2024/5/4-5 大菩薩新歓合宿

大菩薩新歓合宿計画書 第2版
作成者:山道
■日程 5/4.5(土-日) 1泊2日 予備日なし
■山域 大菩薩
■山行目的 新歓
■在京責任者 磯貝
■在京本部設置要請日時 5/5 19:00
■捜索要請日時 5/6 8:00

■一隊メンバー
[上級生]
○CL鈴木
○SL清野
○吉田
○白川

[新入生]
5名

■二隊メンバー
[上級生]
○CL岩田○SL朱○高村○加藤

[新入生]
4名
以上


■集合
8:59塩山着のJR中央本線車内
隊ごとに号車指定して集合かも?(LINEで)
早く塩山駅についている分には問題ないです。

■交通
山梨交通バスを利用
□行き
高尾 7:39 -JR中央本線  松本行- 8:59 塩山
塩山駅南口 9:30  -山梨交通バス※ 大菩薩峠登山口行- 9:57 大菩薩峠登山口 300円
乗れなかった場合はタクシー利用
(次のバスが11:20なので時間厳守)

□帰り
大菩薩峠登山口-塩山駅南口 (11:57/15:00/16:03/終18:30) - (12:24/15:27/16:30/終18:57)
大菩薩の湯-塩山駅南口(12:00/15:03/16:06/終18:33)- (12:24/15:27/16:30/終18:57)


■行程
□1日目
大菩薩峠登山口バス停 -28min- 駐車場 -17min- 千石茶屋 -110min- ロッヂ長兵衛 -33min- 福ちゃん荘 (宿泊地)
【3:08(CT*1.1)/5.0km/△869m/▽60m】
10:00出発→14:00行動終了を予定
□2日目
福ちゃん荘 (宿泊地) -77min- 雷岩 -9min- 大菩薩嶺 -9min- 雷岩 -28min- さいの河原避難小屋 -3min-
親不知ノ頭 -11min- 大菩薩峠 -1min- 介山荘 -22min- 熊沢山 -11min- 石丸峠 -55min- 小屋平バス停
-33min- ロッヂ長兵衛 -88min- 千石茶屋 -17min- 駐車場 -22min- 大菩薩峠登山口バス停 -17min-
大菩薩の湯
【6:43(CT*1.1)/11.6km/△661m/▽1535m】
7:00までに出発→15:00行動終了→大菩薩の湯入浴(任意)を予定

■天候確認
https://www.windy.com/35.749/138.845?35.234,138.845,8
https://tenki.jp/leisure/3/22/139/173987/10days.html

■エスケープルート
大菩薩嶺まで:引き返す
大菩薩嶺:体力的に厳しい場合丸川峠を通るルートへ
[→大菩薩嶺 -1:10- 丸川荘 -1:40-  駐車場 -0:20- 大菩薩峠登山口バス停 -0:17- 大菩薩の湯]
〜大菩薩峠まで:富士見山荘を通り福ちゃん荘へ
それ以降:そのまま

福ちゃん荘〜塩山 約40分(タクシー) 5800円
上日川峠~小屋平~甲斐大和駅 (9:00/13:00/14:00/15:00/15:45~) 1020円


■個人装備(新入生用) 参考:装備購入会用装備リスト
(登山用品店でその名前を出せば、全て案内してくださるはず)

□登山靴
□替え靴紐
□ザック(60L〜のサイズ。夏合宿なども参加するのであれば、60~75Lを買ってしまったほうが良い。)
□ザックカバー(ほとんどの場合、ザックに付属している)

□登山できる服装(必ず化学繊維のもの。綿製品は水分を含んで重くなるのでNG。)
□防寒具(化繊の羽織れるものなど、ダウンジャケットとか。標高1,720mの場所に泊まるので夜は結構冷えます。予報では夜の気温が10℃。フリースとかダウン・化繊のダウンジャケットを持ってきましょう。登山用じゃなくてもOK。とにかく防寒はしましょう。)
□雨具(登山用の雨具を必ず購入。ゴアテックス推奨)
□マット(シュラフの下に敷く銀マットorエアーマット)
□シュラフ(寝袋。今回に関しては適用温度は10°Cくらいでも大丈夫)
□ヘッドランプ(夜に使う。)
□予備電池(ヘッドランプ用)
□コッヘル(食器のこと。タッパーなどでも可。)
□カトラリー(箸やスプーン。百均やスーパーの貰い物でOK)

