2024/7/6-7 仙ノ倉山山行
7/6-7 仙ノ倉山山行計画書第三版
山岳愛好会雷鳥(東京大学・お茶の水女子大学公認サークル)
仙ノ倉山計画書 第三版
作成者:朝倉
■日程 7/6-7(土-日) 一泊二日 予備日なし
■山域 谷川
■目的 テント泊練習、日本二百名山
■在京責任者 磯貝
■在京本部設置要請日時 7/7 19:00
■捜索要請日時 7/8 9:00
■メンバー(確定、5人)
CL朝倉◯佐藤◯Cao◯田口◯中尾
■集合
高崎駅8:25発の上越線水上行に間に合うように
【交通】
高崎駅8:25-水上駅9:31
水上駅9:43-越後湯沢駅10:15
湯沢駅前(越後湯沢)バス停10:35-平標山登山口11:09
※乗れない場合
高崎駅10:24-水上駅11:31
水上駅11:39-越後湯沢駅12:13
湯沢駅前(越後湯沢)バス停13:10-平標山登山口13:44
平元新道より平標山の家へ向かう
■交通
□行き(原則下線部を使用)
1. ¥990
【高崎駅】(6:21/7:11/7:45/8:25/10:24/12:02)-
JR上越線水上行-
【水上駅】(7:27/8:18/8:52/9:31/11:31/13:09)
2. ¥680(SUICA使用不可 切符の事前購入推奨)
【水上駅】(8:28/9:43/11:39/13:32/17:48)-
JR上越線長岡行-
【越後湯沢駅】(9:00/10:15/12:13/14:05/18:21)
3. ¥660(ICカード不可)
[湯沢駅前(越後湯沢)バス停](5:35/8:20/9:40/10:35/11:50/13:10/15:30/17:15)-
南越後観光バス西武クリスタル前方面-
[平標山登山口](6:09/8:54/10:14/11:09/12:24/13:44/16:04/17:49)
□帰り(下線部使用を目指す)
1. ¥700(ICカード不可)
[浅貝バス停] (6:21/9:21/10:41/11:36/12:51/14:11/16:46/18:16/19:33)-
南越後観光バス湯沢駅前(越後湯沢)方面-
[湯沢駅前(越後湯沢)バス停] (7:03/10:08/11:28/12:23/13:38/14:58/17:33/19:03/20:20)
2. ¥680(SUICA使用不可 切符の事前購入推奨)
【越後湯沢駅】(6:12/8:14/9:54/12:16/15:07/17:52)-
JR上越線水上行-
【水上駅】(6:52/8:54/10:35/12:56/15:47/19:32)
3. ¥990
【水上駅】(11:57/14:23/15:53/16:47/17:45/18:44/19:31/21:13)-
JR上越線高崎行-
【高崎駅】(13:02/15:27/16:57/17:50/18:49/19:48/20:34/22:20)
■行程
1日目 計3:50
平標登山口-1:55-松手山-1:15-平標山-0:40-平標山の家(テント泊)
※所定のバスに遅れた場合 計2:25
平標登山口-1:10-平元新道登山口-1:15-平標山の家
2日目 計6:45
※仙ノ倉山までのピストンはサブザック使用、体力やモチベーションに応じてカットも検討
平標山の家-0:55-平標山-0:50-仙ノ倉山-0:50-平標山-0:40-平標山の家-1:00-大源太山-0:25-三角山-1:00-毛無山-0:45-三角山登山口-0:20-浅貝
■注意点
・平標山の家のテント場は8張りほどのスペースしかなく避難小屋泊の可能性もあり
・1日目の行動開始時刻が遅いため時間管理には要注意
■目標通過・到着時間
1日目
平標登山口(11:30)-平標山(15:00)-平標山の家(15:40)
2日目
