2024/2/27-29 箱根ほぼガイリーンな温泉泊
箱根ほぼガイリーンな温泉泊山行計画書 第3版
作成者:鈴木(45)
■日程 2/27-29
■山域 箱根
■目的 ガイリーン体験、箱根の温泉で慰労同期会
■在京責任者 山道
■在京本部設置要請日時 2/29 19:00
■捜索要請日時 3/1 08:00
■メンバー ( 7人)
CL 鈴木(45) SL 小田 清野 斉藤(45) 油井 吉田(45) 原
■集合
小田原駅東口(3番バス乗り場)7:10
※5:40東京→7:05小田原(東海道本線・沼津行) ¥1,518
※5:40新宿→7:09小田原(小田急・土日) ¥901
※5:27新宿→6:57小田原(小田急・平日) ¥901
■交通
https://www.odakyu-freepass.jp/hakone/buy.html
小田急の箱根フリーパスを事前に購入しておくこと
→小田急線のほか、バスやロープウェイに使える
□1日目行き
箱根登山バス 小田原駅東口−箱根町港・箱根町港行 1,340円 ICカード利用可
小田原(7:20/7:45/8:10/8:35)→元箱根(8:07/8:32/9:00/9:25)
□1日目帰り
桃源台→仙石原
「桃源台」バス停から「仙石原案内所」バス停まで
■行程
□表記法
地点A(到着時刻-出発時刻) -所要時間- 地点B(到着時刻) -所要時間- 地点C(到着時刻)
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□1日目【南西稜線:元箱根〜三国山〜桃源台】
元箱根(08:00) -00:15- 関所跡入口 -00:30- 駒形神社(08:30) -01:00- 海ノ平(09:30) -00:50- 山伏平(10:20) -01:10- 三国山(11:30) -00:45- 湖尻峠(12:15-13:15) -00:30- 黒岳 -00:40- 湖尻新橋 -00:10- 桃源台(14:03)
【CT計5:03/約13.5km/△約889m/▽約877m】
→バスで仙石原のホテルへ
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□2日目【北東稜線:(ナイトハイク出発)金時〜明神】
仙石(4:00) -00:45- 矢倉沢峠 -00:25- 分岐 -00:20- 金時山(05:30-06:00) -00:15- 分岐 -00:20- 矢倉沢峠 -01:00- 標識(07:35) -01:10- 明神ヶ岳(08:45-09:15) -1:46- 宮城野営業所前バス停
【CT計4:48/約10.0km/△約744m/▽約977m】
その後、強羅〜大涌谷を観光→バスでホテルに戻る
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□3日目【北西稜線:乙女峠〜芦ノ湖展望公園〜桃源台】
仙石(08:00) -00:20- 金時神社入口 -00:15- 乙女口 -00:50- 乙女峠(09:25) -00:30- 丸岳(09:55-10:25) -00:30- 長尾峠(10:55) -01:00- 箱根芦ノ湖展望公園(11:55-12:25) -00:30- 湖尻峠(12:55) -00:15- 深良水門(13:10) -00:33- 桃源台(13:43) -01:05- 仙石原すすき草原(14:48)==ホテル
【CT計5:48/約16.5km/△約937m/▽約941m】
ホテルで荷物を回収し、バスで帰路に着く
■エスケープルート
□1日目
・山伏峠まで:引き返す
・山伏峠から:そのまま進む
