2025/9/13-18 小笠原遠征

山岳愛好会雷鳥(東京大学・お茶の水女子大学公認サークル)
The Alpine Club Raicho (The Univ. of Tokyo / Ochanomizu Univ.)
小笠原諸島遠征計画書
Ogasawara Islands Expedition Itinerary
作成者/Writer: 余金霏
■日時/Date:  2025年9月13日(土Sat.) ~ 9月18日(木Thu.) (6日間)
■山域/Area: 小笠原諸島(父島、母島) / Ogasawara Islands (Chichijima & Hahajima)
■目的/Purpose: 小笠原諸島の自然(登山、スノーケリング、シーカヤック)と文化(海洋文化、戦跡)に触れる。To experience the nature (hiking, snorkeling, sea kayaking) and culture (visiting historical sites) of the Ogasawara Islands.
■在京責任者/Safety Caretaker:  46胡小龙
■在京本部設置要請日時/Headquarters Establishment Request Time: 9/16 13:00 および 9/17 18:00
■捜索要請日時/Search Request Time: なし

■メンバー/Member: (確定 8人 / 8 people)
余 (CL), 小野 (SL), 二神, 鈴木, 島崎, 吉田, 篠村, 渡辺

■ 準備日:シーカヤックを習う(完成)
(参加自由、シーカヤックの経験がない方は、遠征開始前に必ず海での操作方法を習得してください!また、できるだけ早くフィンを使うことを習得してください。)

■ 集合/Gathering:

日時/Date & Time: 9月13日(土) 10:00 AM 場所/Place: 東京 港区 竹芝客船ターミナル / Takeshiba Passenger Ship Terminal, Minato-ku, Tokyo

■ 交通/Transportation:

行き/To:
おがさわら丸 (Ogasawara Maru Ferry) 時刻表・運賃│小笠原海運 9月13日 11:00 東京 竹芝発 → 9月14日 11:10 父島 二見港 着  学生割引 : 学割証、または学生証の写しと引き替えに2割引(割引適用等級:2等和室¥22600、2等寝台¥25725、特2等寝台¥34184)
島間/Inter-island:
ははじま丸 (Hahajima Maru Ferry) ははじま丸(父島~母島間) 時刻表│小笠原海運 運賃片道(学生):3,970円(+810) 9月16日 07:30 父島 発 → 09:30 母島 着 9月17日 12:00 母島 発 → 14:00 父島 着
帰り/From:
おがさわら丸 (Ogasawara Maru Ferry) 9月17日 15:00 父島 二見港 発 → 9月18日 15:00 東京 竹芝 着

■ 行程/Itinerary:

