2024/4/7 金時山新歓ハイク
山岳愛好会雷鳥(東京大学・お茶の水女子大学公認サークル)
4/7金時山新歓ハイク計画書上級生用 第一版
作成者:清野45
■日程 4/7(日)日帰り 予備日なし
■山域 箱根
■目的 新歓
■在京責任者 山道
■在京本部設置要請日時 4/7 20:00
■捜索要請日時 4/8 9:00
■メンバー ( 12人)
1隊CL 清野 2隊CL 小田
1隊SL 朱
2隊SL 茂木
1隊補助 鈴木
2隊補助 髙村◯ Ida ◯ 菊池◯Williams◯ 中尾◯ 鈴木
■隊わけ
□1隊
CL清野45 SL朱45 鈴木44
□2隊
CL小田45 SL茂木45 高村45
■集合
小田原駅東口8:40
■交通
□行き
箱根登山バス桃源台線1120円
小田原駅東口8:55→仙石9:39
※遅刻者がいた場合9:05→9:49
□帰り
箱根登山バス桃源台線
仙石から小田原駅東口
13:52→14:45 14:22→15:15 14:52→15:45 15:02→16:20 15:22→16:15 15:52→16:45
※宮城野や箱根湯本で途中下車して温泉に行くのもあり
箱根湯本かな
■行程(計03:26 △560m▽560m)
仙石原-(0:05)-金時登山口-(0:49)-矢倉沢峠-(0:40)-公時神社分岐-(0:36)-金時山-(0:20)-公時神社分岐-(0:22)-矢倉沢峠-(0:29)-金時登山口-(0:05)-仙石原
■エスケープルート
山頂まで:引き返す
山頂から:そのまま下山
■個人装備
【上級生】
□ザック □ザックカバー □登山靴 □替え靴紐 □ヘッドランプ □予備電池 □雨具 □防寒具 □水 □行動食 □非常食 □ゴミ袋
□地図(新入生の分も印刷する。) □コンパス □レスキューシート □筆記用具 □計画書 □遭難対策マニュアル(緊急連絡カード含む) □学生証
□保険証(コピー可) □現金 □日焼け止め □マスク □タオル □消毒液orアルコール除菌シート□温泉セット(□常備薬
□帽子□カメラ□サングラス □着替え)
【新入生】
□動きやすい服(化繊が望ましい。怪我や虫刺され対策として,長ズボンやタイツを履くなどして肌の露出を少なくする)□リュックサック□マスク□スニーカー(はきなれた歩きやすいもの)
□雨具(100均のカッパなどでよい)□折りたたみ傘□防寒具□飲み物(水やスポーツドリンクなど/500~1000ml程度)□行動食(おにぎり・パンなどさっと食べられるもの)□ゴミ袋
□筆記用具 □計画書(最新版を印刷して持ってくる)□学生証□保険証
□現金(交通費など。念の為5000円程度は用意する)□タオル□日焼け止め□地図(上級生がコピーを用意する)□温泉セット(□常備薬□カメラ□帽子)
■地図
25000分の1:「箱根」
山と高原地図:「箱根金時山・駒ヶ岳」
■共同装備
救急箱①苺:清野
②
■遭難対策費
上級生のみ集める
100円×6名=600円
■悪天時
前日までに判断
■施設情報
□山小屋
金時山頂に金太郎茶屋、金時娘の茶屋
共に軽食、飲料販売のみ
□トイレ
仙石原のセブンイレブン、金時山山頂
□温泉
強羅駅、箱根湯本駅周辺に多数
■備考
□日の出日の入り
日の出 05:16
日の入 18:16
□連絡先等
○小田原警察署 0465-32-0110
○松田警察署 0465-82-0110
4/7金時山新歓ハイク記録
作成者:清野45
■日程 4/7(日)日帰り 予備日なし
■山域 箱根
■天気 曇り時々晴れ
■メンバー
1隊CL清野(45) SL朱(45) 補助鈴木(44)
2隊CL小田(45) SL茂木(45) 補助髙村(45)
■共同装備
救急箱:苺(清野)
■総評
今年度の新歓山行の第一弾として、箱根の金時山に登った。予報が良くない中での実施となり、期待していた山頂からの富士山は望めなかったが、箱根の景色や下山後の温泉など、雷鳥の雰囲気を新入生にも知ってもらえたのではないかと思う。
■タイムスタンプ
9:59仙石バス停-10:05金時登山口-10:29矢倉沢峠-10:55公時神社分岐-11:20金時山-12:39公時神社分岐-13:01矢倉沢峠-13:22金時登山口-13:27仙石バス停
(計3:29 △566m ▽552m)
■ルート概況
登山口から矢倉沢峠までは針葉樹林のなかを進む。よく整備されているが、前日の雨の影響か、火山灰質の道は滑りやすかった。矢倉沢峠からはしばらく背丈ほどもある笹原のなかの道を歩いていく。振り返れば大涌谷や明神ヶ岳、湘南の海など景色には退屈しない。公時神社分岐以降は広葉樹林の中に入る。この辺りから地面に岩が増えてくるが、手を使うほどでもなくスニーカーでもスイスイ登ることができる。山頂は火山岩が転がる荒々しい雰囲気だが斜面も含めて広く、大人数で行っても問題ないだろう。本当は山頂に出た瞬間に目の前に富士山が現れるのだが、今回は雲に阻まれて見えずじまいだった。
