2023/6/10-11 硫黄・天狗山行

山岳愛好会雷鳥(東京大学・お茶の水女子大学公認サークル)
硫黄・天狗山行計画書 第二版
作成者:吉田
■日程 6/10-11(土-日) 1泊2日 予備日なし
■山域 八ヶ岳
■山行目的 登頂・雷鳥の山行に慣れる
■在京責任者/助言役 鈴木
■在京本部設置要請日時 6/10 19:00
■捜索要請日時 6/11 8:00


■メンバー(確定 9人)
CL吉田 SL山口 森口 平戸 鈴木 土居 折原 畔柳 Benjamin 


■集合
9:30 茅野駅
5:44新宿 - 6:35八王子 - 9:23茅野 


■交通
□行き
茅野駅-桜平 2000円/人程度 タクシー(予約済)
□帰り
渋の湯(14:55)-茅野駅(15:45) 1600円 アルピコ交通バス


■行程
1日目
桜平ゲート -1:30- オーレン小屋 -1:10- 赤岩の頭 -0:20- 硫黄岳 -1:00- オーレン小屋 【計4:00/△944m/▽525m】
※硫黄岳へはサブザック行動


2日目
オーレン小屋 -1:01- 根石岳 -0:28- 東天狗岳 -0:20- 西天狗岳 -0:20- 東天狗岳 -0:55- 中山峠 -0:08- 黒百合ヒュッテ -1:52- 渋の湯登山口 【計5:06/△529m/▽995m】


日曜の降雨状況によっては、天狗へのアプローチを前倒しorカットして桜平ピストンも検討


■エスケープルート
オーレン小屋まで	:引き返すorオーレン小屋へ
オーレン小屋から根石岳まで	:オーレン小屋へ
根石岳から黒百合ヒュッテまで:黒百合ヒュッテへ
その先	:黒百合ヒュッテorそのまま進む




■個人装備
□ザック □ザックカバー □サブザック □シュラフ □マット □登山靴 □替え靴紐 □ヘッドランプ □予備電池 □雨具 □防寒具 □帽子 □軍手/手袋 □タオル □水 □行動食 □非常食 □ブキ(箸スプーンなど) □コッヘル(食器タッパーで可) □ライター □トイレットペーパー □新聞紙 □ゴミ袋 □エマージェンシーシート □地図(磁北線付き要印刷) □コンパス □筆記用具 □遭難対策マニュアル(要印刷後ほど共有) □計画書(要印刷) □学生証 □保険証 □現金 □常備薬 □マスク □消毒用品 □日焼け止め □着替え・温泉セット □モバイルバッテリー


※着替えやダウンの防寒具、シュラフなど、濡らすとまずいものは防水を徹底する。ジップロックに入れたり、スタッフバッグ(登山用品店にあります)に入れたり袋を二重にしたり。レジ袋はガサガサうるさいので音があまり出ない袋を使う。
印刷した計画書や地図もジップロックに入れよう。


■地図
25000分の1:「蓼科」
山と高原地図:「33. 八ヶ岳 蓼科・美ヶ原・霧ヶ峰」


■共同装備(調整済み)
テント(V6)本体	:山口
     ポール	:土居
   (VS50)本体	:平戸
      ポール	:折原
なべ(竹小竹)	:森口
ヘッド(緑1)	:鈴木
   (緑7)	:Benjamin
カート×4	:土居・折原・Benjamin・畔柳
調理器具セット(キャサリン)	:畔柳
救急箱(吉田私物)	:吉田


■食当
夜 吉田
朝 鈴木
アレルギー等:魚卵、軟体動物と甲殻類


■遭難対策費
200円×9名=1800円


■悪天時
前日までに判断


■施設情報
□山小屋
夏沢鉱泉    テン場なし
        素泊 11000円/人 30人要予約
オーレン小屋  幕営 2000円/人 60張要予約 ←予約済み
        素泊 8500円/人 100人要予約
        水場○トイレ○
根石山荘    テン場なし
        素泊 8000円/人 30人要予約
黒百合ヒュッテ 幕営 1000円/人 50張予約不要
        素泊 7000円/人 60人要予約
        水場○トイレ○
□水場
オーレン小屋にて補給
□温泉
渋御殿湯 10:00〜15:00 1000円


