2022/12/31-1/1 石割山年越しハイク

山岳愛好会雷鳥(東京大学・お茶の水女子大学公認サークル)
石割山年越しハイク計画書 第二版
作成者:吉田
■日程 12/31-1/1(土) ナイトハイク 予備日なし
■山域 富士山
■山行目的 年越し・ご来光
■在京責任者/助言役 渡邉
■在京本部設置要請日時 1/1 15:00
■捜索要請日時 1/1 18:00
■メンバー(6名)
CL吉田, SL磯貝, 森口, 平戸, 島崎, 榎本

■集合
12/31 9:50  バスタ新宿
■交通
□行き
12/31
バスタ新宿(10:15)-[富士急行バス富士五湖〜新宿線1133便]-富士山山中湖(12:31) ー2,050円
□帰り
1/1
山中湖平野(11:25)-[富士急行バス富士五湖〜新宿線1108便]-バスタ新宿(13:55) ー2,150円
■行程
石割の湯-0:40-富士見平-0:50-石割山-0:35-平尾山-0:45-大平山-0:35-長池山-0:40-大手山入口バス停-1:00-石割の湯 【5時間05分】
■エスケープルート
平尾山より前:引き返す
平尾山から先:そのまま進む
■地図
2.5万分の1「富士吉田」「御正体山」
山と高原地図「32. 富士山 御坂・愛鷹山」

■共同装備(調整中)
テント(ステラ4):森口
テント(VS50):榎本
鍋(竹・小竹) : 島崎
調理器具(キャサリン) : 磯貝
ヘッド*2(緑1、緑11) : 磯貝
カート*2 : 平戸
軽アイゼン(snowspike黄、赤、No.4、No.5、エーデルリッド) : 吉田
救急箱(有紗) : 吉田
■個人装備
□ザック □ザックカバー □登山靴 □替え靴紐 □ヘッドランプ □予備電池 □雨具 □防寒具 □カイロ □帽子 □水□行動食 □非常食□シュラフ □マット □コッヘル □ブキ□ゴミ袋 □軍手 □地図 □コンパス □筆記用具 □計画書 □遭難対策マニュアル(緊急連絡カード含む) □学生証 □保険証 □現金 □常備薬 □日焼け止め □タオル □エマージェンシーシート □マスク □消毒液 □温泉セット
■食当
昼:磯貝
夜:平戸
■注意
防寒
火回り
眠気
■遭難対策費
100円×6= 600円
■悪天時
前日までに判断(キャンプだけ実施の可能性も)
■備考
□日の出日の入り(御正体山)
12/31 日の入り 16:49 
1/1     日の出  6:45
□連絡先等
富士吉田警察署忍野警察官駐在所 0555-84-2052
富士吉田警察署山中湖警察官駐在所 0555-62-2431
キャンプ場
ビアッソ 050-3354-8888 NAPRSV-106911734
温泉
山中湖平野温泉石割の湯 0555-20-3355
スーパー
オギノ山中湖店
丸一高村本店
ローソン
富士急行線 (https://www.fujikyu-railway.jp/)
—
□コロナ対策
1. 遭難などの緊急時を除き、山小屋の使用を控える。
2. 長期休暇中は平日の活動を中心にする。
3. 山頂付近などの人が多いところでは長時間滞在しない。
4. 最大10人以内のパーティーとする。
5. 常に、パーティー内の連携を損ねない範囲で十分に距離を取る。
6. マスクを常用する。
7. 水や食料は事前に購入しておき、登山山域での買い物を控える。また、下山後の会食も控える。
8.テント内の人数は定員の半分程度とし、余裕をもって使用する。
9. メンバー全員が当日朝検温して担当者に提出。山行前の体調管理はしっかりと行い、少しでも風邪の症状がある場合は参加を控える。
□関連リンク
過去記録
2014年度記録

石割山年越しハイク記録
■日程 1/1(日) 前夜泊
■山域 富士山
■天気 晴れ
■メンバー(6人)
CL吉田 SL磯貝 森口 平戸 島崎 榎本

■総評
道中に目立った難所はなく、1時間強で山頂に到着し、目的であった富士山と初日の出をしっかり拝むことができた。気温も予想していたほど厳しくなく、天候には大いに恵まれた参考だった。石割山山頂周辺に一部氷結して下りにくい箇所もあったが、短かったため軽アイゼンはつけずに突破した。睡眠時間やキャンプ場のチェックアウトも考慮して、平尾山まで進んだのち引き返した。山行後に一名のコロナウイルス陽性者が出たが、パーティー内での感染拡大はなかった。

■タイムスタンプ
5:25 ビアッソ(キャンプ場)発
6:10 石割神社
6:30 石割山
7:20 発
7:45 平尾山
8:01 発
8:30 石割山ハイキングコース入口
9:14 ビアッソ着

