2024/6/22 筑波山ハイク

山岳愛好会雷鳥(東京大学・お茶の水女子大学公認サークル)
筑波山ハイク計画書 第二版
作成者:油井
■日程 6/22(土) 日帰り 予備日なし
■山域 筑波
■目的 登頂 (ご来光)
■在京責任者 小田
■在京本部設置要請日時 6/22 21:00
■捜索要請日時     6/23 08:00

■メンバー(11人)
夜隊:7人
CL 油井SL 山道◯清野◯田口◯佐藤◯田中◯Yifan
昼隊:4人
CL 髙村 SL 岩田◯斉藤◯鈴木

■集合
夜隊:6/21 23:30 吉祥寺駅南口
昼隊:6/22 7:00? 駒場キャンパス正門前→もっと早めてもいいかも

■交通
□行き
夜隊:吉祥寺駅-大泉IC-三郷JCT-土浦北IC-東山入口バス停近くの民間駐車場 2時間 1640円
駐車料金:1台200円(無人のためポストへ)

※公営駐車場は24時間営業ではないのでおそらく使えない

昼隊:
駒場東大前-富ヶ谷IC-小菅JCT-三郷JCT-土浦北IC-駐車場 2時間 2660円


□帰り
夜隊:東山入口バス停近くの民間駐車場-土浦北IC-三郷JCT-大泉IC-吉祥寺駅 2時間 2170円

※運転手が下山後に仮眠をとる場合、急ぎで帰りたい人はバスと電車を乗り継いでください
つくバス北部シャトル:7:15/8:15/9:00 筑波山口ー8:15/9:15/9:55 つくばセンター 400円
(関東バス:筑波山神社ーつくばセンター 40分 770円 9:10から30分間隔)
つくばー秋葉原 45分 1205円(快速・区間快速が毎時4本程度) 
(つくばセンター-東京駅の高速バスつくば号もある 1時間10分 950円)

昼隊:
駐車場-土浦北IC-三郷JCT-小菅JCT-富ヶ谷IC-駒場東大前 2時間 2660円

■行程
夜隊:CT3:51 5.2km △699m▽723m
 東山入口バス停近くの民間駐車場-9min- 白雲橋コース登山口 -15min- 酒迎場 -70min- 分岐-35min- 女体山 -14min- 筑波山頂駅 -11min- 男体山 -11min- 筑波山頂駅 -25min- 男女川源流の湧水 - 45min- 宮脇駅 -5min- 筑波山神社 -9min- 東山入口バス停近くの民間駐車場

行動予定
1:40 登山開始
4:00 登頂
4:40 山頂出発
7:00 下山

昼隊:(YAMAP)(CT4:40 7.5km △794m▽793m)
筑波山市営第三駐車場 -12min- 筑波山神社 -5min- 白雲橋コース登山口 -15min- 酒迎場 -50min- 分岐 -40min- 分岐 -35min- 女体山 -14min- 筑波山頂駅 -11min- 男体山 -11min- 筑波山頂駅 -25min- 男女川源流の湧水 - 45min- 宮脇駅 -5min- 筑波山神社 -12min- 筑波山市営第三駐車場

■エスケープルート
夜隊:到着時間が大幅に遅れそうな場合はつつじヶ丘駅からピストンに変更
スタート~分岐:スタート地点に引き返す
分岐~男体山山頂:つつじヶ丘駅または筑波山口に下山(ロープウェイあり)
男体山頂以降:そのまま筑波山神社まで下山(ケーブルカーあり)

