2023/11/11 天城山縦走

山岳愛好会雷鳥(東京大学・お茶の水女子大学公認サークル)
計画書名
天城山山行計画書第2版
作成者  中田
日程  2023年11月11日(土)
山域  伊豆
目的  紅葉狩り,百名山踏破
在京責任者  白川
在京設置要請/捜索要請日時
11/11日 19時 /  11月12日 8時

メンバー
CL中田 SL鈴木 大久保 森谷

集合
JR伊東駅 7:50
交通
行き
伊東駅②番線 7:55→8:50 天城縦走登山口  ¥1,020 *次便は10:10発,11:05着
帰り
八丁池口(14:10/15:42終)→修善寺駅(15:42/16:55) ¥1,360
備考
天城縦走登山口(15:15/16:10/17:40終)→伊東駅(16:10/17:05/17:40)
行程
縦走登山口-75-万二郎岳-75-万三郎岳-60-戸塚峠-80-八丁池-25-青スズ台-35-八丁池口【5h50m】
エスケープ
小岳(戸塚山)まで:引き返す 小岳(戸塚山)から:そのまま進む
個人装備
□ザック □ザックカバー  □登山靴 □替え靴紐 □ヘッドランプ □予備電池 □雨具 □防寒具 □帽子 □タオル □水 □行動食 □非常食  □ライター  □新聞紙 □ゴミ袋 □エマージェンシーシート ︎地図 □コンパス □筆記用具 □遭難対策マニュアル □計画書 □学生証 □保険証 □現金 □常備薬  □日焼け止め □着替え □モバイルバッテリー□熊鈴
共同装備
救急箱(アゲハ):中田
日出/日没
日出 6:07 日没16:49


決行判断
前日18時まで
遭対費
400円
登山届
コンパス:提出済   東大:提出済
連絡先
現地
伊豆警察署 0558-76-0110 伊豆交通(タクシー) 0557-36-4692
東大
教養学部学生支援課(平日9:00~16:50)
駒場正門守衛室(常時対応)Tel:03-5454-6666
備考
伊東駅〜天城縦走登山口 https://www.amagikogen.co.jp/resortlife/wp/wp-content/uploads/2022/12/08e2dbed587f1e4bce575a88904023b4.pdf
八丁池口〜修善寺駅時刻表 https://www.tokaibus.jp/images/2301.pdf

