2023/12/17 甲相国境尾根から富士山を拝もう2023忘年会

甲相国境尾根から富士山を拝もう2023忘年会山行計画書 第5版
作成者:鈴木(45)
■日程 12/17(日)  前日アプローチ 予備日なし
■山域 西丹沢〜山中湖
■山行目的 忘年会[キャンプ→登山→温泉]、富嶽遥拝
■在京責任者/助言役 鈴木(43)
■在京本部設置要請日時 12/17 20:00
■捜索要請日時 12/18 8:00


■メンバー  (12人)  
 CL 鈴木(45) SL 髙村 小田 吉田(44) 谷本 ベンジャミン 白川 清野 油井 榎本 斉藤(45) 平戸


■集合
12/16(土) 12:30 谷村町(やむらまち)駅
昼食(谷村町駅周辺:各自)>12:30タクシー>~13:30キャンプサイト
10:15や11:18着の電車で来てご飯食べといてください
12:30の駅前で全員集合にしましょう

■アプローチ
□交通(12/1をもって予約済み:予約者スズキハヤト)
谷村町駅 - 道の駅どうし(30分程度)
・富士急山梨ハイヤー 大月 0554-22-2455
 12:30谷村町駅発
 1台9000円で2台もしくは3台での配車(よって、1人あたり1500円or2250円)
□前夜泊
道志の森キャンプ場(フリーサイト/予約不要/1人800円)でテント泊


■行程(YAMAP):甲相国境尾根を途中の菰釣山から西へ辿る
道志の森キャンプ場 -1:00- 標高980m地点 -0:45- 分岐 -0:05- 菰釣避難小屋- 0:30- 菰釣山 -0:20- ブナノ丸 -0:20- 油沢ノ頭 -0:15- 樅ノ木沢ノ頭 -0:20- 西沢ノ頭 -0:25- 石保土山 -0:20- 要所小屋ノ頭 -0:10- 分岐 -0:45- 富士岬平 -0:20- 高指山 -0:10- 分岐 -0:20- 分岐 -0:18- 山中湖平野バス停
【計6:56/15.3km/△1095m/▽810m】
 参考)ヤマレコ:まるまる同じ
    YAMAP記録.1:菰釣山以降は同じ行程
    YAMAP記録.2:これの逆行程

■エスケープルート
菰釣山まで: 引き返して中山バス停
菰釣山〜送電鉄塔(259): 山伏峠から下山(大棚ノ頭-0:20-山伏峠)
送電鉄塔(259)〜: 山中湖平野へ下山

■エスケープの交通機関
富士急バスD2線(土日):12:20中山-12:36山伏峠-12:43山中湖平野 / 15:20中山-15:36山伏峠-15:43山中湖平野 

■個人装備
□ザック □ザックカバー □シュラフ □マット □登山靴 □替え靴紐 □ヘッドランプ □予備電池 □雨具 □防寒具 □帽子 □軍手/手袋 □タオル □水 □行動食 □非常食 □カトラリー □コッヘル □ライター □トイレットペーパー □新聞紙 □ゴミ袋 □エマージェンシーシート □地図 □コンパス □筆記用具 □遭難対策マニュアル □計画書 □学生証 □保険証 □現金 □常備薬 □マスク □消毒用品 □日焼け止め □着替え・温泉セット □モバイルバッテリー □トークテーマ (□熊鈴 □サブザック □サングラス □歯ブラシ □サンダル □トレッキングポール □サポーター □スパッツ □ネックウォーマー □ホッカイロ)
最大限の防寒装備!

■地図
25000分の1 :「中川」「御正体山」「駿河小山」「須走」
山と高原地図:「29 丹沢」

■注意事項:寒さ、熊、暗さ
※寒さについて、参考:はじめての山歩き 【登山の基本装備・秋冬編】
:アウトドア天気-菰釣山登山口

■共同装備(A&Bと書かれている項目はAが持ち出し、当日にBと分担する)
テント
 Dunlop V6 No.1(4/6) :油井 &吉田
 フェザーライト(3/4~5) :清野 &榎本
 Dunlop VS-50(3/5) :斉藤 &平戸
 ステラリッジ(2/3) :ベン &白川
鍋(雪) :小田
 (竹) :高村
ヘッド(緑1&緑11) :ベン
カート(3つ) :鈴木 &谷本
調理器具(ガジャ・マダ) :鈴木
救急箱(有紗) :鈴木