□コンパス
□エマージェンシーシート

□水(2日間でこの暑さとなると3Lはいると思うが、福ちゃん荘には水道があり水汲みが可能なので500mlのペットボトルを3本持ってくる、などにすると無難。水を飲む量が多めの人は500mlペットボトルなら4本持ってくるとよい。)
□行動食 (1日目の夕食と2日目の朝食は食当を中心にみんなで作って食べるので、1/2日目の昼食を各自で食べる形となる。行動食とは、この昼食と、行動中に食べるお菓子/補給のことを指していると思って欲しい。1日目はおにぎりやサンドイッチ・パンなどで良いが、2日目は乾燥食品のシリアルや保存のきくタイプのパンを持ってくることになるだろうか。ゼリータイプのエネルギー補給やカロリーメイト、塩分系のお菓子、甘い系のお菓子も用意しておき、行程中に補給するべし。)
参考① 参考②
□非常食(行動食を多めに持ってくればいい)
□キッチンペーパー/トイレットペーパー(使い終わった⾷器を拭くなどの⽤途)
□ゴミ袋
□地図(グループで共有、各自印刷)
□筆記用具
□計画書(要印刷)
□学生証
□健康保険証(コピーでも可)
□現金(交通費+食費+テント場代+温泉代?などで合わせて6000円くらいだと思いますが、念の為に備えて10000円くらいは持ちましょう。交通費は人により変わるし。)
□常備薬
□日焼け止め
□消毒液orアルコール除菌シート

(□着替え□温泉用のタオル□手袋/軍手□歯ブラシ□新聞紙□帽子□サングラス□サンダル□モバイルバッテリー)

※着替えやダウンの防寒具、シュラフなど、濡らすとまずいものは防水を徹底する。ジップロックに入れたり、スタッフバッグ(登山用品店にあります)に入れたり袋を二重にしたり。レジ袋はガサガサうるさいので音があまり出ない袋を使う。Ziplocのほか、IKEAのシリーズとかKINOKUNIYAのもいい。
印刷した計画書や地図もジップロックに入れよう。

■地図
25000分の1:「大菩薩峠」
山と高原地図:「大菩薩嶺」

■共同装備
▫️テント(5+5+3+3+4人)
V6 No1:天上山から→鈴木(個人的に受け渡し)
V6 No2:天上山から→清野(個人的に受け渡し)
ステラ:白川(天上山から)→朱
ステラ4 No.2@駒場:岩田
VS50@駒場:高村

▫️なべ 引き継ぎ(天上山から)
竹 :加藤(第二回大菩薩に引き継ぎ)
梅 :白川(第二回大菩薩に引き継ぎ)
雪 :白川(第二回大菩薩に引き継ぎ)

▫️ヘッド 4、9天上山から引き継ぎ
緑1@駒場 :高村→新入生
緑7 :白川→新入生
緑9 :加藤→新入生

▫️カート×5 :岩田→新入生

▫️調理器具セット 引き継ぎ(天上山から)
加藤

▫️救急箱 引き継ぎ(天上山、大山から)
アゲハ :(山道@大山→)白川(天上からそのまま)
エーデルワイス :岩田(大山からそのまま)

▫️携帯トイレ :鈴木→鈴木・岩田


■テント割り振り
V6 No1 5/6
V6 No2 5/6
ステラ 3/4
ステラ4 No.2 3/4
VS50 4/5


■食当
夜 吉田
朝 加藤
アレルギー等:ナッツ、えび、かに、いか、たこ、貝

■遭難対策費
200円×8名=1600円

■悪天時
前日12:00までに判断

■施設情報
□山小屋
ロッヂ長兵衛 幕営 400円/人 予約不要
福ちゃん荘  幕営 500円/人 40人程度予約不要
(一人500円ずつ買い物する条件で予約)
介山荘    素泊まり 6300円要予約
□避難小屋
さいの河原避難小屋
□水場
福ちゃん荘にて補給
□売店
千石茶屋
□トイレ
ロッヂ長兵衛、福ちゃん荘、介山荘にあり。携帯トイレも持ってきます
□温泉
大菩薩の湯

■備考
□標高
福ちゃん荘 1,720m
大菩薩嶺山頂 2,057m
□日の出日の入り(大菩薩嶺 5/4)
日の出   4:49
日の入 18:34
□連絡先等
日下部警察署神金警察官駐在所 0553334441
山梨県警察日下部警察署 0553220110
福ちゃん荘 090-3147-9215
ロッヂ長兵衛 090-3149-0964
介山荘 090-3147-5424
牧丘タクシー  0553-35-2104
甲州タクシー 0553-33-3120
大菩薩の湯 0553-32-4126