■備考
□日の出日の入り(赤岳 6/11)
日の出   4:18
日の入 19:14
□連絡先等
佐久警察署南牧村警察官駐在所 0267-96-2140
茅野警察署原村警察官駐在所 0266-79-2806
茅野警察署富士見町交番 0266-62-2034
硫黄岳山荘グループ(夏沢鉱泉·根石岳山荘·硫黄岳山荘) 0266736673
オーレン小屋 0266-72-1279
黒百合ヒュッテ 0266723613
渋御殿湯 (0266)67-2733
諏訪交通茅野営業所 0266-72-1190
アルピコ交通茅野営業所 0266727141
アルピコタクシー諏訪地区 0266-71-1181
第一交通タクシー茅野営業所 0266-72-4161


—
□登山届提出先
・東大教養学部学生支援課	:提出済
・コンパス	:提出済
□東大連絡先
○教養学部学生支援課 ※開室9:00~16:50(平日)
Tel  :03-5454-6074 
○駒場正門守衛室 ※常時対応可
Tel  :03-5454-6666
□お茶大連絡先
学生・キャリア支援課 ※開室9:00-17:00(平日)
Tel  :03-5978-5147 
正門守衛室 ※常時対応可 
Tel  :03-5978-5128
□過去の記録
天狗
2021
他記録複数

天狗山行記録
■日程
2023/6/10-11(土-日)
■山域
八ヶ岳
■天気
一日目 曇り時々晴れ
二日目 雨
■メンバー
CL吉田(44) SL山口(44) 森口(44) 平戸(44) 鈴木(45) 土居(45) 折原(45) 畔柳(45) Benjamin(45)

■共同装備使用記録
テント(V6)本体 :山口
     ポール :土居
   (VS50)本体 :平戸
      ポール :折原
なべ(竹小竹) :森口
ヘッド(緑1) :鈴木
   (緑7) :Benjamin
カート×4 :土居・折原・Benjamin・畔柳
調理器具セット(キャサリン) :畔柳
救急箱(吉田私物) :吉田


■タイムスタンプ
□一日目
10:38 桜平中駐車場発
11:10 夏沢鉱泉
11:20 着
12:00 オーレン小屋
12:50 発
13:05 2400m地点
13:10 発
13:30 箕冠山
13:42 根石岳
14:10 東天狗岳
14:22 西天狗岳
14:52 発
15:30 根石岳
15:40 箕冠山
16:07 オーレン小屋着

□二日目
08:30 オーレン小屋発
09:00 夏沢鉱泉
09:05 発
10:00 桜平中駐車場着

■総評
二日目の降雨を見越して、当初予定していた計画から天狗岳ピストンへとルート変更した。箕冠山から天狗岳へと至る稜線は雄大で美しく、また八ヶ岳や秩父方向の他の山もガスのなかからちらちらと姿を現しており景観は予想以上だった。行程は短くなってしまったが、食当や軽い読図など45期に様々な経験をさせられたので良かった。また山に一緒に行けたらと思う。


一日目の行程は小屋着の時間がグレーだったが、テント設営が終わっていたこと、45期の足どりが確かでCTを巻いていけると感じたこと、メンバーの天狗岳へのモチベーションが高かったこと、季節的に日の入が遅いことなどを理由にコース決定した。


