2025/8/28-31 表銀座縦走
表銀座縦走計画書 第三版
作成者:江川
■日程 8/28-31(木-日) 三泊四日
■予備日程 8/31-9/3(日-水) 三泊四日
■山域 北アルプス
■目的 踏破、槍ヶ岳
■在京責任者 田中
9/1-3: 佐藤46
■在京本部設置要請日時 8/31 19:00(予9/3 19:00)
■捜索要請日時 9/1 7:00(予9/4 7:00)
■メンバー ( 7人)
CL江川(46) SL上岡(46) ◯小野(46) ◯上林(47) ◯中村(47) ◯大久保(47) ◯杉山(47)
■集合
バスタ新宿4階 8/27 22:30
■交通
□行き
アルピコ交通5551便 23:05 バスタ新宿 → 4:27 安曇野穂高【6,600円】
(上岡が予約済み)
中房温泉行き定期バス 【1500円】
(9/11のみ)
4:40 穂高駅 → 5:11 観音峠 → (5:35 中房温泉)
5:15 穂高駅 → 5:46 観音峠 → (6:10 中房温泉)
6:40 穂高駅 → 7:11 観音峠 → (7:35 中房温泉)
*まだ完全に復旧してないので注意
https://nan-an.co.jp/wp-content/themes/nan-an-taxi/image/common/kinkyu1_map.pdf
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/sbc/1887296?display=1
https://www.enzanso.co.jp/topics/125876
□帰り
選択地①:高速バス
上高地バスターミナル(14:30) - 京王電鉄バス株式会社、アルピコ交通株式会社5802便 - バスタ新宿(19:17)
上高地バスターミナル(15:30) - 京王電鉄バス株式会社、アルピコ交通株式会社5804便 - バスタ新宿(20:17)
上高地バスターミナル(16:50) - 京王電鉄バス株式会社、アルピコ交通株式会社5806便 - バスタ新宿(21:37)
上高地バスターミナル(16:20) - 京王電鉄バス株式会社・東急バス株式会社、アルピコ交通株式会社2552便 - 渋谷駅(マークシティ)(20:17)
夜行バス時刻表
*出発日同日の1か月前8:00より予約受付開始
選択肢②:バス・在来線
【上高地→新島々駅】
要予約(1ヶ月前~15分前) 通常運賃:3710円
(a)「発車オーライネット」からクレジットカード支払い→電子チケット
(b)「上高地バスターミナル」乗車券販売窓口での予約・購入も可能
乗り遅れの場合、当日に限り上高地バスターミナル窓口で指定変更手続きが可能
(変更手数料:100円)
★時刻表
【バス】3000円
上高地(7:50/9:30/10:40/11:25/12:05/12:40/13:20/14:05/14:40/15:15/16:00/16:40/17:15/17:55)
↓
新島々駅(8:55/10:35/11:45/12:30/13:10/13:45/14:25/15:10/15:45/16:20/17:05/17:45/18:20/19:00)
【電車】770円
新島々駅
(9:22/10:08/10:53/11:28/12:07/12:48/13:27/14:06/14:45/15:25/16:04/16:43/17:22/18:00/18:42/19:25/20:10/21:12/22:32)
↓
松本駅(9:51/10:37/11:22/11:57/12:36/13:17/13:56/14:35/15:14/15:55/16:34/17:13/17:51/18:29/19:11/19:54/20:39/21:41/23:01)
上高地→新島々駅→松本駅 時刻表
松本駅→新宿駅(東京方面)
在来線の場合、時間との兼ね合わせだが、4〜5時間程度
特急あずさを使う手もある
【終電】
松本 19:35-21:33 甲府 21:36-23:00 高尾 23:03-23:55(56) 新宿 -00:10 東京
出発日同日の1か月前8:00より予約受付開始
■行程
1日目
燕岳(つばくろだけ)登山口 -0:40- 第1ベンチ -0:35- 第2ベンチ -0:35- 第3ベンチ -0:40- 富士見ベンチ
