2025/9/8-9 蝶ヶ岳・常念岳縦走
蝶ヶ岳・常念岳縦走計画書 第一版
作成者:江川
■日程 9/8-9(月-火) 一泊二日 予備日なし
■山域 北アルプス
■目的 登頂
■在京責任者 矢島
■在京本部設置要請日時 9/9 20:00
■捜索要請日時 9/10 7:00
■メンバー ( 3人)
CL江川(46) SL堀切(47) ◯守山(47)
■集合
9/7 22:30バスタ新宿
9/8 4:30穂高駅
■交通
□行き
アルピコ交通5551便 バスタ新宿23:05発安曇野穂高4:27着
穂高駅→三俣登山口:堀切家の自家用車により移動
□帰り
三俣登山口→穂高駅:堀切家の自家用車により移動
■行程
1日目
三股第1駐車場 -0:15- 三股登山口 -1:35- まめうち平 -2:10- 分岐 -0:20- 分岐 -0:10- 分岐 -0:01-
分岐 -0:02- 蝶ヶ岳 -0:02- 分岐 -0:01- 分岐 -0:02- 蝶ヶ岳ヒュッテ テントサイト(宿泊地)
【4:38/5.7km/↑1430m/↓63m】
2日目
蝶ヶ岳ヒュッテ テントサイト(宿泊地) -0:35- 分岐 -0:20- 蝶槍 -1:05- 2592ピーク -0:45-
標高2512m地点 -1:50- 常念岳 -0:10- 分岐 -0:55- 前常念岳 -1:35- 標高2170m地点 -1:55-
三股登山口 -0:15- 三股第1駐車場
【9:25/10.1km/↑699m/↓2066m】
※前常念直後の岩場が険しいので注意!
※下山目安時刻は14:00
■エスケープルート
・三股登山口~蝶ヶ岳~2592ピークまで:引き返す(→三股にタクシーを手配)
・ 2592mピーク〜常念岳以降:そのまま降る
■個人装備
□ザック □ザックカバー □シュラフ □マット □登山靴 □替え靴紐 □雨具 □防寒具 □帽子 □軍手/手袋 □タオル □水 □行動食
□非常食 □ゴミ袋 □カトラリー(フォーク、スプーン類) □コッヘル(食器) □ライター □トイレットペーパー
□着替え・温泉セット□ヘッドランプ □予備電池 □エマージェンシーシート □地図 □コンパス □筆記用具 □遭難対策マニュアル □計画書
□学生証 □保険証 □現金 □常備薬 □マスク □消毒用品 □日焼け止め (□モバイルバッテリー □サングラス □歯ブラシ
□トレッキングポール □サポーター/テーピングキット □熊鈴 □コンタクト/眼鏡)
■地図
25000分の1:「穂高岳」
山と高原地図:「38. 槍ヶ岳・穂高岳 上高地」
■共同装備
テント
エアライズ4 no1:江川
なべ
小柳:江川⇨守山
ヘッド
緑7:江川⇨堀切
カート
2つ:江川
調理器具セット
キャサリン:江川⇨堀切
救急箱
エーデルワイス:江川⇨守山
クマスプレー
アンタロマ:江川
■食当
夜 守山
朝 堀切
アレルギー等:
■遭難対策費
200円×3名=600円
■悪天時
9/7 15:00までに判断
■施設情報
□山小屋
・蝶ヶ岳ヒュッテ(幕営1人2,000円/30張/予約不要, 水場ありトイレあり, 素泊1人10,000円/要予約)洗顔料や歯磨き粉の使用は控える、水200円/L
・常念小屋(幕営1人2000円/70張/予約不要/洗面所ありトイレあり,素泊1人10,000円/要予約)水200円/L
□温泉
・湯の華銭湯 瑞祥 松本館 (800円, 平日9:30~24:00, 休館日:毎月第3火曜日)
※松本駅から1.1km
■備考
□日の出日の入り(9/8 常念岳)
日の出 5:17
日の入 18:18
□電波
・三股登山口:電波が不安定
・蝶ヶ岳ヒュッテ:au(小屋内&周辺◯)、ドコモ・ソフトバンク(安曇野か上高地が目視できる稜線上で可)
□連絡先等
・蝶ヶ岳ヒュッテ 090-1056-3455 (7:00~18:00)
・常念小屋 090-1430-3328 (8:00~19:00 緊急時24h開通)
・長野県警松本警察署 0263-25-0110
・長野県警安曇野警察署 0263-72-0110
・長野県警察本部地域部山岳安全対策課 026-233-0110
□その他
・林道一ノ沢線が一般車両通行止めになっている影響で不便なので、一の沢登山口の使用は現実的ではない
蝶ヶ岳・常念岳縦走記録
作成者:江川