■日程
2023/11/11(土)
■山域
伊豆
■天気
曇り
■メンバー
CL中田(43)、SL鈴木(43)、大久保(45)、森谷(45)
■総評(中田)
紅葉こそ盛りを過ぎてしまっていたものの、秋らしい山歩きを楽しむことができた。特に小岳から八丁池までは、この時期のようなハイシーズンでも人通りが少ないと思われ、静かでゆったりとした登山を楽しめる。登山道がやや荒れ気味である点、八丁池口は電波が通じない点には注意が必要。
■タイムスタンプ
9:02 天城縦走路入口
10:05 万二郎岳着
10:13 万二郎岳発
10:44 石楠立
11:07 万三郎岳着
11:21 万三郎岳発
11:24 万三郎岳下分岐点
11:32 片瀬峠
11:38 小岳
12:01 戸塚峠着
12:03 戸塚峠発
12:24 白田峠着
12:27 白田峠発
13:00 八丁池
13:30 八丁池口
計4時間28分
■記録(中田)
 バスはほとんど定刻どおり登山口に到着した。紅葉の季節とあって満員だった。しかし、降車してみれば空は秋らしくないどんよりとした様子で、頭上を雲が走っている。個人的には後立山以来の約2ヶ月ぶりの登山で、厄介な秋風邪の病み上がりでもあったから体調には少しばかりの不安を感じていた。天城の冷えきった風がわずかに熱っぽい体にしみる。鈴木さんと同行するのが昨年の新歓以来であるのは驚きだった。一方、45期の2人は高校山岳部に所属していたようで、雷鳥での山行は今回が初めてとのこと。皆慣れた様子で支度を済ませ、熊の出没に怯えるツアー客を後にして9時ごろ歩き始めた。今年は熊の被害や目撃情報が東日本を中心に相次いだ。4月から11月までで被害に遭った人は200人を超え、記録が悪い方に更新された年となった。伊豆では2021年の目撃情報がおよそ100年ぶりの珍事だったようだが、今年はすでに複数の目撃情報が上がっていて生息域の拡大が推察される。心なしか、この日の登山者からはツアー客と同じような緊張が感じられた。ニュースを聞いていると熊には慣れた気分になってしまうけれど、実際に遭遇して冷静に対処できるかと問われると不安が残る。
 熊のことをぼんやりと考えながら、歩は淡々と進める。数日前の雨でずいぶん落葉が進んでしまったようだが、赤々とした葉はまだ所々残っている。万二郎岳までは葛折の緩やかな登りの繰り返しで、行動開始から1時間ほどでピークに到達した。南側の木立のない方向に数機の風力発電機と伊豆の海岸線が見える。僕の地元にある大山(だいせん)の山頂からも海岸を見ることができるのだけれど、こことは少し趣が異なっていて、山頂からはぐうと湾曲した「弓ヶ浜」という名前の砂浜海岸を遥かに見渡せる。異郷の山と海に故郷の山と海を重ね合わせてしばらく立ち尽くしていたが、寒さに耐えかねて万二郎岳を後にした。ここからはしばらく灌木の林を歩くという感じで、途中、木々が頭上を覆うトンネルを歩いたり、湿った木の根が剥き出しになったところを慎重に下ったりして、11時過ぎに万三郎岳に到着した。ここがこの日の最高到達点だったが、起伏の少ない道を歩いてきたせいか最高到達点という感じはあまりしない。万三郎は景色も見えないので、伊豆の海は万二郎でみて、集合写真は万三郎で撮るのが良いだろう。
 山頂で長めの休憩をとるあいだ、もう少しだけ速いペースで歩けば一本早いバスに間に合いそうだという話しになって、歩調をほんの少し速めることにした。登山客の大半が万三郎から縦走登山口に戻る周回コースをとっていたとみえ、片瀬峠あたりからは人通りはめっきりと少なくなって静かな山歩きが楽しめるようになる。あまり踏み倒されていない登山道の様子からしても、この傾向は四季を通して変わらないのではないかと思いを巡らす。静かな山歩きが好きな人は万三郎より先に足を伸ばす方が良さそうだ。それにこのあたりは森林の魅力もいっそう増してくる。なんとなく落ち着くありのままの森林という風情で、植生の中心がブナになり森林の空間がすっと高くなる。落葉で森の見通しがすっきりするし、徐々に晴れ間を取り戻した空から柔らかい光が差してくる。ときどき大木が根こそぎ倒れていることもあって驚くけれど、この森の自然な美しさはそうやって保たれているのだと感慨に浸る。フォルダの写真もこの辺りのものがいちばん多い。
 戸塚峠からは八丁池までずっと平坦な道である。登山道が不明瞭な箇所もあるので時々GPSを利用して位置を確認すると心強い。我々はちょうど13時ごろ八丁池に辿り着いた。八丁池のほとりは広くて気持ちの良い野原になっていて、レジャーシートを広げて憩う人の姿もある。池の対岸では湖面に迫るように木々が枝葉を伸ばしていて、もう少し時期が早ければ紅葉が八丁池の湖面に映る立派な景色が見えていたことだろう。私たちはバスのことが脳裏にあるので、あまり長居はせずにその場を去った。青スズ台への道は省略して、そのままバス停へと向かう。この頃になってようやく空がはっきり晴れてきた。もう少し早く晴れてくれればよかったのにという思いと、最後は晴れてくれてよかったという思いの板挟みになりながら予定より早くバス停に到着した。秋らしい楽しみに満ちた山歩きに充実感を覚えながら、丸太作りの居心地の良いバス停で修善寺行きのバスを待った。
■共同装備
救急箱:アゲハ
■感想
□中田
久しぶりの低山歩きで良い気分転換になりました。
□鈴木
・久しぶりに楽しく登山をすることができた。
・今回下山した八丁池口はどのキャリアでも電波が通じないので、今後天城山に行く方は気を付けてほしい。
□大久保
体力的に丁度いい山でした。
□森谷
久しぶりの登山にちょうどいい難易度でした。次は紅葉が残っている季節に来たいですね。