-0:30- 合戦小屋 -0:20- 合戦沢の頭 -0:50- 燕山荘テント場 -0:30- 燕岳 -0:30-
燕山荘(えんざんぞう)テント場 (宿泊地)
【5:10/5.5km/↑1410m/↓164m】
2日目
燕山荘テント場 (宿泊地) -0:55- 大下りノ頭 -1:25- 喜作レリーフ -0:35- 分岐 -0:01- 大天荘(だいてんそう)
-0:01- 分岐 -0:10- 大天井岳(おてんしょうだけ) -0:11- 大天荘 -0:41- 大天井ヒュッテ -2:20- 西岳
-0:08- ヒュッテ西岳テント場 (宿泊地)
【6:27/10.0km/↑891m/↓904m】
3日目
ヒュッテ西岳テント場 (宿泊地) -1:00- 水俣乗越(みずまたのっこし) -1:40- ヒュッテ大槍 -0:20- 分岐 -0:30-
槍岳山荘-0:21- 槍ヶ岳 -0:21- 槍岳山荘 (宿泊地)
【4:12/3.9km/↑832m/↓436m】
4日目
槍岳山荘 (宿泊地) -0:57- 坊主岩小屋 -1:20- 大曲 -0:25- ババ平テント場 -0:10-
赤沢岩小屋(あかざわいわごや) -0:20- 槍沢ロッヂ -0:30- 一ノ俣 -0:50- 横尾山荘 -1:00-
徳澤園(とくさわえん) -1:43- 上高地バス停
【7:15/19.0km/↑302m/↓1874m】
■エスケープルート
大天井岳まで:引き返す
大天井岳から水俣乗越まで:大曲方向へ下山し上高地へ
以降:そのまま進む
■危険箇所
東鎌尾根、槍の穂先のはしごや鎖場
槍沢の増水(2024) 復旧作業は完了したとのこと
鎖場について
熊
■水場
基本的に 1L200円
注)槍ヶ岳山荘受付横は5:00~18:00 自販機横は24h?
充電スペースも利用可能 30分100円 小屋の点灯〜消灯の間利用可能(20:30まで)
合戦小屋:飲料販売(水、コーヒー、ジュース等)
燕山荘:500mL 250円
大天荘:ミネラルウォーター販売
大天井ヒュッテ:1L200円、ミネラルウォーターもあり
ヒュッテ西岳:1L200円@売店 19時まで
ヒュッテ大槍:宿泊者のみ
槍ヶ岳山荘:フロント横・自販機横で1L200円 自販機もあり
ババ平テント場:水場あり(今年6月に復旧) 出ないことも
槍沢ロッジ:無料
横尾山荘:飲料販売あり
徳沢園:ジュース販売あり
■個人装備
□ザック □ザックカバー □シュラフ □マット □登山靴 □替え靴紐 □雨具 □防寒具 □帽子 □軍手/手袋 □タオル □水 □行動食
□非常食 □ゴミ袋 □カトラリー(フォーク、スプーン類) □コッヘル(食器) □ライター □トイレットペーパー
□着替え・温泉セット□ヘッドランプ □予備電池 □エマージェンシーシート □地図 □コンパス □筆記用具 □遭難対策マニュアル □計画書
□学生証 □保険証 □現金(100円玉多め!!) □常備薬 □マスク □消毒用品 □日焼け止め □モバイルバッテリー
□ヘルメット(□サングラス □歯ブラシ □トレッキングポール □サポーター/テーピングキット □熊鈴 □コンタクト/眼鏡)
*ヘルメットについて
雷鳥でも貸し出しており、槍ヶ岳山荘と殺生ヒュッテで500円でヘルメットを貸し出しているが、購入推奨。
■地図
25000分の1:「穂高岳」
山と高原地図:「槍ヶ岳・穂高岳、上高地」
■共同装備
テント
エアライズ4 no1:谷本⇨江川⇨杉山(赤岳から)
エアライズ4 no2:大久保(木曽駒ヶ岳から)→上岡
なべ
柳・小柳:江川⇨小野(那須岳から)
ヘッド
緑10:大久保(木曽駒ヶ岳から)
緑7:杉山(那須岳から)
カート
江川 3つ
調理器具セット
キャサリン:中村(木曽駒ヶ岳から)
救急箱
エーデルワイス:大久保(木曽駒ヶ岳から)
熊スプレー
アンタロマ:江川(バスに載せる時要注意!必ずトランクへ)
■食当
1日目夜:小野 タイカレーのフォー
2日目朝:中村
玉ねぎをベーコンと共に炒め、水とコンソメを足す。煮立った後、パンの上にチーズを乗せて、その上からスープをかけて食べる。
https://www.camp-outdoor.com/tozan/cooking/panzousui.shtml