Day 0 (9/13):
* 11:00 東京竹芝港 出発(おがさわら丸) * (船中泊 / Stay on board)
Day 1 (9/14): 父島 / Chichijima
* 11:10 父島 二見港 到着 ははじま丸 チケット購入 (“Hahajima Maru...Reservations are not accepted. Please purchase tickets at the Hahajima Maru waiting room after arriving at Chichijima.) * 13:00 活動開始 * 活動案/Activity Options: *  南島ツアー(船,(約3時間) 竹ネイチャーアカデミー tel.04998-2-3305 
南島上陸半日コース(13:00~16:00) 料金一名9,000円
レンタル品なし チェックイン:ツアーご参加前に来店し、本人様確認。(父島二見港より徒歩2分ほどの場所にある、ハートロックカフェ内がツアーデスクです) 集合:12:45に竹ネイチャーアカデミー
 チェックイン後、13:00にツアー開始となります。 
※レンタルの追加や変更はある場合は、ご出発前までにご連絡ください。 ・-・-・-・-・-・-・-・ ◆ご集合について
 大村地区以外のお宿(です。ホテルビーチコマが扇浦。:参考)の場合、一度お宿へチェックインをされると戻るお時間がないので、おがさわら丸下船後はそのまま町中でお過ごしいただく形がおすすめです。
 おがさわら丸の船内で事前に水着にお着替えいただくなど、そのままツアーにご参加いただける恰好で船をお降りください。ランチやツアーに必要ないスーツケース等は、波止場にてお宿のスタッフさんにお預けすることが可能ですので、お宿の方へご相談されてみてください。
 (ランチ処の飲食店はほぼ町中に集まっています) ◆持ち物
 ・水着(洋服の下に着用された状態でご集合ください)
 ・丈夫なサンダル
 ・日焼け対策(日焼け止め・サングラス・帽子など)
 ・タオル
 ・濡れても大丈夫な上着
 ・水分(1ℓ以上)
 ・お弁当(注文されていない方)←いらないかな?
 ・酔止め薬(※乗船30分前までに服用してください)
 ・スノーケル、マスク、フィン? ※ボートにシャワーや更衣室はありません。お宿に戻ってからお着替えとなりますので、海から出た後に寒くないよう、乾いたTシャツや濡れても大丈夫な上着をお持ちください。 
※泳ぎのご希望が無くウォッチングのみの場合は水着は不要ですが、水しぶきはかかってしまいますので濡れても大丈夫な格好でご参加ください。
※南島ではサンゴがゴツゴツとした足場の悪い場所を歩きますので、サンダルはつま先やかかとが覆われているタイプの物が安心です。もしお持ちであれば、靴底の丈夫なマリンシューズや、かかとが固定できるスポーツサンダル等をご着用ください。
(泳がない方は、多少海水がかかってもよろしければ靴でも大丈夫です) 
※南島は日差しを遮る背の高い木など何もなく、非常に紫外線が強いです。砂浜での照り返しなどもあり少しの時間でも暑さを非常に感じますので、日焼け対策や熱中症対策は万全にご用意をお願いいたします。 ・-・-・-・-・-・-・-・ ◆半日南島ツアーでのスノーケリングについて 半日の場合、基本的には南島上陸がメインなので、スノーケルポイントに立ち寄って泳ぐ時間はとれません。 
ただ、行き帰りの間に運よくイルカと遭遇出来た際にドルフィンスイムのチャンスがあるかもしれないので、もしイルカに出会えた時にドルフィンスイムをご希望でしたら、予め水着のご着用や、器材の持参・レンタルをしてください。
 ※ただし、イルカに出会えず全く泳ぐタイミングが無かった場合も、ご用意させていただいた時点でレンタル代金が発生いたします 
※夏場は南島の中の扇池という浅瀬でマスク・スノーケルをつけて少し泳ぐことはできます ・-・-・-・-・-・-・-・ ◆ご精算について
 自然相手のアクティビティのため、天候不良などにより、ツアー内容に急な変更やキャンセルが出てしまう可能性がございます。 
そのためご精算はすべてのツアーが終了後、現地にて後払いでお願いしております。 
最終日のおがさわら丸出港まででしたらいつでも構いませんので、お手数ですが弊社ツアーデスクまでお越しいただき、ご精算をお願いできますと幸いです。 
※ツアー中やツアー後にその場でお支払いをお願いするようなことはございませんので、ツアーご参加時に貴重品はお持ちいただかなくても大丈夫です。 カード払い:可(JCB・VISA・MASTER・AMEX・UC・DC・UFJ・NICOS・ダイナース・セゾン) * 16:00 三日月山展望台ハイキング (約1時間) * 宿へ移動 (港からホテルへのお迎え)、チェックイン、昼食、装備準備  * 父島泊 / Stay on Chichijima (民宿) 父島宿泊/Accommodation: 小笠原父島ホテルビーチコマ  2食付き…13,000円/名 (オフシーズン11,000円/名) 支払い済み 小笠原父島ホテルビーチコマ 父島字扇浦 TEL:04998-2-2941
和室1+大和室1…定員3名(女生)+6名(男生) Japanese-style room 1 + large Japanese-style room 1... Capacity: 3 (female) + 6 (male)
Day 2 (9/15): 父島 / Chichijima
* 午前/AM–午後3時: カヤックツアー(約6時間),ホテルからのお迎えがあります ジョンジニーチャレンジコース プーランプーランシーカヤッククラブ tel.04998-2-3386料金一名~10,000円 持ち物 
・飲み物(大体目安として1リットルくらいは必要)
 ※お弁当はこちらで用意しています。
 ・日焼け対策 帽子、長袖のシャツがあるとベター
 ・泳いだ後に体を拭けるもの(タオルなど) ホテルビーチコマまで迎えにきてくださるそう。 
時間:9:00 AM to 3:00 PM. 
The John Jinni Course is an open ocean route, but when sea conditions are rough, they switch to a course within the bay at Ogiura. In the latter case, they mentioned that besides kayaking, we also do snorkeling to see wreck and a bit of hiking. * 午後3時--5時 境浦海岸にて沈船スノーケリング (約2時間) * 父島泊 / Stay on Chichijima (民宿)
Day 3 (9/16): 父島 → 母島 / Chichijima → Hahajima
* 07:30 父島出発(ははじま丸) * 09:30 母島到着、宿へ移動、チェックイン * 活動/Activity: 南崎 縦断 午前:→ 御幸之浜/都道最南端   泊地 -0:10- ロース記念館[Roys Memorial] -0:20- 御幸之浜[Miyuki-no-hama Beach]  (~1h ) -0:50-都道最南端 (Southernmost Point of the Tokyo Metropolitan Highway)   御幸之浜: 貨幣石(ヌムリテス)は新生代古第三紀(恐竜のいた白亜紀の一つ後の時代)に繁栄したコイン型の大型有孔虫で、この時代の示準化石です。 午後: → 南崎海岸 + 小富士 ハイキング   都道最南端 (Southernmost Point of the Tokyo Metropolitan Highway) -0:01- 南崎遊歩道入口 -0:30- 蓬萊根海岸 (Horaine Beach, maybe stay 1h?) -0:45- 小富士 山頂[Kofuji Summit] -0:12- 南崎海岸    【CT 3:00 / ~13 km / △~600 m / ▽~700m】   コースの情報: 小富士【母島】✨ / グッディ!さんの母島(小笠原諸島)の活動データ | YAMAP / ヤマップ   * 南崎海岸 シュノーケリング ~1:30   * 南崎海岸 -0:40- 南崎遊歩道入口 -0:40- 泊地 * 母島泊 / Stay on Hahajima (民宿) 宿泊/Accommodation: 脇浜ハウス (Wakihama House)母島静沢26-4 一部屋¥13,500 主に二人部屋 (7人)カード払い:可 TEL: 090-8576-6413, 小笠原母島観光協会|泊まる(詳細) 一部のメンバーは、母島の他のホテルに宿泊する必要があります(主に後から参加するメンバーです)Some members need to stay at other hotels on the main island (mainly later arrivals). Le Ciel 母島元地38-1 TEL: 04998-3-5115 一名一泊素泊まり10,000円 カード払い:可 夕食:   お食事処めぐろ 7:10 PM 
