。
□虫よけ対策
山中では無視が非常に多く、ブヨの被害にあったメンバーもいた。イカリジン成分の含まれた虫よけスプレーや蚊取り線香の携行、耳たれの装着など虫よけ対策を徹底する。

■タイムスタンプ
□1日目
10:25 みずがき山荘発
11:10 富士見平小屋着
テント設営
11:55富士見平小屋発
12:30頃 雷雨のため天鳥川手前で撤退
12:50 富士見平小屋
□2日目
4:05 富士見平小屋発
4:51-5:00 大日小屋
5:46 大日岩
7:45-8:25 金峰山山頂
11:25 富士見平小屋着
12:05 富士見平小屋発
12:30 みずがき山荘着

■ルート概況等
・〜富士見平小屋
難所はないが全体的に広い尾根であり、道が不明瞭な箇所が複数ある。踏み跡やテープをよく探すこと。
・富士見平小屋
キャパが大きくテント3張分を問題なく確保できた。ベンチやテーブルが設置されておりそこで炊事も可能。地面は土の割合が大きくペグが差しやすい。トイレのにおいはかなりきつめ。
小屋到着時点で雷の音が鳴っており、Windyやヤマテン、ナウキャスト等で発雷率の高さや降雨の予想があること確認した上で、登山道が樹林帯の中にあるうちは落雷にあたるリスクは低いと判断し、天鳥川近くの桃太郎を見に行くことを目標に出発。
・〜天鳥川
難所はない。天鳥川の手前でにわか雨に遭い、雷も近かったので撤退。本格的な雨の場合登山道がごく小規模の沢のようになる。雨具の下を着るのに横着した結果下半身をずぶ濡れにした。
・〜大日小屋
序盤の登り返しが終わったらしばらくは高低差のない快適な歩き。鎖付きの一枚岩。大日岩通過後の道は開けた尾根になっている。右手のやや細い道が正解。ピンクテープがあるので探すこと。実際の大日岩がある場所と地図上のポイントの場所は少々異なる。
・〜金峰山山頂
慎重に歩けば問題ないが滑落した場合重大な事故となる可能性が大きい。一度大きめの岩を目前に細かい折返しがある。岩の向きに注意し、転倒しないよう慎重に歩きたい。人気の山で登山客は多いので渋滞やすれ違いに注意。雨の場合岩は滑り身を隠す場所もないので積極的に撤退判断をする。