昼隊
スタート~つつじヶ丘駅:スタート地点に引き返す
つつじヶ丘駅~男体山頂:つつじヶ丘駅へ下りる
男体山頂以降:そのまま筑波山神社まで下山

■個人装備
□ザック □ザックカバー □登山靴 □替え靴紐 □雨具 □防寒具 □帽子 □軍手/手袋 □タオル □水 □行動食 □非常食 □ゴミ袋  □ライター □ヘッドランプ □予備電池 □エマージェンシーシート □地図 □コンパス □筆記用具 □遭難対策マニュアル □計画書 □学生証 □保険証 □現金 □常備薬 □マスク □消毒用品 □日焼け止め (□モバイルバッテリー □サングラス □歯ブラシ □トレッキングポール □サポーター/テーピングキット □熊鈴 □コンタクト/眼鏡□着替え・温泉セット)

※運転手(油井・岩田・斉藤)は免許証、運転に適した靴、初心者マークを持参すること。

■地図
25000分の1:「筑波山」
山と高原地図:「赤城・皇海・筑波山」

■共同装備 調整済み
夜隊:救急箱(有紗):清野
昼隊:救急箱(エーデルワイス):岩田

■注意事項
・筑波山は火気厳禁

■遭難対策費
100円×10名=1000円

■悪天時
前日12:00までに判断

□警察署情報
最寄りの駐在所: つくば北警察署 筑波山駐在所 029-866-0110

□施設情報
筑波山ケーブルカー 片道590円 始発:9:00 終発: 16:40
筑波山ロープウェイ 片道630円 始発:9:00 終発: 17:00
つくばの湯(茨城県つくば市筑波64-9) 1300円 筑波山神社より900m 10時営業開始

□交通会社情報
関東鉄道つくば北営業所 029-866-0510
つくば市都市計画部 総合交通政策課 029-883-1111

■備考
□日の出日の入り(6/22)@筑波山
日の出 4:22
日の入 19:00

6/22 筑波山ハイク記録
作成者:油井(45)
■日程 6/22(土) 日帰り 予備日なし
■山域 筑波
■天気 晴れ
■メンバー 
夜隊:CL油井(45) SL山道(45) ◯清野(45) ◯田口(46) ◯佐藤(46) ◯田中正(46) ◯Yifan(46)
昼隊:CL髙村(45) SL岩田(45) ◯斉藤(45) ◯鈴木(45) 


■共同装備
〈夜隊〉
救急箱:有紗(清野)
〈昼隊〉
救急箱:エーデルワイス(岩田)

■総評
〈夜隊〉
非公式に行われた年越しナイトウォークを除けば雷鳥45期としては初めてのナイトハイクであったが、道迷いなどのヒヤリハットは発生せず無事に終えられて安堵している。山頂からは富士山に沈むストロベリームーン(正確には満月は下山した日の夜だったらしい)と太平洋から昇る朝日を眺めることができ、絶景だった。

〈昼隊〉
初心者の山?と若干舐めてかかった筑波山だったが、濡れた岩は滑りやすく注意を要した。女体山からの眺望は素晴らしくお手軽ながら登りごたえを得ることができた。


■タイムスタンプ
〈夜隊〉
1:30 駐車場
1:45 筑波山神社
2:00 白雲橋コース登山口
2:15 酒迎場
3:40 女体山
4:55 筑波山頂駅
5:15 男体山
5:50 男女川源流の湧水
6:30 筑波山神社

〈昼隊〉
6:44 駐車場
6:52 筑波山神社
7:13 白雲橋コース登山口
7:46 つつじヶ丘駅
8:48 女体山
9:18 筑波山頂駅
9:45 男体山
10:12 筑波山頂駅
11:28 筑波山神社
11:37 駐車場


■ルート概況
〈夜隊〉
・筑波山神社のトイレは夜間に限り女性用のみ閉鎖されるので要注意
・雨上がりだったので夜中にもかかわらず樹林帯は蒸し暑く、足元もぬかるんでいた
・標高が上がるにつれ岩が増えていき、ぬかるみも気にならなくなった
・おそらく地元のハイカーや軽装の大学生もナイトハイクしていた
〈昼隊〉
岩は濡れていて滑りやすかった。天気によってはもう少し登りやすくなると思う。ただ、時間がお昼どきに近づくにつれどんどん登山者が増えるのが難点。お昼を回らない時間でもすでに結構な人の多さを感じた。

