2025/1/1 杓子山年越しハイク
杓子山年越しハイク 計画書 第2版
作成者:深田
■日程 1/1 日帰り 予備日なし
■山域 富士吉田
■目的 登頂、年越し、初日の出
■在京責任者 鈴木
■在京本部設置要請日時 1/1 19:00
■捜索要請日時 1/2 09:00
■メンバー (4人)
CL 深田 SL 小野 ◯ 田中 ◯ 江川
12/31 22:00 バスタ新宿(南口)
田中は下吉田駅で合流
■交通
□行き(高尾〜)
富士急行線高速バス 富士五湖線 1391便(2150円)
(バスタ新宿22:25ー中央道下吉田23:54)
中央道下吉田からは基本徒歩で登山口(不動湯)まで向かう。
→必要に応じてタクシーを利用。ゲートまでタクシーで入ることができる。
□帰り
・電車(1633円)
富士山駅10:07/10:36(高尾行)/11:22/11:43ー(富士急行)ー10:55/11:35/12:10/12:37大月駅
大月駅11:02(東京行)/11:28/11:47/12:22ー(JR中央本線)ー11:44/12:03/12:23/13:02高尾駅
・バス(2000円) ※予約は2時間前まで可能
富士山駅10:59/11:59/12:59/13:29ー(富士急行線高速バス)ー12:55/13:55/14:55/15:25バスタ新宿
■行程
【杓子山ピストン】
不動湯 -0:15- 分岐 -0:15- 駐車場 -0:35- 分岐 -0:15- 分岐 -0:05- 大権首峠 -0:50- 杓子山
-0:35- 大権首峠 -0:05- 分岐 -0:10- 分岐 -0:25- 駐車場 -0:10- 分岐 -0:15- 不動湯
【CT 03:55/▲673m/▼673m/6.3km】
【高座山周回】
不動湯 -0:15- 分岐 -0:20- ポイント -0:35- ポイント -0:06- 分岐 -0:06- 標高1095m地点
-0:25- 分岐 -0:15- 高座山 -0:45- 大権首峠 -0:50- 杓子山 -0:35- 大権首峠 -0:05- 分岐
-0:10- 分岐 -0:25- 駐車場 -0:10- 分岐 -0:15-不動湯
【CT 05:17/▲925m/▼926m/8.8km】
〇不動湯に到着時の時刻とメンバーの状態、路面状況を考慮してどちらのルートを用いるか考える。高座山周回ルートは急登が多い。
※不動湯で温泉に入った後,タクシーで富士山駅へ
タクシー:富士急山梨ハイヤー(不動湯→富士山駅)
25分4000円 11:00に迎えに来る予定
Todo:
タクシー予約(深田)→済
行きバス予約(各自)
■エスケープルート
往路:引き返す
復路:そのまま進む
■個人装備
□ザック □ザックカバー □登山靴 □替え靴紐 □雨具 □防寒具 □ネックウォーマー □帽子 □軍手/手袋 □タオル □水 □行動食
□非常食 □ゴミ袋 □カトラリー(フォーク、スプーン類) □コッヘル(食器) □ライター □トイレットペーパー □ヘッドランプ
□予備電池 □エマージェンシーシート □地図 □コンパス □筆記用具 □遭難対策マニュアル □計画書 □学生証 □保険証□マット □現金
□常備薬 □マスク □消毒用品 □日焼け止め (□モバイルバッテリー □サングラス □トレッキングポール □サポーター/テーピングキット
□熊鈴 □コンタクト/眼鏡□着替え・温泉セット)
※寒さが予想されるので、上着や手袋,帽子等,十分に防寒用具を持参すること。
※未明に行動するのでヘッドランプを忘れないこと。
※軽アイゼンかチェーンスパイクの携行を直前の状況を踏まえて決定する。
・水を八割くらいだけ入れておく
・水はリュックの真ん中に入れると良き
・お湯を魔法瓶に入れたりする
■地図