■アレルギー
ナッツ、モモ、メロン、サクランボ、エビ、カニ、クルミ、魚卵

■食当計画
・アレルギーを考慮すること

■遭難対策費
100円×12名=1200円

■施設情報
□キャンプ場
道志の森キャンプ場
・〒402-0223/山梨県南都留郡道志村10041
・080-4444-2440/年中無休
・場内マップ
・キャンプレポート
□温泉
山中湖平野温泉 石割の湯 
・〒401-0502/山梨県南都留郡山中湖村平野1450
・0555-20-3355/土日祝11:00~20:00/大人1人900円
・石割りの湯-平野バス停 片道徒歩18分

■備考
□山頂の標高(菰釣山;こもつるしやま) 1379m
□日の出日の入り(菰釣山)
12/17 日の出 6:47
12/17 日の入 16:33
□連絡先等
富士急山梨ハイヤー 大月 0554-22-2455
大月警察署 0554-22-0110
道志駐在所 0554-52-2023
松田警察署 0465-82-0110
三保駐在所 0465-78-3360
富士吉田警察署 0555-22-0110
山中湖駐在所 0555-62-2431
西丹沢ビジターセンター 0465-78-3940
—
□登山届提出先
・東大教養学部学生支援課 : 提出済み
・お茶大 : 提出済み
・コンパス : 提出済み
□東大連絡先
○教養学部学生支援課 ※開室9:00~16:50(平日)
Tel  :03-5454-6074 
○駒場正門守衛室 ※常時対応可
Tel  :03-5454-6666
□お茶大連絡先
学生・キャリア支援課 ※開室9:00-17:00(平日)
Tel  :03-5978-5147 
正門守衛室 ※常時対応可 
Tel  :03-5978-5128
□過去の記録
2022西丹沢トレーニング

12/17 甲相国境尾根から富士山を拝もう2023忘年会山行記録
作成者:鈴木(45)
■日程 12/17(日)  前日アプローチ 予備日なし
■山域 西丹沢〜山中湖
■天気
■メンバー
 CL鈴木(45) SL髙村(45) ◯小田(なし) ◯吉田(44) ◯谷本(42) ◯Narkmon(45) ◯白川(44) ◯油井(45) ◯榎本(44) ◯斉藤(45) ◯平戸(44)

■総評(鈴木)
天候にも恵まれキャンピングや眺望を楽しめた。冬にしては信じられないほど暖かく快適な山行となった。また、メンバーの親睦も深まったように思う。

■タイムスタンプ(合計時間7:12休憩時間2:21/距離14.2 km)
06:21 道志の森キャンプ場
08:26 菰釣山 09:35
09:47 ブナノ丸 09:52
10:06 油沢ノ頭 10:23
10:31 樅ノ木沢ノ頭 10:37
10:47 西沢ノ頭 11:01
11:18 石保土山 11:24
12:29 富士岬平 12:44
12:51 高指山
13:32 山中湖平野バス停