5/4.5 大菩薩新歓合宿記録
作成者:山道・鈴木
■日程 5/4.5(土-日) 1泊2日 予備日なし
■山域 大菩薩
■天気 この上ない快晴


■共同装備
▫️テント(5+5+3+3+4人)
V6 No1:天上山から→鈴木(個人的に受け渡し)→鈴木
V6 No2:天上山から→清野(個人的に受け渡し)→清野(ポール以外)・岩田(ポール)
ステラ3:白川(天上山から)→朱→吉田
ステラ4 No.2 @駒場:岩田→岩田
VS50@駒場:高村→高村

▫️なべ 引き継ぎ(天上山から)
竹 :加藤(第二回大菩薩に引き継ぎ)→加藤
梅 :白川(第二回大菩薩に引き継ぎ)→清野
雪 :白川(第二回大菩薩に引き継ぎ)→白川

▫️ヘッド 7、9天上山から引き継ぎ
緑1 :高村→新入生→白川
緑7 :白川→新入生→加藤
緑9 :加藤→新入生→高村

▫️カート×5 :岩田→新入生→鈴木(大)・高村・岩田

▫️調理器具セット(ディド) 引き継ぎ(天上山から)
加藤→加藤

▫️救急箱 引き継ぎ(天上山、大山から)
アゲハ :(山道@大山→)白川(天上からそのまま)→白川
エーデルワイス :岩田(大山からそのまま)→岩田

▫️携帯トイレ :鈴木→鈴木・岩田

■総評(鈴木)
快晴の中、大菩薩の絶景とテント泊体験を満喫することができた。新入生はこちらの想像以上の体力と技術を有していた。

■タイムスタンプ
▫️1日目
10:30    大菩薩峠登山口バス停
12:52-13:25 ロッヂ長兵衛
13:45    福ちゃん荘 着
15:30    調理開始
16:45-18:00 夕食
19:00    就寝
▫️2日目
04:00    上級生起床
04:30    新入生起床
04:30-05:15 テント片付け・調理
05:15-06:00 朝食
06:10    福ちゃん荘 発
07:10    雷岩(長めの休憩と大菩薩嶺山頂アタック)
08:03    大菩薩嶺 発
08:37    さいの河原避難小屋
08:38-09:00 親不知ノ頭
09:04    大菩薩峠
09:05-09:15 介山荘
09:32    熊沢山
09:41    石丸峠
10:37    小屋平
11:11    ロッヂ長兵衛
13:16    大菩薩峠登山口バス停 
  全体解散
14:07   大菩薩の湯

■ルート概況
雷岩までの登りは整備されており登りやすい。雷岩から石丸峠は気持ちのいい稜線歩き。特段難しい箇所はない。石丸峠以降、小屋平周辺は少し荒れていて滑りやすい。全体として新歓合宿に適しているコースだと再認識した。

