2024/10/13 越前岳ハイク
越前岳ハイク計画書 第一版
作成者:江川
■日程 10/13(日) 日帰り 予備日 :10/14(月・祝)
■山域 愛鷹山
■目的 登頂
■在京責任者 吉田
■在京本部設置要請日時 10/13 20:00
■捜索要請日時 10/14 8:00
■メンバー ( 4人)
CL 江川 SL 鈴木 ◯ 鈴木 ◯ 矢島
■集合
5:35 目黒大橋郵便局前(池尻大橋駅からすぐ)
■交通
□行き
自動車
池尻-東京IC-裾野IC-山神社駐車場
8:00到着 2740円
□帰り
行きと同じ
■行程
須山愛鷹登山口 -0:45- 愛鷹山荘 -0:05- 富士見峠 -0:25- 黒岳 -0:20- 富士見峠 -0:35- 鋸岳展望台 -0:45- 富士見台 -0:25- 越前岳 -0:45- 分岐 -0:30- 第二ケルン -0:40- 東沢 -0:30- 標高784m地点 -0:07- 須山愛鷹登山口
【6:27/10.0km/△992m/▽992m】
■エスケープルート
越前岳の手前:来た道を引き返す
越前岳〜呼子岳:十里木登山口へ
呼子岳以降:コース通り進む
■個人装備
□ザック □ザックカバー □登山靴 □替え靴紐 □雨具 □防寒具 □帽子 □軍手/手袋 □タオル □水 □行動食 □非常食 □ゴミ袋 □ライター □トイレットペーパー □ヘッドランプ □予備電池 □エマージェンシーシート □地図 □コンパス □筆記用具 □遭難対策マニュアル □計画書 □学生証 □保険証 □現金 □常備薬 □消毒用品 □日焼け止め (□着替え・温泉セット □モバイルバッテリー □サングラス □歯ブラシ □トレッキングポール □サポーター/テーピングキット □熊鈴 □コンタクト/眼鏡)
■地図
25000分の1:「愛鷹山」
山と高原地図:「山と高原地図 富士山 御坂・愛鷹山」
■共同装備 調整済み
救急箱(エーデルワイス):江川
■遭難対策費
100円×4名=400円
■悪天時
前日18:00までに判断
■施設情報
□避難小屋
愛鷹山荘
□トイレ
須山愛鷹登山口にあり
□温泉
裾野温泉 ヘルシーパーク裾野 850円 10:00~21:00(最終受付20:30)
■備考
□日の入り(越前岳) 17:12
□連絡先等
裾野警察署 055-995-0110
沼津警察署 055-952-0110
富士警察署 0545-51-0110
三輪交通自動車 0559922152
安全タクシー 0559920431
□電波
au・ソフトバンク:ほぼずっと⚪︎
ドコモ:愛鷹山荘~黒岳展望広場~越前岳〇
越前岳ハイク記録
■日程
2024/10/13(日)
■山域
愛鷹山
■天気
快晴
■メンバー
CL江川(46) SL鈴木(45) 鈴木(45) 矢島(45)
■共同装備使用記録(持ち出し→持ち帰り)
救急箱(エーデルワイス):江川→江川
■タイムスタンプ
8:35 須山愛鷹登山口
9:00 愛鷹山荘
9:02 富士見峠
9:19 黒岳
9:48 富士見峠
10:17 鋸岳展望台
10:56 富士見台
11:20 越前岳
12:21 呼子岳
14:33 須山愛鷹登山口
■ルート概況(文責:江川)
全行程を通して樹林帯の中を進む形だった。登山口から富士見峠までの登りは、足場が不安定なところも多い。1箇所はしごがあったが、使用せずとも登れた。以後、黒岳までのコンスタントな登りは落ち葉を踏む形で歩きやすいが、正規の登山道がどこかわかりづらい箇所も多い。富士見峠から越前岳までもそれなりに急な斜面が続く。道が二つに分岐してまた合流することを繰り返すので、どちらが歩きやすそうか都度判断が必要となる。越前岳から呼子岳までは、落差の急な岩場がいくつかあり、突破に多少時間を要した。呼子岳からもしばらく急な下りが続いたが、特筆すべきははしごが1箇所あったくらいか。枯れ沢・小川に沿って下る区間は電波が届かない上に正規のルートがわかりにくい。ピンクテープやケルンを目印に、視野を広くもって進む必要がある。
■総評(文責:江川)
自分の初CLということで拙い箇所もあり、本日程から延期したため来られなかった人もいたが、当日は概ねつつがなく山行を終えられた。越前岳の魅力は各所から望める富士山や駿河湾の眺めだと思うが、快晴のもとでこれらを満喫できて、企画者としての意図は果たせた。特に下りでルート選択を誤ったことは悔いが残るが、これも登山者としての良い訓練になったということにしておこう。
■記録 (文責:鈴木悠)
沼津にそびえる愛鷹連峰、その最高峰越前岳。雷鳥初の山ではあるが、CL江川は慣れたご様子。それもそのはず、江川はむかし、山岳部にしてこの山のぼり、しかし雨降り眺望はなし、さんざんな結果に終わってしまった。すなわち本日、この山行は「リベンジ山行」でもあったのだ。
