2025/4/20 沼津アルプス(原木駅から)

沼津アルプス(原木駅から)計画書 第二版
作成者:油井
■日程 4/20(日) 日帰り 予備日なし
■山域 沼津アルプス
■目的 登頂、同期会
■在京責任者 朝倉
■在京本部設置要請日時 4/20 20:00
■捜索要請日時     4/21 08:00

■メンバー  ( 11人)
CL油井(45) SL髙村(45) ◯鈴木(45) ◯清野(45) ◯吉田(45) ◯小田(45) ◯山道(45) ◯岩田(45)
◯朱(45) ◯折原(45) ◯斉藤(45)

■集合
08:30 原木駅前

■交通
※山手線・京浜東北線の運転状況要注意
□行き
(新宿から:1891円)
05:40 新宿-小田急小田原線-07:09 小田原
07:16 小田原-JR東海道本線-07:58 三島
08:09 三島-伊豆箱根鉄道駿豆線-08:26 原木駅

(東京から:学割で2150円)
05:55 東京-JR東海道本線-07:14 小田原
以下同様

□帰り
沼津:…/20:40/21:05/21:12(御殿場線)/21:32/22:10

■行程
原木駅-0:15-茶臼山登山口-0:20-茶臼山-0:35-大嵐山-1:35-大平山-0:10-多比口峠-0:30-多比峠-0:25-鷲頭山-0:10-小鷲頭山-0:20-志下峠-0:10-馬込峠-0:10-志下山-0:10-志下坂峠-0:55-徳倉山-0:50-横山-0:20-八重坂峠-0:09-八重坂登り口-0:37-香貫山-0:23-沼津アルプス駐車場-0:09-香貫山登山口-0:04-黒瀬バス停-0:22-沼津駅
【8:38/14.3km/↑1305m↓1312m】

※横山峠へ下山した場合:7:00/11.2km/↑1126m↓1101m+沼津駅まで徒歩57分
※八重坂バス停へ下山した場合:7:40/12.5km/↑1237m↓1233m+沼津駅まで46分(時短効果なし)

■エスケープルート
・大嵐山まで:引き返す
・大嵐山〜多比峠:多比口峠から多比バス停へ下山(40分、12:39/13:39/14:09/15:39…)
・多比峠〜志下山:志下峠から志下公会堂前バス停(30分、13:46/14:16/15:16/15:46/…)
・志下山〜徳倉山:徳倉山手前から香貫台入口バス停へ下山(30分、14:54/15:54/16:54/17:54…)、または徳倉山から横山峠へ下山(35分、沼津駅まで徒歩57分)
・徳倉山〜八重坂登り口:八重坂峠から八重坂バス停へ下山(5分、14:32/15:42/16:32/17:32/…)、沼津駅まで46分
・八重坂登り口から:そのまま下山

■個人装備
□ザック □ザックカバー □登山靴 □替え靴紐 □雨具(折りたたみ傘も) □防寒具 □帽子 □軍手/手袋 □タオル □水 □行動食 □非常食
□ゴミ袋 □ヘッドランプ □予備電池 □エマージェンシーシート □地図 □コンパス □筆記用具 □遭難対策マニュアル □計画書 □学生証
□保険証 □現金 □常備薬 □マスク □消毒用品 □日焼け止め (□モバイルバッテリー □サングラス □歯ブラシ □トレッキングポール
□サポーター/テーピングキット □熊鈴)

■地図
25000分の1:「沼津」「三島」「韮山」
山と高原地図:「伊豆 天城山」

■共同装備
救急箱:斉藤私物

■遭難対策費
100円×11名=1100円

■悪天時
前日までに判断

■施設情報
□トイレ
香貫山付近、沼津アルプス駐車場
□晩ごはん
沼津で食べたい
■備考
□日の出日の入り(沼津)
日の出 05:05
日の入 18:20
□連絡先等
伊豆中央警察署:0558-76-0110
伊豆長岡交番:055-948-0077
沼津警察署:055-952-0110
大平駐在所:055-932-6401
徳倉駐在所:055-933-0744
下香貫交番:055-931-1663
三園町交番:055-932-8811