□2日目
・仙石原〜矢倉沢峠:引き返す
・矢倉沢峠〜金時山:公時神社分岐より金時神社へ下山
・矢倉沢峠〜火打石岳:矢倉沢峠より下山
・火打石岳以降:そのまま進み下山
□3日目
・丸岳まで:引き返す
・丸岳〜1044m三角点まで:長尾峠より下山
・1044m三角点〜1018mピークまで:途中の分岐から下山
・1018mピーク以降:そのまま進み下山
■個人装備
□ザック □ザックカバー □登山靴 □替え靴紐 □ヘッドランプ □予備電池 □雨具 □防寒具 □帽子 □軍手/手袋 □タオル □水 □行動食 □非常食 □カトラリー(箸・フォーク類) □コッヘル(食器) □ライター □トイレットペーパー □ゴミ袋 □エマージェンシーシート □地図 □コンパス □筆記用具 □遭難対策マニュアル □計画書 □学生証 □保険証 □現金(宿泊代¥11000) □小田急のフリーパス □常備薬 □マスク □消毒用品 □日焼け止め □着替え・温泉セット □モバイルバッテリー □軽アイゼンorチェーンスパイク (□熊鈴 □サブザック □サングラス □歯ブラシ □サンダル □トレッキングポール □サポーター □スパッツ □ネックウォーマー □ホッカイロ □新聞紙)
■地図
25000分の1:「関本」(「御殿場」「箱根」)
山と高原地図:「30 箱根」
■共同装備
鍋(竹、小竹):鈴木
フライパン(1つ):鈴木
ガスヘッド(緑①④):鈴木
ガスカートリッジ(2つ):油井
調理器具(キャサリン):鈴木
救急箱(有紗): 鈴木
軽アイゼン類 : 鈴木, 斉藤
■遭難対策費
・300円×6名=1800円
(日帰り山行*3とみなす)
・100円×2名=200円
→合計2000円
■悪天時
前日18:00までに判断
■施設情報
□宿泊先
東急ハーヴェストクラブ箱根甲子園
〒250-0631 神奈川県足柄下郡箱根町仙石原大原817-253/0460-84-0123
□山小屋
金時山頂に金太郎茶屋、金時娘の茶屋(共に軽食、飲料販売のみ)
■備考
□日の出日の入り(2/28,仙石原)
日の出 06:16
日の入 17:38
□連絡先等
小田原警察署 0465-32-0110
小田原警察署 箱根駐在所 0465-32-0110
小田原警察署 元箱根交番 0465-32-0110
小田原警察署 湯本交番 0465-32-0110
小田原警察署 仙石原警察官駐在所 0465-32-0110
小田原警察署 宮ノ下交番 0465-32-0110
小田原警察署 高原駐在所 0465-32-0110
小田原警察署 宮城野駐在所 0465-32-0110
2024/2/27-29 箱根ほぼガイリーンな温泉泊山行記録
作成者:鈴木
■日程 2024/2/27-29
■山域 箱根
■天気 晴れ
■メンバー
CL鈴木(45) SL小田(45) ◯清野(45) ◯斉藤(45) ◯油井(45)(~2/28) ◯吉田(45) ◯原(45)
■共同装備
鍋(竹、小竹):鈴木→原
フライパン(1つ):鈴木→小田
ガスヘッド(緑①④):鈴木→鈴木、原
ガスカートリッジ(2つ):油井→吉田
調理器具(キャサリン):鈴木→小田
救急箱(有紗): 鈴木→清野
軽アイゼン類 : 鈴木、 斉藤→鈴木、斉藤
■タイムスタンプ
□1日目(南西稜線)
8:47 箱根関所 - 9:32 道の駅 - 10:31 海ノ平 - 12:30~14:15 山伏峠 - 14:48 三国山 - 16:23 桃源台
□2日目(金時山)
4:50 ホテル発 - 5:00 仙石バス停 - 6:13~6:43 金時山山頂 - 8:55 ホテル着
(エスケープ選択で明神ヶ岳カット。ここで行程終了) (※その後山行とは別に12:37芦ノ湖海賊船,15:57 大涌谷)