Day 4 (9/17): 母島 → 東京へ / Hahajima → To Tokyo
* 06:30 起床 (朝食) * 07:00 乳房山 登山    コースの情報: https://yamap.com/activities/39725593
集合場所 () -0:05- 房山時計回りコース・西側入口  -0:55- 乳房山 山頂 (休憩0:45) -0:45- 房山時計回りコース・西側入口 -0:08- 脇浜なぎさ公園   【CT 02:50 / 6.0km/△514m /▽538m】 * 11:00 脇浜なぎさ公園 休憩、スノーケリング * 12:00 母島出発(ははじま丸) * 14:00 父島到着 * 14:00 大村海岸 休憩   三日月山【父島】✨ / グッディ!さんの父島(小笠原諸島)の活動データ | YAMAP / ヤマップ * 15:00 父島出発(おがさわら丸) チェックイン(乗船手続き)は出港2時間前~です。出港30分前までに受付をお願いいたします。 * (船中泊 / Stay on board)
Day 5 (9/18):
* 15:00 東京 竹芝港 到着、解散 ■エスケープルート/Escape Route 各ハイキングコースでは、来た道を引き返す。 体調不良や悪天候の場合は、活動を中止し宿または港に戻る。 緊急の場合、東京に戻る必要があるなら、9月17日のフェリーしか乗れません。 On each hiking course, we go back the way we came. If some one feel unwell or the weather is bad, our team will stop the activities and return to the lodge or port. In case of emergency, if anyone need to return to Tokyo, we can ONLY take the ferry on September 17th. ■個人装備/Personal Equipment □ザック/Backpack □ザックカバー/Backpack Cover □登山靴/Hiking Boots □替え靴紐/Spare Shoelacs □雨具□帽子/Hat □軍手/手袋/Gloves □タオル/Towel □水/Water □行動食/Food □非常食/Extra food for emergency □ゴミ袋/Trash bag □ヘッドランプ/Headlamp □予備電池/Spare Batteries(for headlamp) □エマージェンシーシート/Emergency Blanket □地図/Map □コンパス/Compass □筆記用具/Pen and Paper □計画書/Hiking Itinerary (this paper) □遭難対策マニュアル/Emergency procedures manual □学生証/Student ID □保険証/Health Insurance Card □現金/Cash □常備薬/Medication □消毒用品/Sanitizer □日焼け止め/Sunscreen  □モバイルバッテリー/Mobile Battery □サングラス/Sunglasses □トレッキングポール/Trekking Poles □サポーター/テーピングキット/Taping Kit 水中装備 /Underwater equipmentl:  □フィン(足ひれ)/Fins, □シュノーケル/Snorkel, □ダイビングマスク/Mask, □マリンシューズ/Marine shoes, □スリッパ/Sandals, □クラゲ対策スーツ/Stinger Suit (jellyfish suit) ■地図/Map 25000分の一地形図「父島」「母島」 ■共同装備/Shared Equipment 調整済み/Adjust ・私物救急箱/First Aid Kit (余) ■遭難対策費/Emergency Preparedness fund (Raicho collects money for emergency) 100円×8名=800円 ■悪天時/In Bad Weather Decide whether this plan will go ahead by 18:00 the previous one week ■施設情報/Facility Information 小笠原海運/Ogasawara Kaiun: TEL: 03-3451-5171 (予約/Reservation) FAX: 03-3451-4522 (学割申請/Student Discount Application) ■備考/Remarks * 小笠原諸島は比較的人里離れており、お店も少なく、特に母島ではお店がないこともあり、閉店時間も早いです。毎日、十分な飲み物と食料を用意しておく必要があります。 * 浮潜用具の準備が必要です。フィンは体力節約に役立ちますので、登山時に持参することをおすすめします □標高/Altitude 母島 (Hahajima): 最高峰:乳房山 (ちぶさやま) - 標高 463m Highest Peak: Mt. Chibusa - Altitude 463m 父島 (Chichijima): 最高峰:中央山 (ちゅうおうざん) - 標高 319m Highest Peak: Mt. Chuo - Altitude 319m □日の出/日の入り時刻の目安 (小笠原諸島 9月中旬) / Estimated Sunrise/Sunset Times (Ogasawara, mid-Sep): ・日の出/Sunrise: ~ 05:18 ・日の入/Sunset: ~ 17:33 □その他/Other: ・スノーケリング器材の準備が必要です。フィンは体力消耗を抑えるためにも推奨されます。 ・南島上陸や戦跡見学には、ガイドの同行が必須のエリアがあります。事前にツアーの予約が必要です。 □連絡先等/Contact Information ■その他の情報/Other Information □登山届提出先/Submission Destication for Mountaineering Notification(登山届) ・東大教養学部学生支援課/University of Tokyo College of Arts and Sciences Student Affairs: 未提出 ・お茶大登山届/Ochanomizu University: 未提出 ・コンパス/Compass: 未提出 □東大連絡先/University of Tokyo Contacts ○教養学部学生支援課/College of Arts and Sciences Student Affairs ※Hours9:00~16:50(平日) Tel  :03-5454-6074  Mail:shien-team.c@gs.mail.u-tokyo.ac.jp ○駒場正門守衛室/Komaba Main Gate Guard Office ※Available at all times Tel  :03-5454-6666 □お茶大連絡先/Ochanomizu University Contacts ○学生・キャリア支援課/Student Affairs ※開室9:00-17:00(Weekdays) Tel  :03-5978-5147  Mail:gakusei@cc.ocha.ac.jp ○正門守衛室/Main Gate Guard Office ※Available at all times Tel  :03-5978-5128

