2025/8/13 那須岳
那須岳ハイク計画書 第1版
作成者:江川
■日程 8/13 日帰り予備日なし
■山域 那須・塩原
■目的 登頂
■在京責任者 戸田
■在京本部設置要請日時 8/13 19:00
■捜索要請日時 8/14 8:00
■メンバー(4人)
CL江川 SL瀧川 ◯杉山 ◯小坂
■集合
王子駅 6:10
■交通(タイムズ)
□行き
タイムズカーシェア 王子駅西 CX-30 2000(M-ハイブリッド)
首都高、東北自動車道経由で峠の茶屋駐車場または大丸駐車場へ
□帰り
行きと同じ
■行程
山麓駅 -0:14- 分岐 -0:05- 峠の茶屋登山口 -0:50- 峰の茶屋(避難小屋) -0:35- 朝日の肩 -0:10- 朝日岳
-0:07- 朝日の肩 -0:09- 熊見曽根 -0:06- 1900m峰 -0:25- 北温泉分岐 -0:30- 三本槍岳 -0:25-
北温泉分岐 -0:30- 1900m峰 -0:06- 熊見曽根 -0:09- 朝日の肩 -0:30- 峰の茶屋(避難小屋) -0:04-
分岐 -0:30- 分岐 -0:07- 茶臼岳(那須岳) -0:07- 分岐 -0:20- 分岐 -0:04- 峰の茶屋(避難小屋)
-0:35- 峠の茶屋登山口 -0:05- 分岐 -0:09- 山麓駅
【6:52/12.5km/↑1103m/↓1103m】
■エスケープルート
・峰の茶屋(避難小屋)まで:引き返す
・峰の茶屋(避難小屋)以降:引き返すかロープウェイ
・峰の茶屋跡避難小屋 -0:25- 牛ヶ首 -0:32- 山頂駅
【0:57/2.2km/↑114m/↓150m】
(×茶臼岳山頂付近経由 ◯牛ヶ首経由 なので注意!!)
■個人装備
□ザック □ザックカバー □雨具 □防寒具 □登山靴 □替え靴紐 □帽子 □水 □行動食 □非常食 □ヘッドランプ □予備電池 □ゴミ袋
□トイレットペーパー □ライター □新聞紙 □軍手 □地図 □コンパス □エマージェンシーシート □筆記用具 □計画書 □常備薬 □学生証
□健康保険証 □現金 □遭対マニュアル(緊急連絡カード含む)□日焼け止め □マスク □歯ブラシ □充電バッテリー □タオル
□消毒液orアルコール除菌シート(□サンダル □サングラス □着替え □リップクリーム)□温泉セット□熊鈴
■地図
25000分の1:「那須岳」
山と高原地図:「那須・塩原」
※アレルギー:
■共同装備
・救急箱(オードリー):瀧川
〈受け取り〉
ステラ4 no1: 上岡から江川が受け取る
ステラ4 no2: 杉山が部室から受け取り
オードリー:部室から持ち出し
柳小柳:部室から持ち出し
調理器具セット:部室から予備を持ち出し
緑8:斉藤さんから受け取り
緑7:杉山が部室から受け取る
カート:部室から持ち出し
〈受け渡し〉
ステラ4no1: 田口に江川が渡す
ステラ4no2: 部室に杉山が返却
オードリー:上岡に江川が渡す
柳小柳:表銀座に杉山が持っていく
調理器具セット:江川が部室に返却
緑8:江川が部室に返却
緑7:表銀座に江川が持っていく
カート:誰かがしばらく保管かな
■遭難対策費
100円×4名=400円
■悪天時
前日0:00までに判断
■施設情報
□避難小屋
峰の茶屋跡避難小屋
□温泉
大丸温泉 0287-76-3050 http://www.omaru.co.jp/onsen.stm
11:30-14:30 入浴料1000円
(那須ロープウェイ山麓駅からバスで1つ先の停留所「大丸温泉」下車or徒歩15分)
■備考
□日の出日の入り(@茶臼)
日の入 18:35(8/13)
日の出 4:56(8/14)
□連絡先等
栃木県警察那須塩原警察署 0287-67-0110
那須ロープウェイ https://www.nasu-ropeway.jp/guide/
那須岳ハイク記録
作成者:江川
■日程 8/13 日帰り予備日なし
■山域 那須・塩原
■天気 晴れ
■共同装備
・救急箱(オードリー):江川
■総評
当初の一泊の行程から短縮したが、純粋な意味でも教訓を得る意味でも実施した意義の大きい山行であった。全員でエスケープルートを進んで、体力不足によりリタイアしたメンバーにロープウェイで帰ってもらったこと。その後、別のエスケープルートを遡って本ルートに合流したこと。その途中でクマに遭遇したこと。CLとして判断が冷静でなかった反省もあるが、現場での判断の前提となる価値判断が固まっていなかったことに気付かされた。
■タイムスタンプ
9:51 峠の茶屋登山口
10:37-10:51 峰の茶屋避難小屋
11:22-11:34 茶臼岳
