2023/11/27 生瀬富士・月居山

山岳愛好会雷鳥(東京大学・お茶の水女子大学公認サークル)
生瀬富士・月居山山行計画書 確定版
作成者:山口、小島
■日程 2023年11月27日(月)(予備日なし)
■山域 日立(茨城奥久慈)
■在京責任者・助言役  吉田
■在京本部設置要請日時 2023/11/27 20:00
■捜索要請日時 2023/11/28 9:00
■目的 滝・紅葉・茨城のジャンダルム見物

■メンバー(2名) 
CL 山口 SL小島
■集合 
水戸駅6:22発常陸大子行き水郡線車内
※水郡線・袋田駅はSuica非対応、主に、水戸駅、上菅谷駅、常陸大子駅では利用可能

■交通
□行き
(水戸駅6:22)ー上菅谷駅6:40―袋田駅7:41
□帰り
袋田駅16:47/17:53―水戸駅18:02/19:07―家へ
■行程 総計6:10
□ルート
袋田駅_0:15_袋田の滝入口_0:20_生瀬富士登山口_1:20_生瀬富士_0:20_立神山_0:45_展望台_0:15_生瀬滝上_0:50_月居山観音堂_0:15_月居山_0:10_月居山観音堂_0:50_袋田自然探求路入口_0:05_滝見橋_0:15_生瀬富士登山口_0:20_袋田の滝入口_0:15_袋田駅
□エスケープルート
・〜生瀬富士:「袋田駅」
・生瀬富士〜:「生瀬富士登山口付近の駐車場」または滝見橋付近のバス停「滝本」
・生瀬滝上で20-30mの渡渉あり。渡れない場合は迂回路に従う。
□ルートメモ
・生瀬富士の山頂付近にはやや急坂あり
・生瀬富士山頂の岩稜帯は取り付き箇所が要注意
・「ロープ箇所が何カ所かありますが危険を感じる程ではないと思います。また生瀬富士直下に紛らわしいピンクテープがありましたがルートは右手に回り込みロープを使って上に上がります。」という書き込みがあった。
・滝のぞき箇所は柵などが無い崖上につき、身の乗り出し過ぎは禁物
・渡渉は川底の岩が出ているルート20-30mを渡る、水量注意、長靴の貸し出しはあるが、どちらかの岸に偏っている可能性がある
■宿泊施設情報
・水戸駅周辺ホテル 素泊まり4000円程度
・快活クラブ那珂店(上菅谷駅より徒歩15分)※学割あり、9時間利用3500円程度
■地図
1/25000地形図 「袋田」
山と高原地図 「特別版.奥久慈男体山」
■共同装備
・救急箱(有紗):山口
・熊スプレー:山口
■個人装備
□ザック □ザックカバー □雨具 □防寒具 □登山靴 □替え靴紐 □帽子 □水 □行動食 □非常食 □ヘッドランプ □予備電池 □ゴミ袋 □トイレットペーパー □ライター □熊鈴 □新聞紙 □軍手 □地図 □コンパス □エマージェンシーシート □筆記用具 □計画書 □常備薬 □学生証 □健康保険証 □現金 □遭対マニュアル(緊急連絡カード含む) □日焼け止め □マスク □歯ブラシ □充電バッテリー □タオル □消毒液orアルコール除菌シート □着替え □長靴やサンダル(渡渉用) 
(□サングラス □リップクリーム □シュラフ □マット)
■備考 
□日出・日没時刻(@月居山)
11月27日 日出6:28:24 日没16:23:50
参照(https://sunrise.maplogs.com/ja/kuji_district_ibaraki_prefecture_japan.77776.html)
□お天気・雷情報
・Windy・登山ナビ など
□バス
・茨城交通 袋田駅前―滝本(¥189) [駅前から袋田の滝の最寄りバス停まで]
□トイレ情報
・滝川沿いに複数
・袋田滝本町営第二駐車場
■登山届提出先
東大:提出済み
コンパス:提出済みhttps://www.mt-compass.com/ar.php?i=1850971&u=171566&c=f1921c3f
■悪天時 11/26 12:00までに判断
■遭難対策費 100円×2人=200円
■各種連絡先
□東大連絡先
教養学部学生支援課 ※開室9:00-16:50(平日)
※常時対応可 Tel: 03-5454-6666
□現地連絡先
・茨城県大子警察署袋田駐在所0295-72-3253
□タクシー
・茨城交通(株)袋田営業所 TEL:0295-72-2835
・滝交通タクシー TEL:0295-72-0073
・ドリームタクシー TEL:0295-76-0313(竹之内商店内)

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日程 11/27(月)
山域 奥久慈
天気 晴れ
メンバー 44山口、43小島
共同装備使用記録 救急箱(アゲハ)、熊スプレー
タイムスタンプ
7:55	袋田駅
8:11	袋田の滝入口
8:35	生瀬富士登山口
9:22	生瀬富士
10:37	立神山
11:26	展望台
11:38	生瀬滝上
12:34	月居山観音堂
12:52	月居山
14:08	月居山観音堂
14:37	袋田自然探求路入口
15:32	滝見橋
15:40	生瀬富士登山口
15:57	袋田の滝入口
16:05	袋田駅