山岳愛好会雷鳥(東京大学・お茶の水女子大学公認サークル)
The Alpine Club Raicho (The Univ. of Tokyo / Ochanomizu Univ.)
小笠原諸島遠征計画書
Ogasawara Islands Expedition Itinerary
作成者/Writer: 余金霏
メンバー:余 (CL), 鈴木 (SL), 二神, 島崎, 吉田, 篠村, 渡辺

■日時/Date:  2025年9月13日(土Sat.) ~ 9月18日(木Thu.) (6日間)
■山域/Area: 小笠原諸島(父島、母島) / Ogasawara Islands (Chichijima & Hahajima)
■天気/Weather:  晴天 Sunny (9月16日夕方ににわか雨)
■目的/Purpose: 小笠原諸島の自然(登山、スノーケリング、シーカヤック)と文化(海洋文化、戦跡)に触れる。To experience the nature (hiking, snorkeling, sea kayaking) and culture (visiting historical sites) of the Ogasawara Islands.

■在京責任者/Safety Caretaker:  胡46
■在京本部設置要請日時/Headquarters Establishment Request Time: 9/18 13:00
■捜索要請日時/Search Request Time: なし

総評 / General Report

今回の遠征は、非常にタイトな日程で行われた。6日5泊の小笠原諸島遠征とされていたものの、実際には2日間を船上で過ごし、父島に滞在したのは2日間、母島はわずか1日間であった。それでもなお、私たちが得た体験は当初の期待をはるかに上回るものであり、忘れがたい記憶となった。24時間にも及ぶ航海から始まったこの遠征は、人生で初めての外洋航海でもあった。太平洋の深部に広がる景色は圧巻であり、とりわけ地平線上にくっきりと浮かび上がる雲の光景が印象的であった。島では、信じがたいほど濃い青色の海が広がり、エメラルドグリーンの海でのシュノーケリング、ハイキングやカヤック、さまざまな戦争遺跡の訪問、さらには登山まで、多彩な活動を体験した。この冒険は、陸・海・空の三つの領域がもつ魅力を存分に味わわせてくれた。特に、小富士や乳房山の山頂から母島を見下ろし、太平洋を一望する景色は、小笠原諸島ならではの自然史を肌で感じさせるものであり、極めて貴重な体験となった。 This expedition was conducted on a very tight schedule. Although it was described as a six-day, five-night journey to the Ogasawara Islands, in reality we spent two full days at sea, with only two days on Chichijima and one day on Hahajima. Nevertheless, the experiences we gained far exceeded our expectations for the trip and proved to be truly unforgettable. Beginning with a 24-hour voyage, this expedition marked our first experience of long-distance ocean travel. The scenery in the depths of the Pacific Ocean was breathtaking, especially the clouds sharply outlined along the horizon. On the islands, the deep blue color of the sea was almost beyond belief. Snorkeling in emerald-green waters, hiking, kayaking, visiting various war-related historical sites, and mountain trekking—this adventure allowed us to fully appreciate the ultimate appeal of land, sea, and sky. In particular, the views from Mount Kofuji and Mount Chibusa, overlooking Hahajima and the vast Pacific Ocean, gave us a tangible sense of the unique natural history of the Ogasawara Islands, making the experience especially precious.

行程 / Itinerary

Day -1 (8/12): 予備日 / Preparatory Day
* 10:00–13:00 横須賀 観音崎 カヤック  Kayaking training at Yokosuka, Kannonzaki
Day 0 (9/13): 東京竹芝港 出発 / Depart from Tokyo Takeshiba Port
* 10:00 東京竹芝客船ターミナル 集合 / Meet at Takeshiba Passenger Ship Terminal * 11:00 おがさわら丸 出航 / Depart on the Ogasawara Maru ferry * (船中泊 / Overnight on board)
Day 1 (9/14): 父島 / Chichijima
* 11:10 父島 二見港 到着 / Arrive at Futami Port, Chichijima 活動 / Activity: * 13:00–16:00 南島ツアー (オプション) / South Island Tour (optional) * 17:00 扇浦海岸の民宿に到着 / Arrived at the homestay * 18:10 夕食  / Dinner * 20:00–22:00 扇浦海岸で寝転び、星空を眺める  /  Stargaze 父島泊 / Stay on Chichijima
Day 2 (9/15): 父島 / Chichijima
* 08:00 朝食  Breakfast * 09:00-16:30 カヤックツアー / Kayaking Tour 活動 / Activity: 扇浦海岸 → 無名海岸(シュノーケリング・釣り)→ 境浦海岸 → 濱江丸(沈船)→ 境浦海岸 → 墜落機残骸 → 天狗岩 → 扇浦海岸 Ōgiura Beach → Unnamed Coast (snorkeling and fishing) → Sakaura Beach → Hinkō-maru Shipwreck → Sakaura Beach → Aircraft Crash Wreckage → Tengu Rock → Ōgiura Beach * 父島泊 / Stay on Chichijima
Day 3 (9/16): 父島 → 母島 / Chichijima → Hahajima
* 06:30 朝食、 二見港に移動 Breakfast, then move to Futami Port * 07:30 ははじま丸 出航 / Depart on the Hahajima Maru ferry * 09:30 母島 到着、宿へ移動 / Arrive at Hahajima, move to homestay 活動 / Activity: * 10:30–13:00 東港へ移動、シュノーケリング・昼食   Travel to Higashiminato for snorkeling and lunch * 13:00–14:00 旧日本軍の遺構見学(探照灯基地、四十五口径十年式十二糎高角砲 ほか)  Visit former Japanese military sites (searchlight emplacement, 12 cm Type 10 45-caliber anti-aircraft gun, etc.) * 14:20 東京都最南端に到着 /  Arrive at the southernmost point of the Tokyo Metropolis; begin hiking * 15:20 蓬萊根海岸 遊泳・シュノーケリング /  Hōraikon Coast – swimming and snorkeling * 17:00 小富士 到着 / Arrive at Mount Kofuji * 18:40 東京都最南端へ戻る/ Return to the southernmost point of the Tokyo Metropolis * 20:00 元地へ戻り、夕食/ Return to Motomachi; dinner 母島泊 / Stay on Hahajima
Day 4 (9/17): 母島 → 東京へ / Hahajima → To Tokyo
* 07:00 乳房山 登山 / Climbing Mt. Chibusa * 11:00 脇浜なぎさ公園 休憩、スノーケリング / Rest and snorkel at Wakihama Nagisa Park * 12:00 母島 出発(ははじま丸) / Depart Hahajima on the Hahajima Maru ferry * 14:00 父島 到着 / Arrive at Chichijima * 15:00 父島 出発(おがさわら丸) / Depart Chichijima on the Ogasawara Maru ferry * (船中泊 / Overnight on board)
Day 5 (9/18): 東京竹芝港 到着、解散 / Arrive at Tokyo Takeshiba Port, Dismiss
* 15:00 東京 竹芝港 到着、解散 / Arrive at Takeshiba Port, Tokyo and dismiss

ルート概況 / Route Overview

* 南崎/小富士(母島)/ Minamizaki (Hahajima): * 都道最南端までの道は比較的歩きやすい。しかし、小富士周辺は急な登りもあり、慎重な足運びが求められる。 * The path to the southernmost point is relatively easy. However, the area around Mt. Kofuji has steep ascents, requiring careful footing. * 乳房山(母島)/ Mt. Chibusa (Hahajima): * 亜熱帯の森を抜けるコース。道は整備されているが、湿気が多く、滑りやすい箇所もある。山頂からの眺望は、苦労を忘れさせてくれるほどの絶景。 * A course that goes through a subtropical forest. The trail is well-maintained, but humid and can be slippery in some parts. The view from the summit is a breathtaking reward for the effort.