2日目夜:上林 スープパスタ
具材(スパム、玉ねぎ、しめじ、豆)を茹でてそのままパスタを投入。最後にキューブで味をつける。
3日目朝:大久保 鯖雑炊
水にサバ缶とうどんスープの素とパックごはんを入れて煮立たせる。最後にネギをかける。
3日目夜:江川 棒ラーメン 味噌味
4日目朝:各自
アレルギー等:
■遭難対策費
600円×7名=4200円
■悪天時
延期するかどうかは2日前(8/26)に判断
地面が濡れた状態での岩場・鎖場・はしごはとても危険なので、注意して判断する
■テン場代支払い
燕山荘(予約済み)
ヒュッテ西岳(予約不要)
槍ヶ岳山荘(予約不要)
■施設情報
□山小屋
燕山荘 幕営 2000円/人(約45張/要予約)
素泊まり10000円/人
※大学生は、学生証提示で500円割引、現金払い
テント泊は水は別途有料(宿泊者は水無料)
キャンセル料金 : 前日20%、当日50%、無連絡100%
テント場にトイレ
昼食 10:30〜13:45(LO)
喫茶 5:00〜19:00
弁当 1500円
ドコモは受信可能(天候等の状況により、不安定な場合あり)
ソフトバンクはフロント周りで利用可能。
auは場所により受信可能。
充電 1時間を目安に1回100円
大天荘 幕営 2000円/人(50張/予約不要)
素泊まり10000円/人
水は無料だと思われる。
ドコモは受信可能(天候等の状況により、不安定な場合あり)
au、ソフトバンクは場所により受信可能。
大天井ヒュッテ
素泊まり9500円/人
水は200円1/L(宿泊者は水無料)
ヒュッテ西岳
幕営 2000円/人(約45張/予約不要)
素泊まり10000円/人
※大学生は、学生証提示で500円割引、現金払い
キャンセル料金 : 前日20%、当日50%、無連絡100%
水は200円/1L 19時まで
トイレ 100円
ドコモとauは場所により屋外で受信可能。ソフトバンクは屋内でも繋がりやすい。
槍ヶ岳山荘
幕営 1000円/人(39張/先着、一般は2000円/人)
素泊まり9500円/人
テントが張れない場合、素泊まり or 殺生ヒュッテテント場
水は売店で200円/1L
殺生ヒュッテ
幕営 1000円/人(80張/先着、一般は2000円/人)
素泊まり9500円/人
トイレは頂き小屋の物を使用
水は売店で200円/1L
□温泉
中房(なかぶさ)温泉
軽食付き 3時間 3300円
夕食付き 6時間 6600円
上高地アルペンホテル
入浴料1000円(フェイスタオル付き) バスタオルレンタル200円
9:30〜12:00(受付は11:30まで)
上高地温泉ホテル
入浴料1000円
7:00~9:30(受付は9:00まで)、12:30~15:30(受付は15:00まで)
※上高地の温泉まとめサイト
□温泉
中房(なかぶさ)温泉
上高地アルペンホテル(入浴料1,000円/バスタオルレンタル200円)
入浴時間 9:30~12:00(受付終了11:30)
上高地温泉ホテル(入浴料1,000円/バスタオルレンタル300円/フェイスタオル200円)
入浴情報 7:00〜9:30 (受付終了9:00)、12:30~15:30 (受付終了15:00)
■電波
槍ヶ岳山荘
【小屋内】
ドコモ:〇 / AU:〇 / ソフトバンク:〇
【小屋周辺】
ドコモ:〇 / AU:〇 / ソフトバンク:〇
槍沢ロッヂ
【小屋内】
ドコモ:〇 / AU:〇 / ソフトバンク:×
【小屋周辺】
ドコモ:× / AU:△ / ソフトバンク:×
南岳小屋
【小屋内】
ドコモ:〇 / AU:〇 / ソフトバンク:×
【小屋周辺】
ドコモ:〇 / AU:〇 / ソフトバンク:△
大天井ヒュッテ
【小屋内】
ドコモ:△ / AU:△ / ソフトバンク:×
【小屋周辺】
ドコモ:△ / AU:△ / ソフトバンク:△
岳沢小屋
【小屋内】
ドコモ:〇 / AU:〇 / ソフトバンク:〇
【小屋周辺】
ドコモ:〇 / AU:〇 / ソフトバンク:〇
殺生ヒュッテ
【小屋内】
ドコモ:〇 / AU:△ / ソフトバンク:△
【小屋周辺】
ドコモ:〇 / AU:〇 ソフトバンク:△
|
docomo |
au |
softbank |
| 燕山荘 |
