2024/7/6 日光白根山
山岳愛好会雷鳥(東京大学・お茶の水女子大学公認サークル)
日光白根山ハイク計画書 第二版
作成者:斉藤
■日程 7/6 日帰り・予備日なし
■山域 日光連山
■在京責任者・助言役 小田
■在京本部設置要請日時 2024/7/6 20:00
■捜索要請日時 2024/7/7 7:00
■目的 高山植物、北関東の山に登ろう
■メンバー (確定 6人)
CL斉藤 SL岩田 髙村 田中 油井 島崎
■集合
小田急線 成城学園前駅近くの大銀杏(みずほ銀行とみずほ証券の間の通り) 5:55必着!
■交通
□行き
・自家用車(45期油井)
成城学園前駅-練馬IC 45分
練馬IC-沼田IC(関越道) 1時間30分、2880円
沼田IC~菅沼駐車場(国道401・120号経由)1時間
→行程①へ
※菅沼駐車場が満車の場合、日光白根山ロープウェイ駐車場へ→行程②へ
ロープウェイ料金 往復2500円
□帰り
・自家用車
(日光白根山ロープウェイ駐車場)-菅沼駐車場-菅沼キャンプ場(泊地)
■行程
□行程①
菅沼駐車場-110min-弥陀ヶ池-10min-鞍部-60min-日光白根山-55min-五色沼避難小屋-10min-五色沼-35min-弥陀ヶ池-90min-菅沼駐車場(△984m▽984m 6:10)
※時間があれば、五色沼避難小屋から前白根山へ
五色沼避難小屋-40min-前白根山-30min-五色沼(△165m▽234m 1:10)
□行程②
山頂駅-45min-七色平分岐-40min-鞍部-60min-日光白根山-55min-五色沼避難小屋-10min-五色沼-35min-弥陀ヶ池-10min-鞍部-30min-七色平分岐-40min-山頂駅(△854m▽854m 5:25)
※体力に余裕がある場合、前白根山へ
五色沼避難小屋-40min-前白根山-30min-五色沼(△165m▽234m 1:10)
■エスケープルート
日光白根山まで:引き返す
日光白根山から先:そのまま進む
(行程①②ともに)
■個人装備
□ザック □ザックカバー □シュラフ □登山靴 □替え靴紐 □雨具 □防寒具 □帽子 □軍手/手袋 □タオル □水 □行動食 □非常食 □ゴミ袋 □カトラリー(フォーク、スプーン類) □コッヘル(食器) □ライター □トイレットペーパー □着替え・温泉セット□ヘッドランプ □予備電池 □エマージェンシーシート □地図 □コンパス □筆記用具 □遭難対策マニュアル □計画書 □学生証 □保険証 □現金 □常備薬 □マスク □消毒用品 □日焼け止め (□モバイルバッテリー □サングラス □歯ブラシ □トレッキングポール □サポーター/テーピングキット □熊鈴 □コンタクト/眼鏡)
※マットは不要!
