2023/8/3 木曽駒ヶ岳
山岳愛好会雷鳥(東京大学・お茶の水女子大学公認サークル)
木曽駒ヶ岳計画書 第三版
作成者:吉田、磯貝
■日程 8/3(木) 前泊 予備日なし
■山域 中央アルプス
■山行目的 登頂・山行経験を積む
■在京責任者/助言役 白川乃倫子 090-1040-8621
■在京本部設置要請日時 8/3 19:00
■捜索要請日時 8/4 8:00
■メンバー(10人)
CL吉田 SL磯貝 鈴木(45) 泉水 山道 斉藤 小田 折原 髙村 山田
■集合
バスタ新宿 8/2 6:20
■交通
□行き
バスタ新宿(6:45) -(新宿〜伊那飯田線)- 駒ヶ根バスターミナル(10:15) -(徒歩)- 駒ヶ根駅(10:30/11:00など30分間隔) -(伊那バス)- 菅野台BC
→駒ヶ根キャンプセンターもしくは駒ヶ根CampingResortに宿泊
菅の台BC(6:15/6:45など30分間隔) -(移動)- しらび平(7:00/7:30など30分間隔) -(駒ヶ岳ロープウェイ)- 千畳敷(7:07/7:37など30分間隔)
□帰り
千畳敷(12:00/12:30/…/15:30) -(駒ヶ岳ロープウェイ)- しらび平(12:07/12:37/…/15:37) -(移動)- しらび平(12:20/12:50/…/15:50) -(伊那バス)- 駒ヶ根駅(13:08/13:38/…/16:38) -(徒歩)- 駒ヶ根バスターミナル(17:00) -(新宿〜伊那飯田線)- バスタ新宿(20:45)
駒ヶ岳千畳敷カールきっぷ(往復) 11,500円/人
■行程
千畳敷-1:00-宝剣山荘-0:30-中岳-0:10-駒ヶ岳頂上山荘-0:20-木曽駒ヶ岳-1:00-八合目-0:40-将棊頭山-0:35-八合目-0:20-濃ヶ池-0:50-駒飼ノ池-0:40-宝剣山荘-0:50-千畳敷 (計6:55)
■エスケープルート
八合目まで:引き返す
それ以降:濃ヶ池・駒飼ノ池を経由して千畳敷へ
■個人装備
□ザック □ザックカバー □シュラフ □マット □登山靴 □替え靴紐 □ヘッドランプ □予備電池 □雨具 □防寒具 □帽子 □軍手/手袋 □タオル □水 □行動食 □非常食 □ブキ □コッヘル □ライター □トイレットペーパー □新聞紙 □ゴミ袋 □エマージェンシーシート □地図 □コンパス □筆記用具 □遭難対策マニュアル □計画書 □学生証 □保険証 □現金 □常備薬 □マスク □消毒用品 □日焼け止め □着替え・温泉セット □モバイルバッテリー
■地図
25000分の1:「木曽駒ヶ岳」
山と高原地図:「41. 木曽駒・空木岳」
■共同装備(調整済み)
テント(フェザーライト :磯貝
V6) :吉田→
なべ(竹梅) :鈴木→吉田
ヘッド * 2(緑1&緑11) :泉水
カート * 4 :鈴木山道で二個ずつ
調理器具セット(キャサリン) :磯貝→斉藤
救急箱(吉田私物) :吉田
■食当
夜 折原
朝 小田
アレルギー等:卵と乳製品アレルギーです・キウイとナッツのアレルギーです
■遭難対策費
200円×10名=2,000円
■悪天時
前日までに判断
■施設情報
□山小屋
宝剣山荘 幕営 2,000円/人 約10張要予約
素泊 10,000円/人 約100名要予約
天狗荘 素泊 10,000円/人 約100名要予約
駒ケ岳頂上山荘 幕営 2,000円/人 約70張予約なし(大型テント✕)
(昨年度の情報)頂上木曽小屋 素泊 6,000円/人 100名要予約
□水場
千畳敷駅(自販機)、頂上山荘(要煮沸)、濃ヶ池
□トイレ
千畳敷駅、頂上山荘
□温泉
こまくさの湯 入浴 700円/人 10時〜19時半
食事 11時〜15時、17時〜19時半
■備考
□日の出日の入り(木曽駒 8/3)
日の出 4:47
日の入 19:02
□連絡先等
長野県木曽警察署 0264-22-0110
長野県警察駒ヶ根警察署 0265-83-0110
宝剣山荘グループ 090-5507-6345 0265-95-1919
頂上木曽小屋 0264-52-3882
駒ケ岳ロープウェイ 0265-83-3107
こまくさの湯 0265-81-8100
駒ヶ根キャンプセンター 0265-83-9013
駒ヶ根CampingResort 0265-73-8855
—
□登山届提出先
・東大教養学部学生支援課 :提出済
・コンパス :提出済
□東大連絡先