○ |
○安曇野側では4G |
△ |
| 縦走路 |
△ |
× |
× |
| 大天井ヒュッテ |
○小屋の近く |
△ |
× |
| ヒュッテ西岳 |
○︎ |
△小屋の近く |
× |
| 殺生ヒュッテ〜槍ヶ岳 |
○ |
○︎ |
× |
| 槍ヶ岳〜上高地 |
? |
? |
× |
■備考
□日の出日の入り(8/30 槍ヶ岳)
日の出 5:19
日の入 18:21
□連絡先等
松本警察署上高地警備派出所 0263-95-2013
松本警察署 0263-25-0110
安曇野警察署穂高交番 0263-82-2157
安曇野警察署 0263-72-0110
燕山荘 0263-32-1535、090-1420-0008
大天荘 090-9003-1253
大天井ヒュッテ 090-1401-7884
ヒュッテ西岳 090-7172-2062
槍ヶ岳山荘 090-2641-1911
殺生ヒュッテ 080-8108-0361
表銀座縦走記録
作成者:江川
■日程 8/28-31(木-日) 三泊四日
■予備日程 8/31-9/3(日-水) 三泊四日
■天気 快晴(28-31)
■メンバー
CL江川(46) SL上岡(46) ◯小野(46) ◯上林(47) ◯中村(47) ◯大久保(47) ◯杉山(47)
■共同装備
テント
エアライズ4 no1:谷本⇨江川⇨杉山(赤岳から)
エアライズ4 no2:大久保(木曽駒ヶ岳から)→上岡
なべ
柳・小柳:江川⇨小野(那須岳から)
ヘッド
緑10:大久保(木曽駒ヶ岳から)
緑7:杉山(那須岳から)
カート
江川 3つ
調理器具セット
キャサリン:中村(木曽駒ヶ岳から)
救急箱
エーデルワイス:大久保(木曽駒ヶ岳から)
熊スプレー
アンタロマ:江川(バスに載せる時要注意!必ずトランクへ)
■総評
大半の参加者にとって雷鳥での複数泊は初めての経験だったが、基本的に他のメンバーに頼りきることなく自力でやり抜くことができていた。4日間で降雨はゼロ、全てのピークを青空の下迎えることができた。
2日前の起床を2時にしていたが、全員寝過ごして3時起床になった。2時頃に一度目が覚めた後、目をこすりながら状況を追認してしまったCLの責任は重い。起床時間を、しっかり逆算して決めずになんとなくで決めたのが緊張感の欠如につながったと思われる。
■タイムスタンプ
<1日目>
6:28 燕岳登山口
9:37-10:12 合戦小屋
11:21-12:13 燕山荘
12:28-13:09 燕岳
13:21 燕山荘
<2日目>
4:36 燕山荘
6:42-6:56 切通岩
7:26-7:30 大天荘
7:33-7:55 大天井岳
7:58-8:16 大天荘
8:52-9:14 大天井ヒュッテ
11:49-12:52 西岳
12:54 ヒュッテ西岳
<3日目>
4:01 ヒュッテ西岳
5:14-5:34 水俣乗越
7:12-28 ヒュッテ大槍
8:28-9:24 槍ヶ岳山荘・槍ヶ岳
<4日目>
2:32 槍ヶ岳山荘
3:20 坊主岩小屋
5:15 ババ平テント場
5:40-6:09 槍沢ロッヂ
7:25-7:35 横尾山荘
8:24-8:47 徳沢園
10:19 河童橋
■ルート概況
ルート概況
中房温泉〜合戦小屋
階段や急な登りが続く。樹林帯なので直射日光はない。人めっちゃ多い
合戦小屋〜燕山荘
まあまあ急な登り。木がまばらになり、日差しが暑い
燕山荘〜燕岳
絶景を臨める稜線。一部岩場あり。風が強いので割と涼しく、山頂付近は昼でも肌寒い
燕山荘〜切通岩
ひたすら稜線歩き。一部岩場やハイマツをかき分ける狭い道があるが、ストック使用でも困らない程度
切通岩〜大天荘〜大天井岳
割と急な登り。地面はザレている。狭いのですれ違い時注意。
大天荘〜大天井ヒュッテ
急な下り(木製ハシゴ含む)や岩場のトラバースが続く。ハシゴが始まったら大天井ヒュッテまでストックをしまうのが吉。
大天井ヒュッテ〜ヒュッテ西岳(喜作新道)
稜線の少し下の細いトラバース道。赤岩岳直下は相当急なので、大人数ならカットが良い。お花がきれい。
ヒュッテ西岳〜西岳
急な傾斜で遮る木がないので、コースタイムの割にかなり体力を奪われる。
ヒュッテ西岳〜水俣乗越
すぐに急な下りが始まり、それがずっと続く。2連ハシゴとその直後の大下り(岩場)に注意