■山行記
〈夜隊(田中正)〉
 6月21日23時9分、私は吉祥寺駅に到着して集合場所の吉祥寺南公園を目指した。道中Googleマップを使ってどこにその公園があるかを調べていると幸い清野先輩が声をかけてくださり、無事一緒に着くことができた。油井先輩が車で来るまでには時間があり、私が公園の端で適当に暇を潰していると、ナイトハイク、あるいは夜の公園に興奮しているのか木に滑り台のハシゴを登る者、下に水溜りのある鉄棒で遊ぶ者、木に登る者が現れ始めた。私は変な夢でも見たような気分になった、と同時に自分がいかにまともな人間であるかがよく分かった。自分より異常な人間を見つけると自己肯定感が上がるのは私だけだろうか。
 これ以上言うと私の人徳が下がるので、油井先輩には我々を車で迎えに来ていただこう。23時35分、参加者7人がすし詰めになった状態で我々は筑波山を目指した。とても寝られるような環境ではなかったが、そもそも寝ようとする者がいなかった。車中には深夜テンションがこの上なく漂っていた。行くはずだった尾瀬のこと、行きたい山行のこと、そしてこれから登る筑波山のことなど、山を中心に見事な会話のパスが繰り広げられていた。そして、時間が経つにつれこのパスには磨きがかけられていく。一行のボルテージが下がるはずなど無いのだ。土浦北ICを降り、下道を走っていると目の前には闇夜でも甚だしい存在感を放つ筑波山が見えてきた。そして、駐車場に車が止まるやいなや、我々は我先にと車を降り、登山の準備を始めた。
 午前1時半、ヘッドライトを灯して我々は筑波山登山をスタート、まずは登山口の筑波山神社へ向かった。筑波山神社までは10分ほどかかり、階段が多い印象だった。筑波山神社では各自参拝をし、隊の無事を祈った。そして午前2時、我々は女体山を目指して登山道へと入った。私にとっては初めての夜の登山道、ヘッドライトの灯りを頼りに山林を進む感じが新鮮かつ刺激的であった。アドレナリンが出ないわけがない。他のメンバーもアドレナリンがたくさん出たようで、隊は賑やかであった。時たま静かになったとき、耳を澄ませると動物の甲高い鳴き声が聞こえてくる。鳥の鳴き声であろうか。時たま水分補給を取ったとき、ヘッドライトを消してみると満月が街灯のように暗闇の中いる我々を照らしてくる。何をしてても冒険心がくすぐられる。
 途中、隊の先頭を私は務めた。棒ノ折山山行の時も先頭を務めたので、その感じで行けばどうにかなるだろうと思ったが、それは間違いであった。棒ノ折で私が先頭となったのは下山中であったため、少し見上げればメンバーがどこにいるのか把握できるのだ。一方今回私は登山中に先頭を務めたので、少しだけ振り向いて隊全体の様子を確認するのは、下山中よりもやや難しい。そこに気づけたのが解散してからであったため、私が先頭になった時のスピードが他のメンバーがそれとなった時より速くなってしまった。この点については、今後山行を重ね、かつ先輩や同期のやり方を参考にして改善していきたい。
 1時間強山林を歩いていくと尾根に出る。尾根に出た我々を迎えたのは美しい満月と夜景あった。メンバー一同テンションが上がり、隊はますます賑やかになっていった。私もその例外ではなく、今週1番の声量と今週1番の深夜テンションで喋りまくり、最高のひと時を過ごした。この深夜テンションのおかげか、岩場でも普段より密にコミュニケーションを取れたと思う。女体山の直前にはビュースポットがあり、そこから望む茨城県の夜景は、こじんまりとしてはいても美しいものだった。しかし、そんなビュースポットもやはり山頂の景色には敵わなかった。
 午前3時40分、我々は無事女体山に到着した。女体山に着いた時にはもう夜が明け始めていた。東側の空はもう赤みがかっている。だが見ないといけないのは東側だけではない。西側を見ればさっきまで我々を照らしていた満月が沈んでいるではないか。富士山に!次第に暖色系になっていく東側の空と月が富士山に沈む西側の空をいっぺんに見るのは至難の業であり、それは嬉しい悲鳴であった。
