2024/3/8 御在所岳ハイク

山岳愛好会雷鳥(東京大学・お茶の水女子大学公認サークル)
御在所岳ハイク計画書 第一版
作成者:45期清野
■日程 2024/3/08(金) 日帰り 予備日無し
■山域 鈴鹿山脈
■目的 西日本の山にも登ろう!
■在京責任者 山道
■在京本部設置要請日時 3/08/ 20:00
■捜索要請日時     3/09/ 08:00


■メンバー  ( 6人)
 CL 清野 SL 斉藤 小田  髙村 油井  鈴木(45)

■集合
御在所岳ロープウェイ湯の山温泉駅9:34

◾︎交通
◻︎行き
○大阪方面から
 6:30大阪難波発近鉄名古屋行き特急→近鉄四日市駅8:22着
○名古屋方面から
 7:40近鉄名古屋発伊勢中川行き急行→近鉄四日市駅8:15着
※101km以上乗車する場合学割利用可能(近鉄、JR共に)
JRの場合、まだ発売の告知がされていないがおそらく青春18きっぷ利用可
山行の前後の日で近鉄沿線を観光する場合は近鉄週末フリーパス4400円も推奨近鉄週末フリーパス|その他のお得なきっぷ

近鉄四日市駅8:29→湯の山温泉駅8:59
湯の山温泉駅からロープウェイ前までバス9:25→9:34、9:40→9:49

もしくは、
・名古屋湯の山温泉高速線
名古屋名鉄バスセンター8:10
→湯の山温泉・御在所ロープウェイ前バス停9:34
(この一本のみ、先発後発なし、車内精算)
片道1500円
名古屋から乗車の場合、山麓売店ベルフォレ10%割引・日帰り温泉入浴料100円引き

□帰り
湯の山温泉・御在所ロープウェイ前バス停より湯の山温泉駅までバス10分
15:16, 16:00, 16:14, 16:39, 17:38
※大阪方面最終…湯の山温泉駅21:12
 名古屋方面最終…湯の山温泉駅22:30

もしくは
・名古屋湯の山温泉高速線
湯の山温泉・御在所ロープウェイ前バス停16:14→名古屋名鉄バスセンター17:26
前述の通り
片道1500円

■行程(06:11  +963m   -963m ※ヤマレコ)
湯の山温泉駅 09:40 - 09:45 翠明橋 - 09:51 誘い橋 - 10:24 長石谷入口 - 10:34 表登山口分岐 -
10:35 中道登山口 - 11:10 御在所岳中道裏道分岐 - 11:55 キレット - 13:26 御在所山 - 14:26 キレット
- 14:51 御在所岳中道裏道分岐 - 15:11 中道登山口 - 15:12 表登山口分岐 - 15:19 長石谷入口 - 15:41
誘い橋 - 15:45 翠明橋 - 15:51 湯の山温泉駅

■エスケープルート
キレットまで・・・引き返す
キレット〜御在所岳〜キレット・・・ロープウェイにより下山(最終便16:20、片道1500円)
キレットから・・・そのまま進む


■個人装備
□ザック □ザックカバー □登山靴 □替え靴紐 □雨具 □防寒具 □帽子 □手袋 □タオル □水 □行動食 □非常食 □ゴミ袋
□エマージェンシーシート □地図 □コンパス □筆記用具 □遭難対策マニュアル □計画書 □学生証 □保険証 □現金 □常備薬 □マスク
□消毒用品 □日焼け止め□軽アイゼンorチェーンスパイク □着替え・温泉セット (□モバイルバッテリー □ライター □トイレットペーパー
□新聞紙 □カトラリー □コッヘル □ヘッドランプ □予備電池 □サングラス □歯ブラシ □サンダル □トレッキングポール □サポーター
□熊鈴)

■雪について
例年3月上旬は山頂付近に雪が残っている状況(軽アイゼンで十分ではある)
積雪状況の確認はロープウェイの運行サイトより
https://www.gozaisho.co.jp/