■ルート概況
□全体について
非常にマイナーな山・ルートであり、ネットで見られる記録の数が限られているのでこのルート概況は気持ちを込めて詳細に記しておく。マイナーと言ってもアクセスが悪いだけなので、静かな山を楽しむ意味では良い山である。また、あまり知られていないにしては展望も非常に良い。雷鳥の今後の山行でもアリだと思っている。
□道志村へのアクセスについて
道志村へのアクセスは非常に難しい。主な行き方は山中湖方面から富士急バスか、都留方面からタクシーを使うしかないだろう。しかしバスは1日に3本あれば良い方で、土日は特にアクセスが困難である。結局、富士急線で近くの駅まで行き、そこからタクシーを予約するのが無難であろう。(今回はピストンや周回ではなかったのでマイカーやレンタカーという選択肢は最初からなかった。)今回は富士急山梨ハイヤーを予約し富士急線谷村町駅から道の駅どうしまで連れて行ってもらった。ミニバン2台で6人+5人。ミニバンは6人まで乗車可能である。タクシー会社には山行一ヶ月前くらいから電話で相談をしておこう。予約後はタクシー会社を信じきらず、値段や台数・乗車人数を直前に再確認しておくとなお良い。
□道の駅どうし〜道志の森キャンプ場
道志村は道の駅どうしくらいしか栄えていない()。その分道の駅どうしは賑わっており車やバイクでやってきた人々がくつろいでいる。道の駅を背にして右手方面、北側の暗い森の方へ進んでいくとキャンプ場に行き当たる。キャンプ場は広いが主に三ヶ瀬川沿い・西沢林道・東沢林道の3つのエリアに大別でき、管理棟が両沢の合流箇所のようになっている。今回は管理棟近くの東沢沿いのスペースに3張り立てた。車で来るのが普通のキャンプ場らしく、タクシーで来たと言ったらとても驚かれた。このキャンプ場は結構おすすめできる。理由としては、なんといってもその自由さである。チェックイン時にお金(800円/人)を払うだけで、あとは注意事項も大してないし契約書に名前を書く手順すらない。また、テントを立てる場所も自由。場所の区切りさえなく、基本的に道路上などでなければどこにテントを立ててもOKだ。管理棟に張り場所を報告する必要もない。なお、チェックアウトを届け出る必要もおそらくないので、テントをたたんで勝手に出発できる。水場も管理棟の近くに流れ出ているものを使えばタダ。冬の期間は凍結防止で止水処理がなされているが仮設トイレと天然水場があるので大して困らない。注意点があるとすれば仮設トイレにトイレットペーパーが備え付けられていないので各自で持参すること。(追記)管理棟付近でFree WiFiが使える!
□道志の森キャンプ場〜菰釣山
この区間を一言でまとめると「谷間から稜線へ」である。初めはキャンプ場の西沢林道を進んでいく。林道なので1車線程度の幅があるが、落ち葉や小石で歩きにくい。まあよくある林道という感じ。堰堤を過ぎると沢の流れが緩やかでのどかなスペースに出る。休憩にはちょうどいい。沢沿いに進むと途中なぜか「関係者以外立ち入り禁止」という看板が出てくるが、何を意図してどこに立ち入るなという話なのかよくわからない。YAMAPでも「山と高原地図」でもここは登山道とされているので気にせず同じ林道を進む。しばらくすると林道は絶え、沢沿いをピンクテープ沿いに進む。この辺りで少しわかりにくくなるが、YAMAPとピンクテープを見比べながら稜線を目指せば良いだろう。谷を上がりきると稜線に出て、丹沢方面や道志山塊を望むことができ、気持ちがいい。ここからブナ林の稜線をしばらく進む。途中避難小屋を通過し、菰釣山へ。山頂は20人くらいが休憩できそうな広さ。西側に展望が開けており「富士山ドドドーン!!」のあたう限り気持ちいい眺望を堪能できる。休憩や写真撮影に最適。
□菰釣山〜鉄塔(要所小屋ノ頭付近)
菰釣山を過ぎるといきなりグッと下るが、この時右手に蛭ヶ岳がよく見えて丹沢好きなら嬉しくなる。それ以降は富士山がチラ見えするブナ林のなかを進んでいく。小ピークがたくさんあり細かいアップダウンに息が上がるかもしれないがペースを一定に保って落ち着いて進めば問題ないだろう。この区間中、基本的に樹林帯で展望はまずまずだが、鉄塔まで来ると南側に一気に視界が開き、まるで展望台のようだ。相模湾越しの房総半島や伊豆半島、駿河湾まで望むことができる。鉄塔付近は広く刈り払われているので休憩にぴったり。菰釣山山頂から見えていた鉄塔のところまで来たのかと思うと「もう結構歩いてるな」と実感することだろう。
□鉄塔(要所小屋ノ頭付近)〜高指山
細かいアップダウンのせいで少しずつ疲労が蓄積しメンバーの口数も少なくなってくるかもしれないが、高指山を登りきれば登りは終わりなのでとりあえずそこまで頑張ろう。このルートはトイレがなく多少困る。念の為携帯トイレを持ってくれば良かったと思わなくもない。富士岬台・高指山からみる富士山と山中湖は日本を象徴するかのような素晴らしい風景だ。ぐんぐんと近づいてくる富士山の雄大さに驚くこと間違いなし。
□高指山〜平野
高指山まで来てしまうともはや西丹沢ではないし、地元の裏山的な雰囲気になってくる。下山中、人家がまばらに出始める。下界に出てから平野までは富士山を見ながら車道を進めばいい。ちなみに、平野のバス停から山中湖畔までは徒歩4分ほどなので平野まで降りたならぜひ山中湖まで行ってみるべし。「あれほど遠くに見えてた山中湖まで本当に来てしまったよ!」と誰でも少しは感心するだろう。