※登山に使うものは日帰り用ザックへ、それ以外は別の袋等へ
油井・斉藤・岩田:免許証、運転に適した靴
油井:ETCカード、初心者マーク
■地図
2.5万分の1:「丸沼」・「男体山」
山と高原地図:「日光」
■食当
・一日目夜:田中
※二日目朝は各々道中で確保するほか、(バスの時間に間に合わせるため)、片品村のセブンイレブンにて二日目早朝に購入も検討
■共同装備
・救急箱
エーデルワイス:斉藤
・なべ
月:田中
・ヘッド
緑12:油井
・カート
×1:油井
・調理器具セット
キャサリン:油井
■施設情報
・丸沼高原総合案内 tel: 0278-58-2211
・菅沼キャンプ村 tel: 0278-58-2958
トイレ・水場・シャワーあり
バンガロー「しらびそ」予約済み。下山後に宿泊予定
■登山届提出先
東大: 提出済み
コンパス: 提出済み
■悪天時
前日18:00までに判断
■遭難対策費
100円×6人=600円
■備考
□日出・日没時刻(@日光白根山)
日の出:4:24 日没:18:57
□熊情報
目撃情報あり、襲われた報告あり。
7/6 日光白根山 記録
作成者:斉藤
■日程 7/6(土) 日帰り・予備日なし
■山域 日光
■天気 曇り
■メンバー
CL斉藤(45) SL岩田(45) 高村(45) 田中正(46) 油井(45) 島崎(44)
■共同装備
・救急箱
エーデルワイス:斉藤
・なべ
月:田中
・ヘッド
緑12:油井
・カート
×1:油井
・調理器具セット
キャサリン:油井
■総評
行きの高速道路で事故渋滞が発生し出遅れてしまったが、前白根をカットすることで対応し、おおよそ計画通りに実施できた。火山の岩肌や稜線上の草花など、北関東の雰囲気を存分に楽しむことができた。
■タイムスタンプ
10:50 菅沼登山口
12:20 弥陀ヶ池
13:30 日光白根山
14:50 五色沼避難小屋
15:10 五色沼
15:50 弥陀ヶ池
17:00 菅沼登山口
■ルート概況
菅沼~弥陀ヶ池:急登が断続的に現れる。登りでは体力が求められ、下山ではスリップに注意する必要がある。
弥陀ヶ池~白根山:だんだんとガレ場が増えてくる。難易度的には、大菩薩の雷岩までの急登と同じかそれ以上、といった具合。視界が開け、尾瀬や日光連山を望める。また登山者も多くなってくる。
白根山~五色沼:ザレ場が多いが、道が波打っており傾斜は緩やか。五色沼周辺は開けており雰囲気も良いので、休憩に適している。
菅沼キャンプ村:菅沼の登山口のすぐ目の前にある。利用者はキャンプ目的の人が多そうだが、小屋の間隔が広いこともあってか夜間も静かで快適だった。電波がつながらないことにだけ注意が必要。
■山行記(斉藤)
今回車を出してくれる油井には車で成城学園前駅まで来てもらい、それ以外のメンバーは駅前で合流した。今回はバンガロー泊ということでマットは不要だったものの、シュラフや鍋、調理器具などは持ち出しているので、車内はそれなりにぎゅうぎゅうであった。
練馬ICから関越道に乗って早々、事故渋滞の情報が入ってきた。どうやら片側三車線のうち二つが規制されており、渋滞区間は90分ほど続いているという。ここで、このまま渋滞区間を抜けるのを待つか、それとも一度関越道を出て下道を経由するのか、という選択を迫られた。次のICもそれなりに遠かったことから難しい選択ではあったが、話し合いつつ、CL判断として下道を経由することとした。なるほど、CLはこういう判断もするんですね。
油井のスムーズな運転のおかげで、菅沼には10:30ごろに到着することができた。渋滞がひどかった時には白根山ピストンも検討していたが、これならば前白根カットだけで対応できるだろうなどと見当をつけつつ、登山を開始した。登り始めてすぐ、前の登山道をサルの軍団が横切っていった。なるほどさすが三猿で有名な日光だ、などと思ったが、何がなるほどなのか、よく考えてみると分からない(日光でサルに餌付けする観光客が問題視されたことは過去にあるらしい)。
急登をしばらく歩き続けると視界が開け、弥陀ヶ池とその先にそびえる白根山が姿を現した。弥陀ヶ池は山深くにある静かな湿地といった雰囲気で、ああ日光、白根山に来たんだなと、改めて感じさせられた。弥陀ヶ池以降の道はガレ場や低木が目立つようになり、また眺望も開けてくる。尾瀬の燧ケ岳や、日光の男体山・女峰山・太郎山あたりも良く見えた。