■山行記(鈴木)
▫️1日目
新歓ハイクのCLは他のメンバーに任せていたので、合宿のCLは自分がやろうと前々から 決めていた。新歓合宿は新歓ハイクに比べ考えることがたくさんあり責任も重い(ように感じる)。新入生がテント泊用の装備を持っているか丁寧に確認しなければならないし、人数が多いので共同装備の調整やテント場の予約にも骨が折れる(テント場の予約は高村にやってもらった。ありがとう)。自分が新入生だった一年前の新歓合宿を思い出しながら、準備を進めた。
とはいえ、事前打ち合わせの様子などから、なんとなく、今回の新入生たちは強そうだという感があった。高校時代にワンゲル部だった人や海外で登山経験を積んできた留学生など。頼もしそうな新入生で何よりだ、と感じた。
ついに当日を迎えた。天気は快晴。最近の自分はついている。というか、雷鳥の新歓が全体的に天候に恵まれている。5つの新歓ハイクは全て決行できているし、今回も晴れ予報だ。何かの運が味方しているのだろう。
朝、高尾駅を出る中央本線で新入生の数名と合流して、他愛もない話をしながら塩山へ向かった。私はこれまでの山行でもう中央本線には何度も乗っているので、車窓の風景もなんとなく見慣れているわけではあるが、新入生はそれらを眺めてワクワクしていた。いかにも新入生らしい反応だな、と思われてどこか嬉しかった。山の魅力についての話題になったので、山座同定って楽しいよね、という話をしてみた。新入生たちも、いつかは百蔵山や扇山、岩殿山、九鬼山、といった山の名前を覚えていくだろう。そうやって、ただただ目に映っていた山が、名前や個性とともに印象付けられていく過程にワクワクを感じる、その気持ちをなんとなくでもわかってもらえるだろうか。中央本線の車窓からそんなことを思った。
ほどなくして塩山駅に到着。バスの時間までには新入生10名、上級生8名の全員が揃った。今回も遅刻がなく、みな優秀である。新歓ハイクの参加経験がある新入生が多かったためか、バスが来るまでの間も会話が弾んでいた。留学生二人の周りは英語や中国語が飛び交う。雷鳥の急激なインターナショナル化も今年度の新歓を特徴付けている。
バスに揺られ30分、大菩薩峠登山口に到着した。新歓ハイクの陣馬山や大山はバスに乗っている時間が長かったので30分は短く感じる。しかも運賃は片道300円とお手頃。大菩薩のアクセスの素晴らしさを改めて痛感した。
バスを降りると夏のような太陽が照りつける。本当に天気に恵まれましたね、今日から2日間よろしくお願いします、と挨拶。簡単な自己紹介をして隊に分かれた。新入生は積極的で明るい。目が輝いている。
と書き出したはいいものの、ここからの記憶はあまりない。とにかく、新入生は元気そうで楽しそうで、上級生はしんどそうだった。自分も割としんどかった。なぜかといえば、上級生は新入生の2倍くらいの重さのザックを背負っているからである。まあこれもいいトレーニングだなと割り切って涼しい顔をしてみる。しかし、同じ隊にいた清野に、普段に比べ私の口数が異様に少ないことを指摘された。新入生がお互い楽しそうに話しているので、私は荷物の方に集中し、話すエネルギーを温存していたのだが、バレていたようだ。新入生は、その間、出身地や兼サー先、趣味の話をしていたんじゃないかと記憶している(曖昧な記憶である)。なお、ペースについては、上級生の荷物が重いので自然とほどよいゆっくりさになり、両隊の間隔も開きすぎることがなく適切だったと思う。
ロッヂ長兵衛に到着し、長めの休憩を取る。ここはなぜかやたらとアブが多い。他の客が食べている天ぷらがうまそうだった。私はそれを横目にフルグラを頬張る。みんな一息ついたところで福ちゃん荘に向けて再出発した。
ロッヂ長兵衛から福ちゃん荘までは林道と登山道が並行している。一瞬迷ったが登山道を選択した。なにげに人が多くてびっくりした。甲斐大和駅から上日川峠までのバスで大菩薩嶺や大菩薩峠を訪れるひとたちは軽装の者も多い。
程なくして福ちゃん荘に到着。新入生はみんな元気そうだ。テント場は混み合っていたため、我々と同じような条件で予約されていたボーイスカウトの団体さんとテント場の位置調整をしたのち、テントを張った。V6を二つ、VS50を一つ、ステラを二つ、ゆとりを持って張ることができた。何人かは昼寝したりテント内で遊び始めたりして優雅な午後の時間が流れた。事前打ち合わせの時確認した中では雷雨が通る予報もあったが、空はなんの憂いもない晴天だった。テント場が落ち着いてから、福ちゃん荘に500円分の買い物をしに行った。私はアイスおしるこをいただいた。普通に美味しくて感動した。
陽が傾き始めた頃夕食作りを始めた。夕食は44期吉田さん担当の鍋。(新歓は45期メインでやり通そうという信念があったのだが、合宿ではテントを持つことに専念し食当を44期にお願いさせていただいた。ありがとうございました。)テントの中で上級生数名で野菜を切り始める。その間に僕は水を汲む。ああこんな人数でご飯を食べるなんて新歓合宿くらいしかないなあ、とどうでも良いことを思う。鍋三つにめいいっぱいの具材を入れて、プチッと鍋などの味の素を入れて火にかけた。ぐつぐつなるまでみんなでゆったりと待つ。17:00前には食べ始めることができ、後半は鍋に麺を入れて頂いた。ごちそさまでした。