□3日目(北西稜線)
8:20 ホテル発 - 8:27 仙石バス停 - 9:04 乙女口バス停 - 9:51~10:30 乙女峠 - 11:12 丸岳 -
12:08 長尾峠 - 13:35 ホテル着 - 14:25 仙石原 - 14:37 台ヶ岳バス停
■総評
山行というより「登山メインの温泉旅行」だったかもしれないが、慰労同期会という目的を鑑み許されたい。天候に恵まれ、外輪山から望む愛鷹山や箱根の風景、富士山の雄姿を堪能できた。なお、1日目の登山道の状況を踏まえ、2日目/3日目はエスケープルートを選択する形での予定変更を行った。メンバーで適切に話し合い判断できたうえ、計画変更を決めた時点も早かったので問題はないと考えている。ただ、山行タイトル「ほぼガイリーン」は半分嘘になってしまった。詳細は記録欄。
■ルート概況(鈴木)
□1日目
地獄。海ノ平から三国山までの大部分が地獄。最悪。先日の大雪と強風のためか、雪の重さでたわんだ笹が登山道を塞いでおり藪漕ぎ状態。危険な倒木も多い。とにかく悪路。手で笹をかき分けたり匍匐前進や迂回を駆使して前進する。時間がかかるうえ、体勢を何度も変えながら薮を突破していくので体力と気力の消耗が激しい。手足は泥と埃だらけ、防備をしないと切り傷・擦り傷は必至、マスクをしないと笹の草埃を吸い込むことになる。要するに、地獄。三国山以降は気持ち良い稜線歩き。
□2日目
金時山は部分的に残雪と凍結が見られ、アイゼン着用を迷った。メンバーの自己判断に任せた結果、つけたりつけなかったりだった。つけると雪のないところで歩きにくく、つけないと凍っているところで滑る。特に怪我はなかった。金時山からの眺望は非常に良い。
□3日目
ガイリーンの魅力を物語るような良好な眺望。一部倒木などで荒れていたが工夫して進めば問題ない。
■記録(鈴木)
□前日譚
「ガイリーン」。それは、箱根湯本駅から箱根外輪山を一周するルート。トレランの聖地として知られ、稜線上からは箱根や富士山の展望が楽しめる。
11月の金時・明神ハイクに参加した私と清野・小田は兼ねてから「金時山はナイトハイクしたら面白いんじゃね?」という共通見解を抱いていたし、私と清野でガイリーンをやりたいという話を11月中からしていた。その話はうまく軌道にのり、12月には「箱根ほぼガイリーンな温泉泊山行」の素案が立った。こうして、この山行は「あの憧れのガイリーンを体験したい!」という純朴な好奇心から幕を開けたのである。
□1日目
箱根に降り立った朝、道路は部分的に凍りついており空気もひんやりとしていた。店もまだ支度中で観光客が誰一人いない箱根関所を眺める。箱根関所で出発の準備を整えると、目の前に聳える山々に向かって車道を進む。途中で石畳の道に入った。この石畳はいつ誰か作ったのだろう、とつい考えてしまう。こういうところに箱根の歴史を感じるものだ。石畳を抜けて車道と合流、しばらく進むと道の駅がある。この場所からは芦ノ湖・駒ヶ岳方面をよく眺められた。ただ、皆の様子はというと、寝不足の者が多く微妙な顔色をしている。山行前にぐっすり寝てきたのは私くらいだろうか。
花粉症の私は帽子にサングラス、マスクという顔面完全防備スタイルでこの杉林に挑む。残雪期は地面からの照り返しがきついのでやはりサングラスは外せない。道中、鹿の足跡を発見した。今回在京を担当している山道が先日のスキー旅行でうさぎの足跡に興奮していたのが思い出される。
ここまでは、普通の山行だった。ここまでは。