総評(山口)
ところどころ分かりにくい道があったものの、無事に終えることができて良かった。特に観音堂から月居山に向かう道の入り口は、手前の道標には記載がなく、奥に進んだ後にその名が見つかるので、地図を信じて進むのがいい。下界では紅葉は終わりかけていたが、山の上はとても綺麗だった。秋冬の低山は雲海が見えることがあるのも良い点だった。初めて前泊に快活クラブを利用し、高速バスより快適に寝ることができ安く済むため機会があればまた使いたいと思った。


記録(小島・山口)
Day1
11/26の夕方に水戸の隣の赤塚駅に降り立った僕は、寒さに震えていた。赤塚駅までだと400円近く交通費が節約でき、偕楽園近くの紅葉ライトアップ会場まで歩けないわけではないと思い、事前に下車&ウォークを計画したとはいえ、寒くてテンションは下がっていた。だが、同じ頃、常陸大子でりんご風呂に入ってきた山口くんが、わざわざ上り電車で戻ってきてくれることになっていたので、寒さに負けじと出発。途中で美味しいパン屋に入店し、おやつと翌日の朝食を購入し、テンションが上がった。その先で遠くに花火が見えて更にテンションが上がる。バスで偕楽園近くまで来てくれた山口くんと、ミニストップで合流し、紅葉ライトアップを見物しに向かった。数組のカップルとランナーと新しく開店した?焼き芋販売のおばさんに遭遇したものの、ライトアップ会場は静かなもので、結局、大きな湖を経由して、水戸駅に向かった。その日は上菅谷駅近くの快活クラブで、快活デビューを果たし、鍵付き個室で各々就寝した。


Day2
朝、5時50分。夜間8時間パックを使うべく、チェックアウトを済ませる。学割利用で2300円にも満たない価格なので、素晴らしい。夜間はエアコンを切るのがおすすめ。
電車の30分以上前に駅につき、ボーと電車を待つ。上空は低い雲に覆われていたので、最近の山行記録で話題の、雲海の予感に胸が高鳴った。案の定、袋田駅は霧の中。幻想的な光景だ。警備のおじさんに声をかけられ、伺ったところ、最近は霧の日が多いという。それにしても、袋田の人たちは皆さん、僕らに挨拶をしてくださる。春の熊野古道山行で通過した、奈良県十津川村を思い出していた。登山口で準備をしていると、おじさんが一人とおばさん2人組に抜かされる。生瀬富士への登山道は序盤こそ緩やかなものの、途中から急激に傾斜がきつくなった。標高400m程度なんだから、こんなに急いで高度を上げなくてもいいのではと思ってしまうほどだ。登りの途中、木々の合間から雲海が出ているのが見え、山頂での眺めを楽しみに足を奮い立たせる。山頂が近づくころには、岩がゴツゴツした道に変わった。山頂からは雲海と筑波茨城日光などの山並みを楽しめた。生瀬富士山頂からおよそ北東の方向に伸びる切り立った道の先がジャンダルム。その先端には、「昨日の方が空気は澄んでいたけど、今日も天気でよかったね」と、毎日ここに来ていそうなおじさまがいて、ご厚意で僕らの写真を撮ってくださった。ありがとうございました。この突端は、天使のオブジェがあることで有名だったが、しばらく前から行方不明とのことで、「天に昇っていってしまったのかなぁ」とお聞きし、少し残念だった。それでも、左右のない場所で緑紅の木々を見下ろす眺めからはまさに天に昇っているような心地を味わえた。居心地よきままに40分ほど居座り、渡渉と月居山を目指して再出発。まだしばらくは急斜面が続き、時々コースアウトして歩きにくい道を通ってしまいつつ、「立神山」と袋田の滝を上から眺められる「滝のぞき」を通過。滝のぞきの辺りから真っ赤な紅葉がちらほら。遅めの見頃をちょうど今迎えているはずの月居山周辺がますます楽しみになってくる。そして懸案事項であった渡渉点に到着。20-30mもの距離を渡るのは初めての体験で、どこをどうわたるべきか途方にくれてしまいそうなところ、前の4人組のおじさまおばさまがあっさりと渡りきるのを見て学び、僕らも意外と濡れることなく突破。お水とは袋田の滝での再会を約束してお別れし、ひとまず月居山に向かう。生瀬富士のように急斜面はなかったが、階段を延々と登り続けなければならない。下りのおばさまに上はとてもきれいに紅葉してるからと励まされ、なんとか階段を登りきり視野が開けると、暖かな陽射しの中、ぐるり一周を色鮮やかな木々に囲まれた月居山山頂に到着。ここでもまた気の向くままに60分ほど癒され、最後の目的地袋田の滝に向け出発。途中の観音堂で鐘をひとつきし、穏やかな下りを進むとまもなく到着。最盛時と比べると1/3程度の水量だそうだが、間近でみる滝は十分迫力があり、おかげで先の渡渉が楽に済んだのだと分かった。茨城北ジオパーク構想なるものが紹介されており、この辺りの地形に感心するところがあった。滝を充分に堪能した後、帰途に着いた。




感想
山口(44)
・今年の秋はもう紅葉は見に行かないだろうと思っていたところ、小島さんにお誘いいただき、素晴らしい眺めを楽しめて良かったです。
・袋田の滝はその成り立ちも含めて非常に魅力的な滝でした。


小島(43)
−頭上を全て覆った紅葉越しの太陽光が、セロファンを通したかのように黄色い光となって降り注いでいる光景が、美しいを通り越して衝撃でした!
−標高の割に適度なアップダウンがあり、最高の筋トレハイクでした。雲海も見れて良かったです。
−水戸に行ったら、駅ナカの魚沼食堂がおすすめです。