ところで、テント場から感じる空の移り変わりもいい。木々の間から漏れてくる光が薄くなって遠くの山肌が朱色に染まる。気づいたらあたりは暗くなっていて、皆それぞれのテントに入っていった。上級生男子は新入生より先に起きることにしてV6テントに5人で入った。余裕があって寝心地はとても良かった。気温も湿度も完璧だった。テントの寝やすさランキングトップ3以内に入る。ちなみに暫定1位は表銀座縦走の時の燕山荘です。
▫️2日目
翌朝、上級生は4:00に起き始め、先にテントを畳んだり食事の用意を始めたりしていた。4:30になって新入生が起床、上級生数名でテントの片付けを指示する。新入生の動きがあまりにもスムーズで撤収が素早かったことにはとても感心した。5:00頃にはほぼ全てのテントが片付いた。
朝食は44期加藤さん担当の煮麺。食事の用意もとてもスムーズだった。テントが片付くくらいのちょうど良い時間に朝ごはんになり、(昨晩同様)みんなで鍋を囲み生姜入りの煮麺を頂いた。お腹にも優しく、寝起きの朝にはぴったりの食事だった。
食事の片付けもスムーズに済んだ。とにかく新入生の動きが立派だった。特にトラブルなく朝は明け、6:00すぎにテント場を後にした。福ちゃん荘、またね。
福ちゃん荘以降は後ろを振り返ると富士山がチラチラ見え始める尾根をガツガツ登る。富士山とは逆側に金峰山の五丈岩が見えると清野がいう。確かに目を凝らすとそれらしきものが見える。同じ奥秩父の山域といえど遠いなあ、と感じた。
唐松尾根の最後の登りではいったん休憩を挟むのが普通なのだろうが、私の隊はみんな行けそうなのでガンガン行ってしまった。「あとちょっとだから!いけるよね?」的な雰囲気にしてしまったのは少し反省。「あと3分くらい!」と言った3分後にもう一度「あと3分くらい!」と言っていたような気もする。ごめんなさい。でもみんないけそうだったし、実際いけたしね。
ということで雷岩到着。絶景が広がっていた。何より天気がいいのだ。雲ひとつない晴天。雪の時期に下見に来たが、その時よりも感動は大きかった。雪を被っていない方がなんとなく奥秩父らしい気がする。大菩薩湖と富士山は初夏に映える。雷岩も雪を被っていない方がゴツゴツしていてかっこいい。先に着いた我々の隊はザックをデポして写真を撮ったり一瞬斜面に現れた鹿に興奮したりしていた。程なくしてもう一つの隊も到着。雷岩に登って思い思いの写真を撮ったのち、全員で集合写真を撮影、新入生を中心に大菩薩嶺の山頂標識にアタックしに行った。
ちなみに、雷岩滞在時、雷岩からみて富士山とは逆側にも一頭の鹿が出没し、登山者に非常に近い位置で草をむしっていた。こんなに近くにいることは珍しいだろう。ぜひアルバムの写真を見てみてほしい。まじまじと鹿を観察できた。
写真撮影や休憩がひと段落したところで雷岩を後にし、大菩薩峠へ降りる。雷岩〜大菩薩峠はザ・大菩薩ともいうべき、眺望の開けた気持ちのいい稜線が広がっている。新入生も稜線歩きの楽しみを知ってくれたことだろう。両隊がほぼ一つとなってみんなでワイワイ歩いた。途中の休憩で朱さんがりんごを食べていたのが印象的だった。休憩中ごろ寝をしている人も何人かいてとても気持ちよさそうだった。
大菩薩峠から熊沢山に入るといきなり樹林帯になる。景色が一変するとまでいうと言い過ぎかもしれないが、苔むした(いい意味で)渋い樹林帯だ。熊沢山のピークを越えるともう一度展望が開ける。笹の乾いた大地、という感じ。この辺りで、新入生と伊豆大島がどうのとか屋久島がどうのとか、島遠征の話をしていた。私も島遠征に行ってみたい。ところで、どうも44期は島が好きらしい。去年の佐渡島や今年の神津島、これからは青ヶ島に行きたいなんていう話も聞く。島出身の人がいるとそうなるのだろうか、それは関係ないだろうか。
石丸峠で休憩して、大菩薩湖を眺めながら斜面を横切る。ここから先はしばらく樹林帯歩き。個人的には、足元が悪くてあまり好きな道ではないが新入生は強い人ばかりだったので頼もしかった。相変わらず髙村は下山のペースが早くてさすがだなあと思った。
ロッヂ長兵衛に着いた頃、少し安堵もあって疲れを感じた。体力的な疲れというよりも無事にいろいろ終わったな、と肩の荷が降りた感じがした。まあ、下山はまだなのだが。
長めの休憩を終え、バス停までの下山に入る。ここは両隊ほぼ一体になって降った。山の南側斜面なので木漏れ日が気持ちよかった。暑かったのでよく水を飲んだ。途中の休憩で清野が「マダニおった」と言っていてなんかちょっと怖かった。
下り終えてからは、大菩薩峠登山口バス停のところで一旦の解散をし、希望者だけで温泉(大菩薩の湯)に向かった。結局ほぼ全員が1時間弱くらいの時間を温泉で過ごした後、15:06くらいに大菩薩の湯を出るバスで塩山に帰った。無事に終わって何より。新入生のみなさん、楽しんでくれて何より。そして天気のいい二日間で何よりでした。お疲れ様でした〜

