2024/10/6 乾徳山
乾徳山計画書 第一版
作成者:佐藤
■日程 10/6(日)日帰り 予備日なし
■山域 奥秩父
■目的 岩場を楽しむ、CL経験
■在京責任者 鈴木
■在京本部設置要請日時 10/6 20:00
■捜索要請日時 10/7 8:00
■メンバー ( 8人)
CL 佐藤 SL 清野 ◯ 岩田 ◯ Yifan ◯ 戸田 ◯ 朱 ◯ 田口 ◯ 吉田
■集合
塩山駅バス停1番のりば 8:20
■交通
□行き
高尾7:06-塩山8:14
山梨交通西沢渓谷線を利用
塩山駅8:30→9:02乾徳山登山口 810円
□帰り
乾徳山登山口バス停(15:36/終16:51)-山梨市駅(16:08/17:23)400円
乾徳山登山口バス停(15:08/16:08)→塩山駅(15:40/16:40)810円
笛吹の湯15:59→乾徳山登山口16:08→16:40塩山駅(時刻表)
■行程(yamap)
9:10乾徳山登山口バス停-(0:30)-乾徳山登山口-(1:50)-国師ヶ原十字路-(1:20)-12:50乾徳山-(1:00)-国師ヶ原十字路-(1:00)-道満山-(0:55)-徳和峠-(0:15)-15:40乾徳山登山口バス停
【計6:34/△1262m/▽1262m】
13:30までに山頂を出られない場合にはピストンに変更する。
ピストンに変更の場合、
乾徳山-(1:00)-国師ヶ原十字路-(1:15)-乾徳山登山口-(0:25)-乾徳山登山口バス停
下山コースタイムは160分で、道満山経由よりも30分短縮
■危険箇所
岩場鎖場(鳳岩は迂回道あり、下りは迂回路を利用)
参考:https://yamahack.com/1656
岩場の登り方:https://yamap.com/magazine/44937
■エスケープルート
・乾徳山山頂まで:引き返す
・乾徳山山頂〜車道出合:大平からタクシー
・車道出合〜徳和峠:徳和峠からタクシー
・それ以降:そのまま下山
■個人装備
□ザック □ザックカバー □登山靴 □替え靴紐 □雨具 □防寒具 □帽子 □軍手/手袋 □タオル □水(2L以上) □行動食 □非常食
□ゴミ袋 □ライター □トイレットペーパー □ヘッドランプ □予備電池 □エマージェンシーシート □地図 □コンパス □筆記用具
□遭難対策マニュアル □計画書 □学生証 □保険証 □現金 □常備薬 □日焼け止め □着替え・温泉セット(□マスク
□消毒用品□モバイルバッテリー □サングラス □トレッキングポール □サポーター/テーピングキット □熊鈴 □コンタクト/眼鏡)
※トレッキングポールはザックにきちんとしまえる場合のみ持ってくる
※軍手/手袋推奨
■地図
25000分の1:「川浦」
山と高原地図:「27. 金峰山・甲武信」
■共同装備
救急箱:いちご(佐藤)
■遭難対策費
100円×8名=800円
■悪天時
前日18時までに判断
■施設情報
□トイレ:塩山駅、高原ヒュッテ、乾徳山登山口バス停(乾徳公園にある)
□避難小屋:高原ヒュッテ
□温泉
・はなかげの湯 700円
乾徳山登山口15:36→15:56花かげの湯花かげホール入り口17:11→17:23山梨市駅
この場合でも運賃合計金額は不変(400円)
・みとみ笛吹の湯 510円
乾徳神社から徒歩56分、乾徳山登山口バス停から2km
市営笛吹の湯15:59→16:40塩山駅
□ほうとう
完熟屋:塩山駅から徒歩8分、17:30から
■電波状況
docomo
■備考
□日の出日の入り(10/6乾徳山)
日の出 5:44
日の入 17:22
□連絡先等
山梨県警察日下部警察署 0553220110
日下部警察署塩山駅前交番 0553332299
塩山タクシー 0553-33-3200
甲州タクシー 0553-33-3120
10/6 乾徳山記録
作成者:佐藤
■日程 10/6(日)日帰り 予備日なし
■山域 奥秩父
■天気
曇り時々小雨
■メンバー
CL佐藤(46) SL清野(45) ◯岩田(45) ◯Yifan(46) ◯戸田(46) ◯朱(45) ◯田口(46)
■共同装備
救急箱:苺:佐藤→岩田が百蔵(10/26)へ
■総評
秋雨前線が近く、不安定な天気の中の山行だった。若干雨に降られたが天気が大きく崩れることはなく乾徳山名物の岩場を楽しむことができた。人数が多く、岩場鎖場に時間を要したためピストンに変更した。誤ったハシゴの持ち方をしているメンバーがいた。