 日の出前に月は沈んだ。もう我々は東の空に待つのみ、そう思われた。私はそうであった。しかしあろうことか、メンバーの何人かがカップラーメンを持ってきたのだ。私はカップラーメンを持ってこなかった自分をこの上なく恥じた。そして極楽浄土まで統一されているはずの我が精神が掻き乱された。勝ち組は私のような負け犬を横目に満面の笑みでせっせとお湯を容器に注ぎ麺をすする。彼らは幸せそうであり、憎らしかった。
 日の出直前になると各自カメラを構える。幸い勝ち組らも麺を食べ終えており、妬ましさと共に太陽を迎えるという最悪の事態は回避できた。日の出時刻は気象庁によれば午前4時22分、我々を含め計20人程度で固唾を飲みながらその時を待つ。
 山の上から水平線を眺めていたからであろうか、太陽が顔を出したのは午前4時19分であった。私の顔に柔らかい陽の光が注ぎ、新たな1日の始まりを告げる。本当に綺麗な景色だった。ご来光だけで写真を何十枚も取ってしまった。
 日の出後は出発準備を済ませ、男体山を目指した。女体山と男体山はフタコブラクダのコブ のようになっており、両者の間には御幸ヶ原という谷間が存在する。そのため、まずは谷間に向かって山道を下っていく。
 15分ほど下れば御幸ヶ丘に着く。御幸ヶ丘にはロープウェイの駅があるようで、駅舎と展望台が建っていた。ちなみにこの御幸ヶ丘からも雄大な関東平野を一望できる。せっかくなので私たちはここで小休止を取った。
 御幸ヶ原から男体山は目と鼻の先だ。男体山は御幸ヶ原の目の前にある。傾斜こそ急であったものの、300メートルしかなかったのであまり疲れなかった。山頂は東側に木々が生い茂っていて、女体山に比べればこぢんまりとしていたが、それでも私たちは南西方向に広がる関東平野を再び眺めた。何度見ても良い景色だ。
 いよいよ下山である。帰りは行きと違うルートで筑波山神社へと下っていく。御幸ヶ原までは行きと同じルートだが、そこからは未踏のルートだった。ルートには太く立派に育ったスギがいくつもあり、神聖な雰囲気がした。ただ段が小刻みな小刻みな階段があり、少しずつではあっても確実に体力を奪っていく。隊の空気も行きに比べれば重くなってきた。往路で馬鹿騒ぎしたツケが回ってきたのだ。眠くはないけど頭が働かない。しりとりができなくなっているメンバーもいた。そんな我々を鼓舞してくれたのは他の登山客の「やっほーーーー!!」という大きな声である。頭が回っていなくても反射的に分かるようなものなので元気が出た。なかにはお返しに「やっほーーー!!」と叫んでいるメンバーもいた。
 午前6時30分、隊は無事筑波山神社に到着した。どうやら昼隊の方々が来るようなので、ここで待つことにした。すると45分ごろに元気そうなご様子で昼隊の人たちが来た。昼隊はこれから気温が高くなっていくのでさっさと登って下りてくるらしい。昼隊と夜隊合同で写真を撮ったり雑談をしたりととても楽しかった。
 昼隊の無事を祈って我々は昼隊と別れた。時刻はまだ午前7時だ。大洗に行って遊ぼうという話になり、午後に用事が入っている私と田口以外はそちらへ行った。私はつくば駅まで車で送ってもらうこととなった。車の中では運転手の油井先輩が寝ないよう騒ぐ必要があったが、みんな頭が回らず車内は静かだった。つくば駅が近づくと騒ぎ出す者が1人現れた。それは誰でもないこの私である。しかしその騒ぎは「良い」騒ぎ方ではなかった。鉄道好きの私はつくば駅の時刻表を調べ、8時25分発の快速に乗りたいと連呼した。他に誰も興味のないつくばエクスプレスのうんちくを垂れ出した。どんなに疲れていても不思議と自分の好きな話はできてしまうものである。もしかしたら私は厄介な人間なのかもしれない。公園で遊んでいた彼らを到底馬鹿にできるような人間でないことを悟ったのは、仮眠を取って多少元気になってからであった。
   つくば駅で大洗に行く人たちと別れ、私は田口と帰路に着いた。夕方には大洗に行った人たちの解散報告も見られ、筑波山山行が無事終わったことが約束された。ナイトハイクからしか得られない栄養を知ってしまった今、ナイトハイクをしたいと思わずにはいられない。急遽企画してくださった油井先輩、本当にありがとうございます。また絶対行きます。