■日程 9/8-9(月-火) 一泊二日 予備日なし
■山域 北アルプス
■天気
■メンバー
CL江川(46) SL堀切(47) ◯守山(47)
■共同装備
テント
エアライズ4 no1:江川
なべ
小柳:江川⇨守山
ヘッド
緑7:江川⇨堀切
カート
2つ:江川
調理器具セット
キャサリン:江川⇨堀切
救急箱
エーデルワイス:江川⇨守山
クマスプレー
アンタロマ:江川
■総評
元々鹿島槍ヶ岳のつもりで立てた山行だが、二転三転したのちに蝶常念に落ち着いた。
これまでの山行の様子から47期の2人ならこのロングコースも耐え抜けるだろうと期待して転進先を決めたが、きつそうな素振りすら見せずにやりきってしまって想像以上である。
天気にも恵まれ、印象に残る山行になった。
■タイムスタンプ
<1日目>
5:34 三股駐車場
5:50 三股登山口
10:30 蝶ヶ岳
<2日目>
3:22 蝶ヶ岳ヒュッテ
4:03-4:20 蝶槍
7:40-8:34 常念岳
9:05-9:26 常念岳
12:10 三股登山口
12:43 三股駐車場
■ルート概況
三股登山口〜まめうち平
幅の広い登山道が続く。傾斜はそれなりに急
まめうち平〜蝶ヶ岳ヒュッテ〜蝶ヶ岳
しばらく平な道が続いたのち急登。階段が多い。ヒュッテ到着の10分程前くらいから樹林がなくなる。
山頂は位置的にテン場内と見做せるほど近い
蝶ヶ岳ヒュッテ〜常念岳
樹林帯に入るまでは、ほぼ平たい稜線。樹林帯ではしばらく下りが続き、ハシゴもあるが、比較的歩きやすい。ある地点からまた登りになり、それが常念岳まで続く。常念岳の手前はしばらく岩歩きが続くので、ストックはしまった方が良い。
常念岳〜前常念岳
稜線上で見晴らしが良い。道も整備されて歩きやすい。
前常念岳〜三股登山口
しばらくはかなり歩きづらいガレた道が続く。三点支持が必要な場面もあり、ヘルメットを持っていくかは迷うレベル。ピンポイントで難しい箇所があるというよりは、注意が必要な道が長く続くイメージなので、こまめに休むのが良さそう。樹林帯に入ったのちは、傾斜も特別急ではない歩きやすい道となる。
■山行記
1日目(守山)
前日22時50分頃、新宿3丁目から小走りでバスタ新宿へ。地下通路が繋がっているのはありがたいが、道が多すぎて少し迷った。7日にマレーシアから帰ってきて、8日は朝から夜10時15分までバイトをしていたのでちょっと疲れたし、集合がギリギリになってしまった。バイトは入れない方が良かったかもと思うが、旅行に行ったし行動食代もけちりたくなかったのでしょうがない。スーパーで好きなお菓子やパンをカロリーを気にせずカゴに入れていくのは至福のひと時だ。バスタ新宿の4階で江川さんと合流し、23時5分発のバスに乗った。共通装備は全部江川さんが持ってきてくださった。ありがとうございました。睡眠時間を確保するため会話もそこそこに、バスに乗ったらすぐ寝た。この日の深夜は月食だったらしく、見逃してしまって少し残念だった。翌日だったら山の上で見られたのにな。
3時半に穂高駅に到着。堀切くんのお父さんが車でバス停から登山口まで送ってくださった。堀切くんのご両親は二人とも登山をしているそうだ。こんなに朝早くから車を出してくださるなんて、なんて素敵なご両親だろうと思った。私の家には車がないし両親ともに朝に弱いため、絶対送ってくれないと思う。
1時間くらいで三股第一駐車場に到着し、日焼け止めを塗ってトイレに行ってから登山口を目指す。駐車場のトイレは水鉄砲みたいな装置で流す式で面白かった。もう周囲は明るかったためヘッドランプはつけずに歩いた。
15分くらい歩いて割と揺れる橋を渡ると、三股登山口に到着。うねうねとした樹林帯の道を歩いていく。少し進んだところに「ゴジラみたいな木」があった。折れた木の中に石が詰まっていて本当にゴジラにしか見えなかった。名前はゴジさんというらしい。頂上にはゴジラのピンバッジやTシャツも売っていて、ゴジさんは人気者である。その後も樹林帯が続いていたが、ところどこと景色の良いところもあった。
10時ごろになると雨が少しぱらついてきたためザックカバーをつけたり雨具を着たりした。モンベルのズボンは登山靴を履いたまま履くことができてとても便利だった。そこから30分くらい稜線が近くなってきた、雲の高さまで上がってきたと話をしていると、木がなくなってハイマツが広がる。山はガスっていて、雷鳥に会える確率が高いと言われ嬉しくなる。江川さんはアルプスでの雷鳥遭遇率100%ということで期待はさらに高まる。