12:08-12:21 山頂駅
13:19-13:28 峰の茶屋避難小屋
13:50-14:10 朝日岳
14:31-14:38 峰の茶屋避難小屋
14:56 峠の茶屋登山口
■ルート概況
・峠の茶屋登山口〜峰の茶屋避難小屋
序盤は階段が続き、比較的整備された道。初めは樹林帯だが、中盤から頭上を遮る木がなくなるので日差しに注意
・峰の茶屋避難小屋〜茶臼岳山頂(御鉢周り)
ガレ場で勾配もきつめ。見晴らしは終始よい
・茶臼岳山頂〜ロープウェイ頂上駅
道はザレていてなかなか歩きづらく、勾配もかなりきつい。夏休みだからか観光客で溢れている
・ロープウェイ頂上駅〜牛が首〜峰の茶屋避難小屋
ゆるやかなザレた道が続く。観光客は比較的少なめ。クマに遭遇
・峰の茶屋避難小屋〜朝日岳
急峻な岩場。慣れていない者なら手を使う必要がある。トラバースの鎖場はあるが、足場が割と水平で広いので、鎖を持つことはない
■山行記(江川)
ほぼほぼ始発の電車に乗って、6時すぎに王子駅に集合する。ここは東北・北関東方面への高速の入口があるということで、ここでタイムズに乗って目的地の那須へと向かう。今回はSLの瀧川さんが運転してくれるということで、感謝しかない。駐車場が路地裏にあって大通りに出るまで一苦労だったが、なんとか高速に乗ることができた。
高速を降りて一度コンビニに寄り、登山口を目指す。道の途中にロープウェイの山麓駅があったが、なんとここは駐車場が満車とのこと。ドキドキしながら登山口の駐車場に着くと、かろうじて何枠か駐車スペースが空いていた。おそらく少し後には満車になっていたので、危なかった。今後車で那須岳にアクセスする人は到着時間を早めたり、繁忙期を避けるべきだろう。
トイレに寄ってから登山を開始する。もともと指定していた登山口が見つからなかったので、CT5分程度の迂回路を選択した。ちなみに本来の道はトイレの建物を通り抜けた先にあった。
序盤は樹林帯の階段が続く。日差しが遮られていたからか想定ほど暑くなく、会話を楽しみながら「雷鳥ペース」で進んでいく。ただ、歩き始めて15分ほどでメンバー(以下「当該メンバー」)から「バテてしまった」との報告が。冬に山行で一緒になった時は体力がある印象だったが、暑さにやられてしまったのだろうと推測する。小坂くんが「荷物を一部持つべきだ」と提案してくれたので、未開封のペットボトルを彼に持ってもらい、しばし休憩してから行程を続行した。途中から樹林帯を抜けたが、太陽が雲に隠れていたのと風が吹いていたおかげで猛暑とまではならなかった。休憩の後はペースをより一層落としたため、以降一定のペースで進むことができた。
峰の茶屋に日陰となっているベンチがあったので、そこで改めて休憩をとる。小坂くんが今回(たぶん)60Lのザックをスカスカの状態で持ってきていたので、当該メンバーの30Lほどのザックをそのまま入れ、他のメンバーでもうまく荷物を調整して、手ぶらの状態で歩いてもらうことにした。登山口まで引き返すことも考慮に入れたが、現在時刻と山の規模を考えて残りの3人で山行を続行することが妥当だろうと判断し、全員でロープウェイ頂上駅まで向かってそこから1人で下山してもらうこととした。なお、当然のことだが、いくら那須岳がワンコでも登頂できるような観光地だとは言っても、茶臼岳からの単独でのエスケープは1mmも考慮に入れていない。
休憩ののち、当該メンバーを先頭、私を2番目にして茶臼岳を目指す。なかなか急な傾斜だったが、無事に登頂。夏休みと思われる小さい子どもたちや、リードに繋がれた犬の様子もあって、観光地なのだなと実感する。火口を一周する「御鉢周り」をしたのち、ロープウェイ頂上駅へ向かう。山頂と駅の間はかなり傾斜も急で道もザレていたが、それにも増して人がとても多かった。中にはサンダルで歩いている人も少なくなく(1割弱?)、衝撃を受けた。せめてスニーカーで来れないものか。。
駅で別れを告げて、残りの3人で先ほど滞在した峰の茶屋避難小屋を目指す。茶臼岳を登り返しても良かったのだが、せめて朝日岳には登りたいと考えると、なるべく時間をかけずに行きたい。計画書には、峰の茶屋から頂上駅にエスケープする場合、茶臼岳を登るのではなく、その西側を巻く牛が首経由のルートを載せていたので、これを逆方向に進めば良いだろうと判断した。
牛が首方面に分岐したのちも、しばらく観光客の姿がよく見られた。こちらの道は平坦なので、体力に自信がない人は山頂を目指さずにこちらを歩くのだろう。しばらく進むと観光客が減ってきて、ひとけの少ない「普通の登山道」らしくなってくる。自分が先頭をやりつつも一度間違った道を進むというミスがあったが、10秒ほどで間違いに気づきリカバー。岩場(広義)でのルートファインディングがまだまだだと改めて実感する。