山行記

Day 1 南島ツアー
時間が限られていたため、私たちは父島に到着した当日の午後に南島を訪れることにした。南島は父島の南方近くに位置する小島で、島の中央に広がる美しい砂浜と海食洞で知られている。上陸は容易ではなく、一般的には小型船で向かうか、カヤックで渡る、あるいは海食洞を泳いで通過する方法に限られており、いずれの場合も指定ガイド同行のツアーに参加する必要がある。私たちは最終的に、イルカと一緒に泳ぐ体験を含むボートツアーを選択した。長い夏休みの間、カヤックでの上陸を行う事業者とは何度も連絡を取ったが、私たち全員がカヤック経験者であり、横須賀で風浪の強い日に予備日を設けて事前練習まで行っていたにもかかわらず、参加を強く控えるよう勧められ続けたためである。 昼食後、私たちは出発の準備を整え、港へ向かって事業者の小船に乗り込んだ。港内でさえ、信じがたいほど青い海の色に、全員が思わず感嘆した。その後、南へ向かって航行し、まずはイルカを探しながら移動した。ガイドの指示に従い、私たちは一斉に海へ飛び込んだ。目の前に現れたのは、深い青色の海の中を泳ぐイルカたちで、その距離は驚くほど近く、ゆったりと優雅に泳いでいた。時には自らガイドと並んで泳ぐこともあり、まるでドキュメンタリー映像や水族館の展示を見ているかのような感覚にさえなった。 その後、私たちは南島へ向かった。島内は至るところに海鳥が見られ、低木の下には雛の姿もあった。まず島の最高地点まで登り、小笠原諸島を代表する景観である扇池と扇浜を目にしたが、その美しさはまさに名に違わぬものであった。切り立った岩が形作る壮大なアーチ、透き通った青緑色の海、そして白い砂浜はいずれも印象的であった。砂浜では、ウミガメの産卵期はすでに終わっていたものの、多くの足跡や卵殻が残されていた。私たちは一匹のウミガメを海へ戻す手助けも行った。ここでガイドから、小笠原の生態系や地質についての解説を受けた。その後、再び船に戻り、別のシュノーケリングポイントを訪れたのち、父島へ帰港した。わずか2時間余りのツアーではあったが、得られた体験は非常に充実したものであった。時間に余裕がなかったのが惜しく、もし可能であれば、一日ツアーに参加したかったと強く感じた。 Due to time constraints, we decided to visit Minamijima on the afternoon of the day we arrived on Chichijima. Minamijima is a small island located just south of Chichijima, renowned for its beautiful central beach and sea-eroded caves. Access to the island is not easy: landing is generally only possible by small boat, by kayak, or by swimming through the sea caves, and all visits must be conducted as part of a tour led by a designated guide. We ultimately chose a boat tour that included swimming with dolphins. Throughout the long summer break, operators offering kayak landings consistently advised us not to sign up, despite the fact that all of us had prior kayaking experience and had even arranged a separate preparatory training day in rough sea conditions in Yokosuka. After lunch, we prepared to depart and headed to the harbor to board the tour operator’s small boat. All of us could not help but marvel at how unbelievably blue the water was—even within the harbor itself. We then sailed southward, first in search of dolphins. Our boat cruised while looking for signs of them, and under the guidance of the instructor, we jumped into the water together. What appeared before us were dolphins swimming in the deep blue sea, astonishingly close to us, moving slowly and gracefully. At times, they even swam alongside the guide of their own accord. To me, the entire scene felt almost unreal, as if I were watching a nature documentary or observing dolphins in an aquarium. We then proceeded to Minamijima itself. The island was filled with seabirds, and chicks could be seen beneath the shrubs. We first climbed to the highest point of the island, where we were greeted by one of the iconic landscapes of the Ogasawara Islands: Ougi-ike and Ougi-hama. The view truly lived up to its reputation—steep rock formations forming dramatic arches, crystal-clear turquoise water, and pristine white sand. Upon reaching the beach, although the sea turtle nesting season had already ended, we still found numerous turtle tracks and eggshells. We even helped guide a sea turtle back into the ocean. At the beach, the guide provided us with explanations of the ecology and geology of the Ogasawara Islands. Afterward, we returned to the boat, visited a snorkeling site, and then headed back to Chichijima. Although the tour lasted just over two hours, the experience was exceptionally rewarding. It was a pity that our time was so limited—had we had more time, we would certainly have signed up for a full-day tour.
Day 2 シーカヤックツアー
父島での唯一の丸一日を、私たちはシーカヤックツアーに充てた。当初、CLの計画では、この行程は遠征のハイライトの一つとされ、「公海カヤック」の荒波を体験し、父島南部の無人浜へ向かう予定であった。しかし、朝になってガイドのりょうさんが到着すると、そのルートがいかに危険で不便であるかを改めて丁寧に説明され、結果として、内部水域を中心に案内する形でのツアーを強く勧められた。 扇浦の休憩亭にて、りょうさんはまず島の地図を示しながら、シーカヤックの基礎知識を説明してくれた。さらに、木板に結び付けた釣り糸という釣り道具も用意してくれた。竿ではなく、一見すると非常に簡素な道具であったが、今年観たアニメ『放課後ていぼう日誌』の第1話に登場した釣り道具とまったく同じであり、非常に本格的なものだと感じられた。私たちは指導を受けながら結び方を学び、針を付け替えた。その後、カヤックを海へ引き下ろし、荷物を積み込んだ。訓練時とは異なり、今回は二人乗りのカヤックであり、誰かが少し手を抜いても船は進むという利点があった(笑)。まず向かったのは、扇浦の北東側にある浜である。ここでカヤックを浜に引き上げ、各自釣り道具とシュノーケリング器材を装着して、サンゴ礁へ向かい釣りを始めた。りょうさんはカヤックを押しながら同行し、タコやエビを餌として提供してくれた。この釣りは非常に独特で、シュノーケリングをしながら糸を色とりどりのサンゴの上に垂らし、魚の動きを直接観察することができた。魚は針に掛かるとすぐに抵抗をやめ、容易に引き上げられた。全員が異なる種類の熱帯魚を釣り上げ、その感触はとても印象的であった。私は、針に掛かった魚を手に取り、サンゴ礁から岸まで泳いだこともあった。その途中、群れを成した魚たちが次々と現れ、掛かった魚を追うようにして集まり、重りを餌と勘違いして噛みつこうとする様子も見られた。浜では、りょうさんがその場で魚を捌き、まだ鼓動している心臓を取り出して私たちに食べさせてくれた。おそらく、これまでの人生で最も新鮮な刺身であった。 その後、私たちは境浦海岸へ向かった。ここは砂が一切なく、サンゴの破片だけで構成された海岸である。断崖に沿って進む途中、すでに正午を過ぎており、強い日差しのおかげで水中の視界は非常に良好で、まるで水中に浮かんでいるかのような感覚を覚えるほど美しかった。浜に到着後、私たちは薪を集め、りょうさんは昼食の準備を始めた。その間、私たちは湾の中央に残る沈船「濱江丸」へ泳いで向かった。この船は硫黄島の戦いの際に撃沈された貨物船であり、浅い水深で放棄されたため、船体の大部分が現在も良好な状態で残されている。今ではサンゴと魚たちの楽園となり、私たちはかつての戦争機械の周囲を泳ぎ、大きなエンジンの残骸の間を行き交った。碧い海の中で、沈船の隙間から差し込む光が幾筋もの光線となって、錆びた鉄とサンゴの間に輝き、非常に幻想的であった。一方で、非常に鋭い生物(貝類の一種と思われる)もおり、慎重に近づく必要があった。岸へ戻ると、りょうさんはすでに昼食を用意してくれていた。魚のスープ、焼き魚、刺身、餅が並び、私にとっては日本に来て以来、初めて体験する薪火料理であった。