2025/2/13 武甲山ハイク

武甲山ハイク計画書 第ニ版
作成者:46期田中(正)、46深田
■日程  2/13 予備日なし
■山域 奥武蔵
■目的 登頂
■在京責任者 原
■在京本部設置要請日時 2024/2/13 20:00
■捜索要請日時     2024/2/14 8:00

■メンバー  (5人)
 CL 深田 SL 瀧川 ◯ 鈴木 ◯ 佐藤 ◯ 平戸

■集合
時間:8:05
場所:西武秩父線横瀬駅

■交通
□行き
池袋(6:04/5:38)→(西武池袋線[5番線])→(7:00/6:31着)飯能(7:12/6:48発)→(西武池袋線,西武秩父線直通)→横瀬(8:01/7:29)
764円
□帰り
浦山口(15:23/16:13)→(秩父鉄道)→御花畑(15:40/16:28)→ (徒歩)→ 西武秩父(15:50/16:38)
浦山口17:04→ (秩父鉄道)→ 影森17:09→(秩父鉄道) → 御花畑17:13→ (徒歩)→ 西武秩父17:23
いずれの場合も300円



■行程(YAMAP*1.0)
横瀬駅 -0:20- 西善寺 -1:20- 駐車場 -0:06- 武甲山御嶽神社 一ノ鳥居 -0:01- 武甲山御嶽神社一の鳥居 駐車場
-0:15- 分岐 -0:10- 分岐 -0:05- 一五丁目登山口 -1:05- 大杉の広場 -0:58- 武甲山御嶽神社 -0:02-
武甲山 -0:02- 武甲山御嶽神社 -0:04- 分岐 -0:50- 長者屋敷 -0:30- 標高785m地点 -0:45-
標高517m地点 -0:50- 分岐 -0:10- 浦山口駅

CT:7:33/14.8km/1217M↑/1222M↓

登山道の状態

■エスケープルート
<武甲山まで>
引き返す

<武甲山から>
そのまま進む

■個人装備
□ザック □ザックカバー □登山靴 □替え靴紐 □雨具 □防寒具(多めに) □軍手/手袋 □タオル □水 □行動食(多めに) □非常食
□ゴミ袋 □ヘッドランプ □予備電池 □エマージェンシーシート □地図 □コンパス □筆記用具 □遭難対策マニュアル □計画書 □学生証
□保険証 □現金 □常備薬 □マスク □消毒用品 □日焼け止め ◻︎共同装備(必要な人だけ)(□帽子□モバイルバッテリー □サングラス
□歯ブラシ □トレッキングポール □サポーター/テーピングキット □保温系インナー □ネックウォーマー □ホッカイロ □ニット帽 □熊鈴
□コンタクト/眼鏡)

地図印刷におすすめ:https://map25000.com/map25000pdf/

▫️雪対策
・軽アイゼンの装着
・温かい飲み物を持ってくるといいです


■地図
山と高原地図:「23 奥武蔵秩父武甲山」

■共同装備
救急箱
・アゲハ(佐藤)
軽アイゼン
・SNOW SPIKE6 QUICKFIT(赤)(佐藤)
・スノースパイク6 No.4(深田)
・スノースパイク6 No.5(深田)
・ SNOW SPIKE10 (No.1)(深田)
・ SNOW SPIKE6 QUICKFIT (No.1)(深田)
・SNOW SPIKE6 QICKFIT (No.2)(駒場)(深田)
・SNOW SPIKE6 QUICKFIT (NO.3)(深田)
緑1(深田)
鍋:小梅(深田)

誰持ってくか?
☞深田
()

