2023/11/28 金時明神ハイク

山岳愛好会雷鳥(東京大学・お茶の水女子大学公認サークル)
金時明神ハイク計画書 第2版
作成者:清野(45)
■日程 11/28(火)日帰り 予備日無し
■山域 箱根
■目的 リベンジ、CL経験
■在京責任者 吉田
■在京本部設置要請日時 2023/11/28  19/:00
■捜索要請日時 2023/11/29  08/:00


■メンバー  ( 4人)
 CL清野  SL鈴木(45) Benjamin  小田 


■集合
小田原駅東口(4番バス乗り場)7:50
小田急新宿6:12→小田原7:45

■交通
□行き
箱根登山バス 桃源台行 1120円 ICカード利用可
小田原(7:50/8:00/8:15/8:30)→仙石(8:32/8:42/8:57/9:12)
※仙石から入山地点の金時登山口まで徒歩5分(200m)
 (参照:https://www.hakonenavi.jp/bus_schedule/release/10101_004001.pdf)
□帰り
○バスの場合
宮城野橋→小田原(10~15分間隔、最終20:35) 890円
(参照:https://www.hakonenavi.jp/bus_schedule/release/11504_002001.pdf)
○登山電車の場合
強羅→小田原(15~30分間隔、最終22:11) 1090円
※宮城野橋から強羅まで徒歩約20分(600m)
(参照:https://www.hakonenavi.jp/tozan_schedule/release/S5011_001001.pdf)
○エスケープルートの場合
金時登山口→箱根湯本 最終19:20
仙石→小田原 最終20:57


■行程
仙石原-(0:05)-金時登山口-(0:49)-矢倉沢峠(0:40)-公時神社分岐-(0:36)-金時山-(0:20)-公時神社分岐-(0:22)-矢倉沢峠-(0:01)-金時見晴パーキング分岐-(1:06)-芝川峠-(1:22)-奥ノ院ルート分岐-(0:07)-明神ヶ岳-(0:05)-最乗寺分岐-(0:11)-芝刈り路分岐-(0:25)-鞍部-(0:31)-登山口-(0:32)-宮城野-(0:07)-宮城野橋
【計7時間19分/12.1km/△1043m/▽1246m】



■エスケープルート
□仙石原〜矢倉沢峠:引き返す
□矢倉沢峠〜金時山:公時神社分岐より金時神社へ下山
□矢倉沢峠〜火打石岳:矢倉沢峠より下山
□火打石岳以降:そのまま進み下山


■個人装備
□ザック □ザックカバー □登山靴 □替え靴紐 □ヘッドランプ □予備電池 □雨具 □防寒具 □帽子 □軍手/手袋 □タオル □水 □行動食
□非常食 □ゴミ袋 □エマージェンシーシート □地図 □コンパス □筆記用具 □遭難対策マニュアル □計画書 □学生証 □保険証 □現金
□常備薬 □マスク □消毒用品 □日焼け止め □モバイルバッテリー □絆創膏やガーゼ □ライター  □虫除け(□サングラス
□トレッキングポール □熊鈴 □新聞紙□温泉セット□着替え) □コッヘル □フォークとナイフ

■地図
25000分の1:「関本」(「御殿場」「箱根」)
山と高原地図:「30 箱根」

■共同装備
救急箱 清野
ヘッド ベンジャミン
カート 小田
鍋的な物 鈴木



■遭難対策費
100円×n名=00円

■悪天時
前日18:00までに判断

■施設情報
□山小屋
金時山頂に金太郎茶屋、金時娘の茶屋
共に軽食、飲料販売のみ
□トイレ
仙石原のセブンイレブン、金時山山頂
□温泉
強羅駅、箱根湯本駅周辺に多数

■備考
□日の出日の入り
日の出 06:31
日の入 16:32
□連絡先等
○小田原警察署 0465-32-0110
○松田警察署 0465-82-0110

11/28 金時明神ハイク記録
作成者:清野(45)
■日程 11/28(火)日帰り 予備日無し
■山域 箱根
■天気 快晴
■メンバー
 CL清野(45) SL鈴木(45)  小田(45)
■共同装備
救急箱 清野
ヘッド 小田
カート 清野
肉   鈴木



