2025/3/7 大菩薩峠ハイク

大菩薩峠ハイク計画書 第2版
作成者:深田
■日程 3/7 日帰り 予備日なし
■山域 奥秩父
■目的 登頂
■在京責任者 鈴木(46)
■在京本部設置要請日時 3/7 20:00
■捜索要請日時     3/8 08:00
■メンバー
CL深田(46) SL西山(46) 〇深田(46)

集合:3/7 7:30 塩山駅南口

■交通
□行き(高尾〜)
・~塩山駅
JR中央線快速 高尾行( 6:10 高尾着)
JR中央本線 松本行:高尾 6:15 - 7:22 塩山
・塩山駅~登山口
甲州市民バス(大菩薩峠登山口線 大菩薩峠・落合方面):7:35 塩山駅南口 - 8:02 大菩薩峠登山口

□帰り
・登山口~塩山駅
甲州市民バス(大菩薩の湯線(二本木経由)) 塩山駅南口行:(15:00/16:43/18:30/19:08)大菩薩峠登山口 -
(15:27/17:06/18:57/19:31)塩山駅南口
・塩山~
17:20塩山 -(JR中央本線 立川行)- 18:38 高尾 18:44 -JR中央線快速 東京行


■行程
大菩薩峠登山口バス停 -0:25- ゲート -0:15- 千石茶屋 -1:40- ロッヂ長兵衛 -0:30- 福ちゃん荘 -0:05-
富士見山荘 -0:50- 介山荘 -0:01- 大菩薩峠 -0:15- 親不知ノ頭 -0:03- さいの河原避難小屋 -0:30- 雷岩分岐
-0:08- 大菩薩嶺 -1:10- 丸川峠 -1:40- ゲート -0:20- 大菩薩峠登山口バス停
【YAMAP(×1.0) 7:52/14.5km/△1386m/▽1385m】
※場合によっては唐松尾根(福ちゃん荘~雷岩:上り70分下り55分)を利用してのショートカットを検討する。

■エスケープルート
 大菩薩嶺まで:引き返す、場合によっては以下のルートを利用する。
        ・唐松尾根(福ちゃん荘~雷岩:上り70分下り55分)
        ・富士見平 ~さいの河原避難小屋間ルート(上り50分下り40分)
 大菩薩嶺以降:そのまま進む
※緊急時は上日川峠(ロッヂ長兵衛)へのエスケープを検討する。(舗装路に出られるため)

■個人装備
□ザック □ザックカバー □登山靴 □替え靴紐 □雨具 □防寒具 □ネックウォーマー □帽子 □軍手/手袋 □タオル □水 □行動食
□非常食 □ゴミ袋 □カトラリー(フォーク、スプーン類) □コッヘル(食器) □ライター □トイレットペーパー □ヘッドランプ
□予備電池 □エマージェンシーシート □地図 □コンパス □筆記用具 □遭難対策マニュアル □計画書 □学生証 □保険証□マット □現金
□常備薬 □マスク □消毒用品 □日焼け止め (□モバイルバッテリー □サングラス □トレッキングポール □サポーター/テーピングキット
□熊鈴 □コンタクト/眼鏡□着替え・温泉セット)

※寒さが予想されるので、上着や手袋,帽子等,十分に防寒用具を持参すること。

〇冬季山行のポイント
・水を八割くらいだけ入れておくと凍りにくい
・水はリュックの真ん中に入れると良い
・お湯を魔法瓶に入れたりしてもよい

■地図
山と高原地図:大菩薩峠
1/25000:大菩薩峠

■食当:小野
アレルギー:なし

■共同装備
なべ(柳/旧名:雪)
ヘッド(子戌/旧名:緑4)
カート(極寒地用):
調理器具セット(ディド):
救急箱(苺):
チェーンスパイク(メイジョウ):
チェーンスパイク(ツルマイ):

装備ノート

■遭難対策費
100円/人
計300円

■悪天時
大晦日の昼までに判断

■施設情報
□山小屋・避難小屋
福ちゃん荘 090-3147-9215
ロッヂ長兵衛 090-3149-0964
介山荘 090-3147-5424
丸川荘 090-3243-8240

□水
福ちゃん荘、ロッヂ長兵衛がやっていれば補給できる可能性あり(冬季は予約が無い場合、営業していない可能性が高い)

□トイレ
上日川峠
福ちゃん荘
介山荘

□温泉
大菩薩の湯 610円

■備考
□日の出日の入り(大菩薩峠 3/7)
日の出 6:07
日の入り 17:45

□連絡先等
日下部警察署神金警察官駐在所 0553-33-4441
山梨県警察日下部警察署 0553-22-0110
甲州タクシー 0553-33-3120
大菩薩の湯 0553-32-4126 

■3/7  大菩薩峠ハイク記録
作成者:深田
■日程 3/7 日帰り 予備日なし
■山域 奥秩父
■天気 晴れ
■メンバー
CL深田(46) SL西山(46) 〇深田(46)
■共同装備
なべ(柳/旧名:雪)
ヘッド(子戌/旧名:緑4)
カート(極寒地用)
調理器具セット(ディド)
救急箱(苺)
チェーンスパイク(メイジョウ)
チェーンスパイク(ツルマイ)

■総評(深田)
山行数日前に関東・甲信越に到来した寒波の影響か、3月初旬にしてはそこそこの積雪のある山行となった。登山道の多くに残雪があり、雪が一度溶けて凍った場所も有ったのでアイゼン必須であった。山自体はそこまできつくないが、やはり雪道なためあまりペースが上がらずに苦労した。メンバーの二人は共に残雪期登山が初めてとのことだったので、軽アイゼンを付けて雪上を歩く楽しさを体感してもらえて嬉しい限りである。雷岩は風が強かったものの、絶景を前に岩陰で食べるペンネは格別であった。