雷鳥を探しながら歩いていると、すぐ蝶ヶ岳ヒュッテに着いた。雨が降る前にテントを張ってしまおうということで、頂上に行く前に受付を済ませてテントを張った。先客は1組だけで、場所は選び放題だった。テント設営は2人にやってもらった部分が多かったが、ペグの打ち方など教えてもらったので、次からは私も戦力になれそう。テントはエアライズ4で、3人だと広々使うことができた。
テントを建てたら山頂へ向かう。思っていたより近くて、テント場から山頂まで多分5分くらいしかかからない。真っ白で景色が全然見えないので、後でもう一度来ることにする。
山小屋ではちょうどランチタイムが始まり、誘惑に負けてカルボナーラやおでんを食べた。9時間睡眠をとるにしても5時に寝れば良いため時間はたくさんある。ゆっくり山小屋ランチを楽しみ、もう一度山頂を見に行った。さっきよりは雲が晴れたが見晴らしは良くない。明日は稜線を歩くので、その時晴れて景色が見られることを願う。頑張って探したが雷鳥は見つからなかった。
その後、テント場で転がっている小石をチップにポーカーを始めた。はじめ全員10個ずつ出始めたが、所持石はどんどん変化して3人それぞれ1番勝っているタイミングがあり、予想以上に盛り上がった。最終的には、直前まで5石分借金していた私が23個で富豪になった、どんでん返し!
山ではパックご飯が主流らしいが、何も知らない私は生米を持ってきたため、米の吸水を始める。話をしているとあっという間に40分くらい経ち、調理を始めた。米1合につき水200ml、初めは強火で沸騰したら弱火→蒸らしの原則を守って、お土産でもらった豚肉と一緒に炊くと、炊飯は奇跡的に大成功した!芯も焦げもなく美味しそうに炊けたご飯に一同大いに盛り上がる。我が家の定番のチキンライスの素で味付けし、ピーマンとにんじん、ウインナーを炒めて加えたら肉のせチキンライスの完成。眼下に広がる雲の合間からの絶景と相まって、幸せを感じる美味しさだった。
食べ終わったらテントに戻り、明日の準備をしてシュラフに入る。堀切くんのマットが空気で膨らませる式で非常に寝心地が良さそうだった。見ていると欲しくなってしまう。まだ明るかったが、夜行バスで寝不足なのもあり、すぐ眠ることができた。
2日目(江川)
朝起きると、妙に明るいと感じる。ヘッデンもつけていないのに、手元がよく見える。
不思議に思いつつ支度をすませ、テントを出てみると、丸い月が燦々と輝いていた。満月だとこうも明るくなるものか、と都会では得られない気づきから1日が始まった。
朝食はテントを離れて、ヒュッテの前のテーブルで作る。堀切が餅の入ったスープを作ってくれた。体がよく温まった。
当初は3:00出発を目指していたが、なんだかんだと遅れて3:20頃に出発。そして早速ハプニングが発生する。暗いのと、ヒュッテの前が広場のようになっていて、まずどっちに道があるかわからない。しかし、ここは以前にも来たことがあるという堀切が道を教えてくれてほぼロスタイムなく登山道を見つけることができた。稜線上は割と道が歩きやすく、何事もなく蝶槍に到着。遠くからみると槍っぽいが、登ってみると急登っぽさはあまりない。
蝶槍を過ぎたあたりで、私と守山のヘッデンがほぼ同時に切れてしまった。私の方は乾電池式なので、予備電池を入れれば復活したが(それでも相当手間取ってしまった)、彼女のは充電式だったようで、復活は厳しい。仕方がないので、スマホのライトで進むことを良しとした。スマホをストラップにつけて首から提げていたので、落とす心配はないと判断した。
黙々と進んでいる中で、気分転換と動物避けとして、堀切が音楽を流してくれた。自分は普段沈黙の中で歩くことに慣れてしまっていたので新鮮だったが、JPOPメドレーを聴きながら歩くのも悪くない。そして、その頃にルートは下りに突入し、樹林帯が始まる。しばらく歩くと東の空がほんのり明るくなって、木々の隙間から朝焼けが見える。樹林帯ではてっきり空は見えないものかと思っていたので、これは嬉しい誤算だった。日の出の瞬間は逃したが、木々がひらけた見晴らしの良い場所から太陽が地平線から出てくる様子は見えたので、それも運が良かった。