■山行記
□1日目(ベンジャミン)
英:
This was the first overnight hike in a while, and thus my backpack felt heavier than usual as I was carrying some shared equipment. I got to Shinjuku Station around 8:10am, and then got on the Chuo Line departing for Takao at 8:23. At the first stop, Nakano, I met up with Suzuki-san. We chatted for a while until we got to Takao Station, where we met up with everyone else and made our transfer towards Otsuki Station. Once we arrived, we made our last transfer onto the Fujikyuko Line, and after a short while we finally reached Yamura Station at 10:15  (I thought it was read Tanimura station, but it just goes to show how you need to be careful with Japanese toponym readings…).
We walked towards Jonan Park (城南公園) and took a quick break before switching locations to a small grassy park situated beneath and alongside Jonan Bridge (城南橋), called Fujimizaka Park (富士見坂公園). Apparently, Suzuki-san had some activities planned for us–those being warm up exercises. Before starting though, we got a glimpse of a monkey on a nearby tree thanks to Yoshida-san pointing it out. Either way, our warm up exercises basically went like this: we went around in a circle, and once it was that person’s turn, they had to come up with some sort of stretch or exercise for the rest of the group to follow after them. A few interesting ones were vocal exercises, punches, kicks, reciting a Buddhist mantra (?), and one for literally warming up your body that Yoshida-san taught us (this one became popular throughout the hike). After that, we made our way back towards the station to grab lunch. We ate at a place called Shokaku (the Chosenyaki was quite good), and then headed back to the station to meet up with Enomoto-san and Yui-san. As planned, we got into the taxis departing from the station around 12:30 and were on our way to Doshi Village.
We arrived at Michi no Eki Doshi (the station), checked out the shops for a bit, and then headed for the campsite. Suzuki-san had prepared a quiz to decide on who would be in charge of writing the record entry for the first day, and as you can tell, your’s truly lost. The path to the campsite was a concrete road alongside some rural houses, which suddenly entered the forest and became gravel. We got to the campsite a bit before 2pm. The campsite was quite large and campers were free to set up almost wherever they wanted. After Suzuki-san gave a brief rundown of the campsite’s rules and facilities, we took a breather. Suzuki-san, Yui-san, and I decided to explore the campsite and see if we could find a suitable place to set up. We eventually settled on a strip that jutted out into a delta/confluence of sorts, and quickly set up.
After getting settled, we began playing a game that Suzuki-san had prepared. It was…divisive to say the least, but in a humorous way that helped us get to know each other better. A bit before 3:45, it had started drizzling, so we decided that we would cook inside our tent, and then once finished, distribute it to everyone else. It just so happened that the person in charge of food for the night was Oda-san, which meant that we were cooking inside our tent, which consisted of Oda-san, Saito-san, Suzuki-san, and me. Probably because it was winter, boiling the water took a while. We passed the time with funny stories, and needless to say, our tent was filled with laughter until before we knew it, the sun had gone down. The rain had stopped, so we brought everything out and began cooking as a group. While cooking, we continued our game, did some acting, and the winners were decided. Suzuki-san had prepared some prizes, so he handed those out. While we were eating, we shared our kanji of the year, until we were again interrupted by the rain. With no choice, we finished eating inside of our tents and then got ready to sleep. It was much warmer than it should have been for a December evening. Maybe it was because of all the laughing, but I fell asleep in no time.


日:
 久々のテント泊だったので、共同装備が入ったザックがいつもより重かった。8時10分に、新宿駅に着いて、8時23分発、高尾行の中央線に乗った。中野駅に停まって、鈴木さんと合流。少しお喋りしたら、高尾駅に着いて、皆と合流して、大月駅までの電車に乗り換えした。大月駅に到着して、最後の乗り換えを。富士急行線に乗って、しばらく経つと10時15分に谷村駅にようやく着いた。「やむら」ではなく「たにむら」だと間違えて思っていたけど、やはり日本語の地名の読み方は難しい…知識不足だった。
 城南公園まで歩いて、少し休息をしたら、城南橋のそばに位置している富士見坂公園に移動した。どうやら、鈴木さんは準備体操(?)を用意してきた。その前に、吉田さんが指したサルを発見した。今回の準備体操とは、皆が輪になって、各自が何かのストレッチや、準備体操などを考えて、それを皆に教えて真似してもらうことだった。面白いのを挙げると、パンチ、キック、発声練習、真言を唱えること(?)、吉田さんが教えてくださった身体を温めるための運動(山行の間、僕たちの中で結構好かれたようである)等があった。その後、「松鶴」というお店で昼ご飯を食べて(朝鮮焼きが美味しかった)、駅に戻って、油井さんと榎本さんと合流した。時間通りに、12時半頃、2台のタクシーに乗って、道志村に向かった。
 道の駅どうしに着いて、お店を少し見てみたら、キャンプ場に向かった。1日目の山行記録担当を決めるためのクイズを、鈴木さんが用意した。ご覧の通り、僕が見事に負けた。キャンプ場までの道は田舎の家屋沿いのコンクリート道路で、森に入ると砂利になった。2時前にキャンプ場に到着した。キャンプ場自体がかなり広くて、泊まる人はだいたいどこに泊まってもいい感じで自由だった。鈴木さんがキャンプ場のルールや設備の案内を共用したら、少し休息をした。鈴木さんと油井さんと僕は、テント泊によさそうなところを探しにキャンプ場を探検することにした。結局、デルタか合流のようなところにして、設営に取り掛かった。
 設営が終わったら、鈴木さんが用意してきた遊びを始めた。いい意味で意見が分かれる遊びで、皆と親睦を深めることができた。3時45分に料理を始める予定だったが、小雨が降りはじめたから、テント内で料理をして、出来上がったら皆に配ることにした。1日目の夕飯食当は小田さんで、料理は小田さん、斎藤さん、鈴木さんと僕の泊まるVS50のテントですることになった。冬だからか、沸騰するのに非常に時間がかかった。暇つぶしに、爆笑しながら面白い話をずっと交わしていたら、いつの間にか日が暮れていた。雨が止んだから、料理を持ち出して、全員で料理を続けた。その間、上記の遊びを続けて、少し演技をしたら、勝者が決まった。鈴木さんは用意してきた景品を配った。出来上がったお鍋を食べながら、今年を一文字で表した漢字を発表していたけど、また雨に降られて中止になった。やむを得ず、テントの中で食事を済ませて、寝る準備をした。12月の夜だと思わないほど暑かった。笑いすぎたおかげなのか、あっという間に眠りに落ちた。