■山行記
金時山には魅力が盛り沢山だ。見る場所によって雰囲気の大きく変わる秀麗な山容、頂上につくといきなり視界に飛び込んでくる富士山、針葉樹林から笹原、軽い岩場とバリエーションに富んだ登山道、そして下山後には箱根の温泉と、挙げ出したら止まらない。
そんなわけで今年度の新歓山行の第一弾には金時山が選ばれたのであった。新入生にもあの感動を味わって欲しい、そう思いながら準備をしていたわけだが、どうも天気が怪しい。ついに3日前には暴風雨の予報になってしまった。去年の金時山新歓ハイクも雨天中止だったので、新歓では金時に行けないというジンクスでもあるのだろうか。これはみんなでボルダリングに行くしかないのか…などと頭を抱えていたが、彼が在京連絡者を務めると必ず晴れることに定評のある山道のおかげか、前日には晴れ予報に持ち直した。彼がCLの時は天候に恵まれないことが多いので、なんとも可哀想だ。
当日の朝、杉並区にある下宿を出た時はまだ雨がパラついていたが、日が昇るにつれて予報通り晴れ間が出てきた。小田急の車窓からは雲一つかかっていない富士山と金時山が見える。これは山頂から富士山が綺麗に見えるかも、そんな期待を抱きながら小田原駅に集合した。東京から遠いこともあって遅刻者が出ないか心配していたが、新入生も含め12人全員がきちんと集まれた。互いで簡単な自己紹介をしながら、バス乗り場へと向かう。
日曜日の箱根方面のバスなので混んでいるかと思っていたが、存外バスは空いていた。一行で最後部のシートに座り、思い思いに喋り出す。新入生の方々は大学生活に夢いっぱいといった様子で、これから始まる希望に満ちた新生活について盛り上がっている。一方私達はというと、迫り来る進学選択に関する暗い話題ばかりだ。小田と成績や履修の話をしていると何だか悲しくなってきた。叶うことなら一年前に戻りたい。
特に渋滞に巻き込まれることもなく仙石のバス停に到着。降りてみると金時山の山頂付近はガスに覆われている。この調子だと山頂からの富士山は厳しいかもしれない、そんな不安が胸をよぎるが、気を取り直し軽い自己紹介を済ませて出発する。一隊は私の他に新入生の留学生2人、留学経験者の上級生2人、新入生(日本人)1人と大変国際色が豊かだ。若干の予感はしていたが、やはり隊内の公用語は英語になってしまった。英語を1年間まともに使っていなかった自分には少々苦しい。
登り始めてしばらくは樹林帯の中を進む。前日の雨の影響か火山灰質の地面は少しぬかるんでいるが、よく整備された道だ。かなりの急登だが、みな脚力があるようでするする登っていく。
30分ほどで矢倉沢峠に出た。ここからは今までと打って変わって背丈ほどある笹原の中を進んでいく。振り返れば箱根のカルデラ内がよく見える。大涌谷から立ち上る水蒸気は普段よりも多いようだ。そういえばバスを降りた時には軽く硫黄の香りが漂っていたように感じた。箱根の山は元気になってしまったのだろうか。視線を少し右にずらすと山焼きを終え真っ黒になった仙石原やその周辺のゴルフ場が見える。温泉泊山行で仙石のホテルに泊まってから既に1ヶ月が経ってしまったと考えると月日が流れるのは早い。また別の場所でも温泉泊山行に行きたいなと思う。
近くで鶯が鳴いた。まだまだ春先で調子が上がらないのか随分不器用な鳴き声だ。留学生の一人にあの声は何という鳥のものかと尋ねられ答えようと思ったが、はて鶯は英語で何というのだろうか。そもそもヨーロッパにもいるのだろうか。結局「あれは日本では’’Uguisu’’と呼ばれていて、その美しい声から春の風物詩として親しまれているんですよ〜」と拙い英語で説明したが、おのれの教養の無さを痛感した。因みに後で調べたところによると鶯はアジアにしか分布していないようで、英語では''Japanese
Bush Warbuler''もしくは''Japanese
Nightingale''と呼ばれているそうだ。「日本にいる、藪で囀る鳥、ナイチンゲールのように歌声が美しい鳥」と、思ったよりストレートなネーミング。
進んでいるうちに周囲から笹が消え、雑木林に囲まれるようになった。この辺りから小さい岩場が増えてくる。といっても火山性のゴツゴツした岩場で足の置き場には苦労せず、アスレチック感覚で皆楽しそうに登っていった。滑りにくい岩場は正義。登山者を苦しめるザレ場の諸君は見習ってほしいものだ。