平標山の家(5:00)-仙ノ倉山(6:35)-平標山の家(8:20着9:00発)-大源太山(10:00)-浅貝(12:30)
■エスケープルート
平標登山口〜平標山:引き返す
平標山〜三角山:平標山の家へ向かい平元新道を経由して平標山登山口へ下る
三角山〜浅貝:そのまま進む
■個人装備
□ザック □ザックカバー □サブザック □ビニール袋(防水用) □シュラフ □マット □登山靴 □替え靴紐 □雨具 □防寒具 □帽子 □軍手/手袋 □タオル □水 □行動食 □非常食 □ゴミ袋 □カトラリー □コッヘル □ライター □トイレットペーパー □着替え・温泉セット□ヘッドランプ □予備電池 □エマージェンシーシート □地図 □コンパス □筆記用具 □遭難対策マニュアル □計画書 □学生証 □保険証 □現金 □常備薬 □マスク □消毒用品 □日焼け止め (□モバイルバッテリー □サングラス □歯ブラシ □トレッキングポール □サポーター/テーピングキット □熊鈴 □コンタクト/眼鏡)
■地図
25000分の1:「越後湯沢」「土樽」「苗場山」
山と高原地図:「谷川岳16」
■共同装備 調整中 (持ち出し→運搬)
テント:
• エアライズ3
o 本体・フライ:Yifan→中尾
o ポール・ペグ:Yifan→Yifan
• ステラ4 No.2(朝倉→朝倉)
なべ:
• 桜(田口→田口)
• 小桜(朝倉→田口)
ヘッド:
• 緑1(田口→中尾)
• 緑4(朝倉→中尾)
カート*2:(田口→田口)
調理器具セット:
• ガジャマダ(田口→佐藤)
救急箱:
• (朝倉→朝倉)
■食当
夜 Yifan:広東風釜飯
朝 佐藤:乳麺
■遭難対策費
200円×5名=1000円
■悪天時
前日18:00までに判断
■施設情報
□山小屋
◯平標山の家
・テント宿泊の場合:1人1000円, 事前予約不要
・8張ほどしか張れず、6月の土曜日は混むので張れないこともあるので注意
・水場(無料)、トイレ(チップ100円)、売店あり
・避難小屋も予約なしで通年宿泊可(協力金1000円)
□避難小屋
・平標山の家(収容人数10人)
・エビス大黒避難小屋(収容人数3人)
□水場
・平標山の家(無料)
□トイレ
・平標登山口付近
・平標山の家(チップ100円)
□温泉
・湯沢東映ホテル 15:00~21:00 1500円
・下湯沢共同浴場駒子の湯 10:00~21:00 500円
・三俣共同浴場街道の湯 10:00~21:00 600円
■備考
□日の出日の入り(7/7)
日の出 4:23
日の入 19:16
□連絡先等
・沼田警察署〒378-0051 TEL: 0278(22)0110
・南越後観光バス湯沢営業所 TEL: 025-784-3321
仙ノ倉山山行記録
■日程
2024/7/6-7(土-日)
■山域
谷川
■天気
1日目 曇りのち雨
2日目 曇りのち快晴
■メンバー
CL朝倉(44) SL佐藤(46) Yifan(46) 田口(46) 中尾(46)
■共同装備使用記録(持ち出し→持ち帰り)
テント(エアライズ3):Yifan→中尾
テント(ステラリッジ4No2):朝倉→佐藤
救急箱(苺):朝倉→佐藤
調理器具セット(ガジャマダ):佐藤→佐藤
鍋(桜):田口→田口
鍋(小桜):朝倉→田口
ヘッド(緑1):田口→佐藤
ヘッド(緑4):朝倉→佐藤
カート*2:田口→田口
カート*1:朝倉→田口
■タイムスタンプ
1日目 計4:46(休憩含む)
平標登山口 11:40
2:24
松手山 14:04-14:17
1:24
平標山 15:41-15:53
0:23
平標山の家 16:16
2日目 計7:45(休憩含む)
平標山の家 4:36
0:37
平標山 5:13-5:24
0:23
前仙ノ倉山 5:52
0:10