■山行記
□1日目(原)
 8時40分に韮崎駅に集合し、そこから二手に分かれバスで1時間をかけて瑞牆山荘に到着。一年男子の乗ったバスはもう片方よりだいぶ早く着いたので、もう一方のバスが来る前に軽食タイム。山荘のカフェで売っていたアイスクリームを食べて満面の笑みを浮かべる者も。その後もう片方の組と合流し、登山を開始。所感としてはとにかく虫が多すぎる。顔の周りには常時10匹以上の虫がたかり、中には精神に異常をきたし「こんな俺にたかってくれる虫さんありがとう」と言い放つ者もいた。その後彼の姿を見た者はいない。出発してから少し歩くと瑞牆山を見渡すことのできる休憩所に到着。崖がむき出しになっている瑞牆山を見て、こんな山を登るのかと驚愕。しかし河野さん曰く登る方のサイドはそこまで急というわけではないらしく一安心。
その後も歩を進めること数十分、キャンプ場に到着した。周りには既に多くのテントが建っており、多くの登山者が休憩していた。我々も早々にテントを設営し、小休止を挟んだあとザックをサブザックに切り替え、今回の山行のメインの1つ、瑞牆山を目指し出発した。
軽石が積み重なった山道を歩くこと小1時間、山行は順調に思えたが、突如として激しい雨が降ってくる。すぐに止みそうな気配もないので、この日の山行はあえなく中止。雨で滑りやすくなった山道を引き返し、なんとかキャンプ場へ戻ってきた。
中止によってすっかり余ってしまった時間は、各自テントで潰した。
一年男子は同じテントに集まり、トランプで遊んだ。各々の出身地でのローカルルールの違いに苦しみながらも大富豪を楽しんだ。がすぐに飽きる。その後の2時間くらいはしりとりをしたり、雑談をしたりして過ごした。
夕方になるとテントから出て夕食の調理を開始した。宰田さんや河野さんの指示に従い、食材をカットし鍋で煮込む。雑談を交えながら待つこと十数分、この日の夕食であるポトフとパスタが完成した。パスタソース争奪ジャンケンを経ていざ実食。どちらも最高だった。
夕食後は全員でババ抜きや大富豪をして時間を潰し、辺りが暗くなってきたタイミングで解散、それぞれのテントに帰ってこの日は終了となった。
□2日目(泉水)
 午前3時に起床。同じテントの原くんを起こすと「何?この手幽霊?」と一言。一体どんな夢を見てたんだか。朝食は棒ラーメン。泊まり山行2回目にして早くも棒ラーメンの美味しさにハマる。午前4時に出発。この日は金峰山の山頂を目指す。久しぶりの暗い山道に興奮。足元が見えない方がワクワクする。しばらく歩いていると周りも明るくなり「御来光か!?」と思っていたが、この日の天気は曇り。次回の山行では天気に恵まれることを祈っています。
 この山行の目標は岩場を攻略すること。山頂までに鎖の付いた岩場が2〜3箇所あり、初めての経験だった人も多かったと思う。後のために先輩方のアドバイスをまとめると、・鎖に依存しない・前の人が登り切るまで待つ・3点支持(両手で岩を持ち、片方の脚を岩に置く。)といったところだろうか。
 森を抜けると景色の開けた場所へ。高校の山岳部で何度か山に行ったが、森林限界を超えて森から峠道に出るところはいつも感動する。と同時に実は高所恐怖症である自分にとっては若干怖い場所でもあった。
 午前8時ごろ?瑞牆山山頂に到着した。富士山が見えると疲れが吹き飛んだ。何人か山頂のでっかい岩場にチャレンジした人もいて若干クライミングへの憧れが強まった。
今回自分が初めて経験したのは山で用を足すことである。大自然の中も悪くないが、隊の足を止めてしまうことになるのであらかじめ済ませておこう。
 下山中にまた雨に降られたが1日目の雨に比べれば余裕で44期の人たちもかなり雨に慣れた様子であった。14:00頃下山後、温泉に浸かり疲れを吹き飛ばしてバスで駅へ。駅で順次解散した。
 全体の感想として、夏山には蝿?が多い。せっかく稜線に出てiphone8でも良い写真をたくさん撮れたにも関わらず、虫が写りこんでかなりクオリティーダウン。顔にダイレクトアタックしてきて気をとられるのでもっと道幅が狭いところでは注意しないといけないと思った。また、Suicaは使えずPayPayだけ使えるバスが運行されていることにカルチャーショックを受けた。PayPayの圧力に屈するか、反抗するか。現在は検討中であるが、とりあえず山に行く際Suicaに全額振り込むのはやめた方が良いことを知った。

■感想
□河野
・夏の天気は判断が難しい。早出早着は正義。
・直前に装備騒動を起こしてしまいました。各位には多大なるご迷惑をおかけしました。
・岩場で写真を取ると自然と奥行きと立体感が出て映える。
・44期がとても仲良しで楽しそうでした。ただ落ちたら大事故になるところは緊張感持って歩きましょう。
□宰田
・瑞牆山に行けず残念だったのでいつか行きたいです。
・サブザックで行動できるのが、とてもいいなと思いました。
・行程の大部分で先頭を歩くことができて楽しかったです。
・五丈岩に登ることができ、加藤さんがクライミングに興味を持ってくださったのがとっても嬉しいです。
・計画を立ててくださった河野さん、本当にありがとうございました。
□加藤け
・ブヨに顔を六か所くらい刺されてテンションが下がった
・最近寝不足でしか山に行けてないので、しっかり寝ていきたい。
・思いがけないタイミングで金峰山に登れてよかったです。
□石田
・一日目は雨が降って残念でしたが、二日目は登頂できてよかったです。岩山は難易度の高さや標高の高さからくる恐怖がありましたが、その分楽しかったです。。
□加藤ゆ
・金峰山に登頂できて嬉しかったです。瑞牆山はまたいつか挑戦したいと思います。
・岩場を登ってみて、クライミングに興味を持ちました。五丈岩を軽快に登る先輩方の姿が印象的でした。
・色々なことを教えていただきました、そして楽しかったです。ありがとうございました。
□泉水
・金峰山に登ることができて、富士山まで見れたので1日目の雨はどうでもよくなりました。とても楽しかったです。他は山行記に書きました。
□西原
・今のところ山に行くと100%雨に降られているので、何か問題があるのかもしれない。
・森林限界を超えた先の世界を体感できて良かった。虫が多かったです。
・サブザックで行動していたので体力的には楽でした。
□原
・1日目は急な雷雨により途中で引き返さなければならなかったのが残念でした。しかし2日目の金峰山の山頂からの眺めが最高だったので、最終的にはかなり充実した山行でした。
・虫が多すぎて心が折れかけたが、西原君のポジティブさに助けられた。
・夜にテントを出て眺めた星空がすごく綺麗だった。