水俣乗越〜ヒュッテ大槍
東鎌尾根。岩場やハシゴが断続的に続く。体力を奪われるので適宜休憩をとるべし。
ヒュッテ大槍〜槍ヶ岳山荘
幅の狭い岩稜帯で、ガレた道が続く。休憩できる場所はかなり限られている。
槍ヶ岳山荘〜槍ヶ岳
岩場。登山客の渋滞に注意。特に下りは慎重に行くべき。
槍ヶ岳山荘〜大曲
いわゆる岩山のイメージの道が続く。実は広くて比較的歩きやすい。くらい中でのルートファインディングが難しい箇所がいくつかある。
大曲〜横尾
樹林帯の道で比較的歩きやすい。後半はかなり平坦
横尾〜上高地
かなり幅広く平坦な道。長いので会話でもして楽しく乗り切るべし。
■山行記
1日目(中村)
27日、22:30にバスタ新宿に集合した。私は体力がないので、今回の山行は大きな挑戦となり、楽しみと不安がごっちゃ混ぜであった。また、夜行バスに乗るのも初めてで、初めて尽くしの状況に、異様な高揚感を感じていた。これによってか分からないが、私はバスタ新宿で見事なポーズで床に転け、周囲の視線を集めた。あたかも、水泳選手のクラウチングスタートのようであったであろう。記録を書いている今でも、恥ずかしさのあまり手が震える。そんなこんなで3泊4日の山行の幕が開けた。高速バスは、思った以上に暗く静かで寝やすかった。ただ、リクライニングを倒していい限度がわからず、寝心地はあまり良くなかった。予定通りに高速バスは運行し、4:27ごろ安曇野穂高に到着した。ただ穂高駅から中房温泉へのバスは6:40まで来ないため、駅周辺でぶらぶらしたり、横になりながら時間を潰していた。そんな私達を見かねてか、タクシーに乗っていた男性が相乗りを提案してくれた。また運良く後続に誰も乗っていないタクシーも来ており、7人でタクシーに乗って向かうことができた。金額は2000円から2500円で、バス1500円に対し、確かに高いもののお得な感じが私はした。また相乗りを提案してくれた男性は2日目の行程中にまた会うことができ、ご縁を感じた。改めて、男性に感謝したい。またタクシーの運転手の男性も快活な方で、間違えて自分にクマスプレーをかけてしまったなどのお茶目な話を披露してくれた。その男性がくまスプレーの性能に懐疑的であったことも面白かった。中房温泉には6:00ごろ到着、6:28ごろ山行が始まった。燕山荘までの登りは約1231mであり、1日目であったためザックも重く、本当に登りきることができるか不安であった。先頭を江川先輩が歩き、ペースや休憩時間を調節していただいた。ゆっくり目のペースで25分ほど歩いてから休憩であった。これが私にとって本当にありがたかった。このペースのおかげで無事に登り切ることができた。また、トレッキングポールにも感謝したい。山行で使用するのは今回が初めてであり、その点不安であったが、youtube、記事などで、使い方を予習していたので、割とスムーズに使うことができた。疲労感がかなり改善した。体力に不安な方はもっていった方がいいかもしれない。コースとしては、第一、二、三、富士見ベンチが合戦小屋までに配置されていた。第一、二、三ベンチまではあまり急ではなかったが、第三ベンチから、急な箇所が増えていった。北アルプス三大急登と呼ばれる所以はそこにある気がする。そんな急な登りを越え、9:37に合戦小屋が見えてきた。聞いてはいたが、本当にスイカが売っており、驚いた。ケーブルでそのスイカが運び込まれているのを見てさらに驚いた。そんな驚きもあり、ついつい財布の紐が緩んでしまい、スイカを買ってしまった。大久保と半分ずつお金を出し、スイカにありついた。青空の下、47期の4人と外のベンチに座りながら、スイカに齧り付いたのはとてもいい夏の思い出になった。スイカを食べ元気になったところで、燕山荘までの登りが始まった。合戦小屋までは木が生い茂っていたが、そこからの登りはハイマツに変わっていた。見晴らしも良く、すぐに燕山荘が見えてきた。ゴールを見ながら進めることで精神的にとっても楽だった。困難な箇所は特になく着々と進んでいくと11:21に燕山荘に到着することができた。燕山荘は今までに見てきた山荘の中で一番綺麗であった。1日に何度もヘリコプターが発着し、物資も潤沢であった。山荘内に空気清浄機とインターネットに接続できるテレビが備え付けられていた。