■記録(島崎)
 2022年も終わろうかという大晦日の午前10時ごろ、バスタ新宿に集合した。顔合わせしてから、僕は他のメンバーが結構荷物があるようなオーラを感じたが、それはマットのせいだった。テント泊は初めてだったのだが、持ち物リストのマットを遠足などで使うアレと思いこんでいて完全に虚を突かれた。登山用のは寝るときに冷たい地面から熱を奪われないようにするためのものだそうで、思いこみには気を付けたい。さて、バスに乗り込み山中湖を目指した。途中高速のバス停から親戚の家から来たということで磯貝くんが合流し、変な場所にあったりする高速バス停の意義が分かったような気がした。

13時頃山中湖近くのバス停で下車し、食材の買い出しのため近くのスーパーまで歩いた。普段は食材の現地調達はしないとのことで、今回の買い出しは珍しいことらしい。山中でキノコなどを調達しても面白そうだが、恐怖が勝るだろう。スーパーはおせちなどの買い出しをしている地元の方で賑わっており、ガチガチの登山の格好をした集団は浮いていたであろうと思う。男6人ということで、しっかり長考した末、食材が詰め込まれたカートの中はかなり肉肉しかった。さて、ここからはキャンプ場まで山中湖畔を半周するような形で歩いた。道は平坦であったが、8キロほどあり、単調なのもあって結構疲れてしまった。単調といえばタンチョウということで、山中湖には越冬する白鳥が動物園でもないくらいにすぐ近くを泳いでいて面白かった。山中湖の白鳥は有名なようで、白鳥を観る人が何人かいた。実際、遊覧船も白鳥をモチーフにしたものが運行されているらしい。湖と白鳥、そして背景に富士山という景色を楽しみつつ、雑談をしながら歩いた。男子校出身者が多かったこともあり、出身校トークに花が咲いていたように思う。

キャンプ場には16時頃に着き、受付をした。今回はコテージもあるキャンプ場で、コテージの方は家族連れが多くいたもののテントサイトはソロの方が1人いただけでほぼ貸切状態だった。このソロの方、大きめのテントに煙突付きのストーブ(?) のようなものを展開していて素人目線でもかなりの手練れのように見えた。さて、テントの設営をした後近くの石割の湯という日帰り温泉に向かった。入り口には温泉水の蛇口のようなものがあって汲めるらしく、地元の方が使えるようになっていて面白かった。温泉自体は気持ちよかったが、キャンプ場までの帰りが寒く普通に湯冷めしてしまった。こればかりは仕方ない。

18時頃キャンプ場に戻り夕食を作る。まず火を起こすのだが、これがなかなか点かない。30分くらいうちわでパタパタしたり、炭の組み方を変えたりした末に点いてくれた。日も落ちていよいよ寒くなってきていたのもあって、点火の瞬間は旧石器時代の人並みの感動だった。食事は基本的にはスーパーで購入した肉やソーセージ、野菜を焼きまくるといった感じで、他にはショウガスープの素をベースに野菜やハムを入れたスープを作ったが、足場が悪く途中で鍋が倒れてしまい大変だった。焼いた食材を素手で取ろうとする勢力が主流で、僕含め何人かは失敗して土に食べさせていた。スーパーで買ったほかにも、磯貝くんが地元ということでかの有名な下仁田ネギを持ってきてくれ、網で焼いて頂いたがとても美味しかった。ネギといえば下仁田と深谷があると思うが、僕は丸みが特徴的な下仁田推しなので、皆様もご賞味あれ。さらに、大みそかということでこれまた買っておいた蕎麦で年越しそばを作った。天ぷらを持ってきてくれた吉田くんには感謝しかない。最後に、おなじみのマシュマロを焼いてしっかりと糖分を補給しておいた。

さて、そうこうしているうちに2022年も終わろうとしていた。磯貝くんが持参したラジオを付けると、紅白やゆく年くる年が流れていた。このような放送を野外で聞くのはとても新鮮で面白かった。そして日付が変わった瞬間、湖の方から音とともに花火が見えとても盛り上がった。お互いに今年の抱負を述べたような気がしたが、もうよく覚えていない。しばらくして起床も早いということで寝ることになったのだが、冒頭に書いたようにマットが唯一なかった僕は地面の冷たさが直撃して全然眠れなかった。体を縦にして少しでも地面に触れないようにしばらくモゾモゾしたら少し温まったので、強引に一応寝ることができた。今思えばもっと長く寝ていたら危なかったのかもしれない。