それが小笠原諸島での出来事だったことは、意外であり印象深い。昼食後、りょうさんに案内され、海岸の断崖沿いを徒歩で進んだ。そこには旧日本軍が残した多数の掩体壕があり、いずれも海上からは確認できないほど巧妙に隠されていた。浜や水中には航空機の残骸が点在し、断崖上には墜落したP-51戦闘機が残されていた。翼などの部品はほぼ完全な形で保存されており、機体にはアメリカの製造会社名も確認できた。機体のそばには十字架が立てられており、美しい断崖林の中で、私たちは戦没した操縦士に黙祷を捧げた。 その後、浜へ戻りながら海岸のゴミを拾い集めた。カヤックのそばに戻ると、りょうさんが茶を淹れてくれ、私たちは木陰に座って、波光る太平洋を眺めた。境浦海岸は正面に西を向いており、水平線を望むことができる。今年は第二次世界大戦終結から80年の節目の年であり、私たちはそれぞれの思いを語り合った。私自身は『バトルフィールド』シリーズのファンであるため、これらの戦いは決して馴染みのないものではなく、実際、硫黄島の地形は『バトルフィールドV』でも非常に人気の高いマップの一つである。特に折鉢山周辺の洞窟戦では、米軍の戦車は進入できない一方、日本軍の戦車は進入できる点が印象的であった。その後、宿へ戻った。穏やかな内部水域での行程であったにもかかわらず、私は完全に疲れ切っていた。結果的に、公海へ出なかった判断は正しかったのかもしれない。 We devoted our only full day on Chichijima to a sea kayaking tour. Originally, the CL plan had intended this activity to be one of the highlights of the expedition: experiencing the rough conditions of “open-ocean kayaking” and reaching an uninhabited beach on the southern side of the island. However, when our guide, Ryō-san, arrived in the morning, he once again explained in detail how dangerous and inconvenient such a route would be, and strongly recommended that we instead explore the inner waters under his guidance. At the shelter at Ōgiura Beach, Ryō-san first showed us a map of the island and explained the basics of sea kayaking. He also brought fishing equipment—fishing lines tied to wooden boards. Although these were not fishing rods and looked extremely simple, they were exactly the same as the gear shown in the first episode of the anime Hōkago Teibō Nisshi, which I had watched earlier this year. Judging from this, they seemed to be very authentic tools. Under his guidance, we learned how to tie knots and replaced the hooks. We then dragged the kayaks into the water and secured our luggage. Unlike our training sessions, this time we used tandem kayaks, which meant that even if one person relaxed, the kayak would still move (laughs).Our first destination was a beach on the northeastern side of Ōgiura. There, we pulled the kayaks ashore, put on our fishing gear and snorkeling equipment, and headed toward the coral reefs to begin fishing. Ryō-san pushed a kayak alongside us, providing octopus and shrimp as bait. This style of fishing was entirely different from anything I had experienced before: wearing snorkeling gear, we lowered the line directly over the colorful coral and could clearly observe every movement of the fish. Once hooked, the fish quickly stopped struggling due to the pain and were easily brought up. Everyone caught different kinds of tropical fish, and the tactile sensation was very unique. At one point, I even held onto a hooked fish and swam all the way from the coral reef back to shore. Along the way, schools of fish were drawn out, following the hooked fish; many of them tried to bite the sinker, apparently mistaking it for food the fish was chasing. On shore, Ryō-san prepared the fish on the spot and even removed the hearts for us to eat—still beating. This was probably the freshest sashimi I have ever eaten in my life. We then headed to Sakaura Beach, a shoreline composed entirely of coral debris, without any sand at all. We traveled along the cliffs, and by then it was already midday. The strong sunlight greatly improved underwater visibility, creating the illusion that we were floating in the water; the scenery was exceptionally beautiful. After arriving at the beach, we collected firewood while Ryō-san began preparing lunch. Meanwhile, we swam out to a shipwreck lying in the middle of the bay—the Hinkō-maru. This cargo ship had been sunk during the Battle of Iwo Jima. Because it was abandoned in relatively shallow water, much of the vessel remains above the seabed. Today, it has become a paradise for coral and fish. We swam and played around this former instrument of war, weaving among the massive engine remains. In the clear blue water, sunlight filtered through the wreckage, forming shafts of light that shimmered between rusted steel and coral, creating a truly dreamlike atmosphere. Some organisms (possibly shellfish) were extremely sharp, however, and we had to approach very carefully. After returning to shore, we found that Ryō-san had already prepared lunch: fish soup, grilled fish, sashimi, and mochi. For me, this was the first time since arriving in Japan that I had experienced food cooked over an open fire, and I never expected it to happen in the Ogasawara Islands. After lunch, Ryō-san led us on a hike along the coastal cliffs, where numerous bunkers left by the Japanese military were hidden. Their positions were so concealed that they could not be seen from the sea—only those who landed on the island would notice them. Aircraft wreckage could be found both on the beach and underwater, and on the cliff stood the remains of a crashed P-51 fighter plane. Its wings and other components were remarkably well