エアリア:富士山
1/25000:富士吉田
■食当
1/1朝:江川(お雑煮)
アレルギーなど:
■共同装備
なべ:竹小竹
ヘッド:緑8,9
カート(極寒地用):
調理器具セット:ディド
救急箱:エーデルワイス
テント:エアライズ4 no.3
アイゼン:SNOWSPIKE6 QUICKFIT No.3
ツルマイ
メイジョウ
ヒガシヤマ
持ち出し担当
深田:テント、調理器具セット
江川:アイゼン、救急箱
田中:なべ、ヘッド、カート(極寒地用)
装備ノート
■遭難対策費
100円/人
計400円
■悪天時
大晦日の昼までに判断
■施設情報
□山小屋・避難小屋
なし
□水
不動湯
□トイレ
下吉田駅
ローソン 富士吉田富士見バイパス店(https://maps.app.goo.gl/7bXSogT2pBkUK6YC8 )
不動湯〜ゲート間で2箇所仮説トイレあり(2020年時点)
□温泉
不動湯(https://www.fudouyu.jp/#rekishi)
大人1000円、8:00~16:30
□神社
大明見 北東本宮小室浅間神社(https://maps.app.goo.gl/Nxb9o6EnsJ56XsN96 )
小室浅間神社(富士山下宮小室浅間神社)(https://maps.app.goo.gl/1GwCJi85s56344NG7 )
など
■備考
□日の出日の入り(杓子山 1/1)
日の出 6:54
日の入り 16:42
□連絡先等
山梨県警 富士吉田警察署 0555-22-0110
富士山駅前交番 0555-22-6110
■1/1 杓子山年越しハイク 記録
作成者:深田
■日程 1/1 日帰り 予備日なし
■山域 富士吉田
■天気 晴れ
■メンバー
CL深田(46) SL小野(46) ◯田中(46) ◯江川(46)
■共同装備
なべ:竹小竹
ヘッド:緑8,9
カート(極寒地用):
調理器具セット:ディド
救急箱:エーデルワイス
テント:エアライズ4 no.3
アイゼン:SNOWSPIKE6 QUICKFIT No.3
ツルマイ
メイジョウ
ヒガシヤマ
持ち出し担当
深田:テント、調理器具セット
江川:アイゼン、救急箱
田中:なべ、ヘッド、カート(極寒地用)
装備ノート
■総評
今年は三か所で年越しハイクが開催されたが、杓子山(本山行)では最終バスで下吉田までアクセスしてナイトハイクの形式で実施した。杓子山自体は非常に難易度は低いので、普通に山行を実施するなら縦走も検討しても良いかもしれない。山頂からの景色も抜群に良く、夜景も綺麗なのでナイトハイクの山としてはちょうど良い。山頂での待機時間が長いほど寒さが辛いので、ルート・山選びは改善点の余地あり。
■タイムスタンプ
0:20 下吉田駅
0:37 小室浅間神社
2:00 不動湯
2:40 駐車場
3:18 大権首峠
4:14-8:32 杓子山
8:51 大権首峠
9:17 駐車場
9:34 不動湯
■ルート概況
・下吉田駅~不動湯:普通の舗装路を歩いていく。山間に入るにつれて街灯は無くなるのでヘッドランプが必要となる。意外と車が通るので、注意。不動湯まで歩くなら富士山駅よりも下吉田駅の方が近い。
・不動湯~ 大権首峠:歩きやすい道が続く。車両が通れるようなコンクリの道半分、歩きやすい山道半分くらい。道標も多く、ナイトハイクでもあまり道迷いの心配は無かった。
・ 大権首峠~杓子山:大権首峠では一気に開けるため、風も通りやすく、休む場合は寒さ対策からもう少し先に歩いたところで休むと良いだろう。大権首峠を超えてからは少し本格的な山道となり、意外と急登が多いので先頭は後続のことも気にしてあげながら登るとよい。特に危険な個所は無いが、山頂直下の急登は滑りやすく、気を抜くと転ぶ可能性があるので注意。
■山行記(深田)
