2023/8/10 榛名山ハイク

山岳愛好会雷鳥(東京大学・お茶の水女子大学公認サークル)
榛名山ハイク計画書

作成者:磯貝
■日程 2023/8/10
■山域 西上州
■目的 雷鳥の山行に慣れる
■在京責任者 森口
■在京本部設置要請日時 8/10 19:00
■捜索要請日時 8/11 8:00

■メンバー (4名)
CL 磯貝  SL 畔柳 岩田 原 
 
■集合
8:20 高崎駅在来線改札口前

■交通
□行き(集合前)
1) 東京(5:53/5:59/6:20)-(JR高崎線)-高崎(7:49/8:01/8:15) 1580円(学割) (※)
2) 東京(6:28/6:52)-(上越新幹線)-高崎(7:16/7:44) 4090円(学割)
□行き(集合後)
高崎駅西口(8:30/9:30/11:30)-(群馬バス高崎榛名湖線)-榛名神社(9:40/10:40/12:40) 1120円
□帰り
伊香保バスターミナル(16:15/16:45/17:06/…/20:58/21:33)-(関越交通バス渋川駅-伊香保線)-渋川駅前(16:42/17:13/17:33/…/21:24/21:59) 576円(IC利用)
1) 渋川(16:52/17:25/17:37/…/21:52)-(JR上越線・高崎線)-東京(19:27/20:00/20:10/…/0:28) 1840円(学割) (※)
2) 渋川(16:52/17:25/17:37/…/21:52)-(JR上越線・上越新幹線)-東京(18:28/18:52/19:12/…/23:24) 4350円(学割)
(※)普通/快速のみの利用であれば青春18きっぷを使っても良い(1日当たり2410円)

■行程
榛名神社-0:30-九折岩-0:45-氷室山-0:30-天目山-0:15-七曲峠-0:30-沼ノ原-0:35-磨墨岩-1:10-相馬山-0:45-ヤセオネ峠-0:35-伊香保温泉分岐-0:50-伊香保神社(計6:25)

■エスケープルート
九折岩まで:引き返す
九折岩から天目山まで:天神峠から下山して榛名湖バス停へ
天目山から沼ノ原まで:七曲峠から下山してロッヂ前バス停へ
沼ノ原から相馬山まで:磨墨峠から下山して沼ノ原バス停へ
相馬山から伊香保温泉分岐まで:ヤセオネ峠から下山してヤセオネ峠バス停へ
伊香保温泉分岐以降:そのまま進む

■地図
1/25000地形図:「伊香保」「榛名湖」
山と高原地図:「20. 赤城・皇海・筑波」

■共同装備
救急箱(有紗):磯貝

■個人装備
□ザック □ザックカバー □雨具 □防寒具 □登山靴 □替え靴紐 □帽子 □水 □行動食 □非常食 □ヘッドランプ □予備電池 □ゴミ袋 □軍手 □地図(要印刷) □コンパス □エマージェンシーシート □筆記用具 □計画書 □常備薬 □学生証 □健康保険証 □現金 □遭対マニュアル(緊急連絡カード含む)(要印刷) □日焼け止め □マスク □タオル □着替え □消毒液orアルコール除菌シート □温泉セット (□充電バッテリー □ライター □新聞紙 □サングラス □リップクリーム □熊鈴 □携帯トイレ □替え靴下)

■遭難対策費
100円×4人=400円

■備考
□日の出日の入り(榛名富士、8/10)
日の出:4:58
日の入り:18:43

□悪天時
前日18:00までに判断

□警察署情報
高崎北警察署:027-371-0110
渋川警察署:0279-23-0110

□登山届提出先
・コンパスhttps://www.mt-compass.com/(提出済)
・東京大学学生支援課(提出済)

□過去記録
2013

■東大連絡先
□教養学部学生支援課 ※開室9:00~16:50(平日)
Tel: 03-5454-6074
□駒場正門守衛室 ※常時対応可
Tel: 03-5454-6666

■お茶大連絡先
□学生・キャリア支援課 ※開室9:00~17:00(平日) 03-5978-5147 
□正門守衛室 ※常時対応可
03-5978-5128

■コロナ対策
・泊まり山行、特に行程中での食事や入浴が伴う山行では、全員がリスクを理解し合意したうえで実施する。
・山行前の体調管理はしっかりと行う。
・メンバー全員が当日朝検温してパーティー内で共有し、少しでも風邪の症状がある場合は参加を控える。
・マスクや消毒用品を必ず携帯し、山小屋や人の多い山頂など他の登山者と接触する場では着用、使用する。