■記録
□一日目(折原)
 集合の茅野駅からおそらく一番遠いであろう自分は3:30に起床(2日目、山中での起床より早い)し、前日に終わらなかった準備を急いで終えて4:33千葉駅発の始発に乗り込む。5:30ごろに御茶ノ水駅で吉田さんと森口さんと合流し、9:23に高尾行きの電車に乗る。しばらくして鈴木くんと、Benことアメリカからの留学生Benjaminくんが合流し、八王子で降りる。そこから、9:23に茅野駅着の電車に乗り込みしばらく揺られていると、山口さん、平戸さん、土居くんが合流。ボックス席の窓側に座って移りゆく景色を眺めていると山の雲が切れていき、新歓合宿の大菩薩のような絶景が見られるのではないかと心を躍らせてふと周りを見ると、自分と話していたBenjaminくん以外はほとんど睡眠中。4時間ほど電車に揺られてようやく茅野駅に到着。茅野駅に到着すると最後の1人、畔柳くんも実は同じ列車に乗っていたことが判明。30分に一本ぐらいしかない電車では全員が同じ電車に乗るのも当然か。。。
 9:30に茅野駅でタクシーに乗り込む。翌日が雨の予報なので吉田さんが中心となり明日の作戦会議。ここで、悲しいかな平戸さんが登山靴を忘れたことが発覚した。そういえばこの前の新歓合宿では桐原さんも忘れていたなと思い出しつつ、無事下山している桐原さんや冷静でいられる平戸さんはすごいなと感じた。タクシーは次第に山道へと突入。上下左右に激しく揺さぶられながらタクシーはグイグイと突き進む。右手に急斜面がある車一台分ほどの山道で、前方から別のタクシーが来た時は肝を冷やしたが、腕のあるドライバーさんたちのおかげで無事通過し、桜平へ到着。
 10:30ごろに登山が始まった。登山道のすぐ横には、透き通った川が流れていた。前日の雨で流れは速くなっていたが、道はあまりぬかるんでおらず、歩き易し。鳥の声、川に加えて美しい緑の森林、微かに香る硫黄、感覚に訴えかけてくる登山はやはりいいなと意気揚々と歩き出す。途中休憩で特徴的な地形から現在地を把握するやり方を先輩方が教えてくれた。高校時代に地理を選択したにもかかわらず、全くその話がピンと来なかった自分が情けない。夏沢鉱泉では、結局結論は出なかったのだが、リス、ネズミまたはイタチ?みたいな動物が一行の前を通り過ぎた。野生動物を間近で見られるのも登山の特徴。動物好きの自分にはたまらない。野生動物といえば、山口さんによれば桜平では鹿も見られるとのこと。残念ながら今回は見られなかったが、山で鹿を見たいという山へのモチベーションができた。
 12:00ごろにオーレン小屋へ到着。東には硫黄岳が聳え立つ。今日中に天狗岳に登頂すべく、早急にテントを設営した。トイレに行きたかったのだが、一回200円と聞き、我慢。(後にわかったことだが、この我慢は徒労だった。)大菩薩に比べて自分のテント設営の手際が良くなっており、少し誇らしい。
 ザックをテントに置き、サブザックで天狗岳へ出発。なんと軽いことか!しかし、思いの外呼吸が長く持たない。この時、高度で酸素が薄くなることを初めて身をもって体感した。歩きながら話すと息が切れてしまう。そんな中、陽気に歌いながら歩く鈴木くんには舌を巻いた。森口さんは教養のある(?)下ネタを語ってくれた。さすが東大教養学部、下ネタすらも教養に溢れている。高度を増すにつれて植生が変わっていった。白樺から名前は分からないが低地では見ない高山植物まで、天狗岳付近になると森林限界に達し、突如として森林がなくなり視界が開ける。植物の勉強とかするともっと山が楽しくなるのかなぁと思いつつ、右手には土砂が崩れ落ちて露わになった地層。前方には東天狗と西天狗を結ぶ美しい稜線。左手にはまばらに生えた低木。後方には今し方通ってきた密林。まるで景色に命が宿っているかの如く個性があった。東天狗までの登山道は白色のいわゆる軽石が広がる。初めての本格的な岩場をなんとか登り東天狗に登頂。東天狗の頂上から西天狗を見ると向こうのほうがいくらか高い。(実際は東天狗の方が高い。)今度は打って変わって茶色の先ほどとは質の違う石の上を進み、西天狗にも登頂。こちらから見るとやはり東天狗の方が高い。雲が動いて東天狗にかかるのはとても幻想的。南アルプスの稜線も拝むことができた。頂上で休憩していると、外国人が1人混じった3人組のパーティーに会った。そのうちの一人のスペイン語が得意なのかもしれない明るいおじさんが集合写真をとってくれた。スペイン語で「疲れた」は何というかというクイズを突然出されて東大の多数派スペイン語選択が一人もおらず誰も分からなかったのだが、中国語では、、、ドイツ語では、、、等第二外国語の話で盛り上がる。一方、別の一人にアメリカ出身のALTがいて、彼とBenくんが歓談をしていた。自分の隣では畔柳くんが「これが本当のサミット」とかなんとか。座布団一枚あげたいくらいの上手いことを言う。
 オーレン小屋に引き返す途中、山の経験値が豊富な山口さんが風向きから今後の天気を予測できることや山の地形の名称、他にも北側の斜面には夏でも残雪があることなど教えてくれて、実際に今回も残雪が確認できた。千葉県に今度行くと言う森口さんが千葉出身の自分におすすめの場所を尋ねてきた。あまり詳しくない自分は同じく千葉出身の吉田さんに尋ねてみるも彼もあまり詳しくない模様で、とりあえず九十九里とでも答えておく。
 16時過ぎ、オーレン小屋に到着。この時間帯に山小屋に到着するのはあまりよろしくないようだったが、特に何事もなく、テントに戻ることができた。夕食は吉田さんが胡麻坦々を作ってくれた。ソーセージや豚肉などの肉、しめにはうどんでとても美味しかった。いくらか僕も手伝いはできたものの、いつの日かこんな食事が作れるだろうか。食事中にはどういう経緯か政治の話で盛り上がった。東大の中の派閥だの、京大の左翼だの、公安からの逃げ方だの。(以下、自主規制)政治の話でここまで盛り上がれるなんてさすが東大生。ただしBenくんに悪影響が出やしまいかと自分は少し不安だった。食後にはパックの味噌汁をありがたく啜る。行動食では補うことができていなかった塩分が体に染み渡り最高だった。いよいよ尿意が耐え切れなくなり、腹を括って財布を持ちトイレに行こうとしたところ、森口さんからテント宿泊者は無料で利用できるという神の一言を頂く。しかし支払いが任意でも必ず支払うという鈴木くんに対して、山の良さを享受しているにもかかわらずトイレには金を払いたくないという自分の卑小な考えがただただ恥ずかしくもあった。
 食事が終わると18:30ほどで、辺りが暗くなり、体も冷えてきたのでダウンとレインウェアを着込み、眠りに備える。曇っているため、大菩薩ほどの星は見えなさそうだ。しかし、天気はなんとか持ってくれたことを感謝して床に入る。みなさんお疲れだったようで何も喋らずに就寝。1日目は無事故で天気も問題なく、景色も十二分に美しかった、文句なしの山行といえるのではなかろうか。