〈昼隊〉(鈴木)
朝5時くらい?に駒場で集合、岩田の運転する自家用車で筑波へ向かう。車内はドライブの話題や(前日の本郷での集会に私が参加していたこともあって)最近の東大当局の振る舞いについてなどで盛り上がった。
朝日に包まれながら駐車場に到着。少しもやがかかっていたものの比較的すっきりとした空だ。翌日(日曜日)の予報が悪く尾瀬は中止になったものの、転進案当日(土曜日)の天気は予報通り、気持ちの良い晴天だった。駐車場からまずは筑波山神社へ向かう。この辺りで夜隊が下山との情報が入った。徹夜でナイトハイクとはすごい体力の持ち主たちだなあと思う。筑波山神社本殿前にて夜隊と対面。みんなだいぶ疲れているようだが、油井は「筑波山で隊集中www」と嬉しそうだった。靴やズボンの裾に泥がついているのがみえ、ここから先の登山道の状況がなんとなく伝わってくる。しばし談笑し集合写真を撮ってから、夜隊と別れ出発した。
昼隊は同期のコアメンバー4人ということで、準トレーニングのようなペースで登った。そんな中、行動食を全然取らなかったCLにはここで強く抗議しておく。「お腹空かんかったから」、塩分チャージしか口に入れなかったようだが、山での行動食というのはお腹が空いたから食べるのではなく、お腹が空く前から順次補給し続けるものである。行動食の補給はスマホの充電とは違うので、100%(満腹)から一気に0%(絶食)に落としたり、50%(空腹)以下になっても補給しないというようではよくない。常に80%くらいにしておくのがちょうど良い。
京王線じゃない方のつつじヶ丘駅で一旦休憩し、再び登り始める。こちらの方にも駐車場があるということで、つつじヶ丘から先は少しだけ登山者が増えたように感じた。ちなみに、私が筑波山に来るのは2012年・2015年に祖父に連れられて以来。だいぶ昔のことだったがその記憶は案外m残っていた。
つつじヶ丘を出発して2時間、途中のパワースポットでパワーを得ながら女体山の山頂に到着した。関東平野のどんと広い大展望。高村は霞ヶ浦を初めて見たそうだ。山からは山を望むのが普通だが、山から平地がこのレベル感で見えるというのはなかなかない。ところで、関東平野のサイズといったら他の平野とは比べ物にならない。関東平野は本当に真っ平でバカみたいにどでかいのだ。関東平野の話をするといつも思い出すのだが、私が小学生だった時、社会科の授業で庄内平野がテーマになり、先生が庄内平野を「庄内平野はなんと東京ドームn個分もあるんです!広いですね〜」と紹介し、生徒が「めっちゃ広いと思いました!」と感想を発表していたのだが、その時の私は小学生ながら「関東平野に住んでる人間が庄内平野の広さに感動しているんじゃねえよ、お前が今立ってる関東平野を見ろよ・・・、いやだいたい平野のサイズをドーム換算するのわけわからねえよ・・・!」と感じたものだ。ちなみに、関東平野の面積は約1万7,000平方kmで、わずか530平方km程度しかない庄内平野の30倍以上である。関東平野のどでかさ、恐るべし。
女体山を後にして御幸ヶ原という鞍部に出る。筑波山はいわゆる「双耳峰」でその両ピークの間には割と広めの「鞍部」があり、そこにお土産屋さんや休憩スポットがあるのだ。ちなみに、この鞍部のことを昼隊の記録欄にて田中(正)が「フタコブラクダのコブ」と表現しているが、コブが打ち間違えでコルになっていたらそれはそれで正解だな、という本当にどうでもよいことを思った(気持ち悪い先輩でごめん)。双耳峰で思い出したが今月の山と渓谷に爺ヶ岳〜鹿島槍ヶ岳というルポが載っていた。いつか鹿島槍ヶ岳にも行ってみたいものだ。(46期の中にこの段の記述をすんなり理解できた人がいたら大したものですね。)
御幸ヶ原で休憩をとった後、男体山へ向かう。女体山・男体山というから男体山の方が高いのかと思われがちだが女体山の方が最高峰で、おそらく眺めも女体山の方がいい。どうやって男女の名前を割り振ったのかはよくわからない。
暑くなる前になどと言いつつお昼時が近づいてしまったので、下山。登ってきた時よりも登山者が増えていた。やはり初心者の山と謳われるだけあって軽装の人も多い。岩肌が滑りやすいので特にスニーカーではなかなか危ないと思うのだが大丈夫だろうか。ぐちょぐちょの泥に不快感を覚えながらもお昼前に下山。岩田の車を汚してしまうのは申し訳ないのでどうにか靴の汚れを落としたり裾を捲ったりして乗車した。
その後なぜか大洗までドライブして、徹夜明けて死んでいる夜隊と合流したのだが、あれはなんだったのだろう。疲れ具合を側から見ていて、夜隊はまっすぐ帰れば良かったのに、と思わざるを得なかった。が、私が責めることでもないのでここで筆を置こうと思う。昼隊を連れて安全運転をしてくれた岩田ありがとう!