■タイムスタンプ
9:14乾徳山登山口バス停
9:39/9:44 乾徳山登山口
11:13国師が原十字路
11:30/11:41月見岩
12:37/13:19乾徳山
14:09/14:13月見岩
14:32/14:45国師が原十字路(高原ヒュッテ)
15:53乾徳山登山口
16:15乾徳山登山口バス停
■ルート概況
・登山口〜国師ヶ原十字路:急登はなく登りやすい。道も明瞭。降雨後は下山時に滑りやすい箇所が多い。
・国師ヶ原十字路〜月見岩:傾斜がゆるくなり草原歩き。
・月見岩〜山頂:岩場鎖場が複数存在する。濡れていると結構滑る。道がわかりにくい箇所にはピンクテープやペンキマークがある。鳳岩(オオトリイワ)の下部は足をかける窪みがなく鎖に体重をかけて登る。上部は登りやすい。鳳岩のすぐ右側にハシゴと鎖の迂回路が存在する。山頂はそこまで広くない。
■山行記(清野)
雷鳥では最近、山行当日の朝に起床・体調確認のメッセージをグループLINEに送ることになっている。この日の朝もいつもと同じように、起床報告のLINEがグループに流れ始めた。「おはようございます。体調は良好です」「おはようございます…」早朝の京王線で微睡みながら皆からのメッセージに目を通していたが、もうすぐ高尾に着こうかというところで、とあることに気がついた。そう、メッセージの数が一つ少ないのである。単に送るのを忘れているのだろうか。そう思って安否不明の彼に連絡をしてみたが、一向に音沙汰がない。これはもしややってしまったんじゃ…そう思っている間に、彼と合流できないまま中央本線の列車は高尾を出発してしまった。
電車の中では、ちょうど今週から始まった新学期の話題で盛り上がっていた。自分含め東大の2年生にとっては専門課程の始まりである。これからの期待と不安で話に花を咲かせていると、安否不明の彼からやっと返信が来た。「寝坊して、今起きました」…。やっぱり。今起床したのではどうしようも無いので、今回はお休みとなった。もし彼が共同装備を持っていたら、そう思うと少しヒヤッとする。起床報告をするのは確かに大事だが、いざ今回のように寝坊で起床報告がこなかった場合、こちらからは何もできない点は要改善かもしれない。
喋り疲れてうとうとしているうちに、電車は塩山に到着した。自分にとっては今年の新歓合宿以来の塩山だ。塩山が最寄りの山は沢山あるはずなのに、なぜか大菩薩しか行っていない。もっと色んな山に登らなきゃなと思う。
塩山の駅で例の1人を除く全員が集合し、登山口までのバスに乗り込んだ。西沢渓谷へ向かう人で混雑しているかと思ったが、乗客はそれほどだった。紅葉には流石に早すぎるだろうか。最後列の座席に座り、再び夢の中の世界へ飛び込んだ。
30分ほどで登山口に到着。空を見上げると雲が低く垂れ込み、今にも雨が降りそうな雰囲気だ。山頂付近の岩場で雨が降らなければいいが。そう思って早々と支度を済ませ出発した。マスの養殖場や乾徳神社を横目にしばらく徳和川沿いを歩き、乾徳山登山口へと辿り着く。川沿いの道はこの先徳和渓谷へ入り、滝や紅葉の美しい散策路になるようだ。それはそれで心惹かれるが、乾徳山の鎖場たちが我々を待っている。山頂まで続く登山道へと足を進めた。
登山口からしばらくの間は、奥秩父らしい樹林帯の中を歩いていく。よく整備された歩きやすい道で、所々には可愛らしいキノコが生えている。木々の葉や苔むした岩はとても瑞々しく、まるで一幅の風景画のような様相である。都会での生活では絶対に見ることのできない景色、空気に自分の心がどんどん癒されていくのを感じた。
ひたすら樹林帯を歩く。先頭の佐藤はペース維持のためなのかずっと何か歌っている。"さんぽ"だったり"君が代"だったりヨルシカの楽曲だったり。白峰三山では"さんぽ"の歌詞の内容(坂道とか一本橋とかでこぼこ砂利道とか)をコンプリートしたという話になったが、家に帰って調べてみるとどうやらあの曲は3番まであるらしい。蜜蜂に蛇に狐に狸に実に色々出てくる。流石にコンプリートは難しそうだ。
1時間ほど歩くと、錦晶水という水場に到着する(銀晶水は枯れてた)。沢の中に設置されたパイプから、綺麗な水がこんこんと流れ出ている。飲んでみるととても美味しい。やっぱり水は山の湧き水が1番である。南アルプスの山小屋でコーヒーを飲むのが来年の目標だ。