問題はここからである。海ノ平手前あたりからだっただろうか、登山道両端の笹が、雪の重さで内側にたわみ、その状態のまま上部から雪に覆われ軽く凍りついているのである。あたりでは雑草や笹が荒れ放題、倒木もある上、日差しのあるところは雪解け水が泥を作り足元に強烈な不快感をもたらしている。我々からすれば、雷鳥史上最大の悪路である。みな口数も少なくなり口を開くとしてもネガティブな言葉ばかり。ガイリーンはトレランコースと聞いていたのだが、この荒れようでは誰が走れるというのだろうか。季節が悪いのだろうが、ハイキングコースにしては「薮」すぎる。匍匐前進して藪をかき分けたり潜り抜けたりする様は「インパール作戦」「藪漕ぎ初級演習I」などと形容された。かかる時間もコースタイムの2倍近く、精神的にも体力的にもきつい。ある程度のところまで来てしまうと引き返しもできないので地獄である。先頭を交代しながら藪漕ぎを続けた。
ただ、数箇所だけ藪漕ぎから解放されて展望を楽しめるゾーンが存在した。海ノ平付近と山伏峠付近である。フォトアルバムを見ていただけるなら、景色が良い写真は大体その辺りで撮られたものだ。道は最悪だったが天気は非常に良かったので、展望のある場所まで行くことができれば、富士山から相模湾、伊豆、沼津、駿河湾、三島、愛鷹山と一望できた。
昼食は山伏峠近くのビュースポットでとった。この場所からはガイリーンのうちでも指折りの展望を楽しむことができた。富士山、愛鷹山、駿河湾と続く美しいブルーラインが写真に映える。まさに駿河国を象徴するような景色、と勝手に考えてみる。
ここで恒例の焼肉タイム。もう山での焼肉も数度目だ。手際よく、前日に塩麹に漬けておいた(肉を塩麹につけておくと、柔らかくなる上に肉に塩味が染み付くので味付けをわざわざ持って来る必要がなく楽なのである)焼肉用の牛肉たちをフライパンに広げていく。
じゅううううううううう〜〜〜
美味い。美味くないわけがない。今回は野菜も摂ろう♪ということでもやしメインのカット野菜も炒めた。
いやしかし、記録を書いている現在の私が感想欄を見る限り、みな感想に挙げているのは笹藪と宿の話ばかり。焼肉のことは忘れてしまったようだ。それだけ笹藪の鬱陶しさが印象的だったのだろう。焼肉もそこそこにはうまかったはずなのだが。
ええい、ままよ。そんなことはやはりどうでもいい。お昼を済ませてしまったらまた笹藪に入って行かねばならぬのだ。意を決した我々は進むべき道を求めて再び笹藪に突入していった。しばらくすると向かいからおじさんが一名近づいてくるではないか。我々からしたらこの日初めてすれ違った登山者であった。このおじさんによるとこの先笹藪はもう長くはないよ、ということだった。その言葉に多少の元気をもらい歩みを進める。途中、「おじさんもっと(歩きやすいように)道を広げておいてくれよ」という被害妄想のような不平も漏れつつ、ある一定のところまで来ると、確かに笹藪はなくなった。
その代わり大きめの上りが訪れた。三国山に至るピークだ。ここには数箇所の倒木があり切り抜けるのに工夫を要する。これほど道が荒れているとペース管理など限界がある。そもそもこれだけ道が荒れているのはつい最近の大雪や強風のためだろうか。YAMAPなどで注意の旗はあまり立っていなかったので、こうして来てみないとリアルな状況はわからないものだ。
なんやかんやで三国山を超えてからは、気持ちの良いブナ林歩きだったと記憶している。木々の間から仙石原や金時山の方まで見え、これからの日程に想いを馳せた。「もうこれ以上、笹藪が広がっていなければ良いが......。」というのが皆の心のうちにはあったのだろう。やがて芦ノ湖に降り桃源台に着いたのは16時台。これだけの悪路を切り抜けたにしては下山のデッドラインをよく守れたと思う。皆の健脚ぶりを褒め称えたい。
□2日目