4/20 沼津アルプス(原木駅から)記録
作成者:油井
■日程 4/20(日) 日帰り 予備日なし
■山域 沼津アルプス
■天気 曇り
■メンバー
 CL油井(45) SL髙村(45) ◯鈴木(45) ◯清野(45) ◯吉田(45) ◯小田(45) ◯山道(45) ◯岩田(45)
◯朱(45) ◯折原(45) ◯斉藤(45)

■共同装備
救急箱:斉藤私物

■総評
45期史上最大の同期山行となった。リハビリ、トレーニング、節目と人によってこの山行の位置付けは様々だったが、こうやって山で集まって談笑し、まったり過ごす時間を共有できたのは喜ばしいことである。沼津アルプスは低山ではあるものの岩場や急登が多く、なかなか手強かった。

■タイムスタンプ
8:45 原木駅-9:05 茶臼山登山口-9:20 茶臼山-9:55 大嵐山-11:55 大平山-12:25 多比口峠-12:50
多比峠-13:00 鷲頭山-13:40 小鷲頭山-14:00 志下峠-14:10 馬込峠-14:20 志下山-14:25
志下坂峠-15:10 徳倉山-16:00 横山-16:15 八重坂峠-16:40 香貫山-17:30 香貫山登山口
【8:48/13.9km/↑1331m↓1329m】
うち休憩2:55

■ルート概況
・原木駅から狩野川を渡る橋は工事中、通行止め期間もあるので注意
・登山道は最低限の手入れがされており、明瞭
・シャガが咲き乱れ、野鳥のさえずりが美しい
・照葉樹林多め
・ノウサギがいた
・この山においてロープは立ち入り禁止を意味しているのではなく握る用だった
・大平山-鷲頭山間は岩場・梯子あり、渋滞不可避、難しさはない
・鷲頭山は両側とも急坂で滑りやすい
・小鷲頭山以降は駿河湾を望める
・徳倉山はお昼寝スポット
・香貫山は山頂だけでなく展望台に行くべき、絶景です


■山行記(鈴木)

〜プロローグ〜
ソクラテス:グラウコンよ、君は「山行記録担当じゃんけん」というものをご存知か?
グラウコン:ああ、ソクラテス。それは、誰が山行の記録を書くかを決めるために、参加者たちが一斉に手を出して勝負するという、簡明な方法だ。
ソクラテス:よろしい。では、そのじゃんけんという制度がなぜ人々に受け入れられているのか、考えたことはあるか?
グラウコン:それは……おそらく、全員に平等に勝ち負けの可能性が与えられるからだろう。その上で、勝者も敗者も、結果に異を唱えることなく、その役割を受け入れる。だからこそ、争いも生まれず、制度として成立しているのでしょう。
ソクラテス:その通りだ、グラウコン。
グラウコン:では、なぜ今その話をされるのか?
ソクラテス:聞いた話だが、ある山行でのじゃんけんにおいて、勝者であった清野という人物が、「記録がたまっている」として、その役割を辞退したそうだ。
グラウコン:それは……理不尽ではないか? じゃんけんの結果に反して責任を免れ、他の者が務めを負わされるなど、制度の意味がないではないか!
ソクラテス:そのとおりだ、グラウコン。じゃんけんで選出された人物が、じゃんけんの結果を無効とし、私的な理由によって責任を回避し、それが何の異議もなく受け入れられたなら、もはやその制度には従う意味があるだろうか......?