2024年の大晦日、新宿のバスタで江川と待ち合わせる。他の二人のメンバーとは現地の下吉田駅にて待ち合わせの為、二人で高速バスに乗る事となる。バスの乗車時間は1時間半程度のため、流れる夜景を眺めながらぼんやりとこの一年を振り返っていたらあっという間に中央道下吉田に到着していた。我々2人のためにわざわざ下りてトランクから荷下ろしをしてくれた運転手さんと「良いお年を」なんて挨拶をしてから、中央道を下りて残りのメンバーの待つ下吉田駅に向かう。2024年最後の寒風に吹かれつつ、街灯の少ない道を歩きながら今回の山行に思いを馳せる。最大の不安要素は数日前に自分の身に降りかかった重度の捻挫という災難である。何であの時の自分は「2024年の打ち納めでもするか~」なんて思って3か月ぶりくらいにバドミントンサークルに顔を出したのだろうか?最悪の事態を引き起こした数日前の自分を責めつつも、星が美しく煌めく夜空を見て心を落ち着けながら歩く。そうこうしているうちに下吉田駅に到着。丁度日付が変わる30秒前くらいに着いたため、メンバーそれぞれに急いで「良いお年を」と「あけましておめでとう」を言うことになった。こういうわちゃわちゃした空気感、好きだなあ。
下吉田駅で諸々の準備を整えた後、登山口へ向かう…前に近くの小室浅間神社にて初詣を行う。どうやらここでは境内にて馬が飼われているようで、途中にいくつも馬房があった。いざ本堂に到着してみると、こんな寒い中でも多くの人たちが参詣していた。我々も参詣者たちの列に並び、初詣を済ませる。今回の山行の無事と一年間の無病息災を願い、いよいよ杓子山の登山口、不動湯までの車道歩きに入る。ちなみに田中は浅間神社にいたテレビクルーからの取材を受けたかったためにちょっとソワソワしていたらしい。結局取材は受けられなかったが…ドンマイ。今回は全員がほぼテン泊の荷物での参加ではあるものの、その足取りは軽い。もっとも、既に下界歩きの時点で気温は-2℃程度の為、立ち止まれば寒さが身に堪える環境ではあるのだが。歩き続けていると民家や街灯も減ると共に、川のせせらぎや山のにおい、顔の横を通り過ぎる寒風を強く感じるようになり、山に近づいている事を実感する。ふと山側に目を向けると、複数の光が林の中に有る事に気づく。熊やイノシシではないかと思い一瞬身構えたものの、ヘッデンを向けてみるとどうやら6匹程度の鹿の集団らしいことが分かった。どうやらこんな真夜中に歩いている珍妙な集団を見学しに来たようである。お互い敵意が無いことを確認し、道を進む。そんなこんなでいよいよ不動湯に到着し、登り始める。ナイトハイクという事で意気込んでいたものの、初めの方は車が通れるような広いコンクリートの道のため非常に歩きやすい。分岐には道標が必ずあるため迷いにくいため、メンバー間でおしゃべりをしながら進んでいった。基本的には樹林帯ではあるものの、時々視界が開ける場所があり、富士吉田市の夜景が見えた。そうして道を進み続けるといよいよ大権首峠に到着。ここからは傾斜も急な所が増えるため長めに休憩を…と思ったが、立ち止まっていると寒いので最低限の補給を済ませて再び歩き始める。途中メンバーの一人から足が攣りかけているとの相談を受け、ペースを落としつつ、私物の塩羊羹を支給した。かし原の塩羊羹はちょうどいい一口サイズで糖分と塩分を補給出来るうえ、包装されている袋がかなり丈夫なので補給食として愛用している。皆様にも一度お試し頂きたい。足が攣る原因としては水分・ミネラル不足、冷えなどが考えられる。今回の直接的な原因は寒い環境下で急登を登ったために起こったと考えられる。やはり冬山の寒さ対策は難しいな、と実感した。そうしてゆっくりと登り続け、4:14に山頂到着。今回は夜明けが7:00であったため、それまで過ごすためのテントを少し道から外れた斜面に設置する。