山頂近くに差し掛かると、反り立つ塔のような奇岩が現れた。名前は知らない(存在しない?)がこの岩、実は登ることができ、どうやら日光白根山の名所のひとつらしい(と、他の登山者の記録を見て知っていた)。登山中から「登りたい!」と言っていた私がまず登り、次に油井、高村と続き、結果的に全員登った。登る身としてはさしたる難易度も高度感もないのだが、驚くほど写真映えするのである。ぜひアルバムを参照してみて欲しい。
白根山頂からは日光連山と中禅寺湖をよく眺めることができた。尾瀬方面の眺望も悪くはないが、登り途中の方が遮るものがない様子である。メンバーで写真を撮りつつ、神社前のスペースで長めに休憩を取った。
時間にもそう余裕がなかったので、下山は良いペースで下りて行った。思い返せば、その日最後に登山者とすれ違ったのは白根山頂であり、菅沼に下山するパーティーは私たちが最後であったようだ。五色沼あたりから予想に反して雨が降り出し、樹林帯では一時的に霧が発生するなど、計画通りにいかない点、特にCLにとっては不安になるような点もあったが、大げさな話そういった状況にも対応するのが自分の役目だと思って、冷静でいることを意識した。また、メンバーの雨具着用がとてもスムーズであり、頼もしいと思った。
無事菅沼まで下山し、道路をはさんで向かいにある菅沼キャンプ村のバンガローへ向かった。6人で泊まるにはちょうど良い広さの小屋で、布団も付いて11000円。しかも水場には洗剤もあるし、トイレは水洗式である。あまりの快適さに、もうテント泊には戻れなくなりそうだ。夕食は46期田中の作る「カレーもつうどん」である。実は、近くにスーパーがあるということでカレーうどんに追加で入れる具材を買い求めにいったのだが、その時に選ばれたのが豚もつであった。明日もあるので後片付けをしてからすぐ就寝したが、一つの部屋に皆で布団を並べる様子はなんだか修学旅行のような雰囲気であった。
■感想
CL斉藤
・北関東以北最高峰!青々とした五色沼も荒涼とした山容も美しく、行くことが出来てとっても嬉しいです。
・以前登った山を別の山から望むのは大変気分が良い。
・菅沼のバンガローは本当におすすめです。
SL岩田
・日差しは控えめで、涼しくて快適だった。
・池のあたりは風が心地よかった。ここに住みたい
・久々に雨具を使った。点検にもなって良かったと思う。
〇高村
・五色沼の気候が最高だった。程よく日光と風が吹いていた。
・途中の切り立った岩からの眺めも非常に良かった。岩の最上部は割と平らで恐怖心は芽生えなかった。
・意外と下りが疲れる。体力をもっとつけようと思った。
〇田中
火曜日打ち合わせをした時に天気が絶望的だったので正直厳しいと思っていたが、結果としてしっかり山頂まで登れて本当に嬉しかった。菅沼登山口から弥陀ヶ池までは森の中山道を進む感じだったが、弥陀ヶ池からはゴツゴツした山肌を登るようになった。ここでガレ場を登った経験を是非夏のアルプス登山に活かしたい。途中の岩山や山頂から見られる景色はどれも綺麗で、個人的に1番心に残ったのはすごい青くて澄んだ五色沼であった。天気が曇りということもあってか山頂から見た五色沼が1番青かった。帰りは弥陀ヶ池を出たところで雨が降り出して霧も出てきたので少し怖かったが、無事下山できてよかった。登山を大学から始めたからということもあって今までで1番キツい山であったが、足を引っ張ることなく踏破できてすごい自信がついた。また、食当を初めて担当し、モツカレーうどんを作った(モツは当日追加購入)。汁がちょい多かったが我ながら美味だったし、自分以外45期かつバンガロー泊というその上なく恵まれた環境で食当の任務を安心して遂行できた。夏にアルプスでも食当をできるようさらに力をつけていきたい。
〇油井
・念願の白根山に行けて満足
・山頂付近の有名な岩は思ったより簡単に登れた
・下山時にそれなりの雨に降られたが、足場は安定していて何とかなった
〇島崎
45,46期と一緒に本格的な山に行くのは何気に初めてだった気がするが、運転やペース配分などとても頼もしく思った。お疲れ様でした!