〜本編〜
東京から3時間。ローカル線を降りて原木駅に降り立ったとき、空はどんよりと曇っていた。されど、そこには妙に落ち着いた趣があり、登山の出発点としてはむしろ悪くない。日が照りつけぬ分、身体にやさしい気温だ。駅前の景色は、これぞ田舎という静けさに包まれていた。人の往来も少なく、我々の話し声ばかりがあたりに響く。のどかな空気が心をほどき、久々の同期との山行に、気分も自然と高まってゆく。気がつけば、駅前でさっそく集合写真を撮っていた。
山に入る頃、小田くんの足がやや重そうに見えた。久々の登山らしく、険しき登山道を前にして「山を巻いたほうがよくないか」と言い出す。されど、CLの油井がすかさずこう言った――「山を巻いたら、それはもう沼津の街歩きじゃないか!」。まさにその通りである。登山は登ってこそ登山。巻いてはならない。
地元のおばさんに挨拶をして、傾斜のきつい登山道を歩み始めた。のんびりした雰囲気の一方で、道はなかなかに厳しい。この辺りで風が止み、湿気が肌にまとわりつく。先ほどの涼しさはどこかへ行ってしまったようだ。「意外と暑いな」「普通に暑いんだけど」と、口々に文句を言いながら休憩を取る。物静かな原木の街を臨んで、低山に来たことを実感する。
やがて大嵐山に到着。恒例の「山行記録担当じゃんけん」が始まる。軽い遊びのつもりで手を出したが、勝った清野が「いや、記録がたまってるから今回は免除」とのことになり、なぜか私が記録担当に選ばれる。普段からちゃんと書いている者が担当にされるとは、なんとも理不尽ではないか。そもそも、じゃんけんとは何だったのか。記録決めのためのじゃんけん大会の正統性が失われた今、苛立ちは拭えない。
その後、ハシゴ場にて少し渋滞。人数が多ければ仕方ない。その後は次第にあたりが開けた照葉樹林の森になる。私はこういう雰囲気が好きだ。ご当地アルプスで言うと、相州アルプスにどこか似ている。お昼を回り鷲頭山に着くと、沼津側から来たさらごんたち一行と出会い、自然と談笑が始まる。この日、油井をCLとする45期チームと、さらごんをCLとする46期チームがそれぞれ原木側・沼津側から、同時に沼津アルプスを登っていたのである。なんとも不思議な山行だ。それぞれ逆サイドから来るのだから、2隊に分けて歩くのともまた違う。山頂で会えた時はたいそう盛り上がった。たくさんの仲間が揃って、再び集合写真。なんとも賑やかで、楽しい時間であった。気がつけば、もう午後一時半。お互い「この先大変だよ」と声をかけ、それぞれの道へと歩き出す。
ここからが長かった。ひたすら歩くも、なかなかゴールが見えない。時折木々の間からその姿を覗かせる湾に胸が躍るも、終わりまでは普通に遠い。疲労が足にたまる中、高村が足をつってしまう。皆で様子を見ながら、少しずつ進む。途中、何度か見かけたおじさんと再び出会い、挨拶を交わす。山の中で顔を合わせると、名も知らぬ人とも不思議と親しみが湧くものだ。
ようやく香貫山展望台に着いた。多少のゴタゴタはありつつも、たどり着いたそこから見た沼津の海は、まさに絶景であった。眼下に広がる千本松原と海岸線、これを見下ろすこの瞬間のために歩いてきたのだと思えた。
沼津の街に下り立つと、空はすでに夕方の色。勉学で多忙な清野くんは「このまま大学に行く」と言い残し、新幹線で帰っていった。その背中を見送りつつ、我々は地魚が自慢の居酒屋へ向かった。
今回の山行は、久しぶりに皆が揃い、とても充実していた。よく歩いたし、よく笑った。
ただ一つ、じゃんけんの件だけは、今なお納得がいかないのである。

以下、なかなか山行記録を書いてくれない仲間たち宛に督促状を添付する。

〜45期 山行記録督促状〜
・髙村
芦別岳: 山行終了から278日経過
・油井
スイスOberrothorn: 山行終了から224日経過 / 高尾山45周年記念ハイク: 山行終了から399日経過 / 韓国金井山ハイク: 山行終了から41日経過
・清野
熊野古道伊勢路: 山行終了から29日経過
・朱
熊野古道伊勢路: 山行終了から29日経過

〜エピローグ〜
ここに、記録担当を決定するための神聖なる儀式——「山行記録担当じゃんけん」の場において、公正の原理が踏みにじられたことを、強く非難する。じゃんけんとは、古来より人類が育んできた最も平等かつ単純明快な決定手段である。その瞬発力と直感により、勝者と敗者を明確に分かつこの制度に、〈誰もが無条件に従う〉からこそ、その正統性が保たれてきたのである。にもかかわらず、今回の一件において、勝者たる清野が自らの勝利を「記録がたまっている」という私的事情によって辞退し、その結果、じゃんけんで「引き分け」を出した私が突如として記録担当に任命されるという、前代未聞の事態が発生した。これは単なる不条理ではない。制度の破壊であり、無責任な権力の行使である。〈誰もが無条件に従う〉という原則を崩してしまっては、「山行記録担当じゃんけん」の制度原理そのものが成立しなくなってしまう。今回の山行で行われた暴挙は「山行記録担当じゃんけん」への冒涜であり、怒りを禁じ得ない。そして何より、今回私が記録担当にされたことは、誠実に記録を書き続けてきた者に対する背信行為である。なぜ、常に記録を真摯に担ってきた私が、その誠実さゆえに更なる義務を強いられねばならぬのか。このような理不尽がまかり通るならば、もはや誰も誠実であろうとは思わなくなるであろう。本件のような事態を、雷鳥会員は決して許してしまってはならない。