○教養学部学生支援課 ※開室9:00~16:50(平日)
Tel :03-5454-6074
○駒場正門守衛室 ※常時対応可
Tel :03-5454-6666
□お茶大連絡先
学生・キャリア支援課 ※開室9:00-17:00(平日)
Tel :03-5978-5147
正門守衛室 ※常時対応可
Tel :03-5978-5128
□過去の記録
2021他、会内に複数記録が存在
濃が池ルート
木曽駒ヶ岳記録
■日程
2023/8/3(木)
■山域
中央アルプス
■天気
晴れ
■メンバー
CL吉田(44) SL磯貝(44) 泉水(44) 山田(45) 鈴木(45) 小田(45) 折原(45) 髙村(45) 斉藤(45) 山道(45)
■共同装備使用記録(持ち出し→持ち帰り)
テント(V6) :吉田→吉田
(フェザー) :磯貝→鈴木
なべ(竹梅) :鈴木→折原
ヘッド(緑1) :泉水→小田
(緑7) :泉水→小田
カート×4 :鈴木山道→山道
調理器具セット(キャサリン) :磯貝→山道
救急箱(吉田私物) :吉田
■タイムスタンプ
07:27 千畳敷駅発
08:05 乗越浄土
08:20 発
09:00 木曽駒ヶ岳
09:25 発
10:46 濃ヶ池
11:06 発
12:00 駒飼ノ池
12:10 発
12:40 乗越浄土
12:45 発
13:20 千畳敷駅
■総評(CL吉田)
天候を踏まえ前泊日帰りに変更。この上ない快晴でカールはもちろん南ア北ア富士山すべて見渡せた。行程も短いながらいくらかバリエーションがあり、シーズン始まりにはちょうどよい山行だった。前後の観光や食事も大いに楽しんだ。
■記録(山田)
◉8/2夜に稜線上で雷雨の予報のため、計画を変更して稜線上の宝剣山荘テント場泊を取りやめ、麓の駒ヶ根キャンプセンター泊とした。それに伴い費用圧縮のためテントを2張に減らした。
〇1日目 8/2(水)
1年生は前日まで期末試験だったため体に疲れが残るなか、0645にバスタ新宿に無事全員集合し、駒ヶ根行きの高速バスに乗車した。予定変更のため川に入るなどダラダラ時間を潰し、夕食に棒ラーメンと味噌汁を食べて20時ごろ就寝。川で足を滑らせて水没してしまった部員が自分を含めて複数いたため、怪我がないように気をつけたい。また、テント数を減らしたためひどく狭く暑く、十分な睡眠をとることができなかった。テント数を減らしすぎるのは良くないと感じた。
〇2日目 8/3(木)
0430ごろ起床。朝食はアルファ米だったが、湯を沸かす量が足りず二度手間になってしまった。次回からは多少余裕を持って沸かしたい。0600に菅の台バスセンターを出発するバスに並ぶため0540ごろに到着したが、すでにバス停には長蛇の列ができていた。臨時便が運行され、ほぼ予定通りにしらび平駅に到着した。ロープウェーもほぼ待つことなく乗車でき、0700ごろに千畳敷駅に降り立った。千畳敷駅はすでに森林限界を超えており、防寒着なしでは肌寒いほどであった。0720に写真撮影を済ませて出発。天気は気持ちのいい晴れで、階段などがよく整備された急登をサクサク登って0805に乗越浄土着。周囲の山々が見渡せる素晴らしい景色だった。0830に中岳に到着・小休止して、0850に木曽駒ヶ岳山頂着。ここまでは非常に楽な行程で、背中のザックに詰まったテント泊装備がなければ日帰りハイキングかと錯覚するほどであった。山頂では長めに休憩し、0930に濃ヶ池に向けて出発した。しかし濃ヶ池への行程は予想より長くハードなもので、ロープウェーが整備されてもやはり高山であると思い知らされた。岩場が主体の道中ではハイマツの間から高山植物が顔をのぞかせ、サルにも遭遇できた。(残念ながら雷鳥は発見できなかった…)1045濃ヶ池着。20分程度休憩し、駒飼ノ池を経由して宝剣山荘まで登り(1230着)、1320千畳敷駅に帰還した。駒飼ノ池までの道中は木のハシゴなど若干注意が必要な箇所があった。1320千畳敷駅着のため1700の高速バスまでだいぶ時間の余裕があり、麓のこまくさの湯でゆっくり温泉に浸かることができた。
〇総評
恵まれた天気の中、ロープウェーで一気に森林限界を超えて、前半は稜線歩きを楽しむ素晴らしい山行となった。後半は単調な長い登りだったが、特に問題なかった。(無駄に)重い荷物を背負って歩いたため、今後に向けた良い訓練になったと考える。夕方になると雲行きが怪しくなるので、行程は早め早めを意識して雷雨を回避できた。
〇反省点