preserved, and Ryō-san even showed us the lettering of the American manufacturing company still visible on the aircraft. Beside the fuselage stood a cross. In this beautiful forested cliff landscape, we observed a moment of silence together in remembrance of the fallen pilot. We then returned to the beach, collecting trash along the shoreline as we went. Back at our kayaks, Ryō-san prepared tea for us. Sitting together in the shade of the trees, we admired the shimmering Pacific Ocean—Sakaura Beach faces directly west, with a clear view of the horizon. This year marked the 80th anniversary of the end of World War II, and we shared our thoughts with one another. For me, as a fan of the Battlefield series, these battles were not unfamiliar; in fact, the map of Iwo Jima is one of the most popular maps in Battlefield V, especially the cave battles around Mount Suribachi, where American tanks could not enter but Japanese tanks could.Afterward, we returned to our accommodation. Even though the conditions in the inner waters were calm, I was completely exhausted. Perhaps not venturing into the open ocean had indeed been the right decision.
Day 3 小富士 ハイキング
私達は島についてすぐ民宿の方に車を借りることができ、午前中は車で島の北部を巡った。母島北港ではほとんど人がいない中でシュノーケリングができ、コンクリートから飛び込んだりとそこでしかできないアクティビティを楽しんだ。その後戻りながら、探照灯下砲台や戦時中の倉庫と思われる縦穴を散策した。観光地としてあまり整備されていない設備であるがゆえに、戦争を他人事ではなくより間近に感じられ、貴重な体験になったと思う。小笠原に来る前はこんな体験ができるとは思っていなかったが、学びの多い遠征になったのではと感じる。 午後からは一番美しいと言われる蓬莱根海岸に訪れつつ、日の入りを見に小富士にハイキングをした。まずは都道最南端から蓬莱根海岸を目指した。あまりアップダウンの厳しくない道で、普段と植生が違いヤシやガジュマルに囲まれて歩くのは新鮮だったこともあり、かなり楽に進めた。日差しさえなければ存外涼しいのも良い点で、25分程度で蓬莱根海岸に到着した。 蓬莱根海岸は貸し切り状態でとても満足感があった。評判に違わず一番澄んだ海で、他の海岸と違い底が砂だったこともあり、魚やナマコがすぐそばにいて新鮮な景色が楽しめた。 その後、日没を見るために小富士まで向かった。頂上付近はハシゴがあるなどやや急だったが、それ以外はかなり簡単なコースで道なりに歩くと頂上まで30分ほどで到着した。母島ほぼ最南端に位置しているため島の端にある崖手前まで道が続いていて、そこから他の母島列島の島々を見ることができ長めはとても良かった。母島の南半分を見渡すことができ、山と海を同時に眺められる離島ならではの景色は素晴らしかった。崖の近くから見た日の入りは最高で、さんのドローンが高くまで飛んで雲の上からの日の入りも見ることができた。日暮れ前に雨雲が近づいてくるのが見えて面白かったが、日暮れを待っていたら下山開始時にスコールにぶつかってしまった。事前にリスクを察して、スコールが来る前に下山を開始できればよかったとと反省している。スコールのせいで帰りは湿度が高くなって、行きよりむしろ蒸し暑さを感じた。下山後、都道最南端から人里まで向かったが、車の定員の都合で、自分とスーさんでランニングをした。満点の星空の中ダウンヒルが心地よかったが、かなり疲れた。思えば海に山に行き、歩きも走りも楽しんでとても多岐にわたるアクティビティを楽しめたので、今までにないほど充実した1日だと感じている。
Day 4 乳房山
【ルート概況】 ・登山道ー頂上のピストン(周回ルートは通行止めのため) ・登山口から山頂まで一貫して柔らかい土質でスニーカーでも歩きやすい。 ・一本道で道は分かりやすく、休憩所も途中に二つ用意されている。 【記録】 「北風と太陽」という寓話がある。けんか好きな北風と太陽が、どちらが旅人のコートを脱がすことができるかで勝負する話である。結果はお察しの通り、太陽の勝ちだ。勝負のルールが太陽に有利すぎるだろとか、そもそも北風と太陽ではスケールが数万倍違うだろとか、文句のつけようは色々あるが、太陽が服を脱がすことにかけては一流であるという事実は、未だ揺らぐことがない。 さらに言えば、亜熱帯の太陽はより狡猾である。旅人たちは、港町の皮膚を焼く直射日光から逃れて、外れにある登山口に足を踏み入れる。山に入ってしまえば景色は全く違う。ガジュマルの木がスクラムを組むように四方八方に幹を伸ばし、木漏れ日でさえ通すことを許さない。天然のトンネルである。ほっとして歩いていると、様子がおかしい。頭から、腕から、汗が噴き出す。まぶたの上のほうから汗が垂れてきて、拭っても拭ってもらちがあかない。そう、天然のトンネルは夕立が蒸発して出ていくことをも防ぐ。旅人が逃げ込んだのは快適なオアシスなどではなく、地獄の蒸し風呂だったのだ。最終日にして我々は、ここが「亜熱帯」であることを自覚した。 「さっさと登ってさっさと降りよう!」全員の意思は光の速度で一致し(帰りの船の時間が迫っていたのもあるが)ペースはぐぐっと早くなる。正直この蒸し暑さでハイペースは表銀座を軽く超えるキツさだったのだが、全員平然とした顔で登っていて衝撃を覚えた。やはり47期の健脚さには目を見張るものがある。途中、深い穴が登山道のわきでぱっくりと口を開けていた。すぐそばの看板には、戦時中に米軍が基地に戻るときに、余った爆弾を落としていった跡だという。直径20mはあろうかという大穴で、崖の岩が剥き出しになっている。生命力溢れる亜熱帯の森林でも、人為的な異質さは消えてくれない。 出発から1時間半。眼前に広がるのは、目に染みるくらいの青。山頂には一人分の幅のデッキがあり、海側の壮大な景色が見渡せる。風がそよぎ、遠くでは海鳥の鳴き声がかすかに響く。一生に一度の絶景だ。なんて思うのは小笠原諸島に来て何回目だろう。立ち去ろうとする茱萸の木に、鶯色のお手玉のような小鳥がとまっているのが見えた。母島の固有種、ハハジマメグロ先輩じゃないか!?と思い、仲間を呼びかけてもう一度振り返ったときにはもういなかった。ハハジマメグロは絶滅危惧種で、小笠原に来たなら一度は会ってみたいと思っていた鳥だ。ただ、実は母島にはメジロもいるらしく、本当に先輩であったかどうか真偽は定かではないのだが、人生でもう一度行くかわからない小笠原だ、本人さんであったことにしてもバチは当たるまい。 帰る途中、先頭がたまに「あっ」といっては立ち止まり、を繰り返していてなんだろうと思ったら、前方にトカゲが現れるのだという。すぐさま、先頭をやればトカゲが見れると聞きつけたトカゲをみたい人たち(ほぼ全員)で先頭争奪戦が起きる。そんなさなかで、あるメンバーが木の枝にがっちりしがみ付いて動かない「やつ」を発見した。驚きの隠密能力で場所を教えるのにてこずりながらも、無事トカゲ激写大会が幕を開けた!(はやく下山しようよ〜)ちなみに、この記録を書いているときに写真を見てみたら、沖縄と母島で在来昆虫を食い荒らしている特定外来指定生物でお馴染みグリーンアノール氏であることが発覚した。元々ペットとして持ち込まれたイグアナだが、その異質な勢力は急速に拡大し、在来のオガサワラトカゲと競合しているらしい。息苦しい都市と隔絶されたひとときの理想郷に見える小笠原だが、ミクロの世界では着々と変化しているのだ。青く生い茂るシダや在来種の花たち、この日みた景色は十年後おなじ景色であることはありえない。それが良いことか悪いことか、自分の中では考えれば考えるほどこんがらがる問題だ。 街に一つしかないガソリンスタンドの脇を通り、日本人の石材の利用方法を教えた偉大なドイツ系移民ロース氏の記念館に寄り、お土産を買う。港には、民宿のホストが荷物を届けに来てくれていた。母島について滔々と語られる話はとどまる事を知らない、とても母島への愛に満ちた人だ。かけがえのない経験への感謝を伝え、船に乗り込んだ。 母島丸のあとは、父島港から今度はおがさわら丸へ乗り継ぐ。船の前には人だかりができていて、その中には父島でお世話になったホテルの人達もいた。どうやら、小笠原中の観光業の人たちが、見送りに来ているようだ。船のデッキからは大きく手を振って叫ぶ人や、首飾りを投げる人もいた。出航の時間になると、船は煙を出しながら、どうどうとその巨体で海をうねらせた。小笠原の思い出が走馬灯のように思い出されてきて、感傷に浸っていると、おがさわら丸をものすごいスピードで何かが追ってくるのがわかった。ボートだ。それも一つじゃない。大小さまざまで十数隻はあろうかというモーターボートの大群が押し寄せてきた。おがさわら丸の真横で急に止まり、乗員達が満面の笑顔で海に飛び込んでいく。うまい飛び込みが出るとデッキから歓声と拍手が上がる。とどのつまり見送りである。しかし、実際にみるのでは驚きも感動も段違いだ。我々に南島を案内してくれたガイドさんも、完璧なフォームで海に飛び込んでいた。最後のボートが飛び降りた瞬間、ポケットに入れておいたスマホが鳴った。カヤックツアーでお世話になったりょうさんからの「小笠原また来てね!」というチャットだった。開いてみると、我々が手をつないで海に浮かんでいる写真だった。タイミングが良すぎるだろ......。 小笠原で知った様々な人の生き方、人生の楽しみ方は、東京に根を張って暮らす僕にとっては異質なものだった。島の魅力を人に伝えることを生業にするツアーガイドの人たち、りょうさんの野生味溢れる生き方、乳房山の山頂から見た景色、すべてが異質で、すべてが新鮮だった。これが僕の人生を思いもよらない色に塗ってくれるか、それとも風化して剥がれ落ちてしまうのか、それはまだ分からない。できれば、十数年後、まったく予想もできないタイミングで、小笠原での出来事を思い出してクスッと笑っていたい。