そうして歩いていると、すれ違った何人かの登山者から「この先にクマがいるので気をつけてください」という声掛けをしていただいた。どうやら、登山道の下100mほど先にクマがいるとのこと。非常に驚いたが、前から登山者が複数グループ通過できたということは、様子を見つつ進んでも問題ないだろうと考えて先を進んだ。すると10分ほど歩いたところで、メンバーがクマを発見。登山道の下側にはいたが、登山道との距離はたった20mほど。我々はクマから150mほど(目算)距離をとって様子を見守った。後ろから登山者が何組か合流したため、一緒に待機した。また、反対側からもソロ登山者が来たので、大声で「クマいます!」と声をかけたが、気づかない様子。クマに相当接近してからびっくりした様子で引き返していった。これにはヒヤッとした。
ここからしばらくみんなでクマを見守る。子グマと成体の間くらいの体軀があり、呑気にひなたぼっこしている様子だった。世間が「クマは危険だ」と注意喚起してくれていなかったら、きっと私も近づいていただろう。クマは登山道を横切り、山の上の方を目指す。しかし、すっかり登山道から離れるということもなく、登山道から30mほどの位置で座り込んでしまった。かれこれ15分ほど待機した頃だろうか。他のグループの中の一名が「そろそろ行こうかな」と進みはじめた。私も、ある程度クマと登山道の間に距離があるし、集団で移動することが重要だろうと考えて後に続いた。総勢15名ほどでクマの横30~40mほどの場所を通り抜けた。この時どのように対処すれば良かっただろうか、私も今後も考えなければならないし、みなさんにも考えてみてほしいところである。いまにして思えばクマが完全に離れきっていたわけではない以上この判断は早計であり、私も群集心理に流されてしまっていたと大いに反省している。人数がいたことで安心してしまっていたこと、なるべく急いで朝日岳に登頂したいという焦燥感があったこと、そして駅付近で観光地気分になったことで緊張感が抜けてしまったことなど、さまざまな要素が相まって、とっさに正しい判断を下すことができなかった。少なくとも歩き始めた人には「まだ早い」と声をかけるべきだったし、自分たちだけでもあと数十分様子をみるなり、引き返して茶臼岳経由の道を行くなりするべきだっただろう。
クマの横を足早に通り抜けた後は、牛が首で絶景を堪能して、峰の茶屋を目指す。牛が首にて三本槍岳まで足を伸ばすことを正式に諦め、朝日岳登頂ののち引き返して峠の茶屋に下山することを決定した。峰の茶屋到着後にしばし、休憩。紙の地図で地形を全員で確認したのち、2人とも体力が余っている様子だったのでトレーニングとしてハイペースで朝日岳までピストンすることに決めた。
朝日岳までは、やはり岩っぽい道が続く。少し難所と思われる場所は慎重に進んだが、基本的には早いペースを維持した。自分は先頭で2人の様子を確認しながら進んだが、きつそうにしている様子もなく、口頭で確認してもちょうどいいペースだとのことで、非常に頼もしかった。朝日岳には難なく登頂。景色が美しいだけでなく、山頂にはたくさんのトンボがいて楽しい気分になった。しばし滞在後に杉山くんを先頭に下山を開始。下りもペースを落とさずに進み、峰の茶屋で少し休憩を挟んで峠の茶屋登山口に下山した。
駐車場では先に下山したメンバーと再会。時間も早くないということで真っ直ぐ東京を目指す。お盆直前だからか帰りの東北道は激混みで、王子に着く頃には20:30。なんとか山行を完遂できたことへの安堵感と、その日下したさまざまな厳しい判断の反芻を抱えて帰宅した。
■感想
CL江川
・イレギュラー続きの山行で申し訳ない。次回に活かしたいと思います
・クマに出会った時、やっぱり引き返した方が良かったのかなぁ
・景色はすごく綺麗で、観光地になるのも頷ける。コースも歩きやすくて楽しかった
・瀧川さん、運転ありがとうございました!
SL瀧川
・日頃の運動不足により途中離脱し、メンバーに迷惑をかけてしまった。ごめんなさい。荷物を持ってくれた小坂くん本当にありがとう。
・日差しを遮るものがないことを懸念していたが、いい感じに雲が助けてくれた
・体調が悪くても分かるくらい景色が美しかった。体力強化してからリベンジしたい。
小坂
・歩幅の調整がうまくいかず、下りが辛かった
•反省としてはクマと遭遇した時の対応が甘かった。最悪の場合を想定した行動ではなかった。
杉山
・行動中は比較的快適な気温で登りやすかった
・日焼け止めを塗り忘れ、首、耳、腕が過去一で焼けたので今後は忘れないようにしたい