都会と同程度の豪華さで、なんとも言えず複雑な気分になった。私たちは山荘内で過ごす前にテントをはり、12:13に燕岳に登りに行った。燕岳まではサブザック行動だったため、気持ちに余裕ができ、スイスイ登って行けた。頂上からの眺めも素晴らしく、改めてアルプスに来たんだなと感じた。山荘内で食事をするため、頂上での時間をそこそこで切り上げ、食堂に向かった。上岡先輩と大久保はカツカレー1500円を注文していたが、スイカで散財した私は、牛丼1200円を注文した。出てきたカツカレーは、想像を超えたものだった。なんといってもカツが厚く、でかい。普段の生活でもあまりお目にかかれない代物であった。かたや一方私の牛丼は牛肉ではなく玉ねぎが多く乗っていて、絶妙な塩梅でカモフラージュされていた。牛丼の見せ方に感嘆するも、ちょっといやかなり残念であった。夕飯は小野先輩がカレー味のフォーを振る舞ってくれた。フォーが大好物だったので大変嬉しく、今度おやつに食べようと思う。2日目に備えて、5時ごろから就寝の体制に入った。満足感と心地よい疲労感があったのでよく寝れそうであった。
2日目(大久保)
燕山荘テント場での睡眠は快眠というほどではないが、疲れからか普段よりはよく寝ることができた。何回か途中で起きながらも、私は3時ちょうどに起床した。なお起床予定時刻は2時である。どうしてこうなってしまったのか。起床予定時刻をなんとなくで決めてしまったことが一番の原因ではあるが、目覚ましをテントの中で誰もかけていなかったことも問題である。余裕のある行程表であったために大きな問題にならなくてよかった。
起きてから気づいたが私のテントマットの下にはどかしきれなかった石があったようで、お尻の左上のあたりを痛めた。テントを立てるときには手抜きせずちゃんと石をどけようと改めて思った。また私含め数人のヘッドライトの光が他のテントに当たってしまっており、翌日からはヘッドライトを首に下げるようにした。朝ごはんは中村の作ったパン雑炊をいただいた。チーズを乗せたフランスパンに作ったスープをかけて食べるこの料理は、おいしいのはもちろんのこと鍋の掃除がとても楽であり、泊まり山行の朝ごはんに素晴らしいものだと感じた。燕山荘のテント場は狭く撤収になかなか時間がかかってしまい4時半の出発となった。
出発してから夜明け頃までは風が強く、夜が明けても曇っていてかなり寒かった。暖かくなるだろうと踏んで五時半頃に上着を脱いだ私は、その次の休憩で上着を着直すこととなった。大天井岳までの道中、6時半頃にライチョウの成鳥を5匹発見した。ライチョウを挟んで反対側にいた方曰く群れでいることは珍しいらしく、運に恵まれていることを感じた。さらに大天井岳に着く頃には雲も減り青空が見え出した。様々な徳を積んできたのだろうメンバーたちに感謝である。
大天井岳で20分ほど休憩を取り、8時前に西岳へと出発した。出発後少しして、再びライチョウに出会った。今度は2匹。本当に運が良い。その後一時間ほど歩いていき、長めの登りを超えると急にひらけた場所に出た。ビックリ平である。面白い名前だったこともあり、休憩がてら全員でビックリ顔の写真を撮った。来年以降表銀座に行くみなさんにも是非ビックリ顔で写真を撮っていただきたい。
ビックリ平から西岳と思われる山がなかなか近くに見えたこともあり、行程表は二時間あるが意外とすぐ着くのでは?と勝手な期待をふくらませながら私は西岳へと向かっていった。しかし見えていた山は西岳ではなく、西岳はそのもっと奥であった。西岳までの長い道のりの途中には赤岩岳への分岐もあったが、あまりに急であり断念することになった。そこから30分ほど経ってヒュッテ西岳に到着。テント場が空いていたこともありザックを背負ったまま西岳へと登ることを選択したのだが、傾斜が急かつ思ったより遠くとても体力を奪われた。頂上では景色を楽しみながら少し長めの休憩をとった。
ヒュッテ西岳に戻ってからはかなり時間に余裕があり、私は山荘でジュースを買い、砂利の上で寝っ転がっていた。夕食は上林の作ったパスタである。ペペロンチーノと和風パスタの二種をいただき、非常に美味しかった。中村は和風パスタとペペロンチーノを間違えていたが、きっと疲れていたのだろう。そうしてお腹いっぱいになったところで就寝。お疲れ様でした!