■総評
 強風に悩まされたものの、富士山や箱根、湘南ととても良い展望に恵まれた。登山道も変化に富んでいて、退屈することなく歩けたのではないだろうか。
 山頂で焼きたての肉を食べることがいかに幸せか。今後の日帰り山行でも山ごはんを充実させたい。
■タイムスタンプ
仙石バス停8:48-9:22矢倉沢峠9:23-10:05金時山10:14-10:50矢倉沢峠10:50-12:39明神ヶ岳13:54-15:10宮城野
■ルート概況
仙石〜矢倉沢峠:よく整備された登山道だった
矢倉沢峠〜金時山:急登。火山岩の軽めの岩場がちらほら。手を使うほどでは無いが、楽しい。
矢倉沢峠〜明神ヶ岳:初めのうちは背丈を越える笹原の中の太い登山道で、火山灰質のためとても滑った。後半は樹林帯だった。稜線へ出てからはカルデラ内側は笹、外側は森となっていて、強風にさらされた。
明神ヶ岳〜宮城野:整備された登山道。樹林帯の中を進む。

■山行記
 箱根はカルデラのまちで、われわれが今回登ったのはその外輪山である(厳密には金時山はカルデラの外輪山ではなく、側火山だったらしい)。金時山から明神ヶ岳まであるいた。晴天と強風のなかきもちよい山行であった。
われわれは小田原行きの小田急線の中で集合した。清野、鈴木、小田の3人である。ベンジャミンが急遽これなくなったのはほんとうに残念だ。2023年11月28日は駒場祭の翌々日で、電車ではよく寝た。2時間弱で着いた小田原駅には高校生がたくさんいた。駅で友達を待っているようだ。今日が平日であることを思い出す。見ているとかれらはたのしい高校生活を送っていそうで正直うらやましい。
 小田原駅からはバスで箱根にある登山口へ向かう。このバスがなかなかすごくて、40キロ制限(はやい!)の曲がりくねった山道を容赦なく駆け抜けるのである。登山バスの運転手は例外なくヤバいと毎回思っている。途中で箱根湯本駅前をとおるが、テレビとかでよく見る商店街がある。わたしは小学生のころから関東に住んでいるのに箱根に来た記憶はないので、事実上これがはじめての箱根である。
 強羅よりさらに奥にある仙石というバス停でおりて、山にとりつく。落葉の多い道をひたすらのぼると分岐があらわれて、そこは背の高い笹にかこまれたすこしひらけた鞍部である。左手の金時山方面へ向かう。金時山をピストンしてここへ帰ってきて、こんどは右手の明神ヶ岳のほうへ行くのである。道中は岩場になりきれない岩場というかんじで、蓼科山の将軍平からののぼりを彷彿させることがないではなかった。どちらも火山なのでそういうこともあるのかな。途中で20人くらいのおおきな団体にでくわし、しばらくはゆっくりと歩くことになる。先に行かせてもらって先に登頂したのだが、これが絶景である。御殿場のまちを眼下に、富士山までなにもさえぎるものがない。富士山麓に自衛隊の東富士演習場がある。このあと金時山から明神ヶ岳までの道の途中までは、ここからのものと思われるが、雷鳴を思わせる低い音がしていた。砲撃の訓練をしていたのかもしれない。富士山の向かって左には愛鷹山がみえる。もっと左に目を転じると、外輪山のなかにゴルフ場があり、街があり、仙石原があり、芦ノ湖がある。帽子もぬげる強風が雲をすぐに飛ばしてくれるのでいい景色がみられた。さきほどの団体と入れ違いでおりる。火曜日にもかかわらず案外登山者は多く、5,6の団体とすれちがった。外国から来た家族と思われる団体もいた。さすがは日本が誇るリゾート地箱根である。
 分岐から明神ヶ岳へのぼりかえすと、背後に金時山がそびえている。ドームのような奇妙な山容だ。両側を背丈の2倍もある笹にはさまれて、車も通れそうな広い道をのぼる。のぼりきるとくだる。くだりきるとのぼる。稜線上をのぼりおりさせられながらすすむ。カルデラのなかから強烈な風が吹き上げているらしいが、笹にまもられてなんともない。そのうちに笹にかわって樹林帯になる。木の根や落ち葉で道の雰囲気が変わっておもしろい。するとまた笹のなかにはいる。そのうち道はカルデラ外側の斜面を通るようになる。風はなく、しずかな見通しのよい林をすすむ。紅葉した葉がおちてきれいな道だ。さながら奥多摩、すばらしい。その調子で高度があがってくる。また両側が笹になる。明神ヶ岳のまえさいごののぼりにはいり、やっとついたなと思っている。のぼるにつれて笹の背丈が低くなってきて、吹き付ける風を感じるようになる。のぼりながら、行く先の斜面がむきだしであるのがよく見える。崩落したのか、植物がまったく生えていない絶壁である。のぼりきるとひらけたところがあり、眺望が抜群で東から北を通って西へかけてひらけている。右手から中央にかけて広い丹沢、中央奥にとおく望む奥秩父の山々、富士山とその手前の金時山。そして外輪山とそのなかにある中央火口丘、その側面で白煙をあげる大涌谷がよくみえる。これも天気のよさのおかげだ。ぜひその目で見てほしい。
 そこから先は背丈よりすこし高い笹に挟まれた、最後の稜線だ。ときどき笹が途切れてむき出しの斜面の上を進まなければならない。風をもろに受けて、帽子をおさえてとおる。平坦な尾根をあるいているので、どこがピークかよくわからない。地図を見つつ進むと急にひらけてベンチやテーブルがあり、ついについたとわかる。看板や標識もあるので確かだ。富士山を背に写真を撮る。休憩所はひらけすぎていて風当たりがつよいので、調理できる場所をさがしもとめてそのさきの分岐まで進むことにする。分岐直前できゅうに南方面の展望がひらけて、あまりの美しさについ声がもれる。南にみえるものとはすなわち相模湾であり、小田原の街である。川(酒匂川というらしい)がまっすぐに海にそそいでいる。右奥にはほのかに伊豆大島もみえる。もちろん写真を撮る。ところで肝心の調理できそうな場所がない。来た道を引き返して、結局ピークの休憩所の直前の道端で休むことにする。笹が風をさえぎってくれるし、道幅が3メートルはあるので3人だったら邪魔にならない。時刻は12時半すぎで昼飯にちょうどよい。
今回の山行では、鈴木のアイディアでステーキを焼くことにした。オリーブオイルをひいて常温に戻しておいた肉をいれ、アルミホイルをかぶせてじっくり焼く。ここの段取りは鈴木が全部やってくれた。本当にありがたい。代表が放った光は、道筋を照らすだけでなく強い力でわれわれを次の次元へ押し上げるのだ。10分くらいでまずは2枚焼き上がる。山で肉を食うのはよい。すぐに食べおわってしまうが、まもなく次の2枚が焼き上がる。都合4枚で予定では1人1枚だったのに、1枚余ってしまう。これは3つに分けて3人でたべる。この昼食は大成功というほかない。ステーキの後はベンジャミンが共装といっしょに渡してくれたジャガビーとか行動食とかを食べる。ヘッドが冷えるのを待ってぼちぼち出発する。ここからはくだりで、稜線からはずれるとぐんぐん高度をさげて宮城野へ降りた。
 降りてまずはCL清野の希望で宮城野温泉会館で入浴した。となりで体をあらっていたおじいさんによれば、箱根に5つほどある町営浴場のなかでは宮城野がいちばんいいんだそうだ。覚えておこう。それからバスで小田原駅まで戻った。このバスはエヴァンゲリオンのラッピングカーだった。そろそろエヴァも見なきゃなと思う。途中でちょっとした渋滞に巻き込まれて若干予定よりはおそくついた。小田原には5時くらいについて、飯を食うことにした。「栄華軒」という街中華でたべることにした。わたしはサンマーラーメンというやつにした。あとのふたりはいずれも醤油ラーメンに半チャーハンのセットを頼んでいた。さらに餃子を6個頼んで2つずつ食べた。店はアットホームな感じで料理がうまくてとてもよかった。