□ニ日目(土居)
起床時間は4時ということであったが、途中で私は何回か起きてしまった。一度確認したときは2時であり、すでに雨が降っていたことを覚えている。何度も寝起きを繰り返した後、4時にアラームがなり起床した。VS50で寝た4人は寝袋等の片付けを行っていたがV6ではテント内でカレーを作っていたようである。5時半ごろに朝食としてカレーを食べた。雨で寒かったので、温かいカレーがとてもおいしく感じた。
2日目は雨予報であったため、硫黄岳には登らず、下山するだけにすると前日の夕食時に決めていた。吉田さんがタクシー会社に電話したところ、10時にタクシーが桜平に到着するとのことであったため、出発が8時30分に変更となった。8時くらいまでVS50内では折原君の持ってきたトランプでの大富豪、森口さんの実験バイトの話で盛り上がっていた。8時頃テントの撤収をはじめた。雨が降っていたため、キャノピーが雨に濡れないようにフライで雨を防ぐといった工夫が必要であった。
8時30分に予定通り下山を開始した。雨が強まっていく予報であったが、実際は小雨であった。行きはあまり意識していなかったが、下っている最中、美しい沢がよく見えた。登っているときは登ることに集中しすぎていたのだろう。9時30分ごろに桜平に到着した。トイレで雨宿りをしながらタクシーを待った。前の乗客が電車の遅れにより、駅の到着が遅れ、タクシーの出発も遅れたということで、10時20分ごろにタクシーが桜平に到着した。
11時に茅野駅に到着し、駅前の飲食店で昼食をとった。ここで前日の政治の話題が再燃。周りの人々にヤバい集団だと思われていないか少し心配であった。12時45分発の電車にのり帰途についた。茅野駅は普通電車はおおよそ一時間に一本程度しかないため乗り遅れには注意である。帰りはBenjaminさんのアメリカの話で盛り上がっていた。
2日目は1時間の下山しかしていないのだが、そのかわりメンバー間で話をする時間が多かったように感じる。