延期のおかげで天気は晴天、雲一つなきその空に、我々4人は胸をなでおろし、ほの暗いスギ林へ足をすすめる。傾斜はゆるく、土は柔らかい。テンション上がりペースも上がる。絶好の登山日和だ!そう思った直後、山一つ越えた下界より、高い銃声が鳴り響く。しばらく登ると迫撃砲がとどろき、機関銃の音も聞こえる。よもや流石のオーバーキルさに、自衛隊の訓練だと気が付いた。実はこの越前岳、富士を望むその眺望の端に、演習場があるのである。登山日和は演習日和、幸か不幸か我々は、日の出る間ずっと銃声と、移動をともにすることとなった。スギ林を抜けてブナ林を進み、遂に黒岳へたどり着く。開けた野原にベンチが二つ、それと日本一の山。裾野の森からその頂まで、ありのままの姿でそこにいた。山頂の小屋が見えるほど富士に近い、この光景は越前岳の、比類なき持ち味といえるだろう。
少し休憩をして越前岳へ。この頃はもう銃声にもなれ、迫撃砲は花火のようで、マシンガンはリズムを奏で、乙な空気を醸し出していた。単調な景色にはいいスパイスだ。そんなこんなで、富士見峠に到着した。富士は雲にかくれてはいたが、心眼によれば絶景だった。ブナ林にはカエデが交じり、紅葉の時を心待ちにする。山道の、隅に青く咲くトウリンドウや、すらっと伸びるヤマシロギク。秋の草花に彩られ、愉快な気持ちで歩いていると、段差で枝に頭をぶつけた。痛い。低い横枝が多いこの山、前や上をよく見るのが大事だ。イバラも多く、棘にも注意だ。
越前岳の山頂からは、富士山に加え沼津市内、駿河湾が一挙に見える。人が多いのも納得の景色だ。地域に慕われる山である。そもそもこの愛鷹連峰、山岳信仰のこる山、海からは陸の目印となり、里山としても歴史が深い。アルプスなどの高山と違い、人の息吹がこもっている。
呼子岳へは尾根線に沿い、起伏のある道をいく。途中江川が賢者タイムになり、なぜ山に登るのかを問うていた。ピークをただ拾うだけでは、百名山をただ集めるだけでは、山を消費するだけになる。あちこちにあるはずの驚きを、山の深部へのまなざしを、我々はどう磨いていくのか。分かれ道がやたらと多く、出会ってはまた分かれていく。別解が多いほど良問ならば、この山もまた「良い山」だろう。それに加えて足場は脆く、地面がザレ場なこともあり、注意しなければ岩が転がる。なかなか手ごわい道である。呼子岳ではボトルごみがあり、矢島が拾い、江川がしまう、ファインプレーを見せていた。切り立った山頂は6畳ほどだが、愛鷹連峰が一望できる、新しい趣の景色である。少し下ると沢に出た。岩場を伏流する水が作りだすゆったりとした沢であり、苔むした岩がへりに鎮座し、なかなか幻想的な空間だ。ピンクテープとケルンを頼りに沢に沿って下りていく。YAMAPを見るより先に、周りを見る。道に迷った時のコツらしい。沢はしだいに大きな川となり、ダムから落ちる滝となる。ダムの隣を三回通り、石橋を二回渡ったすえに、まっすぐ整えられたスギ林がみえる。幻想的な森林と、人工的なスギ林の、二つを分かつ大きな川。唯一の渡渉箇所である。浅く足場もあり難なく渡れ、無事にこの世に戻った我々は、45期鈴木の車に乗り込み越前岳を後にした。
しかし沼津の山はこれで終わらない。すぐさま我らは千本浜へ。後ろはマツ林、前は駿河湾、それと夕日のコラボレーション。山と海を一日で楽しむとは、なんと贅沢胃もたれ不可避。満身創痍で花火もないが、最高の秋を過ごせたといえよう。
■感想
◯江川
・延期判断・運転など様々なシーンでの周囲のサポートのおかげで初CLを務め上げられた
・想像していたよりもタフな山だった。ルートを完璧に取れる人はなかなか力があると思う
・これからは46期の初CLにどんどんお邪魔したい
◯鈴木颯
・下山には適度な難しさがあった。
・初CLお疲れ様でした。問題なくおわれて何よりです。
・東名高速は大渋滞でした
・自衛隊の演習の音は思ったより爆音で、周辺の住民はこれを聞きながら生きているのかあ、と思った。恵庭事件の被告人は「演習時の大砲の騒音は耐えがたいもの」だったため自衛隊の演習用電信線を切断したというが、その気持ちがわからなくもない。
◯鈴木悠
・三連休中日で駐車場は約15台分中の8台ほどが埋まっていました。トイレは駐車場に一つ、災害用の即席のやつで和式、それほどひどくはなかったです。
・岩が脆いので注意!特にザレ場では間隔を空けた方がいいかも
・江川初CLおめでとうございます!
◯矢島
・初CLお疲れ様でした。
・電車を乗り過ごして遅刻してごめんなさい。
・黒岳から見た富士山はかなり綺麗だった。山梨県側とは違った趣があって良い。
・適切な帰りのルートをとるのはかなり大変だと感じた。下山は想像していたより大変だった。