仙ノ倉山 6:02-6:20
0:06
前仙ノ倉山 6:26
0:23
平標山 6:49-7:03
0:27
平標山の家 7:30-8:35
0:55
大源太山 9:30-9:47
0:26
三角山 10:13-10:23
1:07
毛無山 11:30-11:33
0:48
浅貝バス停 12:21
■ルート概況(文責:朝倉)
平標登山口〜松手山〜平標山:
眺望の少ない樹林帯を600mほどひたすら登る。単調なのでちょっと心が折れそうになるが、山道は明瞭で技術を要する箇所もあまりない。木道が所々崩れているため渡る際には注意が必要。松手山の手前あたりから視界が開けるのでそれまでの辛抱という感じ。
平標山〜仙ノ倉山〜平標山の家:
背の低い笹を脇に抱えて裾野の広い壮大な稜線を歩く区間。平標山と仙ノ倉山の山頂は遮るものが何もなく、腰を下ろして休憩するには最適すぎる環境。一方で日が昇ると暑さを感じ、朝は風が強い。道は木道が多いため歩きやすく、勾配も緩やかだが、踏み外すと深い藪の中に飛び込むことになる。
陽気なシニアパーティがいる。
平標山の家のトイレは宿泊者無料。
平標山の家〜三角山:
標高が500mほど下がるため眺望は若干少なくなる。メインルートより登山者が減り、痩せ尾根や山道まで飛び出す草木が増える。この草木が尾根の崖線を隠していてどこを歩けばよいかが分かりづらい。特に大源太山〜三角山は崖側が崩れているポイントがいくつかあるので滑落に注意が必要。大源太山、三角山のいずれも谷川主脈を見渡せるが、山頂はあまり広くない。
三角山〜浅貝:
再び樹林帯に戻り、壁のような急登を下る。草で滑りやすいが、落ち着いて下れば問題ない。慶應ワンゲルが拓いた道らしい。
◻交通
・高崎などで一度退場して切符を買うのはやはり面倒くさいので事前に切符を買うべきである
・バスは運賃に加えて大型ザック(27L)持ち込み料100円がかかる
■総評(文責:朝倉)
雨あり猛暑ありと、新入生向けのテント泊にしてはなかなかタフな条件だったと思うが、最後まで大きなトラブルなく終えることができたのはひとえに頼もしい46期の存在があったからだったと振り返ってみて感じる。ただ一方で、雨への対処に難儀した、時間管理が甘かった、装備不備があったなど、CLである私にとっては、全体を通して課題の残る山行であったことは否定できない。事前打ち合わせでの確認事項を考える際も参加メンバーの特性を理解した上で遍く情報が行き渡るようにする心がけが欠かせない。
■記録
◻1日目(文責:中尾)
新歓以来初の山行でした!初めてのテント泊に備えて、木曜日に諸々の装備を買い出しに。南大沢のモンベルから隣駅のホームセンターの閉店時間まで間に合うように走ったら、意外にもそこが山道で、いい準備運動になりました。
朝は、学科(社会基盤)同期の朝倉先輩と赤羽駅から同じ電車に。乗り込むなり「試験勉強しなきゃ」といってiPadを開く先輩。さすがです。(自分はしっかり睡眠時間に充てさせていただきました)
水上駅にてさらごんと田口くんと合流し、谷川連峰の下を通る長〜いトンネル(国境の長いトンネルを抜けると〜のトンネルです、社基にいるとこういうとこばっか見ちゃうんですよね…)を抜けて新潟県に向かいます。越後湯沢駅で、新幹線でやってきたYifanさんとも無事合流してバスに乗り込みました。ザックの紐の調整、Yamapの活動記録のつけ方等々みんなに教えてもらい、山に入りました。