■感想
CL吉田
・天候が理由で山行のクオリティが下がってしまうことを危惧していたが、初日は思ったよりもよく助かった。箕冠山を越えた瞬間に現れた根石〜西天狗の絶景が不安を吹き飛ばしてくれた。
・とにかくこの時期に行けただけでもよかった。今回のメンバーがまた夏に山に来てくれればうれしい。
・桜平は車でないとアプローチできない登山口で、今回はタクシーを利用した。9人乗りタクシーに9人で乗った結果一人1700円程度で収まったのでよかった。
・オーレン小屋が綺麗すぎた。
・思い返せば私も一年前に茅野駅から初めての泊まり山行(北横蓼科)に連れて行ってもらったのだった。来年もまた来られるだろうか。
SL山口
・雨の影響で硫黄岳には行けませんでしたが、天狗岳及びその道中で期待以上の景観が楽しめて十分満足できました。山を結び合う稜線の美しい曲線や、コル地形、茶・赤・白と色の違う石、(時季があっていればコマクサなど高山植物)、削れた山肌、遠く聞こえる鶯の声、ダイナミックな雲の動きなど、見所が多かったです。
・食事の際、水を沸かすのにかなり時間を要してしまいましたが、おいしいご飯が楽しめました。食当のお二人、最高でした。
・テント場には簀の子が敷いてあり、テントが浸水することがなかったので本当に助かりました。夜にはシカが元気に鳴いているのが聞こえました。雨の中のテント撤収は大変ですが、良い経験になったのではないかと思います。
・2日目はタクシーが来るまでの時間の多くをテント場で待機しましたが、テント場から駐車場までの間の沢でもしも急に増水などを考えると速やかに下の方まで降りておくのも選択肢の一つだったかなと思いました。
・免許を取って以降、山道を走る車に乗るのは初めてで、助手席という特等席から上手な運転を見られてとても勉強になりました。
◯森口 
・2日の雨は残念でしたが、初日は素晴らしい稜線を見れてよかったです。
・山行中色々な話ができてよかったです。大学2年目になりましたが、まだまだ知らない話がたくさんあるんだなぁって思いました。
・変な話ばかりしてしまって申し訳ございません。今度の山行は、もっとまともな話をしたいと思います....
◯平戸
・森林限界を越えるのは初めてだった(とおもう)ので、植生や見た目の違いが面白かったです。
・次から登山靴じゃない靴はしまっておきます…
◯鈴木
・祖父に連れて行ってもらって以来8年ぶりの天狗岳だったのですが、実はその時のパーティーも9人の大所帯だったので色々と重なる部分がありました。今回は大学で出会った皆さんとともにこの山を楽しむことができ、感慨深く感じています。今は岩場が好きで今回も西天狗の岩場を満喫した僕ですが、8年前の小さな自分からするとどの岩も大きく険しく感じられ、岩場を楽しむことなどできなかったことを思い出しました。
・朝食の食当を担当させていただき、アルファ米+レトルトカレーを作りました。アルファ米はお湯を入れたのち商品記載の案内通り15分、レトルトカレーは少し長めの10分あたため、ちょうどよい食感・あたたかさになったと思います。アルファ米の容器の中にレトルトカレーを上からかけて配ったので配給(?)がスムーズでした。湯煎の残り汁はゆうげ味噌汁にして飲みました。甘口カレーの即席ご飯は体もあたたまり、雨で冷えていた朝方には最適だったのではないでしょうか。アルファ米のクオリティが微妙に感じられたかもしれませんが、カレーと混ぜるとあまり気にならないかと思います。調理としてはお湯を沸かすのみでよい上、コッヘルも不要だった(←アルファ米の容器で1人分のカレーライスが作れた)点が楽でした。
