2024/12/1 小鹿野二子山ハイク

小鹿野二子山ハイク計画書 第三版
作成者:油井
■日程 12/1(日) 日帰り
■山域 秩父
■目的 登頂、岩場トレーニング
■在京責任者 山道
■在京本部設置要請日時 12/1 20:00
■捜索要請日時     12/2 08:00


■メンバー  ( 4人)
 CL 油井 SL 佐藤 ◯ 朱 ◯ 斉藤

■集合
8:55 西武秩父駅前
バスに乗る前に西武観光バス秩父営業所でバスフリーパスを引き換え

■交通
秩父漫遊きっぷ推奨
□行き
7:54 飯能-(西武秩父線)-8:44 西武秩父←1本後の特急・鈍行でもバスには間に合います
9:20 西武秩父駅-(西武観光バス小鹿野線)-9:55 小鹿野役場
10:00 小鹿野役場-(西武観光バス志賀坂線)-10:35 坂本

□帰り
15:23/17:20 坂本-(西武観光バス志賀坂線)-15:58/17:55 小鹿野役場
16:03/18:00 小鹿野役場-(西武観光バス栗尾線/小鹿野線)-16:44/18:45 西武秩父駅
鈍行:19:15/19:55/20:34/21:15/22:11
特急:毎時24分発 終電21:24(所沢22:23着、池袋22:45着)

■行程
坂本バス停-(0:20)-二子山登山口-(1:03)-股峠-(0:30)-東岳-(0:25)-股峠-(0:40・一般コース)-西岳-(0:45)-ローソク岩分岐-(0:15)-魚尾道峠-(0:55)-二子山魚尾道登山口-(0:10)-二子山登山口-(0:20)-坂本バス停
【5:23/6.3km/↑↓841m】

■エスケープルート
東岳:西岳カットして股峠から下山(股峠から二子山登山口まで40分)
西岳:そのまま下山、取りつき始めたばかりであれば引き返して股峠から下山
緊急性が高い場合は二子山倉尾登山口に下山(股峠から10分、事前に救助要請)
西岳を断念して股峠で待機する人がいる場合はローソク岩分岐から股峠へ(25分)

■個人装備
□ザック □ザックカバー □ヘルメット □登山靴 □替え靴紐 □雨具 □防寒具 □帽子 □軍手/手袋 □タオル □水 □行動食 □非常食
□ゴミ袋 □ヘッドランプ □予備電池 □エマージェンシーシート □地図 □コンパス □筆記用具 □遭難対策マニュアル □計画書 □学生証
□保険証 □現金 □常備薬 □マスク □消毒用品 □日焼け止め (□モバイルバッテリー □サングラス  □トレッキングポール
□サポーター/テーピングキット □保温系インナー □ネックウォーマー □ホッカイロ □ニット帽 □熊鈴 □コンタクト/眼鏡)

■地図
25000分の1:「両神山」
山と高原地図:「雲取山・両神山」

■共同装備
救急箱
・有紗:油井
熊撃退スプレー
・ユーフレ:油井
ヘルメット
・Black Diamond (青):油井
・モンベルネズミ:佐藤

■遭難対策費
100円×4名=400円

■悪天時
前日までに判断

■施設情報
□トイレ
坂本バス停
□温泉
祭の湯(西武秩父駅前)1380円 高すぎ

■備考
□日の出日の入り(両神山)
日の出 6:28
日の入 16:39
□連絡先等
小鹿野警察署 0494-75-0110
三田川駐在所 0494-75-2316
倉尾駐在所 0494-78-0802
藤岡警察署 0274-22-0110
中里駐在所 0274-58-2031
□電波
倉尾登山口は繋がらないという情報あり
docomoは基本繋がるらしい
□熊
二子山周辺では今年2件の目撃情報あり

12/1 小鹿野二子山ハイク記録
作成者:油井
■日程 12/1(日) 日帰り
■山域 秩父
■天気 快晴
■メンバー 
 CL油井(45) SL佐藤(46) ◯朱(45) ◯斉藤(45)
■共同装備
救急箱
・有紗:油井
熊撃退スプレー
・ユーフレ:油井
ヘルメット
・Black Diamond (青):油井
・モンベルネズミ:佐藤

■総評
天候に恵まれ、スリルある稜線歩きを楽しむことができた。安定した石灰岩質の岩場なので取っ掛かりも多く、取りつきやすかった。すぐに気づいて引き返すことができたものの登山道を外れることが多かったので視野を広く持ちたい。

■タイムスタンプ
10:40 坂本バス停-11:00 二子山登山口-11:50 股峠(10分休憩)-12:35 二子山東岳(30分休憩)-13:25 股峠(10分休憩)-14:00 二子山西岳(30分休憩)-15:45 魚尾道峠-16:25 二子山魚尾道登山口-16:30 二子山登山口-16:45 坂本バス停
【6:05/6.6km/↑↓842m】

■ルート概況
〈坂本バス停〜股峠〉
・バス停からは僅かながら車道歩きがあるがいきなりの急登
・一度登山道に入るが10分ちょいで国道にぶつかる
・登山口にもトイレあり
・股峠までは沢沿いに登っていくので渡渉箇所あり
・過剰なほどにピンクテープがあって道は鮮明

〈股峠〜東岳〉
・1箇所だけ難所があるがそれ以外は特に難しくない
・難所は岩場のトラバースで、打ち込んである足場を使わざるを得ない
・道はやや不明瞭、ピンクテープを探そう