最初のうちは、天気は曇り。前日までの雨で湿気があるものの、暑すぎず道も悪くなく程よいコンディションでした。道端に大きなカエルを見かけたり、たまに雲の切れ間から下界をのぞいたりしながらゆっくり進んでいきます。(このあたりからは向かいの山の苗場スキー場が良く見えます。田口くんもさらごんもよくスキーするらしい。自分は小学生以来スキーに行けてないです…)行動食が足りなかったYifanさんには、朝倉くんが自家製のナッツ&ドライフルーツを分けてあげてました。自分はというと、おにぎりやら(汁の少ない)サラダチキンやら菓子パンやら干し芋やら、お店で目についたものをいろいろ持ってきてました。行動食のレパートリーも増やしたいですね。1日目はシャリバテになるのが怖くて誰よりも(?)食べてた気がしますが、食べる量が少々多い分には特に何事もありませんでした。
途中から尾根筋に出ると、やっぱり風が涼しくて気持ちいい。このあたりから時折パラパラと雨が降り出しました。登る前から朝倉くんの天気予報(Windy?だっけ)は途中から雨になると予報していたということで、山でも意外に当たるんだな、というのが印象的でした。
平標山の偽ピークに近づいたころから、いよいよ雨が降り出してきて、急遽雨具を取り出しました。ザックにくくりつけたテントマットが大きすぎて、レインカバーがうまくかからなかったのが反省点です。ここから山の家到着まで、歩くのに困るほど強くはないがしっかり濡れる程度の雨が降り続いていました。
そうやってたどり着いた平標山頂では、特に何が見えるでもなく、すぐに山の家に向かって下り始めました。ここの斜面は展望が開けていて、下り始めるとすぐに山の家が見えてきますが、この時は景色を見る余裕もなく、足早に下っていきました。(ちなみに翌朝ここを登ったときは、朝日の中で待ち受ける仙ノ倉山とそれに連なる谷川連峰、後ろを振り返れば残してきたテントがびっくりするほど鮮やかな色で帰る場所を知らせてくれていて本当に良い景色だったのです。)山頂から山の家までの道はずっと木の階段になっていて、歩きやすいのは良いものの滑ると段と段の間にハマってしまうのでなかなか大変な道でした。実際田口くんは何度か滑っていましたが、幸い誰も怪我はなく山の家まで到着することができました。
到着後しばらく雨宿りしていると運良く止んでくれたので、夕食の準備を開始。Yifanさんの広東料理、なかなか本格的なもので素材の置き場とかには苦労したが、めっちゃ美味しかったです。
◻2日目(文責:佐藤)
3時起床。
昨夜は脳内で山行の反省会が開かれていてなかなか寝付けなかったので、寝たんだか寝てないんだかよくわからない状態でアラームが鳴った。
テントの外は満点の星空。言葉を失った。天の川まで見える。感動のあまりあやうく叫ぶところだったが、3時なので声を抑え、ぼっさんを呼んで一緒に夜空を味わった。いつまでも眺めていたいところだが、食当だったのでさっさと鍋に水を汲みに行き、湯沸かしを始める。ほぼへいすてぃさんの模倣品のコーンわかめねぎホワイトホワイトペパーにゅうめんの出来上がり。(すみません、次からは自分で考えます…。)ホワイトペパーのかけ過ぎと、どろどろとカチカチの素麺が混在していたのが反省点。にゅうめんマスター称号獲得までの道のりは長そうである。
4時半、平標の家を出発。美しい朝焼けを斜め後ろに見ながら階段を登っていく。先頭を歩かせてもらったのだが、後ろの様子を伺いながらペースを作って一定に保つのが難しく、CLを務める先輩方のすごさを体感した。山から太陽が顔を出した。
平標山に到着。ここからは仙ノ倉への稜線歩き!!ずっっっと楽しみにしてたこの区間を先頭で歩ける幸せと言ったらもう、たまらない。みなさまありがとうございます。ハイシーズンは過ぎたとはいえ、多種のお花が咲いていた。天国。日本百名山に入れてくれてもよかったのになあ…。
仙ノ倉山に到着。谷川岳の方へ歩いていく方が多く、谷川主脈縦走への憧れを抱く。いつかやる!(まず体力をつけなきゃ。)長めの休憩をとり、平標の家まで戻ることにする。平標山での休憩中から日が照ってきて暑い。平標山〜平標の家のルートは計3回通ったわけだが、3回とも印象が違うので飽きなかった。1回目は風雨をあびながらの下り、2回目は朝の澄んだ空気を吸いながらの登り、3回目は夏の青空の下で景色を楽しめる下り。そう考えたら昨日雨に降られたこともよかったのかも。