※参考→鍋1つに2リットルの水を入れてアルファ米のお湯を作った。その後、水を注ぎ足し、鍋1つで9人分のレトルトカレーをあたためた。9人分の朝ごはんが鍋1つで足りるか心配していましたが、結果的には鍋1つで十分でした。
・吉田さんが担当してくださった夜ごはんは非常に手が込んでおり、尊敬の念を感じました。プチッと鍋に野菜、豚肉、ウィンナー、うどんと荷物も多かったとお察ししますが、9人の腹を満たす鍋料理を揃えた吉田さんはまさに食当の鑑です。見習いたいです。
・やっぱり八ヶ岳の景色は最高です。梅雨のシーズンにも関わらず無事に天狗岳に行けて本当に良かったです。東西の天狗岳を繋ぐ尾根、そこから望む赤岳・硫黄岳の雄姿、どこをとっても素晴らしい景色でした。
・山口さん(弟さん)とご一緒させていただくのは今回が初めてでしたが、たくさんお話できる時間があり幸せでした。山口兄弟おふたりの溢れ出る優しさと穏やかさに惚れました。おふたりとも聖人すぎます。
・山行を立ててくださった吉田さん、ありがとうございました!!ご一緒してくださった皆さんも楽しい2日間をありがとうございました!!
◯土居
・雷鳥に入って初めての泊まり山行でした。天狗岳は尾根を歩いているときの眺めがとてもよく、登っていくと異なる景色が見えたりするのがとてもよかったです。
・テント泊は5年ぶりくらいで、忘れていることも多く、準備も十分かどうか、不安でしたが乗り切ることが出来ました。最初は狭いなと思っていたのですが、慣れてくるとそうでもなくなってきました。
・食事がとても豪華でした。鍋の具材を切って持ってきているなど、準備の周到さに驚きました。また、鍋の間にいろいろな話が聞けて面白かったです。
◯折原
・新歓合宿で山の良さに感動して今回の山行に参加したがそれに勝るとも劣らぬ感動を得ることができた。晴れて遠くの山々を見ることができるのは当然気持ち良いが、雨の中霧がかかった森の中を歩くのも幻想的な雰囲気を感じることができてまた素晴らしい。日米の文化交流や山で初めて会った人々との温かいつながりなども感じることができ、より一層山に惹かれる山行だった。
◯畔柳
・ちゃんとした山に登るのは今回が初めてだった。道中は終始おっかなびっくりではあったけれど、吉田先輩や鈴木君などからアドバイスをもらいながら無事に怪我、靴擦れ等せずに帰って来ることが出来た。感謝感謝である。山中一番面白かったのはやはりなんと言っても周囲の植物、特にコケや地衣である。今回初めて山に登り、自分に全く馴染みのない環境に出会うことができたことはこの上ない感動だった。コケや地衣を考えると、雨だったこともまた非常に運が良かった。今後もどんどん山行に参加して様々な生き物を観たい。
・また、次から次へセンシティブな話題を話していく人たちがいて驚いた。ご高説、大変興味深く拝聴した。そんな話をする勇気、周囲への信頼はどこから来るのか心底疑問に思う。こと内容に関して言えばこの上なく感動するようなものは全くなかったけれど、自分に馴染みのない愉快で素敵な人たちに出会えたことは心から喜ばしく思う。
◯Benjamin
・1日目、天狗岳まで行けて、素晴らしい絶景が見れてよかった。山を登りながら、日本と同じく緑豊かな地元のワシントン州を思い出した。2日目、雨が降ったが、そのおかげで、霧の中で下山し、周りの森がまさに幻想的だったから、一味違う山も見られて嬉しかった。
・食当の吉田先輩と颯人が作ってくださった美味しいご飯で元気が出た。山の中でそんなに豪華な料理を食べられてとても感謝しています。ありがとうございました。
・色々な話が出来て、本当に楽しかった。再び、雷鳥のみんなの暖かさに感動した。