■遭難対策費
100円×5名=500円

■悪天時
前日18:00までに判断

■施設情報
□トイレ
・横瀬駅
・一の鳥居駐車場
・武甲山のトイレは閉鎖中
利尿作用のある飲み物は危ない⚠️

■備考
□日の出日の入り(西武秩父駅) 2/13
日の出 6:32
日の入 17:22

□通信環境
softbank: 登山道の途中以降(山頂も含む)で利用可能
au:登山道の途中まで利用可能
docomo: 登山道中の一部および山頂で利用可能

□連絡先等
秩父ハイヤー 0494248180
秩父丸通タクシー 0494-22-3633
秩父警察署 0494-24-0110

■2/13  武甲山ハイク記録
作成者:46期田中(正)、46深田
■日程  2/13 予備日なし
■山域 奥武蔵
■天気 晴れ時々曇り
■メンバー
 CL深田(46) SL瀧川(46) ◯鈴木(46) ◯佐藤(46) ◯平戸(44)
■共同装備
救急箱
・アゲハ(佐藤)
軽アイゼン
・SNOW SPIKE6 QUICKFIT(赤)(佐藤)
・スノースパイク6 No.4(深田)
・スノースパイク6 No.5(深田)
・ SNOW SPIKE10 (No.1)(深田)
・ SNOW SPIKE6 QUICKFIT (No.1)(深田)
・SNOW SPIKE6 QICKFIT (No.2)(駒場)(深田)
・SNOW SPIKE6 QUICKFIT (NO.3)(深田)
緑1(深田)
小梅(深田)

誰持ってくか?
☞深田

■総評(深田)
前日にCLが体調不良となり急遽CL交代が起こるトラブルがあったものの、山行自体は何の問題もなく遂行できた。武甲山は石灰石採掘のために山肌が大きく削られた北側斜面が印象的だが、反対側の南側斜面は立派な杉林が広く分布しており、その中に非常に歩きやすい登山道が敷かれ、道も明確なのであまり迷う事はなかった。山頂付近の気温は‐2℃と低温だったものの、登山道はほぼ樹林帯の為に風もあまりなく、行動中寒さを感じる場面は少なかった。また、念の為アイゼンを持って行ったが雪もほぼなく凍結個所も僅かだったため今回は用いなかった。ただし、急登も所々あるため積雪状況によっては必要になる可能性もあるだろう。今回は横瀬駅から一の鳥居までの舗装路6
km近くを徒歩移動としたが、そこそこ時間もかかるためタクシーを利用しても良いだろう。もちろん、徒歩で巨大な砕石プラントの大きさに圧倒されながらプチ工場見学をするのも趣があるのでその辺は好みの問題である。

■タイムスタンプ(深田)
8:19 横瀬駅
9:58-10:16 一の鳥居
10:35-10:38 一五丁目登山口
11:07-11:20 大杉の広場
11:55-12:45 武甲山
15:07 浦山口駅

■ルート概況(瀧川)
・岩場は少なく、傾斜の急な坂道が続いた
・細い道が多く、谷側に柵もロープもないので、バランスを崩すと転落する危険がある
・7号目あたりから積雪と凍結があった。ただし、アイゼンを必要とするほどでは無かった
・今にも壊れそうな橋や階段が多い
・折れた太めの枝が道を塞いでいる箇所があった
・崩落しているところがあり、その迂回路として沢沿いを歩いた