平標の家でテントを片付け、大源太山へ向かう。自分は形ばかりのSLとして最後尾を歩く。最後尾だと気ままに植物の写真を撮れるのがとてもよい。やせ尾根で踏み外さないように慎重に歩いた。標高1700mもあるのに暑すぎて皆汗が止まらなくなっている。こまめに水分をとりながら進む。大源太山山頂では、社会基盤学科の2人による三角点やら水準点やらの講義が始まる。(どうやら明日月曜日がテストらしいです。がんばってください。)紅葉の時期に来たら綺麗だろうねえ、と朝倉さんと話した。
12:51のバスを目指して下山する。大源太山からの下りは急な箇所があり、注意して歩いた。予定通りのバスに乗り、越後湯沢駅で解散。温泉に行く者、テスト勉強のため新幹線で帰る者、空腹のあまり駅のベンチでコンビニ弁当にがっつく者などなど。
尾瀬に続き北横蓼科も雨で潰れ、3度目にしてようやく念願のテント泊ができました。雨の中のテント設営も星空鑑賞も稜線歩きもできて幸せな2日間でした!
■感想
◯朝倉
・百名山にタッチの差で選ばれなかった山という噂を聞いて行ってみると、確かに素晴らしい山でした。朝が特に良いのでぜひ泊まりで行かれたい。新緑も良かったけれど紅葉の時期にまた来たいと思いました。その前に谷川に行かなきゃ...。
・テスト勉強()により家路を急いだせいで2000円ぐらい交通費が増えた気もしますが、お陰で都知事選には間に合ったので気になりません。(ぼっさんごめんなさい)
◯佐藤
・先週の部会でゲットした雷鳥Tシャツを初めて着られて、朝からるんるんだった。
・夕食をいただきながら見た皇海山がかっこよかった。
・雨の中のテント設営は大変だけど、これこそ非日常!
いい練習にもなった。風が吹くと体温が奪われていく感じがして、山の中での悪天候時の怖さを考えさせられた。
・食パンの行動食としての優秀さに納得した。
・にゅうめんマスターになりたい。
・やっぱり稜線が好き。
・体力つけて谷川主脈縦走したい。
・慣れない46期を率いてくれた朝倉さんに感謝します。学びの多い山行になりました。今回の反省点はこれから改善していきたい。次はライターじゃなくてチャッカマンを持っていきます。
◯Yifan
一日目の朝、目が覚めたら7時14分。え、アラーム壊れた?と、スマホにLINEの通知が出てきた。ごめん!幸い新幹線で追いつける…と思いながらいろいろ準備をして、家を出たのは8時過ぎだった。ザックを背負うと…なんか超重い!しかも外暑くない?家から上野駅までは、20分でゆっくりしか歩けなかった。結局、8:28発のとき307号に間に合わなく、一本後(8:58発)のとき309号に乗って、皆さんより少々遅れて、10:20に着くことになった。
登り始めてからは、ザックのせいで、とってもゆっくりしか歩けない。休憩の時、ザックが重すぎると正直に言うと、CLの朝倉さんが食材の部分を運んでくれて、ありがたかった。
平標山の頂上に近づいたころ、突然雨が降り始めた。慌ててザックを降りて、レインウェアを取り出した(もう少し上に置くべきだった)。雨の中を歩くのは、奇妙な体験だった。山行より、苦難に遭うくらいの「修行」かも。先週八ヶ岳の両山行の中止は正解だったかもな。
雨の中にテントを張りながら、私は一瞬、自分がなんでここにいるんだろう、という感覚を持っていた。確かに山は、神様がいらっしゃる所であり、我々庶民が住んでいる街とは違って、敬虔であり続けなければならない。ここに軽々しく現れる世俗的な私が、なんの覚悟もなく(ミスの続出とか)山域に侵入するなんて、神様を怒らせてしまうんだろう。でも悪天候は本当に怖いな…その寒く湿った夜、頭の中がずっとこのようにうるさくて、眠れなかった。よく打ち明けてくれたADHDの友人の気持ちが、ようやく理解できた。