あとは待機するだけなのだが、この時間が今回の山行で一番つらかった。とにかく寒かった。持ってきた服を全て着込んで寝袋に足を突っ込んでいたがそれでも寒かった。そうしてじっと寒さに耐えていると次第に外が明るくなってきて、他の登山客も増えてきた。山頂でご来光を待つ間、毎年登っているというご夫婦とお話をしていたが、二人によれば、今年はとても天気が良いらしい。振り返ってみると富士山と南アが綺麗に見えており、ご来光に期待が高まる。ご来光はまだだが、かなり明るくなってきたので持ってきた共装を出してお雑煮を作り始める。今回の食当は江川であったがお雑煮は小松菜と鶏肉の入った白だし仕立ての雑煮、いわゆる関東風というやつであった。火を沸かして調理しているといよいよご来光の時間となる。2025年初の日差しの暖かさを感じながら、交代でスマホに初日の出を収めた。周囲を見渡すといつの間にか山頂には30人ほど集まっており、杓子山が地元の人々に愛されていることが伺えた。山頂のベンチにて出来上がった雑煮を食べながら富士山を眺めているとえも言われぬ多幸感が身を包む。続いてお汁粉を調理開始したのだが、ここで事件発生。ちょっと目を離した隙に鍋が倒れて中身がぶちまけられてしまった!幸いなことに人的被害は発生しなかったものの、楽しみにしていたお汁粉は大地へと還ってしまった。落ち込みながらも後片付けをして、8:32に山頂を出発する。登りとは異なり日が出ているためかなり暖かく、メンバーの表情も和らいでいた。明るい状態では杓子山は本当に難しい箇所は無く、無事に不動湯に到着。温泉を楽しみ、そのままタクシーで富士山駅へ向かった。途中、タクシーの運転手さんおすすめの吉田うどんの店「むさし」にて吉田のうどんを楽しむ。うどんが来るのを待っている間、ぼーっとしていると今回が私にとっては雷鳥Tシャツデビューの山行である事に気が付いた。2025年、新しい年の始まりを山で迎えた今回の年越し山行は雷鳥人としてはこれ以上無い年始めであった。さて今年の山岳愛好会雷鳥はどんな軌跡を辿るのであろうか。願わくばこの吉田のうどんのように太くコシのある(?)未来であってほしいなあと思う。
■感想
CL深田
・杓子山は富士山が良く見える良い山でした
・山頂での日の出待機が寒すぎた
・テントを持っていかないと山頂待機の時に死ぬので持っていくこと推奨
・夜景が凄く綺麗
・高速バスでのアクセスがやりやすい
・夏用シュラフだと冬は耐えない
・冬は登っている途中の服装管理が難しい!
SL小野
・日の入りとともに移り変わってゆく空の色が美しかったです
・富士山が本当に目の前で大きく見える
・星も結構見えた
・待機時用にシュラフを持っていくことをお勧めします
・ミッドレイヤーに薄手のダウン2枚を着て、寒さを感じないレベルでした(朝6時に山頂-5℃くらい)
・お雑煮美味しかったです!
◯田中
・こんな楽しい年越しは初めて!(今まで寝てました)
・寒すぎた、末端冷え性には辛かったです
・富士山綺麗すぎ
・お雑煮うますぎ
・上野原で高速バスから中央線に乗り換えるの普通にアリ
◯江川
・雲一つない晴天のもとで初日の出と美しい景色が見られた。こんなに幸運なことはない
・稜線に出てからずっと風が強く、とても寒かった。歩いている時と止まってる時の寒暖調節が難しい
・食当でお雑煮はなんとか完成したが、作ったお汁粉の鍋が倒れて全て地面にこぼれた。こんなに不運なことはない
・行動開始前にこけて、登山靴が激しく破れてしまったのもかなり危険だった。行程が短いということでそのまま山中に入ったわけだが、山行遂行に支障は来さなかったのでまだ良かったが、もっときつい山行だったら引き返してもいいくらいだった
・だが総合すれば行って良かったと思える山行だった。CLお疲れ様です