■山行記(佐藤)
 横瀬駅で集合し深田式準備運動を行う。いーちにーさんし、にーにさんし、と声を出しての準備運動などいつぶりだろう。懐かしい。初共演の人もいるので軽く自己紹介をしながら登山口に向かって舗装路を歩いていく。長い。登山口の御嶽神社一ノ鳥居まで6kmもあるのだ。しかし道路沿いには菱光石灰工業の工場が林立しており、その規模感に圧倒されながら歩いていたらあっという間であった。生石灰、消石灰、タンカル(炭酸カルシウム)などの単語が目に入り化学トークが弾む。禁水と書いてあったと箇所では生石灰を作っているのだろうな。舗装路は専ら運搬車用という様で、巨大な車が行き交っているが全然歩けます。徐々に傾斜が増していき、一ノ鳥居につくまでに累積標高を約400m稼いでいた。
 一ノ鳥居の前には狛狼(オオカミ!)が鎮座している。肋骨が浮き出るほど痩せ細った姿が印象的だ。どうやら江戸時代秩父地方では農作物を守る神の使いとして狼をあがめ、祀る風習があったそうだ。周辺の宝登山、三峯神社もニホンオオカミを祀っているみたい。
一ノ鳥居駐車場の観光トイレはとても綺麗。浦山口への下山道は崩落により通行不可という旨の注意書きがあるが、現在は迂回路があり通れることは確認済みだ。
 ようやく登山が始まる。登りに関しては高尾山を若干強化したようである。緩やかな一定の傾斜が続き登りやすい。杉の樹林帯歩きである。最近主題科目で林業について学んできた深田と植物に詳しい鈴木のおかげで森林トークが盛り上がる。杉の木1本でも5千円にしかならないものがあることや、繁茂した笹が原因で木の幼樹が育たないことなど面白い話を聞けた。途中、大杉の広場で休憩した。平坦で広くベンチもあるので休憩に適している。杉の巨木が美しい。
 12時前に山頂1304mに到着。絶好の眺めである。谷川連峰に珍しく雲がかかっていない。浅間山や北関東の山々も一望できた。−2℃の山頂で優雅にティータイムを開催。バレンタインデー前日ということでお菓子を交換し、温かいお飲み物とともにいただいた。皆の話し声を聞きながら自分は岩の上で寝ていた。最近青空の元で寝ておらず欲求不満状態だったので、背骨にゴツゴツの岩が当たることくらい気にならない。冬らしい澄んだ空気を吸いながら流れゆく雲を眺める。幸せな一時であった。
  山頂のフェンス越しに北側斜面を見ると人為的に削られた岩肌が見え、12時半頃には発破音が聞こえた。現在進行形で削られている山の上にいることを実感し不思議な気持ちになった。ちなみに、採掘されている北側は石灰岩だが、武甲山の南斜面は玄武岩からなる。かつて南の海で海底火山が噴火し、火山活動が収まると上部に珊瑚礁が発達した。それが石灰岩に変わり、海洋プレートにのって北上して日本列島を構成する大陸プレートに接触した。海洋プレートが大陸プレートの下に沈み込む際に、玄武岩の一部と石灰岩が剥ぎ取られ陸側に付加した。大陸プレートが隆起し、石灰岩と玄武岩の層が傾いた状態で地上に現れた。こうして武甲山の北斜面は石灰岩、南半分は玄武岩となったのだ。詳しくはジオパーク秩父のサイトを参照されたい。いつか武甲山が全部削られてぺたんこになる心配をしていたが、少なくとも玄武岩から成る南側半分は残りそう。石灰岩部分が根こそぎ削られたら日本版ノースフェイスになるかな。
 のんびりタイムを十分楽しんだので下山を開始する。浦山口駅方面への下りは少々急なところもある。丁寧に間伐されている杉林であった。傾きつつある陽に照らされながら背の高い木々が風にのって踊っている。崩落箇所の迂回路で2回渡渉するが、皆難なく通過した。水量が増えていたら厳しいかもしれないので天気には要注意だ。2匹の鹿さんに遭遇した。かわいい。
15時過ぎに下山完了。下界で蝋梅を見ることができた。蝋梅で有名な宝登山に鑑賞しに行きたくなった。西武秩父駅でわらじかつと秩父のお酒を堪能したメンバーもいたようだ。
発破されて標高が低くなる前にまた訪れたい。

■感想
CL深田
・直前のCL変更とはなったが、特に問題は無く終われて良かった。
・武甲山は市街地側から見た抉れた山肌の印象が強いが、裏側は杉林が多く、ギャップを感じた。
・山頂で暖かい飲み物を飲むだけでもテンション上がるのでおすすめ。
・途中巨大な工場群が多く、圧倒された。
・渡渉は慎重にルートや足元を確かめたい。岩がグラついていないか、水深が深くないかなど。
・今回はアイゼンいらなかったですね。
SL瀧川
・かっこいい武甲山に登れて嬉しい
・初SLだったがCLの深田くんに頼りっきりだったので次は自立します
・山頂付近は風が冷たすぎて手が凍傷になりそうだった
◯鈴木
・武甲山の削られた部分は行動中に見えないのだが、それでも頂上で聞こえた発破の音がこの山ならではの空気を醸し出していた。
・深田が集中ゼミで獣害や森林について学んだことを話してくれたので、スギだけの森林も楽しく歩くことができた。
・深田がお湯を沸かしてくれたのが最高すぎた。これからの冬の登山のスタンダードとなるだろう......。平戸さんがココアの粉をめちゃくちゃ持ってきてくれたことも忘れられない。
◯佐藤
・青空の下で寝ること以上に幸せなことはない。
・しばらく冬眠していたので体力が落ちていた。
・前夜、21時には目を閉じたはずなのに夏山の妄想を繰り広げていたら1時になっていた。睡眠不足で登ることになり反省…。
◯平戸
・山頂でのあたたかい飲み物がおいしかった。またの機会にも持っていきたい。
・噂に聞く石灰岩が見れてよかった。