■地図
25000分の1:「御在所山」「伊船」
山と高原地図:「御在所・霊仙・伊吹」

■注意事項
登山道各所の鎖場、岩場
残雪、岩場鎖場の凍結


■共同装備
救急箱(有紗) 清野
チェンスパ 斉藤鈴木

■遭難対策費
100円×6名=600円

■悪天時
前日までに判断、大量の積雪が見込まれる場合は転進も含め柔軟に対応する。

■施設情報
□山小屋
・藤内小屋(土日のみ営業)
御在所岳山頂にレストラン、売店等多数あり
□水場
御在所岳山頂に売店等、藤内小屋
□トイレ
御在所岳山頂、藤内小屋
□温泉
ロープウェイ湯の山温泉駅、近鉄湯の山温泉駅周辺に多数
□リフト
御在所岳山頂に観光リフトあり(片道350円)


■備考
□日の出日の入り(ロープウェイ湯の山温泉駅)
日の出 6:12
日の入 17:56
□連絡先等
四日市西警察署 059-394-0110

2024/3/08 御在所岳ハイク記録
作成者:45期清野
■日程 2024/3/08(金) 日帰り 予備日無し
■山域 鈴鹿山脈
■天気 晴れ時々雪
■メンバー
 CL清野(45) SL斉藤(45) ◯小田(45) ◯髙村(45) ◯油井(45) ◯鈴木(45)
■共同装備
救急箱(有紗) 清野
チェンスパ 斉藤鈴木

■総評
元々は奈良、名古屋出身の二人でなんとなく行けたらいいねと話していた本山行は、結果的には東京から来る人も出て45期初遠征となった。岩場の続く登山道はさながらアルプスのようで、シーズン前に良い練習ができたのではないだろうか。ただ、頂上付近の凍結具合が酷く、この時期の山行の難しさを思い知った。雪と凍結によりコースタイムから遅れてしまい、結果的にロープウェイで下山することとなったのは大きな反省点である。御在所岳のようにロープウェイがある山はそう無いので、下山時も考慮してコースタイムの管理、更には進むか否かの判断をきちんと行うべきだというのは、今回の山行の教訓として挙げられるだろう。

■タイムスタンプ
9:49御在所ロープウェイ前-10:26中道登山口-11:38キレット-13:11富士見岩-13:55御在所岳山頂-14:49ロープウェイ山頂駅
【計:5:10(4:01)△951m▽154m】

■ルート概況
中道登山口から登り始めてすぐに花崗岩の岩場が始まる。全体的に風化が酷く、崩れやすいためやや登りにくく感じた。それでも各所にロープや鎖が過保護気味に設置されていたため快調に登れるだろう。
5合目のキレットは高度感こそあるものの、足場はしっかりしているためアスレチック感覚で楽しめる。それなりの長さもあるので岩場入門には最適だと感じた。
その後もいくつかの岩場を越えて8合目岩峰に差し掛かる。ここは北側斜面の断崖の鎖場をトラバースしていくのだが、足元の岩が凍結している上に、鎖も弛んでいるため恐怖を覚えるほどだった。軽アイゼン等の装備が無ければ進むことができなかっただろう。
8合目以降は登山道が半ば氷瀑のような形で凍結していたため、メンバー同士で間を空けたり滑りかけたりと時間を食われた。
山頂一帯は小規模なスキー場になっており、ロープウェイで来た観光客も多数見られる。深田久弥が「遊園地化している」と評したのも頷ける。