榛名山記録
■日程
2023/8/10(木)
■山域
上毛三山
■天気
曇ときどき晴
■メンバー
CL磯貝(44) SL畔柳(45) 岩田(45) 原(45)

■共同装備使用記録(持ち出し→持ち帰り)
救急箱(有紗):磯貝

■タイムスタンプ
榛名神社 9:41
九折岩 10:16
氷室山 11:18
天目山 11:41
ゆうすげの道入口 12:44
磨墨峠 13:38
相馬山 14:09
相馬山登山口 15:03
伊香保露天風呂 15:52

■ルート概況(文責:磯貝)
榛名神社〜天神峠:初めは神社の参道を歩き、そのまま神社を貫通すると登山道に出られる。踏み跡は明瞭で、迷いそうな箇所はなかった。歩きやすい。
天神峠〜沼ノ原:尾根歩きだが樹木が生い茂っているため、眺望は一部を除きあまりない。また、一部箇所は腰の高さ付近まで笹などが生い茂っている。足元の踏み跡を見ていれば迷うことはないと思うが要注意。さらに、木の階段は一部傾いている箇所があり、雨などで濡れている場合には注意が必要。
沼ノ原〜ヤセオネ峠:磨墨岩・相馬山にはハシゴ場あり。難易度は高くないが、注意が必要。その他の箇所はよく整備されていて歩きやすい。
ヤセオネ峠〜伊香保露天風呂:一旦車道に出てから、再び山道を歩く。二ツ岳付近の谷は昼でも暗いので、遅い時間は通らない方が良い。伊香保温泉分岐では、地形図などに表記されたまっすぐ下る登山道はない(ガードレールの切れ目などもなし)が、車道を少し南東へ歩くと迂回の道がある。

■総評(文責:磯貝)
当日は幸運にも雨に降られることはなく、歩きやすい気候だった。笹で道がやや不明瞭な箇所もあったが、踏み跡はしっかりしていたため、道迷いなどはなかった。眺望の良い箇所からはカルデラや下界を見ることができ、下山後は伊香保温泉に入湯することができた。比較的長いルートを踏破できていたので、1年生の今後に期待。そして群馬の魅力がメンバーに伝わっていれば幸いだ。

■記録(文責:岩田)
8時20分に高崎駅に集合する。ダルマがいて、いかにも高崎らしい。

駅前からバスに乗る。平日だからか、車内に人はあまりいない。一時間強で榛名神社に着く。乗っていて、バス停の多さに驚かされた。数えてみると高崎駅・榛名神社間で60駅もある。

バスを降り、準備をして山行を始める。まずは大きな鳥居の下をくぐり、神社の本殿へ向かう。川沿いの風情ある参道のわきには、七福神の像があった。仲の良さそうな家族が布袋の像の前で楽しげに会話をしているのを見る。心温まる情景だ。しばらく進むと左手に三重塔が見える。群馬県唯一の三重塔だと磯貝先輩が教えてくれた。塔の向かいにはトマトの石碑があった。なぜトマトなのか分からなかったが、とりあえず撫でておく。何かしらのパワーが得られたかもしれない。少し先には川に流れ落ちる滝もあり、見どころのたくさんある参道だった。本殿は残念ながら工事中で見ることはできなかったが、中に入って参拝することはできた。今日一日の安全を祈って神社を後にする。

木の門が残る番所跡を通り抜けると石畳もなくなり、いよいよ登山らしくなってくる。道は木陰になっており、さらに曇り気味だったので涼しくて歩きやすい。途中で「二十二丁」と書かれた、丁目石なる石標を発見する。「丁(町)」は昔の距離の単位で約109mのことらしい。確かに登り始めて2キロと少し来ている。メンバーのトリビアが一つ増えた。関東ふれあいの道、という立派な看板はあったが、他のグループは見当たらない。

氷室山に着く。木々の間から榛名湖と烏帽子ヶ岳を望む。名前の通り、少し片側に曲がった、面白い山容だった。少し歩くと天目山に着く。先程の氷室山よりやや高い。やはり人はいないが、やたらでかいアブがいた。アブは怒らせなければこちらに危害を加えてこない。

天目山を発つ。前日の雨でところどころ滑りやすくなっている。傾いだ木の板の上は特に危険。適宜横の土の上を歩く。クマザサやらなんやらが生い茂ったところも多い。背の高い草を適当に手で払っていたら、とげのある草もあった。結構痛い。こういうところでは長袖を着るべきだった、と後から思う。