□2日目(油井)
 慢性的な寝不足でどんな環境でも眠れる状況にあったのだろうか。テント泊であったにも拘らず、23時に一度目が覚めた以外20時から4時まで熟睡できた。朝食の準備をするために外へ出ると既に食当の高村を中心に調理が開始されようとしていた。仕事が早い。折りたたみ式の椅子を組み立てて調理場の周りに陣取ったが僕が手伝うまでもなかった。邪魔してすみません。鍋とカートの都合上、朝ご飯は2班に分けて食べることとし、後に回った人たちは空が開けたキャンプサイトへ星を見に行った。朝食のメニューは寄せ鍋味のうどんであった。晩飯とメニューが若干被っていたような気もしなくはないが、こちらも油揚げ、長ネギ、豚肉がたっぷり入っており具沢山で美味しかった。ただのうどんスープではなく、鍋の素を使ったことで朝から食欲がそそられた。食事を済ませると1班目も星を見に出かけた。時刻は6時前後で星を見るには少し遅いかな、と思っていたが、視界を遮る木々のない広場で天を見上げると満天の星空が広がっていた。星についてはある程度知識がある方だとは思うが、東京と比べて見える星の数が桁違いに多く、どれが何座なのか特定するのが難しかった。ただ北斗七星が正面に見え、写真にも綺麗に収めることができた。初めは立って星空を眺めていたのだが、次第にみんな寝転んで煌びやかな星空にうっとりとした。しばらく寝転んでいたが、そろそろ2班目も朝食を食べ終わっているだろうと考え、広場を後にした。
 テントまで戻るとちょうど朝食の片付けをしているところだった。片付けをしている間、榎本さんが木陰で寝転んでいたのだが熊にしか見えないということで話題になり、多くの写真を撮られていた。同時並行でテントの片付けや荷物の整理を済ませ、6:30には出発した。ここから先のルートに関してはルート概況に詳しく書かれているので人の動きを中心に大まかに記すことにする。沢沿いに続く西沢林道を進んでいると思いの外身体が温まり、すぐに上着を脱ぐために休息した。さらに沢沿いに進むと菰釣山へのルートを示す道標が指す方向にチェーンが張られており、関係者以外立ち入り禁止の表示もされていた。一同困惑して地図を確認するも確かに道はチェーンの先であり、通行止めになっているという情報はなかった。どうやらその掲示は水道施設のある進行方向への不用意な立ち入りを制限するためのものであるようだ。道志は津久井湖で相模川に合流する道志川の流域で神奈川県民の貴重な水源となっている。神奈川県はもともと多摩地域を含んでいたが東京都が多摩川上流部を水源として占有するために東京都に移管させたという過去を持ち、県外ではあるものの道志は何としてでも守りたいのであろう。チェーンを越してからも沢近くのザレ場を通り、一度岩が登山道を転がりそうになるという落石事故未遂や道迷いなどが発生した。後ろの人のことを考えて前の人は責任を持って歩くという基本的なことを履行して事故に遭わない、遭わせないように注意したい。急登区間に入ると割とすぐに稜線に出たのであるが、急登で汗ばんだことや長めの休憩を取ったことが原因となって一気に体温が奪われた。上着を着るなどして体を温め、お菓子の交換会もして寒さを紛らわせた。稜線上をしばらく歩くと菰釣山の山頂に到着した。それまで全くと言っていいほど見えていなかった富士山は、山頂に着いたと同時にその優美で巨大な山体を露わにして眼前に出現した。今まで様々な角度から幾度となく見てきた富士山であったが、これほどまでに唐突に姿を現し、その雄大さを自らアピールしているように感じさせてくれることはなかったので、まさに感動であった。その美しさをしばらく目に焼き付けておきたかったので、しばらく山頂で休憩を取ることにした。鈴木の監修のもと互いにソロショットを撮り合い、ツーショットや空中に浮いたショットなど各々自由に写真撮影も楽しんだ。せっかくの絶景をただ一時の記憶に留めておくのは勿体無い。記録に残すために集合写真も撮りまくった。通常バージョンは勿論のこと、吉田さんが高校時代にアップ兼威嚇のために行っていた怪しい動きを取り入れた写真や45期だけの仲良しショットなど多彩な写真を撮影することができた。写真撮影後はおやつとして前日に道の駅で買っていたあんぽ柿や酒まんじゅうを食した。地元の特産品を山の上で食べられるのは前日アクセスならではの体験で、地産地消に貢献することができた。