■感想
CL油井
・お祝いと追い出しができて良かった
・みんな忙しそう
・新歓に人が必要な中でこの山行のために調整してくれた46期にも感謝したい
・じゃんけんの主催者が非難されるとは心外である。王様除いて10人の争いなのでそこで負けたら素直に書くのが筋ではないのか。駄々を捏ねたから配慮したのであって主催者には記録を溜めている以外問題はないはずである。記録書きます。

SL髙村
・低山ということで、基本的に広葉?樹林帯の中をひたすら歩く山行だったが、久々に同期と談笑することができたことが嬉しかったのと、時折視界が開け、目に飛び込んでくる駿河湾と伊豆半島がとても美しかった。
・久々の山行ということで体力も落ちており、横山以降定期的に足が攣ってしまいご迷惑をおかけしました。雷鳥の活動は一旦引退するのですが、引き続き体力作りはしっかり行おうと思います。

◯鈴木
・さらごんと朝の電車で会って、参加する山行を間違えそうになった
・みんな幸せそうでした
・おい、記録書け

◯清野
・新幹線は楽
・海の見える山はやっぱり良いと思った
・下山後1人だけ先に帰ることになったのは悲しかった。
・次の山は夏休みかな
・普段の山行記録じゃんけんは記録が溜まっている人は免除だったが、今回はそうした事情が考慮されずに全員がじゃんけんに参加させられた点で既に疑問である。もちろん半年近く記録を溜めているのならそれは怠惰以外の何者でもなく、そのために記録を辞退するのは非難されて然るべきだろう。しかし、終了後1ヶ月しか経っていない山行記録を2日分はまだ全て書けていないという状況は、少なくとも怠慢ではないはずだ。自身の怠惰により記録が溜まっているのならまだしも、まだ山行終了後それほど時間が経っていないがために記録を書き終えていないだけの人にもじゃんけんに参加させた、主催者側にも問題はあるのではないだろうか。

◯吉田
・初めての海の近くの山で、たまに見える青がすごく気持ちよかった
・水を持ってくる量を誤ってしまい、人にもらうことになったのが反省。次から気をつけたい
・雷鳥のメンバーと話すと自分も頑張ろうと刺激をもらえて良い

◯小田
・ひさびさの同期山行で楽しかったです
・筋トレの成果をなんとなーく感じることができました
・途中ですれ違うという趣向はいいですね
・海鮮丼うまかったです
・「女泣かせ」甘口で美味しかった

◯山道
・雷鳥復帰!
・やっぱり同期山行楽しい
・前日のフットサルの練習で右ふくらはぎと脛を攣ってしまっていたが耐えられてよかった
・白隠正宗も飲みやすい辛口で美味しかった

◯岩田
・同期がたくさん揃って、わいわい楽しい山になった。
・小田は毎日スクワットをしているそうな。今年度は忙しくなりそうで、どれだけ山に行けるかわからないけれど、体力はしっかりつけておきたい。
・お魚おいしかった!

◯朱
・こんなに集まれるだけでとても嬉しかった。
・寝不足&急な坂ばかりで普通に疲れました。
・曇りでも鷲頭山超えてからと香貫山の眺めが良かった!

◯折原
・約一年振りの雷鳥なのに暖かく受け入れてくれてありがとう!!みんないい人たちだなぁと思った。
・稜線上で海を眺めながら浴びる風がすごく気持ちよかった。山と海が近いところは良き。
・運動不足を切実に感じた。今年はたまに参加したいと思ってるので、足を引っ張らないようにトレーニング頑張ります。

◯斉藤
・暖温帯の照葉樹林というような気持ちの良い山でした。あと人の手がそれなりに入っているためか私の好きなクスノキも生えていて、同期のメンバーにその香りを布教することができた。
・トレーニングということで泊まり装備を担いで登ったので結構疲れた。翌日寝坊しました!