■山行記(小田)
東京在住のわたしは前日に名古屋入りした。学生らしく18きっぷを使った。15時までバイトをこなし、東京を発った。小田原のあたりで日没をむかえ、ダイヤ乱れにより沼津でホームライナー浜松3号を逃し、けっきょくは8時間ほどかけて23時すぎに名古屋に着いた。ホテルへいそぐ途中でうしろを振り返ると名古屋駅の近未来的な駅ビルが高くのびていたのが印象的だった。ファミマで夜食を買ってホテルにむかった。おなじ東京組の鈴木と油井は余裕をもって名古屋に着き、さきにチェックインしていた。夜食を食べて日付が変わったころに寝た。
翌朝は山に行くにしてはおそめの立ち上がりで、7:45に名古屋駅の金時計に集合することになっていた。御在所行きの高速バスの時間にあわせた結果だ。われわれ東京組は名古屋駅のなかの「驛釜きしめん」で「朝きしセット」をたべて、金時計で斉藤と合流し、名鉄バスセンターにむかった。行動食を調達してバスにのりこみ、起きたら御在所ロープウェイの駅に着いていた。いつのまにか髙村と清野もバスに乗っていた。遠くからながめてよい山はいくらもあるが、バス停からながめてよい山は御在所がはじめてだった。視界に全体がおさまるサイズながら険しそうな山肌をもち、見上げたときのインパクトは大きかった。ロープウェイは山頂まで直通しているため利用せずにのぼりはじめた。道中の自販機に「この一本があなたを救う(かもしれない)(しかも良心的価格♡)」と貼り紙がしてあり、いいユーモアだと思った。ちなみに価格は下界より少し高かった。最初は舗装された車道を歩くのだがなかなかの急勾配だった。登山道は花崗岩っぽくて斜面がかんたんにけずれた。稜線にでると鎌ヶ岳が左手に、御在所岳が正面にみえた。けっこう風がつよかったのでさっさと先に行った。途中ですれ違った人が「上の方は軽アイゼンなしじゃよう登られへんわ」といっていた。関東の山であまり聞かない表現で、新鮮だった。そんなに雪があるとはその時点ではとても思えなかった。ロープウェイの真下を道が横切っていく地点ではロープウェイから手をふってくれるひともいた。地蔵岩のあたりは眺めがよく、奇岩もみられた。キレットは風が強いのが怖いくらいで、高度感はあまりなかった。だんだんと登山道に残雪がみられはじめ、8合目あたりからは凍った雪の道になった。軽アイゼンやチェーンスパイクをつけて登っていくが、寒いし注意しながら進むためにだいぶ消耗する。斜度がけっこうある道で、ロープや鎖が設置してあるところもあった。それだけに、のぼりがおわって稜線に出たときは解放感があった。山頂のあたりはロープウェイで行けるだけあって、登山道とはまったく違う雰囲気だった。山を登り切ったらアスファルトがあらわれてスキー場にいたという経験はほかではなかなかできないのではないか。外国からきたらしい人たちや学生たちがいて、われわれの場違い感があった。時間の関係でロープウェイで下山した。あっさりふもとに着いてしまった。
バスで近くの「アクアイグニス」という温泉施設に行って入浴した。新しいきれいな設備でいい湯だった。露天風呂が充実しているのだが、近くに真新しい新名神高速道路の高架がよくみえたのは面白くはあったが、山が近いのに自然を感じることはできなかった。みんなで近鉄湯の山線で四日市まで出て夕飯をたべてそれぞれ解散した。

■感想
CL清野
・初遠征が無事に終わってよかった。山行前後の観光も楽しめたと思う。
・鈴鹿の山もいいね
・夏は鎌ヶ岳まで足をのばしたい
SL斉藤
・鈴鹿山脈・御在所岳いいね。鎌ヶ岳リベンジもかねて、また鈴鹿の山行をやりたい。
・積雪×鎖場はどうしても時間がかかる。本当は下りもやりたかった。
・登山道は魅力的だけど山頂の様子からして確かに百名山ではない。
◯小田
・麓から見た時の山容がよい
・8合目以降の凍結しているみちはすごかった
・山頂から見た鈴鹿の山々はわたしにとって新鮮な雰囲気をまとっていた
・山頂の開拓されっぷりには唖然とした
・アクアイグニスの温泉が意外と安かった
◯髙村
・初めて登った山だった。行程は意外ときつかった。
・8合目以降軽アイゼン必要なくらい雪が積もってた。約8年ぶりに使用した。
・道中よく目にした隣の鎌ヶ岳、今度行ってみたい。
◯油井
・観光もできて充実した遠征になった
・ロープウェイに頼らざるを得なくなったが、上から見る景色も新鮮で楽しめた
・やっぱり岩場はいいね
◯鈴木
・これでやっと遠征ができた。素直に嬉しい。
・いい山だった。清野ナイス。