感想


CL余: ・This place blows away all the islands in Southeast Asia, but the cost is obviously higher. ・I hope to get a chance to experience the Maldives next and see which one is truly better. SL铃木: ・母島南部の入江の海岸がマジでよかった。あんな絶景空間を俺たちで独り占めしていいのか。 ・ウミガメ食べれて感動!これでウミガメのスープ出されても大丈夫! 二神:貴重な体験だった。時間を忘れてシュノーケリングに没頭したこと、島全体を見渡せる展望台で真っ赤に燃える夕陽を眺めたこと、小笠原で得たたくさんの宝物を僕は忘れないと思う。 島崎: * 内心立てたかったけど躊躇していた小笠原、企画してくれて感謝です。山要素は薄めだったけど、離島山行もバリエーションが増えてきて良いことだと思う。 * 海、山含め随所に戦争の痕跡があって驚いた。小笠原に残されているのは手つかずの自然だけでなく、歴史だと知った。 * 意外と24時間の船旅はつらくないし、船内で売っているチューハイをデッキからの星空と楽しむのがオススメ。 吉田:24時間の船旅は初めてだったが、新鮮な事ばかりであっという間だった。歴史、自然、人々といった多くの発見や魅力に満ちていてすっかり心を奪われてしまった。絶対に忘れられない夏の思い出ができた。もう1回夏来ないかなー 篠村: ・東京から24時間かけて東京に行くという初めての経験にワクワクがとまらなかった ・船で夜を過ごし、朝にデッキに出てみると海が一段と青く感動した ・全てのアクティビティが快晴の中で行えてよかった ・個人的には夜に星空をみんなで眺めている時間が最高だった 渡辺:初めて尽くしの充実した1週間になって最高でした!シュノーケリングと小富士から見た日の入りが特に印象に残ってます。離島の魅力を知るとてもよい機会になり、またいつか行きたい!と思っています。船酔い対策だけはもっとしっかりします。