が、翌未明、そんな不安は一気に吹き飛んだ。夜明け前の青空は、色も、意味も、とっても深かった。これが、街の光に汚染されていない、大気の本来の姿なのだった。と、さらごんからにゅうめんをいただいた。麺に入ったあの白胡椒の刺激で、この空と、一緒に灯されたーー
仙ノ倉へ歩くと、脳内は、左右に無限に広がって見える草原のように、解放された。サブザックも軽いおかげで、雄大な自然と、自然に溶け込んできた。さあ、過去の2021(前仙ノ倉の標高)を越え、未来の2026(仙ノ倉の標高)へーーいい天候での稜線歩きは、とっても幸せです。
下山は急な下りの連続で辛かった。最後はどう歩いても足が痛く、滑り台のように下っていくしかできなかった。こどもみたいに嬉しいけど、汚いし、プロらしくないし、危なくて申し訳なかった。本当にトレッキングポールが欲しいけど、恥ずかしいので頼めなかった。
二日目は快晴だったが、十分蒸し暑かった。私は、いつも普段の人より5度くらい暑く感じていて、夏の低山はほぼ無理。ただ、体質はトレーニングで改善できる。まずはエアコンを28度に引き上げて、真夏の夜にも散歩しようかな。いつか天候や気温に左右されず、ゆっくり山を味わいたい。
あまりにも偶然すぎて、帰りの電車で、私のいる車両はちょうど冷房が壊れていた。耐えられるなら夏山も大丈夫?これも修行?(苦笑)
(食事当番について)
先々週の部会で、食当をやらないかと佐藤さんから聞いた。元々料理が好きだし、山ごはんにも挑戦してみたかったので、すぐ引き受けた。
さて、何を作ろうか?せっかくだから、普段の山ごはんメニューはやりたくないね。中国のSNSで少し調べてみると、広東ソーセージを使った炊き込みご飯のショートムービーを見つけた。食べ物で広州を好きになった私は、広東名物の土鍋飯(煲仔飯)を作ろうと決めた。
食材の調達は大体難しくなかった。ソーセージは中華物産店で、たまご・チンゲン菜・しいたけ・オプションの鶏肉などは一般のスーパーでも買える。広東のお米はなかなか手に入らないが、同じ種類のインド産インディカ米を使って良い(Amazonで購入)。いちばんの問題は土鍋飯のタレ。広東人は食材本来の味を求めるため、土鍋飯にあらかじめ味付けをせず、最後にタレをかけるのが一般的。そのタレは中国でしか売られていないので(物産店にもない)、醤油・砂糖・オイスターソースなどを使って、自分で作る必要がある。試作品は普通にうまかったけど、タレは豆腐用の甘口醤油を使っていたので、味的にはまだ何かが欠けているみたい。やっぱりもっと本格的な味を再現してほしいな。
タレを作るのは少し面倒だけど、牡蠣(オイスター)入りの甘口醤油に味が近いから、代用しても問題ないだろう。そこでキッコーマン社の牡蠣しょうゆ(ピンクのやつ)に決めたい。家の最寄りスーパーの赤札堂根津店にもあったけど、450ミリのボトルしかなかった。200ミリのやつをそのまま持ち込みたいので、ちょっと離れたサミットに探しに行こうかな。←これから大惨事。サミットには450ミリさえなかった。赤札堂に戻りたかったけど、バスを使っても22時の閉店時間に間に合わない。慌てて営業中のスーパーを検索し、1軒ずつ回って、田端までもついたが見つからなかった。そういえば、池袋の赤札堂はまだ営業中なので行ってみる?と勝手に、山手線で田端から池袋へ。駅についたら、早く行かせてくれ!と思いながら必死に、池袋の街を走っていた。…だが、赤札堂池袋店にも、周辺のライフや東武ストアにも、なかった…私は一体、何をやってんだ。そろそろやめようか。ということで、仕方なく、東武ストア西池袋店で食材を全て揃えて、ようやく0時までに帰宅。