■感想
CL清野
・初CLとなる山行だったが、他のメンバーに支えられながら無事に終えることができてほっとしている。
・すっきりと晴れてくれて、素晴らしい景色を楽しむことができたと思う。海の見える山もいいなと感じた。
・ステーキが本当に美味しかった。鈴木に感謝。これからの山行でも、山頂でご飯を作ることも視野に入れたいと思う。
SL鈴木
初の同期山行、しかも少人数。圧倒的なアットホーム感。楽でいい。今回は駒場祭の多忙明けで慰労山行的な要素があったが、充分それに見合う景色とご飯を堪能できた。富士山はやはり圧巻だし、箱根の街を山から見下ろすのもまた一興。よく登る丹沢山塊を初めて見渡すことができたのだが(いつもは丹沢山塊の中にいるので丹沢山塊自体を遠くから見ることはなかった)、思ったより東西に大きくて驚いた。もちろん、ハイライトは山deステーキ。オージービーフを塩麹につけて凍らせて持っていき、アウトドア用のアルミ製フライパン(個人装備)で焼いて頬張る。めちゃめちゃうまかった。冬の日帰り山行でお昼を贅沢にするのはアリ寄りのアリだ。
◯小田
・この山行には大満足している
・親睦を深めるためには一緒に山に行くのが有効だ
・金時山がとても良かったので、オレオレ百名山をつくるとしたらきっと入れるだろう