〈股峠〜西岳〉
・一般コースでも鎖場はあるが難しくない

〈西岳〜登山口〉
・スリルある稜線歩き
・岩場の登り降りが続くが石灰岩質なので丈夫かつ取っ掛かりは多い
・魚尾道峠への分岐は非常にわかりにくい

■山行記(文責:斉藤)
 つい先月の両神山山行の記憶もまだ薄れないというのに、また秩父に来てしまった。両神の後もゼミやら授業やらで二度秩父を訪れていた私にとっては、もうここに親戚の家でもあるのではないかと思うくらいには見慣れてしまった駅前の風景だ。他メンバーも何かと秩父には慣れているのか、私たちは写真も撮らずにまっすぐバス停へ向かい、登山口へ向かった。
 道中の会話の話題は、年明けの笹尾根縦走に向けてトレーニングを実施しようという話がメイン。トレーニング候補部に既に予定が入っていた私は軽く聞き過ごしていたが、参加を決めた以上は責任を持ってコンディションを調整しなければなぁ。道中の会話の一部では秩父の産業の話もしたが、かつて石灰岩採掘(西武秩父線の建設も石灰岩輸送が主な目的だった)や養蚕業で成り立っていた秩父は、そのどちらもが限界を迎えつつある今、新しい産業を模索しているらしい。そしてその一つが、秩父に豊富に存在するイタヤカエデを活用したメープル作りなのだとか。秩父メープルの名前はまだまだ知られていないが、秩父土産コーナーをよくよく探すと確かに存在するので、次に秩父を訪れた際のお土産として検討してみて欲しい。
 そんなような話をしていると登山口に到着。ここから二子山は目と鼻の先で、木々の生えない灰色の岩壁は麓から見てもよく目立つ。あれに登るのかぁと、身が引き締まるような思いで登り始めた。登山口から股峠までは急登が断続的に続き、会話もとぎれとぎれに。少し呼吸を粗くしながら時折あたりを見渡しては、シカの食害で瀕死状態の林床を見てしみじみ。むしろ今時林床が死んでいない森など存在するのだろうかと最近思ってしまう。たまには健全な森を見たいものだ。
 股峠まであと少しというところで、突然遠くから男性の叫び声(うああああ、みたいな感じ)が響き、一同驚いて足を止める。最初はついに熊が出たのかと身構えてじっくりあたりを見渡したが、登山者が走ってくる様子はなく、そのまま進むことに。叫び声の真相はとうとう分からずじまいなのだが、その後も時折短く叫ぶ声が聞こえていたあたり、クライマーのものである可能性が高い(滑落をしたとかではないらしいが)。びっくりするので正直やめてほしい。クライミングまじ怖い。
 股峠までくると、いよいよ岩場。今回の一番の難所(というか恐怖箇所)は東岳へ向かう途中の鎖場だったと個人的に思う。斜めに傾いた足場のすぐ先は、ほぼ垂直に落ちる崖になっており、さすがに足がすくむ感覚があった。東岳にピストンをしたら今度は西岳と稜線歩き。稜線歩きは難易度こそ高くはないが、個人的には今年一番の高度感を味わった。この日は本当によく晴れていて、ふと下を覗き込めば高く切り立った岩壁が麓までよく見えるのだ。目下の岩壁をはさんで自分の生死の境を見ているような気分だった。とはいえ他のメンバーはみな総じて楽しみながら岩場を進んでおり、さすがだなぁと思う。やはり二子山に来ようという者は面構えが違う。
 楽しい岩場はあっさりと終わってしまい、下山は秩父らしい樹林帯を歩いていく。ところで、下山中にとある小規模な土砂崩れ跡があったのだが、石ころや砂が広がる斜面の合間に枯れた切り株のようなものが無数に広がっており、これは何なのだろうとメンバーで話になった。考えられる最悪のケースは「木を伐採してそのまま放置したために土壌が流されて土砂崩れが起きた」というものだろう。実際のところは分からないものの、何やら人の手が関わる「良からぬこと」が起きているようだった。またわずかに土壌が残っていた斜面下方には、シカの忌避植物たるオオバアサガラの若い純林が広がっていた。こんなところでも生い茂ろうとする彼らの企業努力には、もはや脱帽を通り越して呆れるものがある...。
 月曜日が近いね〜などと話をしているとバス停に着き、私たちは帰路に就いた。途中小鹿野で乗り換えがあるのだが、授業準備に追われているという佐藤以外の三人は小鹿野役場近くのお店でわらじカツを堪能し、登山の疲れを労い合った。両神も二子山も登ってしまった以上、今後秩父に来る機会はそう多くないかもしれない。しかし、わらじカツを食べながら「また来たいな」と思うあたり、秩父は私にとって落ち着く場所なのだろう。だから、やはりここに親戚の家でもあるのではないかと思ってしまうのだ。
 
■感想
CL油井
・急登だらけで意外と疲れた
・西岳の稜線歩き楽しい
・ずっと見えていた両神山の八丁尾根に早く行きたくなった
SL佐藤
・石灰岩の凸凹が骨粗鬆症の骨にしか見えない。
・西岳の岩場の稜線歩きが興奮する。
・夕日に照らされる黄金の紅葉が素敵だった。
・久しぶりの山行で目の使い方が下手になっていた。
◯朱
・近くの両神山の八丁尾根とはまた違った岩場が面白く、それぞれの山に違った魅力があるなぁと感じました。縦に上下する岩場だけでなく、斜度があり足場が少なくちょっと頭を使わないといけないのが楽しかったです。
・天気と紅葉に恵まれた中、西岳の岩の合間をつたって歩く稜線歩きが最高でした。
・二子山は険しい岩山なのに頭が丸くふさふさでかわいらしかったです。
◯斉藤
・岩場も稜線歩きも会話も楽しかった!
・なんか自分はまだまだだなぁと思わされた、この冬はボルダリングに通いましょうか