朝は5:00頃起床した。他のメンバーはよく寝られていたようでなによりだったと思う。あたりはまだ暗く、とても寒かった。5:25頃、寝ている他の方を起こさないように準備し出発した。初めは暗闇の中ライトの明かりを頼りに林道を進んだが、不意に熊などに鉢合わせないか不安だった。最初は寒くてたまらなかったが、動いているうちに体が温まってきた。20分ほどして登山道に入ったが、あたりも明るくなってきて日の温もりも伝わってきた。ここらでもはや暑くなってきたので、適宜着替えて進んだ。森口くんがレイヤリングの重要性を語るために何度も連呼していたのが印象的だった。更に30分ほど登って石割神社を通過したが、登山道の中で突然神社があったので驚いた。徐々に木々の合間から富士山も見え、期待しながら進んで行き6:30に石割山山頂に到着した。開けた山頂からは雲一つない空に富士山が視界いっぱいに飛び込んできて、とても感動した。これまでの道でハイカーには会わなかったが、すでに山頂には20名ほどの人が集まっており、「おめでとうございまーす」と声を掛けられ新年の訪れを実感した。これ以降の行程ではすれ違う方の多くが同じように挨拶してくださり、この世界の懐の広さを実感した。程なくして日の出の時間になるということで後ろを振り返ると、少しずつ太陽が昇ってくるのが見えた。日が昇る速さが想像より速く、自転のスピードを味わった。

行動食を補給した後石割山を出発した。山頂付近は地面が凍っており軽アイゼンの装着も検討したが、吉田くんの判断でそのまま進むことにした。降りること25分ほどで平尾山に到着した。ここでは石割山からの景色とは一味違い、山中湖と雲海(?)も富士山と合わせて堪能でき得した気分になった。少し休憩したのち、キャンプ場を目指し出発した。30分ほど経つと道も舗装された道になり歩きやすかったが、途中とてつもなく長い石段を何故か上ることになり、ショックだった。僕以外は皆理系で、登ってまた降りるのは位置エネルギーの無駄という話をしていたが、なんとなく覚えていたので共感できた。
さて、9時過ぎにキャンプ場に帰ってきたが、コテージ宿泊の方は起床したてのようでとてものんびりしていて、そちらもうらやましくなってしまった。前述のソロキャンプの方は完全にいなくなっており、もしかしたら山にいたのかもしれない。撤収の作業をしつつ、余った行動食を食べて朝食とした。キャンプ場の方にお礼を言って11時頃山中湖畔の平野バス停に移動し、再び親戚の家に戻る磯貝くんが途中の高速バス停で離脱したのち、14時前に無事バスタに着いた。新年初の昼食を敢えてマックで食べるという貴重な体験をみんなでしたのち、解散となった。


■感想
CL吉田
・経験の浅い自分でもこの企画めいた山行を遂行できたのは、先輩方の記録や助言あってのことでした。本当に恵まれた環境にいるのだと実感するばかりです。
・今回は運にも恵まれて、天候は快晴、気温も-5度程度でほぼ無風、富士山初日の出もバッチリ見えて、おまけにキャンプ場はほぼ独占状態と最高のコンディションでした。誰かがこの一年で善行を積みまくったのでしょう。
・みなさん今年もよろしくお願いします。
SL磯貝
 キャンプは久しぶりでした。自分は火おこしを任されていたのですが、最初は炭に火がつかずかなり焦りました(最終的にはバーナーとうちわで強行突破して何とか火をつけましたが)。バーベキューでは買ったものを焼きまくりました。分量が少し心配でしたが、意外とちょうどよかったです。バーベキューをしながら色々と有意義な話ができました。山行そのものはそこまで辛くはなかったですが、やはり寒かったです。でも景色は最高でした。
◯森口
久しぶりの山登りでしたが、何事もなく終えることができてよかったです。西に富士山、東に初日の出という、最高の景色を見ることができて非常に良い山行でした。是非とも他の方にもお勧めしたいです。
◯平戸
山頂で(寒すぎて)携帯のバッテリーが切れてしまい、写真はあまり撮れなかったのですが、非常にきれいな初日の出が見られてよかったです!
◯島崎
 久しぶりの雷鳥ということで緊張していましたが、全員44期ということもあってかリラックスして人生初の本格的なキャンプを楽しむことができました。自分の中で雷鳥はお堅いイメージがありましたが、話をしているとそうでもなく、違う一面を観れたような気がしてとても楽しかったです。マットを準備せずとても後悔したので次は必ず用意したいと思います。
◯榎本
キャンプをするなどいつもの山行とはすこし違ってこれはこれでとても楽しかったです。寒さ対策が万全ではなかったからか結構夜中足が冷えたりと大変でしたが、良い初日の出を見れたのでよかったです。あと飲み水を夜中外に置いておいたら朝には完全に凍っていて登山中飲むことができずに辛かったので盲点ですが今後寒い場所に泊まったら気をつけようと思います。