■感想
〈夜隊〉
CL油井
・前々から構想していた筑波山ナイトハイクが思わぬ形で実現してよかった
・46期から大好評だったようで嬉しい
・下山後に睡魔に襲われてまともに運転できなかったので、今後のナイトハイクではできるだけ公共交通機関を利用するか、計画的に仮眠したい
・またナイトハイク企画します
SL山道
・前からナイトハイクには行きたかったため、真っ暗&夜景ですごいテンションが上がった
・山頂からの富士山に沈む満月と朝焼けはスマホのカメラでは到底収められなかった
・ドローンを持って行っていたら面白かったかも
・下りは睡魔に襲われて、しりとりすら出来ないほど頭が回っていなかった
・ようやく免許講習は路上に進んだので、夏休み前には取り切って自分も貢献できるようになりたい

◯清野
・満月も朝日も見ることができて本当によかった。富士山に沈む月と水平線から昇る太陽、これ以上ない贅沢な組み合わせだと思う。
・日中は眠くて死にそうだったが、楽しかった。眠いのにレポートの内容を考えないといけないのはほんとに辛い。やっぱり金曜5限に土曜締め切りのレポートがある科目は取らない方がいいですね。


◯田口
筑波の夜景と満月、鮮やかな日の出、全てが最高でした。あまりにも眠すぎたので先に帰路に着きましたが、美味しそうな海鮮丼の写真を見て割と後悔してます。深夜に運転してくれた油井さんには本当に感謝。目を擦る山道さんが可愛過ぎた。またどこかでナイトハイク行きたいですね〜