錦晶水を過ぎるとすぐに国師ヶ原十字路である。左には立派な休憩所。とは言え先程錦晶水で十分休んでいたので更に先へと歩みを進める。そして10分ほどでいきなり視界が開けた。扇平だ。広々とした草原地帯に、ポツンと1つ月見岩の巨石が鎮座している。もちろん当然の如く私達は月見岩の上に登りに行く。下側からみるとまあまあな高さだが、斜面の上からだとほぼ高さが無い。そのせいか岩というより舞台のようだ。ここで月を眺めながら宴会を開いたらなんと素晴らしいだろうかと思う。
扇平を過ぎるとついに岩場ゾーンに突入する。鎖があったり手を使わないといけなかったりする岩場が連続するが、雨に濡れて滑りやすい点を除けばどれも難易度は高くなく、みな順調に登っていく。樹林帯の中なのもあってアスレチックのようだ。とは言ってもこちらの人数も多く、さらに下山してくる人も増えてきたので歩みは大変ゆっくりである。これは下山後の温泉は厳しいかもしれない。
小一時間ほど岩場を登っていくと、ついに山頂直下の大きな鎖場、かの有名な鳳岩に出る。下から見上げてみると、写真以上の傾斜と高さがあるように思える。しかも足場が少なく、思ったよりも歯ごたえのありそうな岩場だ。こういう場合は先に行く人の登り方を参考にするのが1番である。一回正解を見ればそれと同じように登るだけだし。そう思ってみんなの様子を見ていたが、案外すいすい登っていく。Yifanに至っては鎖を使わずに登り切っていた。実は登ってみれば簡単なのだろうか。少し拍子抜けしながら、いざ自分も鎖に手をかけて登り始める。しかし、数メートル登って気がついた。これ絶対足が届かないやつだ。身長が低く、かといって柔軟性があるわけでもない自分にとってこのタイプの鎖場は1番相性が悪い。どれだけ頑張っても、背が高い人と同じようにしても次の足場まで足を持っていくことができず、結局鎖に頼りっきりになってしまった。テント泊や夜行バスでは背が低い方が有利だと思っていたが、この時ばかりは自分の低身長を呪った。
なんとか鳳岩を登り切ると、そこはもう山頂である。ゴツゴツした岩場ではあるが思ったより広く、とても眺めも良さそうだ。だが私たちが到着した時は一面真っ白で、おまけについに雨が降り出してきてしまった。集合写真だけ撮ってそそくさと退散する。鳳岩を登る前に降り始めなくて本当に良かった。
下山時は鳳岩の巻道を利用した。晴れていたら鳳岩を降りてみたかったが、さすがにこの天気だ。興味よりも恐怖が勝ってしまう。雨は降ったり止んだりを繰り返しており、扇平までの岩場はとても滑りやすくなっていた。慎重に下っていく。無事に扇平まで戻ってくると、視界がとても明るくなった。どうやら雲の下に出たようだ。眼下には甲府盆地の街並みも見える。しかし、本来なら見えているであろう富士山や南アルプスの山々は隠れたままだ。やっぱり晴れた日にもう1回登りに来いということなのだろうか。
扇平を過ぎてすぐに国師が原十字路の分岐だ。本来ならここで別の道に入って道満山を経由し下山する予定だったのだが、時間の兼ね合いで道満山をカットしピストンで下山することになった。下山後の温泉は完全に諦め。やはり大人数で山に、特に岩場の多い場所に行くとなるとコースタイムよりも大幅に時間がかかってしまう。この辺りの計算をもっとしっかりできるようにならなければならないと思う。
ピストンになったからと言って時間に余裕があるわけでもなかったので、下山はとてもサクサク進んで行った。先頭を歩いていた戸田のペース配分が素晴らしく、とても歩きやすかったのにも助けられた。CLの佐藤は戸田のペース配分の上手さに感銘を受けたのか、もう戸田にCL任せるだの何だの言っていたが、彼女も十分上手くペースを作っていたように思う。歌わないと維持できないとかでもない限りは。
そのまま順調なペースで下山を終え、バスの時間には大分余裕を持ってバス停に到着した。この頃にはもう雨雲は消えており、空を見上げると遥か高くに秋の雲が浮かんでいた。やっぱり秋は空高くからやってくる。長い夏がやっと終わってこれから秋本番、なんとか時間を作って山に行きたいものである。
■感想
CL佐藤
・初CL山行が無事終わってホッとしている。事前打ち合わせは非常に緊張したが、入山すればいつものように楽しい登山だった。計画書の不備やペースのコツなど教えていただいてありがとうございます!