2日目の行程はメンバー間の話し合いにより大幅に短縮された。前日の笹藪で皆疲れてしまい、明神ヶ岳をカットしなんと金時山ピストンだけになってしまったのだ。「ほぼガイリーン」を標榜したCLとしては想定外すぎる出来事で、ここは面子にかけてでも明神ヶ岳に登り「ほぼガイリーン」達成と言いたかったのだが、みな前日の疲労からかホテルで休みたいと思ってしまったようだ。私自身、それを引き止めるほどのモチベーションもないし合理的な理由も思いつかなかったので、皆の意見に合意した。それでも金時山を早朝に登り朝焼けと日の出を見るという当初の計画だけはしっかり守ることとした。
日の出ていないうちに登り始めた。突き刺すような寒さもあるが、動くことで寒さは忘れてしまえる。そんなことより凍結箇所が危険なので慎重な足取りで進む。初めは真っ暗だったが、背後を振り返ると空はだんだん朱色が強まり足元もぼんやりと見えるようになってきた。新歓で行く山にしては(初心者向けの山にしては)なんだかんだきつい上り一辺倒をこなし、日の出のタイミングとほぼ同時に登頂した。ばんざーい。笹藪はもちろんゼロ。道が整備されているありがたみを身に沁みて感じた。
金時山が魅力的なのは箱根側から登ると登頂した瞬間に一気に富士山が「ドドドン!」と姿を現すことである。今まで一切見えてなかった富士山が目の前に現れる時、その大きさに驚かずにはいられない。富士山と並んで、甲斐駒ヶ岳をはじめとする南アルプスの山々や
裾野を経て連なる愛鷹山も非常に美しかった。朝焼けに染まる相模湾もよかった。この日は快晴、100点満点の朝景色である。
写真撮影を一通り終えたあとは、お湯を沸かし、各自持参したインスタントコーヒーやカップ麺で簡易的な朝食(?)を堪能した。ただ、止まると体が冷えてくるのであまり快適とは言えなかった。いや、そこは景色の素晴らしさでプラマイゼロだろうか。
このような最高の朝を迎えた我々は、その後そそくさと下山し、ホテルで朝風呂からの二度寝という最高の贅沢をしてしまった。流石に箱根に来てまでこれでは無駄すぎると寝ていたメンバーを叩き起こしたのが正午ごろ。バスで桃源台に行き海賊船で元箱根へ。元箱根で腹を満たした後、バスとケーブルカー、ロープウェイを乗り継いで大涌谷に赴いた。完全に山行と関係ないが、せっかくフリーパスを買って箱根に来たならこのくらいしておくべきなのだろう。結果的に2日目はみなとても幸せそうだったのでよかった。1日目の嫌な思いでも、これで帳消しというところか。
□3日目
3日目は金時山の西の隣峰、乙女峠から三国山手前の長尾峠まで北西側の外輪山を縦走するコースをとった。1日目の笹藪から多少の懸念はあったが、結果的には数箇所の倒木があった程度で済んだ。まず、8時台にホテルを出発し、仙石から乙女口まで車道歩き。乙女口から乙女峠までぐんと高度を上げる。小田の出身校に講演をしにくるOBの話か何かで盛り上がった。金時山よりは低いので、乙女峠にはへっちゃらでついた。お菓子を頬張り食欲を満たす。続いて丸岳を目指す。この辺りの道は氷化した雪がザクザクして歩いていて楽しかった。特段の問題なく丸岳に到着。丸岳から南側に数メートル下ったところの展望が抜群によかった。芦ノ湖から箱根の街、愛鷹山の方までが200度くらいの大パノラマを作っている。背後では明神ヶ岳がずっしりと構えていた。これこそガイリーンか!と思わせてくれるような展望だった。そうそう、私の見たかったガイリーンはまさにこれである。
丸岳を後にするとあとは降るだけ。途中、1日目に若干近いような悪路も通りながら下山した。仙石まで下山しようとすると結構時間がかかる。ルート上に建てられた「仙石まであと︎︎分」というような看板をはじめは一切信じていなかったのだが、結果的にはそれ相応には時間がかかった。