・川遊びで足を滑らせ水没してしまった。怪我には気をつけたい。
・テントの数が足りなかった。過密による睡眠不足が原因で事故が起こるのは本末転倒なので、適正な数を見極めたい。
・アルファ米の湯を沸かす量が少なく時間をロスした。
■感想
CL吉田
・一日目の雷雨予想を加味して前日に計画変更した。麓のキャンプ場は意外にも空いていて助かった。テスト直後にも関わらず対応してくれたメンバーに感謝。
・ただ、雷雨予想は前から分かっていたのでもっと早く対策を練ることはできたはずだった。最近山行準備に関わる不注意や確認不足が多くなってしまっているので気を引き締めなければならない。
・木曽駒自体はとてもいい。カールはもちろんのこと、今回のコースならば稜線歩きや池、ちょっとした岩場など短いながらもそこそこのバリエーションがあり、初心者におすすめできる山であると思う。
・テント内が暑すぎて途中からオープンビバークしていた。微風で涼しく最高の環境だったが、星を観ている瞬間だけは山頂泊できなかったことを歯痒く感じた。
・サルは後ろ姿に愛嬌があっていい。
・宝剣岳は山容に厳威があっていい。
・清水量子論は最初に基本的仮定や要請を明示していていい。
SL磯貝
前回の木曽駒では山頂付近で大雨に降られて大変な目にあったので、山頂からの景色にはとても感動しました。
今回は登山前に新田次郎の「聖職の碑」を読んでいきました。木曽駒での大規模な遭難を扱った小説で、稜線上に今も遭難記念碑があるそうです。次回はぜひそっちも行ってみたいなあ…。
◯泉水
天候に恵まれた山行になっただけでなく、多くの一年生の方々のエネルギーを受け取れてよかったです。
◯山田
川で滑って水没し、一日目は寒かった。木曽駒ヶ岳は手軽に稜線歩きを楽しめて素晴らしかった
◯鈴木
人生初の中央アルプスを堪能できました!一日目の麓での川遊びや童心回帰もなんだかんだ楽しかったですね。千畳敷・木曽駒の絶景は言うまでもなく圧巻、氷河の織り成す美しい山容に目を奪われるばかりでした。昼は暑くて若干辛かったかもしれませんが、高山病になる人もおらず無事終われてよかったと思います。観光→川遊び→キャンプ→登山→温泉→焼き肉、なんて充実した山行だったことか...(笑)。ご一緒してくださった皆さんありがとうございました!!
◯小田
山頂で泊まれなかったのは残念でしたが、日帰りとは思えないほどに楽しめました。行程もちょうどよい長さでしたし、稜線あるき、沢(?)わたり、はしごなどバリエーションゆたかでした。稜線上でニホンザルをみることもでき、たいへん満足しました。両側に山がひろがる、中央アルプスらしい眺望がありました。
◯折原
雨で一日目の行動は制限されたが自然を満喫できたのでわるくなかった。初めて食当をやらせて頂いた。今回は棒ラーメンというスタンダード山ごはんだったが次の機会では炊飯にもチャレンジしたい。二日目は野生の猿も見れたし素晴らしかった。
◯髙村
1日目は雨天のため麓で泊まることになったが、近くの川で遊ぶことができたため結構楽しかった。キャンプ場の設備も良かった。反省としては、川遊びの際は予備の服に着替えるべきである。またテントが狭く蒸し暑く眠りにくかったが、これも良い経験になった。2日目はバスとロープウェイで千畳敷まで行き、そこから300mほど登れば駒ヶ岳へ行けた。比較的歩きやすかった。天気も非常に良く、山頂からの景色は格別だった。一方で、帰路である濃ヶ池から宝剣山荘へ向かう登山道が思いのほか急で、バテかけてしまったため、今後も体力作りをして山行に臨みたい。
◯斉藤
山上での天候悪化により初日は山麓で過ごすこととなったが、麓では川遊びや焼きマシュマロなどキャンプのような体験ができてとても楽しかった。2日目もロープウェイで標高を一気に上げたことにより稜線を歩くことにフルに時間を使うことができ、壮大な景色を思う存分楽しむことができた。夏休みの幕開けとしては十分過ぎるほど充実した山行だった。
◯山道
天候の影響で短縮版に変更になりましたが、初めてのテント外でのビバーク、睡眠2時間、初アルプスなど色々充実した山行になりました。
ロープウェイに乗ってほんの数分で千畳敷に着くことができ、なんと楽ちんなのかと思いました。道中では、日差しがきつく暑さが辛い時はありましたが、壮大な景色を見ながら楽しく歩けました。
また、雷鳥にこそ会えませんでしたがサルとカモシカに会うことが出来て嬉しかったです!雷鳥再チャレンジ&宝剣岳挑戦でまた行きたいなと思っています。