・終始会話が弾んでおり嬉しくなった。
・草原も大好きな岩場もあって大満足。噂に聞いていましたが乾徳はいい山です。展望はなかったのでまた晴れたときにでも来たい。寝そべりたいし。
・ペース管理のために歌いながら歩いたが、早くなりがちなので気をつけたい。戸田くん先頭上手。見習います。
また、パーティーの人数が多く岩場鎖場で時間を要した。その点も留意してタイムスケジュールを組むようにする。道を瞬時に見極めることができないときがあった。
SL清野
・やっと乾徳山に行けて良かった。生憎の曇りだったので次は晴れてる時に行きたい。
・自分の足の短さを痛感した。どうやったら足って伸びるんだろ。
・初CLお疲れ様!46期のCL経験者が増えていって嬉しい限り。これからは46期に連れて行ってもらうことも増えるのかな。
・結局これが自分にとっては年内最後の山行になってしまった。2025年はもっと山に行けますように。
◯岩田
・楽しい岩場に手軽に行ける、とても良い山だった。
・最近山梨に行き過ぎて近く感じ始めている。
・銀晶水は枯れていたが、錦晶水は豊富に湧いていた。美味しかった。
・さらごん初CLお疲れ様でした!
・Yifanさんに教えてもらった「乗車券分割プログラム」、めっちゃ便利。
◯Yifan
・2回目だけど全然飽きない。前回は大平からなので、月見岩までは全く別ルート。
・濡れた岩場は初めて。見た目は危ないけど実は全然安全ではなかった。ズボンの裾にも泥だらけ。
・鎖に触らなくても鳳岩登れるよ!!わざと鎖を体から避けてて面白かった。
・カミナリ岩は右の方が簡単。
・山頂の看板に「德」は一本線があってちょっと気になる。(山麓の地図看板にもね)
・鳳岩直下で瓶を拾った。牛乳かと思ったがお酒だった。ちなみに前回は同じところで拾った錆びた缶もお酒。山にゴミを捨てるのは当然良くないが、登山中の飲酒行為自体も危険じゃないかと。
・4回目の山梨での山行、4回目のほうとう。4年前、JR東海の臨時急行のゆるキャン△梨っ子号に乗ってから聖地巡礼してたのを思い出した。ちなみに日本のサークル形態を初めて知ったのも、山と山梨にハマったのも、ゆるキャン△からだった。(でも野クルみたいにのんびりしたいなー、雷鳥はなんとかきつっぽい)(またいつかほったらかし温泉行きたい)
・風林火山!
◯戸田
・登る前は鎖場にビビってましたが、いざ前にしてみると、楽しそうだったし、実際に岩場を登り終えたら、「上から見るとすごいところ上がってきたなぁ〜」と思えて良かったです。
・最近の自分が言った山行(極めて数少ないですが)では、しょっちゅう雨に降られています。もっと徳を積むべく、漢文を読み始めました。仁義礼智信を身に着け、徳とは何たるのか、思い耽りたいと思います。
◯朱
・やっと噂の乾徳に行けました。
・鳳岩は足場が少なく、バランスを崩して鎖に身を預けた時があった。これまで登った鎖場の中で一番難しかったように思う。特に雨の日で滑るときはかなり神経を使う。
・月見岩付近の草原が良かった。ちょっと薄い色の空と、涼しい風と、にわかに色づく葉に秋を感じられた。
・山行中ずっと話が絶えず楽しかった。
◯田口
・雨が降り始めた時の岩場は怖すぎる
・岩場のルートファインディングはまだ改善の余地あり
・のんびりしていて、話が弾んだ
・下山した後のほうとうが美味しかった