3日目(上林)
3時起床。2日目と異なり雲はなく、満天の星空が見られた。いい気分のまま朝ご飯は雑炊をいただいた。
ポールをしまい手袋をつけて4時出発。暗い中、段差の大きな下りは緊張したがなんとかクリア。軽い岩場や梯子の連続する部分は、時間短縮を図るため、先頭は最後尾が降りきるまで待たずにゆっくりと進み、最後尾は追いついたタイミングで声で知らせることになった。江川さん(先頭)と上岡さん(最後尾)の連係が光る。ゆっくりだが確実に進む。槍ヶ岳山荘の光が見え、あそこに行くのだと気分が高まる。
5時過ぎに水俣乗越に到着。休憩もそこそこに東鎌尾根へ出発。急な坂を上ったと思った途端、うわさの難所、三連梯子で下へ。その後は岩場に注意しながらとにかく登る。どんどん槍ヶ岳が近づいてくるのが見え、ゴールへ近づく実感が湧いてくる。7時過ぎにヒュッテ大槍に到着。ここから槍ヶ岳山荘が目と鼻の先にありながらなかなか到着しない焦れったい1時間を過ごし、8時半槍ヶ岳山荘到着。かなり疲れはしたが、途中で八ヶ岳、南アルプス、富士山などが一望できるポイントもあり、ひとまず達成感。
とここで、裏銀座組(深田さん、鈴木さん、佐藤さん)と合流。どうやら去年槍ヶ岳集合を狙ったものの失敗したそうで、今年は図らずもリベンジに成功。皆でひとしきり健闘をたたえあった後、荷物を置いて裏銀座組から一足遅れて槍の穂先にアタック。山荘から見ても未だ高くそびえ立っており緊張しつつも、丁寧に登って無事頂上へ到着。人で混み合っており、じっくり景色を眺める時間はなかったが、山行最初から見えていた山の頂上に立っているのは壮観だった。山荘に戻った後は裏銀座組と雑談をして盛り上がったり、山荘で買い食いしたりして楽しんだ。個人的には槍ヶ岳穂先をバックに飲んだペプシと裏銀座組の家族写真(?)が印象的だった。全体の感想のようになってしまうが、山の頂上で知っている人と会うのは雄大な景色や2日目の雷鳥などと比べても勝るとも劣らない良い思い出になったので、可能なら是非来年も目指してみていただきたい。
先輩方のキャラの強さに圧倒された後はテント場に戻ってゆっくり過ごし、最後に夕飯の棒ラーメンをいただいた。その後、17時頃にテント内で横になったものの、テント場はかなり狭かったため周りのテントの話し声や人が行き来する音がうるさかった上、日が照って暑かったので難儀しながらなんとか就寝。
お疲れ様でした!