 休憩を済ませ、帰りのバスの時間と温泉に入る時間を考えてそれなりのペースで下山、というよりも縦走を開始した。先頭を何度か交代しながら順調に歩みを進め、いくつかの小ピークを越えた。葉が落ちた木々の合間からは富士山が望め、それなりの急斜面もあったが特に苦痛に感じることなく快調に高度を下げていった。どういう話の流れかはわからないがひたすら酒の話をしていると小腹が空いてきたので休息として軽食タイムを確保した。再出発後、しばらくすると鉄塔が立つ広場に到着した。そこには箱根の山々や伊豆半島、駿河湾の180°の大パノラマが広がっており、これもまた絶景であった。山梨県から海を望んでいることには違和感を覚えたが、今川家滅亡後に信玄が駿河湾において武田水軍を組織していた頃はここから見える景色の大部分が武田の領国であり、この甲相国境尾根が武田に押され気味であった北条との国境として緊張関係の最前線であったことを考えると何だか感慨深かった。鉄塔の広場を後にして下山を続けると再び眼前に富士山がドカンと現れた。先ほどとは異なりススキが生い茂る野原の正面にドンと構える富士山はより雄大に見えた。ここでも思う存分撮影を楽しんだ。高度を下げるにつれ山中湖のテニスコート群が間近に迫り、話はなぜかオリ合宿の話題へ。ちなみに僕はテニサーの合宿でこの年既に3回も山中湖に行っており、これが4回目であったが、これほどまでに綺麗に富士山が見えることはなかったので珍しく天候に恵まれたのは本当に良かったと感じた。下山後は一旦山中湖平野のバス停で山行を締めた。甲相国境尾根は長かったが富士山を拝みながら変化に富むコースを進むことができたので大変充実した山行になったという声が多かった。遅めの昼食に蕎麦を食べたのだが、値段相応の美味でこちらも素晴らしかった。高速バスの予約をしていない榎本さんは最後の1枠を平戸さんに譲り、御殿場まで峠を越えて歩き通すという狂気のプランを選択したので、他のメンバーで送り出した。ご無事で、と別れを告げたのちは石割の湯で二日間の疲れを癒すことにした。僕は夜にクラスの忘年会が控えているという今思えば無謀なスケジュールであったので早めのバスを予約している小田とともに早々に温泉を後にしたのであるが、残った男たちは何やら楽しげな話をしていたようである。さらには夜の山中湖湖畔にも繰り出したようで羨ましい。残念無念。少しでも早く帰京したかったので小仏トンネル渋滞を回避すべく上野原でバスから電車に乗り換えたのであるがこの日は渋滞がなく大差なかったようだ。無事、集合時間にも間に合い、僕の忘年会山行はこれにて終了となった。
 ここで一つ謝罪しておかねばならない。私情を書き連ね、見苦しい文章となるであろうが自戒をこめて記録に含めることとする。副代表という肩書きだけと揶揄されがちな役職に就いてから雷鳥をよりよくするために色々と考えて意見はしてきた。だがこれまでやったこととすれば自己紹介シートの作成、忘年会・スキー合宿の企画のみにとどまり、他にもやろうとしたことはあったものの、いかんせん僕には行動力がない。さらには多忙を理由に誰かがやらなければならない雷鳥の仕事を悉く他の役職の者に任せ、その進捗確認すら怠ってきた。挙げ句の果てには役職持ちかどうかに関わらず雷鳥での活動要件とも言える記録の執筆をサボり続けてきた。いつまでに書くんだよと初めは冗談混じりに掛けられていた言葉は次第に重みを増し、ついには進退を問われるところまでに至った。新歓で忙しい時に手伝わないだけでなく過去の記録を流せないという手続きの停滞をもたらす自分がこのまま副代表を務めてよいものであろうか。自分の中で答えははっきりしているが大所帯の雷鳥の統率を補佐する人物がその役職に相応しいかどうかはこれまで、そして今後の自分の行動を他のメンバーがどう判断するかに委ねられる。そもそも年明け、テスト明け、3月頭、3月末とこの記録を書き終える約束を破り続けたのは人としてあり得ないことである。僕は記録を書くのが嫌いなのではない。むしろ好きな部類に入ると思う。これからも積極的に書いていきたいのであるが任された以上、締切を守るという当たり前のことができるようにならなければならない。自らの進退についてはみなさんの判断に従いたい。この記録の執筆が遅れたことによりどれだけ他人に迷惑をかけたかどうかは計り知れない。すべての関係者にこの場を借りて謝罪の言葉を述べさせていただく。ご迷惑をおかけして本当に本当に申し訳ございませんでした。
 このような終わり方となってしまったのは不本意ではあるが、今後の自分、そして雷鳥のためにもこれを書き残させていただきたい。最後に。忘年会山行自体は素晴らしく、とても楽しかった。是非今年度も参加したいものである。