◯佐藤
まん丸大きいお月さまに、燃えるような太陽に、さらに日の出を待ちながらのカップスープまで、ナイトハイクの醍醐味をこれでもかというほど味わえました。山々の中で星が輝く夜も好きだけれど、関東平野の街が輝く夜景もまた素敵でした。一日で山も海も楽しめて充実しすぎな1日となりました。
眠気という最大のデメリットがあることを考慮して計画をたてる必要があることを学び、これからに活かしていきたいです。昼隊の方や、夜隊運転手の油井さんには無理をさせてしまい申し訳ない気持ちです。
さらごん呼びが定着し始めてとても喜んでいます。

◯田中正
金曜日に山用リュックを持って学校へ向かうところからもうウキウキでしたが、実際の楽しさは期待を大きく超えてきました。真夜中の登山道を歩くのはとっっっても楽しくてまるで『夜のピクニック』のキャラクターになったかのようでした。山頂で見れた富士山に沈む満月も、東側から登ってくる太陽も最高でした。尾瀬山行が無くなったおかげで僕は行くことができたので、お天道様には頭が上がりません笑。でもそれ以上に僕らを安全に送り届けてくれた油井先輩や、楽しい思い出を作ってくれたメンバーの皆さんに感謝したいです。

◯Yifan
・前日の雨で、道は少しテクニカルになってきた。早出早着の伝統とも相まって、常にリーダーについていったが、自分にとっては辛かった。でも、過去の山行と比べて、自分自身が向上している実感が湧いてきた。下山は早歩きにもかかわらず、膝はほぼ痛くなかった。
・ナイトハイク並びに山頂でのご来光は初めてです。月の入りと日の出を両方見れて嬉しかった。ただ写真を撮る際にゴーストが映ってしまって残念だった。ご来光にしか遭遇できないゴーストではないか、と思った。
・那珂湊・大洗への観光は、とっても気まぐれな行程だった。眠いだろうと思っていたが、気分が異常に高揚してて、ナイトハイクはまるで前日のことのようだ。大学(院)に入ってから、課題や研究とかでずっと忙しく、学期中にこんなにリラックスできたのは久しぶりだった。

〈昼隊〉
CL髙村
・初筑波山だった。遠目で見ると900m弱の標高の割に傾斜がありいかつい。
・とにかく暑かった。始終汗が止まらなかった。夏の低山は水多めに持っていくべき。
・晴れていたので、ご来光は見れないものの山頂から関東平野を一望できた。スカイツリーも見ることができた。
・ハイク後大洗に行ったが、下調べも何もしていなかったので観光のしどころが分からず、磯前神社に行って帰った。波が荒くない日に自動車か何かでまた行こうと思う。

SL岩田
・歌枕として有名な筑波山、男女川に実際に行くことができて良かった。
・ナイトハイクじゃなくなっちゃったけど一緒に来てくれてありがとう。
・山に登ったあとに海を見るという贅沢な一日になった。
・途中で腹痛に見舞われてしまった。体調管理に努めます。


◯斉藤
・元気に筑波山に登り、景色を楽しみ、和気あいあいとした様子で大洗に向かうと、いつの間にか夜隊の人々が限界を迎えていることを聞かされた、というのが率直なところ。ナイトハイクの後はおとなしく公共交通で帰る、という教訓を学んだとともに、大洗を提案した身なので夜隊の人に対して責任も感じて申し訳なかったが、本当に申し訳ないのは大洗まで来て海鮮丼すら食べられなかった岩田はじめ昼隊の人たちです。ごめんにょ。

◯鈴木(45) 
(・昼隊のみなさん、感想は書いているのに記録欄は放置なんてずるいですね。そんなことしてると私が記録欄乗っ取って皆さんのことボロクソに書いちゃいますよ。)
・久々の筑波山だったが良い山であることは再確認した
・運転免許は「通い教習RTA」により2ヶ月未満で取得に成功したので、今後ドライブに貢献できるよう頑張っていこうと思います。
・もし私以外に、自動車教習所を卒業してから24h以内に免許取得まで辿り着いた人がいたら教えてください。