4日目(杉山)
四日目の起床は1:30。47期4人のテントでは中村が最初に起床し、テントを出るのも早かった。朝食は各自で、杉山以外全員がお湯を使った温かい食事をとっていて、行動食でいいやと朝食をカロリーメイトとゼリー飲料にしたことを少し後悔した。深夜ということもあり綺麗に夜空が見え、都会の明るさから離れた山ならではの朝食だった。
また、テント場で過ごした夜では、槍ヶ岳山荘が良くも悪くも観光地のようであることを実感した。水はもちろん、ジュースや料理が多様なところは良かったが、テント場はギリギリテントが入るくらいで、炊事スペースがあまり確保できないことや、登山客どうしの行動時間のすり合わせがうまくいきづらいことなどに苦労した。
2:30に行動開始後、槍ヶ岳山荘からひたすらに岩場を下っていった。深夜ボーナスもついて比較的遅くなると思っていたが、坊主岩小屋まで46分、そこから馬場平テント場まで110分で下り、安全を考慮しながら良いペースで下ることができたと思う。途中道を外れかけてしまった場面もあったが小野先輩などがそれに気づいて登山道に戻ることができた。岩場で、しかも暗闇の中で道は非常に分かりにくいので、岩場の印に注意しなければいけないと再確認できた。
そこから少し進んで槍沢ロッジにたどり着き、少しの休憩をとった。そこでも飲料、食料の値段は山の価格で、トラック輸送の偉大さを実感できた。車の通れないような道をさらに70分ほど進むと横尾山荘に到着した。横尾山荘には全く同じトイレの小屋が2つ隣に設置されていたことが強く印象に残っている。アイスが売っているという情報があった徳沢園を目指して時々見える熊ベルを鳴らし同じような景色の中歩き続け、50分ほどしてやっと到着した。徳沢園では多くのメンバーがコーヒーソフトの魅力に屈し、久々の冷たい甘味を味わった。
すでに下山後の気分になっていたが、その後が意外と長かった。一度安心してからの長時間労働はひどくこたえた。山では油断禁物だと改めて気付かされた。100分ほど歩き、ようやくかっぱ橋が見えた。そこでは裏銀座のメンバーの方々に出迎えてもらうことができ、ゴール感を味わうことができた。ちなみに裏銀座隊は休憩もほぼ無しで下りすでに入浴後だということを聞き、改めて先輩方の熟練度に驚かされた。
その後は高級そうなホテルで肩身の狭い思いをしながら日帰り入浴し、十分体を休めた後帰路についた。
■感想
CL江川
・憧れの北アルプス!まずはCLをやりきれてよかった
・大人数だったが、みんな頼もしくてCLやるのも苦ではなかった。皆さん、ありがとう
・天気が良すぎて、たぶん今年の残りの運全部使い果たしてる
・槍からの景色は一生忘れない!
SL上岡
・とにかくずっと楽しかった!!天気に恵まれてよかった
・行程に余裕があったのがとても良かった
・テントを持った3泊4日でも、案外何とかなりました
・雷鳥初めて見れて感激
・CLに頼りっきりでした。CL4日間お疲れさまでした!
・三日とも4人テントで寝てくれた後輩に感謝。行動中、テント場でもほんとに頼りになりました。みんな大好きです!
◯小野
常に緊張感を持ちつつも、朝から晩まで刻々と装いを変える山の姿に感嘆していた。一歩踏み出すごとに現れる照り生える緑、いつもより近い青空、静かにそびえる槍ヶ岳、現実離れした美の奔流に飲まれ、高揚感を抑えられなかった。仲間の声と風の音しか聞こえない世界で、自然と向き合う時間を長く過ごすことができて幸せだった。
体力に不安を感じていたが、CLがかなりゆっくり登ってくれたおかげで歩ききることができた。この山行までに運動量を増やしてきたことも少しは報われた気がする。念願を果たせた喜びもひとしおだったが、もっとレベルの高い山行に挑戦してみたいという欲も生まれた。
同期や後輩と長い時間を共にし、色々な話を聞けたことも楽しかった。裏銀座隊と槍ヶ岳で合流し、一人の先輩と学問や関心について語り合ったことも非常に思い出深い。一緒に登ってくれたメンバーに感謝している。
◯上林
・天気にも恵まれてとても良い山行でした!
・体力面で不安もありましたが、ゆとりを持って進んだのでありがたかったです
・複数泊や岩場などは今後に繋がるいい経験になりました
・ライチョウやニホンザルに会えたのもラッキーでしたが、裏銀座に行っていた先輩方と会えたのが一番印象深いです。とても楽しい時間を過ごさせてもらいました。まさかライチョウだけでなく雷鳥も家族で行動しているとは…(?)
・スイカ美味しかったです
◯中村
・初めての複数泊でとても心配してましたが、無事に登りきることができて、嬉しかったです!
・雷鳥がとっても可愛くて驚きました
・先輩方の気遣いありがたかったです
・47期ととても楽しく過ごすことができ、記憶に残る山行になりました
・次登る時はカツカレー食べたいと思います
◯大久保
・槍ヶ岳に登れてライチョウも見れて大満足でした!!
・最後の岩場楽しかったです
・山荘グルメを堪能しまくりました
・毎日晴れで最高でした!!!!
◯杉山
・雷鳥、猿など珍しい自然生物を見れて嬉しかったです!
・1日目ご迷惑おかけしました。優しく対処してくれてほんとありがとうございました。
・皆優しくてとても楽しい山行でした!あと晴れなのも最高でした!