最後の急登を終えると山頂の小屋が見えてきた。結局山頂は白い雲の中。我々を出迎えてくれるはずの富士山はついに姿を表さなかった。非常に残念だが実施できただけでも良かったと考え直す。大きな岩が転がる広い山頂で昼休憩となった。お昼ご飯を食べたり、写真を撮ったり談笑したりと思い思いに過ごす。幸いにもカルデラ内は晴れていたので、仙石の街並みや芦ノ湖が見えた。周囲には1ヶ月前に歩いた外輪山の山々が見え、あそこを歩いたのか〜と少々感慨深い気持ちになる。
しばらく滞在していると雲が上がって麓の御殿場が見えるようになった。45期の鈴木が提唱する「富士山無限説」が話題に上る。「富士山無限説」とは、富士山みたいに裾野が綺麗にずっと続いていく成層火山は山の範囲を明確に決められないよね、という考えらしい。つまりは田子の浦の海岸線までが富士山だということになる。うーーん、まあ確かにそう言われればそうかもしれない。これを採用するならば御殿場も富士山の一部とも取れなくもないので、一応富士山は見えたことになるのだろうか(??)。因みに何はともあれ富士山本体は見えそうにないので名残惜しいが出発する。
上りと同じ道をひたすら降っていく。急な下りだが、滑りにくい火山岩のおかげかそこまで怖くない。登りの時よりも雲が晴れていて目の前には明神ヶ岳が見え、草原の中に続く登山道もくっきりと確認できる。「あの稜線の道歩いたら気持ち良さそ〜」との声が上がるが、実際は背丈を優に超える藪の中で鬱屈とした道なのだ。あれが笹薮じゃなくて全部牧草地ならどれほど気持ちいいことだろうかと思う。
下山中も相変わらず英会話教室状態だ。日本人の法令遵守意識の高さについて英語で議論を交わす。赤信号で車が来ていないのにみんな横断歩道を渡らず信号を守っていたり、飲食店で年齢確認が多かったり、そんなもんでしょと思っていたことでも海外から見ると新鮮らしい。もちろんそういったルールを守ることは重要である。しかし、中には意味もない規則だってあるわけで、日本人はルールについてしっかり考えずに盲目的に従い過ぎじゃない?という意見もでる。そんな議論が続くが、自分の意見を述べようとしてもとにかく単語が出てこない。受験を終えて1年間まともに英単語を勉強してこなかったツケが回ってきた気がした。ちゃんと勉強します…
あっという間に矢倉沢峠まで戻ってきた。景色の良い区間はもうおしまいで、あとは杉林の中を下るだけだ。わいわい喋りながら歩いているうちに、すぐにバス停まで出た。振り返ると金時山の秀麗な山容。箱根の街からは山頂までくっきり見えるが、相変わらず富士山側には雲が立ち込めているようだ。見切りをつけて降りてきてよかった。
下山後は多くの人が箱根湯本の日帰り温泉へ向かった。今回利用したのは箱根湯本駅の真裏にある「かっぱの天国」。駅からは急な階段をひたすら登っていくが、その分眺めは素晴らしい。脱衣所や風呂場は半分外のような感じで非常に開放的だった。春だったから気持ちいいが、真冬だと地獄かもしれない。お湯は熱めの掛け流しで泉質もとても良く、個人的には仙石や強羅よりは湯本の方が泉質が良いと感じた。湧出量にも差があるのか、こちらは循環濾過ではなく掛け流しである。箱根の山に登りにきた際はぜひお勧めしたい。
温泉から上がったあとは湯本から電車に乗り、帰宅の途に着いた。なんだかんだで皆疲れたらしく、車内では爆睡だった。
■感想
1隊CL清野
・無事に終えられてそれが一番良かった
・新歓ならではの難しさもある
・もっと英語勉強します
2隊CL小田
・のぼりが若干早すぎたかもしれません、反省です
・3回目の金時では富士山は拝めませんでした、ざんねん
・とても早い時期の新歓ハイクなだけあって、新入生も濃いメンツだった
1隊SL朱
・留学生の方が2人来てくれて、文化の違いの話が楽しかった。
・富士山は見えず、残念。
・雷鳥のメンバーでも初めて会う方とお話できて良かった。
・久しぶりの高い笹が明神に行ったときを思い出させて懐かしかった。
2隊SL茂木
・バスの中で酷く酔ってしまって、酔い止めを事前に飲まなかったのは反省しています。
・とはいえ、たくさんの新入生の方が楽しんでくださったようで嬉しいです。
1隊補助鈴木
・天気が心配されていたものの無事に決行できて良かった
・新入生同士も打ち解けていたし、留学生も言語の壁を気にせず周囲と馴染んでいたと思う。参加者が楽しんでくれたようで良かった。
・小田原集合だと激混みバスに乗る必要がなく、スムーズに登山口まで行けたのが良かった。
2隊補助髙村
・雨が降るかと思ったが、天気が保って何より。
・人生でおそらく初めてバス酔いした。
・綺麗な山形だが急登で、距離の割に(約5km)結構疲れる。
・ペースが本当に早すぎたので、反省します。