■感想
CL鈴木
・ずっと来たかった山だったのでみんなと来ることができて良かった。個人的にはこれにて丹沢の主要な山はコンプリート。
・やっとCL山行を遂行できた。天気にも恵まれ本当に良かった。
・二ヶ月前から呼びかけていたためたくさんの人に参加してもらえて単純に嬉しかった。
・今回の山行は「新歓前に大人数のテント泊の練習をしたい」という意図もあったのだが、結果的に色々と反省することがあり確認できて良かったと思う(反省内容については記録末尾に記載)。
・初めてきた場所だったが、すごく良いルートだった。富士山もよく見えるしブナ林の稜線歩きは気持ちがいい。冬におすすめである。石割りの湯も結構いいところだ。水分不足で長湯をして死にかけた(気をつけましょう)。
・雷鳥にいて良かったと思う素敵な一泊二日だった。
・星の写真も富士山の写真も山中湖の写真もうまく撮れた。フォトグラファーとしても大満足だった。
・若干名が「レポートの提出をギリギリの瞬間で逃したひと」の小芝居で演技力を競い合った結果、高村の良い絶望顔(無事優勝)を見ることができた。
・「半分こゲーム」(参加者が順番に2択の質問を作り、その場にいる人の人数を半分ずつにできるかを競うゲーム)は榎本さんが最強だった。半分こ(10人でプレイしたので5人対5人)に成功した榎本さんの質問がこちら;「旅行に行くならアメリカかイギリスか」「憲法は改正してもいいか」(←この手の質問は少し戸惑う)「恋愛の相手は年下派か年上派か」(←いや、実はこの手の質問も少し戸惑う)。このゲームは元々僕が高校生の時に思いついたものだったが、今回みんなで話をし盛り上がれたのでよかった。
SL髙村
・まず初めに、斉藤同様、山行前日の深夜に共同装備(コッヘル)を持ち出すという事態になり、皆様に多大なご心配をおかけしたことをお詫び申し上げます。すみませんでした。以後は時間に余裕を持って持ち出します。
・数度落石を起こしてしまったこと、反省します。前日に雨が降っていた故地面が脆くなっていることをよく認識すべきでした。
・キャンプ場の設備が想像以上に良かったです。
・食事(2日目朝食)当番だったのと、水の分量を誤り5Lほど持ってきてしまったこともあり、比較的登りやすい道であったにも関わらず非常に疲れました。
・尾根まで登った後は見晴らしが非常に良く、間近に富士山、遠くに海を眺むことができました。壮大さに圧巻されました。
◯小田
・金時山にも負けないくらいでかい富士山がみえた
・尾根からは相模湾までみえた
・ひさびさのテント泊たのしかった
・12人分の食事は重い
◯吉田
・パリッと涼しく人気(ひとけ)のない西丹沢の雰囲気ややっとしっかり雪をかぶった富士、暖かい食事に盛り上がりを見せた歓談など様々な要素を楽しめた。CLをはじめとしたメンバーの働きに感謝。
・寝不足、細かな忘れ物、落石など自分の準備や集中が足りなかった。反省しています。
・シチュエーションやロケーションが近しかったこともあり、去年の年越し山行の話ばかりする老害懐古厨と化してしまっていたが、本当に楽しいと思うので今年のメンバーはぜひそちらも満喫してほしい。
◯谷本
初めての泊まり山行で、体力、寒さ、雨、荷物など不安要素が沢山あったけれど、みんなのサポートのお陰で乗り切れたと思っています。トレッキングポールを貸してくれたり、ペースを調節してくれたりして、とても助かりました。ごはんもおいしくて、色んな具材を食べられて良かったです。菰釣山の山頂から見た景色には感動しました。そのあとも徐々に山中湖と富士山に近づいていくのがわかるコースで、おもしろかったです。なかなか雷鳥に参加できていませんでしたが、また時間を見つけて山に行きたいです!いい忘年会山行でした。
◯ベンジャミン