その後も25分進み、5分休憩のサイクルで順調に進み続ける。途中から先頭を堀切に任せることにしたが、完璧なペース配分で先頭を務めてくれたので、そのままずっと先頭を任せることになって、私は最後尾でのんびりついていくことができた。
しばらく歩いていると樹林帯を抜けて、奥に常念が綺麗に見えた。美しい。前常念の稜線が常念が倒れないように支えているかのように見えて、ずいぶん丈夫そうな山だなと想像してしまう。常念はかなり遠いかと思っていたが、思っていたよりかは近くに見えた。
そこからはそれなりに急な登りだが、岩場だと思って楽しんで進んでいると案外あっけなく進めてしまう。去年同じルートを行ったメンバーが口々に「前衛峰が常念だと思って騙された」と言っていたが、正直その感覚はあまりよくわからなかった。後輩2人も1ミリもきつそうな様子を見せないので、本来キツいとされるこのコースが本当にキツいのか疑わしくなってくる。
稜線上では指ハートっぽい形の岩があったので、みんなで指ハートの写真を撮ったりしながら、若干テンション高めで進んでいく。そして、途中でなんと雷鳥の親子に遭遇!飛んでる様子や鳴き声まで確認できて、とてもレアな様子に立ち会うことができた。
常念山頂に到着。すでに7、8人ほどいて、結構賑わっていた。何グループかいたはずなのだが、なぜかみんなテンション高め。これも常念の魔力なのかだろうか。実際景色はめちゃくちゃ綺麗だし、天気にも恵まれていて、はしゃぎたくなるのは当然だ。常念ではかなりゆっくりして、写真を撮っていただいたり槍穂高を眺めてのんびりしたりして過ごした。
ここから前常念までは稜線歩きが続く。道も決して狭くなく、心地よい。あっさりと前常念に到着してしまう。だが本当に気合いを入れなければならないのはその後なのである。前常念岳直後から始まるルートを難しくしている最大の理由は足下がザレていて滑ることだ。そのため特に下りが難しいとされる。歩き方に細心の注意を払い、足を滑らせて転ばないようにしなければならない。なお、一部に3点支持を要求される箇所やハシゴはあるが、これは基本に忠実に乗り越えれば大きな問題ではない。今回は堀切は「早めのペースを維持することで疲れる前に降りきる」ことを意識したとのことで、今回のパーティーが少人数で体力もあることを踏まえれば悪くない判断だったと思う。
そんなこんなで気づけば樹林帯。ここからは言ってしまえば普通の登山道であり、歩くだけである。休憩を機に先頭を守山さんに交代して経験を積んでもらった。特に大きな問題もなく、時間に余裕を持って下まで降りられた。行きと同様に下山後も駐車場に付き添ってくださるという堀切のお父様との待ち合わせまで時間を潰すために沢で休憩することにした。この日は樹林帯まで降りてくるととても暑くなっていたが、沢はその中でもオアシスのようで、本当にいつまででもいられるという感覚だった。
登山口まで行くと、時間よりも早かったがすでにお父様が待っておられたので、駐車場までそのまま歩いて山行終了とした。
山行後も温泉や観光に連れていってくださって、本当に温かくしてくださった。大変お世話になりました。
■感想
CL江川
・蝶常念いい山でした。前の週に表銀座に行ったのと合わせて、北アルプス南部を満喫する夏になった
・雷鳥の飛ぶ姿や鳴き声を見れてめっちゃびっくり!超レアでした
・でも後輩が2人ともめっちゃ健脚だったのが一番びっくり。これ本当はなかなかキツいコースのはずだったんだけどなあ、、、
SL堀切
・1日目の雲行きはやや怪しかったものの、2日目の天気はほぼ快晴と言っても過言でないレベルでよく、槍穂高はじめ北アルプスの山々の眺望を縦走コース中ずっと楽しむことができてよかったです。
・眺望でいうと、朝焼けと雲海の絶景も見れたので、朝早くから行動してよかったなぁとも思いました!
・守山さんの晩ごはんが神ってました。過去一クオリティの高い炊き具合のお米にたっぷりのお肉、そしてケチャップの風味。まーじでおいしかったです。ぜひ今後もよろしくお願いします。
・雷鳥内でのberealの使い方には気をつけます笑
◯守山
・ずっと会いたかった雷鳥に会えて嬉しいです。かわいかったです。
・常念岳の頂上からの景色は圧巻でした。2日目は晴れて良かったです。
・何回も教えてもらって、山の名前をいくつか覚えることができました。とんがった槍ヶ岳に登ってみたいです。