世界中の食べ物の風味は、決して一つではない。つまり、調味料にこだわる必要がなく、何で代用してもよい(もっと早く気づいていれば…)。帰ったら、台湾の金蘭醤油(少し甘口)と、ライフのお好みソースと、上海辣醤油(辛い醤油より甘いお酢っぽい)を、少しずつ小さなタレ瓶に入れて、これで食当の準備が全て終わった。(普通のオイスターソースも持ってくるつもりだったが、忘れてごめん…)当日は、皆さんにお好みの味を自由に選んでもらおう。
当日。ついに山小屋に到着し、調理を始めた。鶏肉だけを先に金蘭醤油で味付けして、出来上がったら自由にタレをかけて食べる。試作品とは違って、お米は5人分のため、ご飯を均等に炊けず、焦げたり、べちゃべちゃになったりした。鍋で上手にご飯を炊くには、火力や時間などをちゃんと制御しないといけない。(ちなみに、お米と水の割合は1:1.5になったが、1:1の方が正解かも?両方のレシピもあるのでわからん…)でも、トッピングが多いからか、皆さんは満足してそうでよかった。調理を手伝ってくれた皆さんに感謝します。
(反省したい点)
・以上の通り、醤油一本のために、本番前夜に気まぐれに池袋へ行ってしまった。そこでも買えなかったに限らず、街を走っていたせいで、脚を余計に疲れさせ、翌日の山行にまで影響することとなった。
・池袋に行ったせいで、寝るのは深夜1時過ぎ、目が覚めたのは朝7時過ぎとなってしまった。新幹線で追いつけたけど、本当はもっと早く皆さんと集合したかった。本当に申し訳ないです……話題の土合駅の下り線ホームにも会えなかった。悔しい。(でも新幹線の速さが、すっごくわかってきた)
・傘や食べない缶詰など、余計な荷物を持ってきて、ザック自体を含め結構重かった。そのせいで二日とも脚が辛かった(無事に下山できてよかった)。また、お米が重いから山に持ち込むべきではない、と登山趣味の友人に批判された。
・ザックの背負い方にも問題があとから判明した。例えば、ヒップベルトの締める位置が骨盤の下にズレていた。なのでトレーニングとして、日常的に15kg程度の荷物を正しく背負ってみたい。
・ザックのパッキングは完全にミスった。行動食を取り出すことさえ面倒だった。
・ザックを含む装備の一部は直前に買ってきて、試しもせずに持ってきた。ザックカバーがあるかどうかさえわからなかった。
(最後に)
行動食の準備や、荷物のパッキングとザックの調節や、登山・下山の技術など、CLの朝倉さんがいろいろ教えてくれました。また、皆さんからお菓子や塩分チャージなどもいただいて大変助かりました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
長文になり失礼しました。
◯田口
・初の雷鳥Tシャツで気分高めでスタート
・暑さと日差しで集中力切れて転倒したのは改善したい
・トレッキングポールを丸二日使ってかなり慣れた
・1日目の午後にかなりの大雨が降ったが、ベースレイヤーは全く濡れなかった。ゴアテックスは偉大
・新幹線で帰って勉強したおかげで、無事単位は守られそうです。
・朝倉さん、CLお疲れ様です!
◯中尾
新歓ハイク以来初めての山行!朝倉くんCLお疲れさまでした!
初めてのテント泊、思ったよりは寝れました。(夜行バスほどではなかった)
平標山↔︎仙ノ倉山の稜線がほんとに気持ちよかったです。
2日目の下山は(前日の雨もあって)滑って怖いな〜と思いながら降りてたら、田口くんとさらごんに正しい降り方を教えてもらえて良かった。が、やはり下山後は軽い筋肉痛?になりました。運動しないとだめですね。朝倉くんと越後湯沢で温泉に入っていたらタッチの差(でもないかも)で電車を逃し、予定外のラーメンを食べてから新幹線で帰ったのもいい思い出です。