・久々のテント泊で、睡眠不足が心配だったけど、思ったより寝れた。テントの人数に余裕があったおかげかもしれません。
・12月だと思わないほど、1日目の昼と夜はかなり暑かったけど、2日目の朝と登っている間は寒かった。特に谷を越えて、稜線に着いたら、風が強かった。暑くなったり寒くなったりしたので、すぐ着たり、脱いだりできる防寒具を用意しましょう。
・菰釣山に上がって、目に入ってくる富士山を眺めると、疲れが消えた。初めてこんなに近くで富士山が見れて嬉しい。
・2日目の早朝の星空に感動した。光害が少ない場所で見れる夜空(朝空?)は全く違う。
・道が分かりにくいところがいくつかあって(特に谷はそうでしたが)地図とテープを参考にすることが多かった。
・落石と足元に気を付けながら行動しましょう。
◯白川
・いくつかのアップダウンを越えて少しずつ富士山に近づいていく歩きが最高でした。人がほとんどいない道を大勢で歩くのは楽しい。
・頬に当たる冷たい風とひっそりと佇む白い霜が静かな冬の朝を感じさせてくれて、この時期の山の魅力を発見することができました。素敵な山行を立ててくれてありがとう。
・あたたかいご飯がおいしかったです。
◯油井
・道の駅で道志の特産物を購入でき、前日入りならではの現地調達を楽しむことができた。あんぽ柿美味しい!
・今年4回目の山中湖だったが、今までで一番綺麗に富士山が見えて感動した
・山中湖から高速バスで帰る時は上野原で中央線に乗り換えることをお勧めします
◯榎本
久しぶりの山行でしたが、非常に楽しかったです。時間を作って山行に行ける回数を増やしたいです。45期の人と山行に行くのは実は初めてでしたが、面白い話がたくさんできて楽しかったです。ぜひまた一緒に山行に行きたいです。あと高速バスの券が売り切れてたせいで御殿場駅まで歩きましたが結構楽しかったです。
◯斉藤
・共同装備持ち出しについての認識が甘く、前日の夜に持ち出すことになってしまいお騒がせしてしまいました。今後は確認LINEを送る等の対策をとります。
・一日目に和やかな雰囲気のキャンプで親睦を深めつつ、二日目には富士山の雄大な景色を拝むという、めちゃくちゃ充実した楽しい山行だった。各所にCL鈴木君の配慮を感じ、さすがだなと思っていた。謝謝。
・早朝の星空も本当に綺麗だったが、裸眼視力が悪いせいで三等星くらいまでしか見えなかった。コンタクト導入の検討を加速させます。
◯平戸
雷鳥での山行は久しぶりだったのですが体力がもって良かったです。良く寝れたし寝っ転がって見た星たちも綺麗だったしで楽しかったです。

■反省(鈴木)
・共同装備の持ち出し忘れ→前日の夜に発覚。事前打ち合わせで確認していたつもりだったが認識の共有が甘かったうえ、単純に持ち出すことを忘れらていた。今後は以下の通りLINEでの持ち出し報告を義務化したい;「共同装備を持ち出したら、LINEグループでも『〇〇を持ち出しました』と持ち出し担当の一人一人が全ての共同装備に関して報告する。持ち出しを忘れている人がいないかメンバー全員で確認する。忘れていそうならば持ち出すよう呼びかける。」
・カートのガス欠→小さいカートを3つ持って行ったが山行中に2つのガスが尽きて最後に1つに頼らざるをえない危険な状況が生まれた。もっと大きいカートを持っていくべきだった。
・帰りのバスの予約忘れ→超人のあの人は御殿場まで歩いたらしいが、凡人は絶望するはずなので、忘れないように気をつけること。(凡人は忘れない、超人だから忘れたんだという意見もあるかもしれません)
・グループでの情報共有の遅れ・不足→「体調不良で行けないかも」という連絡はCLに個人チャットで言うのではなく全体に共有してほしい。特にテント泊となれば共同装備にも関わることだししっかり全員で確認すべきである。