■感想
▫️鈴木
・天気に恵まれすぎている。この調子で今後も晴れ続きだといいな(贅沢)。
・上級生も新入生も、皆さんお疲れ様でした。食当、テント運び、負担も大きかったと思いますが、ありがとうございました。
・新入生の皆さん、楽しんでくれて何よりです。改めてご参加ありがとうございました!!ご入会お待ちしております。
・新入生の方へ。僕は癖が強い人間なので、何やねんこいつと思った人がいたらごめんなさい。でも、僕のことが嫌いになっても、雷鳥のことは嫌いにならないでください!(懇願)。
・もっと体力がほしい。今の自分は弱い。もっと、もっと強くなりたい。
・ところで、つい最近まで計画書に記載する年齢を18のままにしてしまっていました。私は現在19です。しばらくの間、間違った情報を書き続けており申し訳ありませんでした。
・あと、じつは、メーリスに流す署名欄も1年生のままになっていました。私は現在2年生です。
▫️清野
・これ以上ない天気で、今年の泊まり山行は幸先のいいスタートを切れてよかった。
・想像以上に荷物が重く、疲弊してしまった。もっと体力をつけます。
・南アルプスが綺麗に見えてご満悦。今年こそは白峰三山縦走したい
▫️吉田
・好天を満喫できました。
・食当の用意で、白菜のみ前日に手に入らなかったので塩山のオギノに買いに行きました。往復30分程度で9時開店なので、この時程で行くなら結構使えるかも。
・食当は概ねうまく行ったものの、もっと配慮の余地があったことが反省ですね。
・みなさまのお墨付きは有能。ジェネリック呼ばわりしてたけど。
▫️白川
・2日目の行程は景色が変わるので歩いていて楽しかったです!2年前に新入生として大菩薩に登った時の記憶は「茶色・ハード」だったので、今回は新緑を楽しむ余裕ができて少し成長を感じました。それでも帰りの電車はヘトヘトでした…
・夕食と朝食、おいしかったです。生姜入り煮麺は冷え込む朝にぴったりでした。
・留学生の方と話せたのは貴重な経験でした。光漪さんや鈴木くんが中国語や英語で同時通訳しているのがかっこ良かったです!
▫️岩田
・初の大菩薩、楽しく登ることができました。
・YAMAPだけじゃなく紙の地図も使えるようになりたいです。
・見たところ誰もテン場の水に当たっていないようで良かったです。自分も1Lほど飲みましたが問題ありませんでした。
▫️朱
・初めてのテント泊でザックが重かったけど、最後まで歩けて達成感があります。
・早朝の気温が上がらないうちに歩く山はとても気持ちよかったです。早起きしたから一日がとても長く感じました。
・もっと体力つけたいです。
▫️高村
・落雷の予報が出ていると聞いて若干身構えていたが、結局2日とも快晴で良かった。
・一年ぶりに登ったが、やはり景色が良く登りごたえのあるいい山だ(富士山めちゃきれいだった!)。
・テント場の水質が心許なかったため水を2日分持って行ったが、杞憂だったかもしれない。ただただ重かった。
・留学生の方と長時間話せる良い機会になった(同時に、自分の語学力の無さを思い知らされた)。
・本山行が新入生の皆さんの楽しい記憶になっていれば幸いです。
・(どうでもいいけど)この山行よりjROに加入しました。
▫️加藤
・初めての大菩薩でしたが、方々から良い山だと言われる理由に納得がいきました。快晴の中、富士山を拝むことができて嬉しかったです。
・食当は1年の夏合宿ぶりだったのですが、無事に終わり安心しました。汁を吸って膨らんでいく煮麺と格闘してくれてありがとうございました。