沼ノ原で少し休憩をとり、また登山道に戻る。今度は相馬山の方へ。途中で磨墨岩に登る。ハシゴを登ると、榛名富士や榛名湖が一望できる。雲の合間から差す光も美しい。西の方に見える車道はメロディーラインになっており、車が走ると「静かな湖畔」が聞こえてくる。

ハシゴ場をいくつか通り、榛名山で二番目の標高を誇る相馬山へ。今日の最高地点でもあり、頂上からは群馬の街並みが見渡せる。相馬山を降りたところで、座っているご夫婦に出会う。話を聞くと、ここに咲いているレンゲショウマという花を見に来たのだとか。見てみると、薄紫のかわいらしい花が沢山咲いている。別名を森の妖精というのだそう。言われなければ素通りしていたかもしれない。素敵な山の出会いに感謝。

あとはほとんど下り。温泉に入れるようにややペースを上げる。伊香保温泉分岐以降はYAMAPの範囲外だが、地形図の通り一本道で迷うようなところも特になかった。

無事伊香保温泉に到着。待ちに待った温泉に入る。鉄の香りがするお湯で、良い感じの露天風呂だった。温泉に入りながら、さっき教えてもらった「森の妖精」の名前を誰も思い出せないことが判明。それぞれ好き勝手に名前を予想して楽しむ。

温泉を出て、町の方に行く。途中で温泉饅頭発祥の店で温泉饅頭を買って食べる。とても美味しい。疲れた体に甘いものが沁みる。夕食は石段を降りて行ったところにある中華屋さんに入る。観光地なのに常識的な値段だし、何より美味しい。

帰りはバスで渋川駅まで。結局、予報に反して雨は少しも降らなかった。メンバーに強力な晴れ男がいたのかもしれない。

■感想
◯磯貝
 前日まで悪天候の可能性もあり心配していましたが、実際には一度も雨に降られなかったのは幸運でした。2年生1人だけだったので最初は少し不安もありましたが、メンバー全員がフレンドリーで楽しかったです。この記録を読んで興味を持ったそこのあなた!ぜひ「心にググッと、群馬県」にお越しください!
◯畔柳
 カルデラ湖である榛名湖を目当てに一月前から楽しみにしていた山行だった。天候については直前まで際どい予報でヒヤヒヤしたものの、蓋を開けてみれば却って上手く曇ってくれたおかげで絶妙な日差しとなり、非常に歩きやすい気候だった。目的の榛名湖もバッチシ見ることができて大満足。また、相馬山のあたりは岩場がきつく、体力的に苦しかったがなんとか登り切ることが出来、自信がついた。9月の尾瀬に向けさらに体力をつけてゆきたい。
 一日を通してあまり人とすれ違わなかった一方で、不思議と、朗らかで素敵なご老人にたくさんエンカウントした。人の優しい街高崎。皆さん健脚そのもの、快活でいらして、その幸せな年の取り方に,、見ているこちらも明るい気持ちになった。
 帰りは伊香保の温泉街を散策することが出来た。たまたま立ち寄った茶菓子屋 (店主が高畑勲に激似)がなんと全国で最初に「温泉まんじゅう」を発明した名店だった。これには今日一驚いた。本場の温泉まんじゅうは皮が厚くて、今まで食べた中で一番おいしかった。
 大変充実した一日で、しみじみ雷鳥に入って良かったと思った。磯谷先輩には、帰省中にわざわざ山行を企画していただいて本当にありがたく思う。
◯岩田
雨も降らず、かといって暑すぎもせず、ちょうど良い天候での山行でした。森の妖精との出会いなど、自然の美しさを味わうことができました。温泉にもゆっくり浸かれて大満足です。
登りではそこそこ疲れたので、夏休み中に体力をつけておこうと思います。また、榛名神社の先、砂防ダムのそばに九折岩という奇岩があったはずですが、見逃してしまったのが残念です。
今までGPS付きの地図ばかり使ってきましたが、今回はアナログの地形図を使ってみました。これから少しずつ読み方を習得していきたいです。
今回、群馬がとても素敵なところだと分かりました。山行でもそれ以外でも、また訪れたいです。
◯原
 カルデラ湖の周りを囲む数個の山を登るコースということで、登り降りの連続でしたが、楽しかったです。特に、相馬山に向かうコースの急斜面が、ややアスレチック感もあり楽しかったです。登山の終わりが伊香保温泉街であるということも良いポイントだと思いました。