■タイムスタンプ(深田)
08:11 大菩薩峠登山口
08:28 駐車場
10:06-10:26 上日川峠
10:48-11:05 福ちゃん荘
12:07-13:26 雷岩
13:32 大菩薩嶺
14:10 国内御殿
14:35-14:45 丸川峠
16:15 駐車場
16:30 大菩薩峠登山口

■ルート概況(深田)
〇大菩薩峠登山口~駐車場
舗装路を進む。危険個所は無いが、急な場所もあるので服装調節に注意されたし。
〇駐車場~上日川峠
斜度の緩い樹林帯を進む。切通しのような地形のため日当たりが悪く、足元が凍りやすいようだが一本道なので道迷いはしにくい。
・上日川峠~福ちゃん荘
先程の樹林帯とは雰囲気が変わり、笹が足元に広がる広い林を進む。
・福ちゃん荘~雷岩
道は一本道なので迷いにくい。ただし、山頂直下は急登。
・雷岩~丸川峠
樹林帯の中を通って高度を下げていく。景色もそんなに良くないので飽きやすい。ただ、一本道なので迷いにくい。
・丸川峠~駐車場
しばらく下ると沢に出る。沢に出て以降はそのまま車が通れそうなくらいには整備された道を沢沿いに進む。

■山行記(小野)
前後は雪の予報だったが、行きの電車から雲一つない青空が見えて安心した。塩山駅で合流し、バスで登山口に向かう。既にサングラスをかけたくなるほど燦々と日差しが降り注いでいた。大菩薩には何度か登ったことがあったが、今回は残雪に惹かれて参加した。同期3人での気楽なパーティ。お喋りしたいなと思っていたが、残雪どころではない雪道だったため歩みを進めるのにひたすら集中することとなった。
雪の積もった登山道は初めての経験だった。登りはじめの樹林帯では踏み固められた雪の上を歩くだけだったが、前日までの降雪の影響もあり山頂付近の高原の道では20~30cmほども雪が積もっていた。チェーンスパイクをつけた足裏から伝わってくる雪の感触と小気味良い音に心が躍った。雪が深い場所では登山者が残していった足跡の穴に、一歩一歩足を踏み入れて進む。これが案外難しい。穴がそれなりに深いため底の傾きが目視できず、地面に足をつくと体が思わぬ方へ傾く。踏み入れたらさらに足が沈んだりもする。一歩ごとにふらつきながらも、体勢を整えて登ってゆく。急登で心が折れそうになったが、眼前の富士山に励まされ無心で足を動かした。晴れていたため登りはベースレイヤー1枚で十分だった。山頂ではミッドレイヤーとアウターで防寒が必要だった。
道だけでなく景色もまた驚きに満ちていた。歩を進めるたびに立ち現れてくる雪景色から目が離せなかった。規則正しく並ぶ木々の影が雪の上に縞模様を描く様、瑞々しく揺れる枝葉の緑と、木漏れ日が浮かび上がらせる雪肌のコントラスト、白い大地の上で一層ビビッドに映えて見える青空、波模様の雪面を横切るシカの足跡。まぶしかったが、景色がセピア色になるのが勿体無くて何度もサングラスを外しては#ffffffの白を目に焼き付けた。濱口竜介監督の『悪は存在しない』の世界観さながら、枯れ林に射しこむ鋭い冬の陽がひっそり雪を溶かしていた。山中でじっと立ち止まっているときの無音が好きだ。
想定外の積雪で行程が長引いたため、下山後予定していた温泉には入れそうになかった。どうしても熱いお湯に浸かりたかったので、勝沼ぶどう郷駅から銭湯に行くことにした。駅から20分の道のりも苦にならなかった。温まったのち新歓などの話をしながら帰路についた。入会から一年、参加頻度が少なかったがマイペースに登山を楽しむことができた。居心地の良い環境を作り、維持してきてくれた方々に感謝したい。これから体験に来る新入生にそんな風土を伝えられたら嬉しいし、各々の方法で登山を楽しむ雷鳥人がまた増えたらもっと嬉しいなと思っている。

■感想
〇深田
・気温は低かったが天気は良く、良い山であった。
・雪で想定以上にペースが遅れたのでショートカットをした。正しい判断だったと思う。
・山頂のペンネはとても美味しかった。
・富士山が凄く綺麗でした!!新入生もぜひこの景色を楽しんで欲しい。

〇西山
・雪は思ったより眩しかったのでサングラスが役立った。
・上日川峠までの登り、唐松尾根の登りがかなりきつかった。雪がないともう少し楽に感じるのかなと思った。
・天気が良く、雷岩からの景色は最高だった。これまで見た富士山の中で一番綺麗に雪がかかっていたように思う。
・トマトスープペンネは具の種類も多く、味付けも本格的で美味しかった。
・落ち葉と雪が混ざっている道はザクザクしていて踏み心地がよかった。また、丸川峠からすぐの道が凍っていてチェンスパで氷を割りながら歩くのも楽しかった。
・雪が溶けて土と混ざっているようなところが一番滑りやすかった。
・下ばかり見ていて何回か道を外れたので気をつけたい。
・今度は大菩薩峠の方に行って稜線歩きをしてみたい。
・行きに念願の中央線グリーン車に乗ることができた。

〇小野
・雪を被った山道が美しかった!
・来年も雪山(残雪の山)に行きたい
・食当上手くいってよかった。次もやってみたい。