やがてゴルフ場を抜けホテルに到着。荷物をピックアップして最後に仙石原に向かう。セブンイレブンで買った軽食・おやつを片手に仙石原の広大なすすき野を眺めた。後ろを振り向くと、遠く芦ノ湖の方から連なる外輪山の山々が、三国山〜丸岳〜乙女峠〜金時山と佇んでいる。確かに今回の山行は「ほぼガイリーン」でこそなくなってしまったかもしれないが、こうしてみると我々は今目に写っている稜線のほぼ全てを歩き通したのである。そこそこには歩いたのではないだろうか。しかもそこに箱根観光もプラスすることができ、充実した3日間であった。最後の最後は、みな箱根を存分に楽しんだ良い顔をしていたと思う。
■感想
CL鈴木
・天気がとにかくよかった。私は代表になってから私の山行は晴れ続きで、富士山の見える山に行けば大体富士山を見られている。そろそろ晴れ男の異名ももらえるのではないだろうか。
・悪路もあったが、季節とタイミングの問題だと思う。ガイリーンは悪くないとは思うが、正直もうよいかな。
・奈良、兵庫、新潟、愛知、東京、それぞれの地元話や学校エピソードが聞けてとても楽しかったです。
・フリーパス使い切った。これで我々は箱根上級者。
・こういう山行もたまにはあってもいいのかな、なんて気分にはなりました。
・箱根のベストシーズンは春と秋ですかね。夏は虫多そうだし暑そうで、冬は雪の凍結と融解で悪路になるので。
SL小田
・外輪山の主要なところは行けたと思うので満足です
・富士山を間近に見るのは今シーズンでもう6度目くらいになるが、まだ飽きない
・宿がよかった
・同期旅は話がはずんでいいですね
・ササが雪でたわんで道に倒れ込んでいたのがひっじょぉーにうっとおしかった、先頭のひとありがとう
・海賊船、登山鉄道、ケーブルカー、ロープウェイと、フリーパスの恩恵を最大限にいかせた
◯清野
・箱根の自然を満喫できた
・3日間を通して快晴で、富士山や南アルプス、太平洋まで見渡せてよかった
・また温泉泊山行を立てたい
・1日目の笹があまりにも鬱陶しかった。笹とは違って芯のある大人になりたい
◯斉藤
・なによりもまず、良い宿を確保してくれた鈴木君に感謝。ありがとう。
・初日の薮がとにかく地獄で、手や膝に泥をつけ満身創痍になりながら耐え忍んでいた。今度は雪のないシーズンに行きたい。
・金時山から望む朝焼けの富士山が美しかった。
・箱根登山と箱根観光の両方をやれたような気がする。良い慰労同期会だった。
◯油井
・初日の薮で心が折れた
・高級ホテルを安く手配してくれたCLに感謝
・温泉っていいね
・念願の金時山に行けて嬉しかった
・2月頭に疲労が溜まって体調を崩したことを受けて予定が連続しないように2日目で切り上げたのに、帰ったら39度あったので自分の思っている以上に身体が衰えているのだと感じた(もう下がったから多分大丈夫)
◯吉田
・大迫力の富士山を快晴の空で見れて感動しました
・2日目の金時山のナイトハイクが最高でした。急に富士山が見える感じが良かった
・同じ地域や山をさまざまな角度から周り見ることができたのも良かった
・疲労などを鑑みて柔軟な判断をしてくれたり、素晴らしい宿の手配をしてくれたCLの鈴木くんに感謝です。ありがとう
◯原
・久しぶりに雷鳥の登山に参加できてよかったです。とにかく富士山のインパクトの強いコースだったなと感じました。
・訪れたことのなかった箱根の大抵の観光地も巡れたのでちょうどよかったし、非常に充実した長い3日間となりました。
・日の出前の金時山ハイクでは、道の凍った雪を一歩一歩音を鳴らして歩くのが非常に気持ちよかったです。
・少なくとも私には目がまわるほどの高級な宿で、贅沢な経験となりました。