2025/9/15-16 蝶ヶ岳・常念岳

蝶ヶ岳・常念岳縦走計画書 第一版
作成者:矢島
■日程 9/15-16(月-火) 一泊二日 予備日なし
■山域 北アルプス
■目的 登頂
■在京責任者 9/15 田中、9/16 佐藤
助言役  江川、牧原
■在京本部設置要請日時 9/16 20:00
■捜索要請日時     9/17 7:00

■メンバー
 
CL矢島(46) 紀野(47)

■集合
9/14 22:30バスタ新宿

■交通
□行き
アルピコ交通5551便 バスタ新宿 23:05発 安曇野穂高 4:27着
穂高駅→三俣登山口:バス予約が取れなかったため、6:50〜
場合によってはタクシー
https://www.city.azumino.nagano.jp/soshiki/6/129486.html

□帰り
タクシー 14:00 予約済み

■行程
1日目
三股第1駐車場 -0:15- 三股登山口 -1:35- まめうち平 -2:10- 分岐 -0:20- 分岐 -0:10- 分岐 -0:01- 分岐 -0:02- 蝶ヶ岳 -0:02- 分岐 -0:01- 分岐 -0:02- 蝶ヶ岳ヒュッテ テントサイト(宿泊地) 
【4:38/5.7km/↑1430m/↓63m】

2日目
蝶ヶ岳ヒュッテ テントサイト(宿泊地) -0:35- 分岐 -0:20- 蝶槍 -1:05- 2592ピーク -0:45- 標高2512m地点 -1:50- 常念岳 -0:10- 分岐 -0:55- 前常念岳 -1:35- 標高2170m地点 -1:55- 三股登山口 -0:15- 三股第1駐車場 
【9:25/10.1km/↑699m/↓2066m】

※前常念直後の岩場が険しいので注意!

※下山目安時刻は14:00

■エスケープルート
・三股登山口~蝶ヶ岳~2592ピークまで:引き返す(→三股にタクシーを手配)
・ 2592mピーク〜常念岳以降:そのまま降る


■個人装備
□ザック □ザックカバー □シュラフ □マット □登山靴 □替え靴紐 □雨具 □防寒具 □帽子 □軍手/手袋 □タオル □水 □行動食 □非常食 □ゴミ袋 □カトラリー(フォーク、スプーン類)  □コッヘル(食器)  □ライター □トイレットペーパー □着替え・温泉セット□ヘッドランプ □予備電池 □エマージェンシーシート □地図 □コンパス □筆記用具 □遭難対策マニュアル □計画書 □学生証 □保険証 □現金 □常備薬 □マスク □消毒用品 □日焼け止め □ヘルメット (□モバイルバッテリー □サングラス □歯ブラシ □トレッキングポール □サポーター/テーピングキット □熊鈴 □コンタクト/眼鏡)

■地図
25000分の1:「穂高岳」
山と高原地図:「38. 槍ヶ岳・穂高岳 上高地」


■共同装備 調整済み
テント
エアライズ3:紀野

なべ
小桜:矢島(済み)

ヘッド
緑7:矢島(済み)

カート
2つ:矢島(済み)

調理器具セット
キャサリン:矢島

救急箱
苺:紀野

クマスプレー
イワウベツ:矢島

■食当
夜:矢島  
朝:紀野 
アレルギー等:生卵

■遭難対策費
200円×2名=400円

■悪天時
9/14 15:00までに判断

■施設情報
□山小屋
・蝶ヶ岳ヒュッテ(幕営1人2,000円/30張/予約不要, 水場ありトイレあり, 素泊1人10,000円/要予約)洗顔料や歯磨き粉の使用は控える、水200円/L
・常念小屋(幕営1人2000円/70張/予約不要/洗面所ありトイレあり,素泊1人10,000円/要予約)水200円/L

□温泉
・湯の華銭湯 瑞祥 松本館 (800円, 平日9:30~24:00, 休館日:毎月第3火曜日)
※松本駅から1.1km

■備考
□日の出日の入り(9/15 常念岳)
日の出 5:22
日の入 18:07

□電波
・三股登山口:電波が不安定
・蝶ヶ岳ヒュッテ:au(小屋内&周辺◯)、ドコモ・ソフトバンク(安曇野か上高地が目視できる稜線上で可)

□連絡先等
・蝶ヶ岳ヒュッテ 090-1056-3455 (7:00~18:00)
・常念小屋  090-1430-3328 (8:00~19:00 緊急時24h開通)
・長野県警松本警察署 0263-25-0110
・長野県警安曇野警察署 0263-72-0110
・長野県警察本部地域部山岳安全対策課 026-233-0110

□その他
・林道一ノ沢線が一般車両通行止めになっている影響で不便なので、一の沢登山口の使用は現実的ではない

蝶ヶ岳・常念岳縦走記録

作成者:矢島

■日程 9/15-16(月-火) 一泊二日 予備日なし

■山域 北アルプス(飛騨山脈)

■天気 両日晴れ


■メンバー
 
CL矢島(46) 紀野(47)


■共同装備

テント
エアライズ3:紀野

なべ
小桜:矢島(済み)

ヘッド
緑7:矢島(済み)

カート
2つ:矢島(済み)

調理器具セット
キャサリン:矢島

救急箱
苺:紀野

クマスプレー
イワウベツ:矢島



■総評
直前に紆余曲折があって決まった山行であるが、天候は申し分なく、最後までしっかりとついてきてくれた後輩には感謝しかない山行であった。同時に、槍ヶ岳をはじめとした北アルプスの山々に郷愁を強く感じる山行になった。


■タイムスタンプ
<1日目>
1日目[6:08(休憩2:15), up 1435m, down 50m]
5:26三股第一駐車場 -5:40/5:48三股登山口 -7:21/7:36まめうち平 -10:26/11:16蝶ヶ岳ヒュッテ
幕営後、蝶ヶ岳-11:16/11:34
<2日目>
2日目[9:34(休憩2:28), up 700m, down 2102m]
3:38蝶ヶ岳ヒュッテ -4:16/4:39蝶槍 -7:37/8:21常念岳 -9:08/9:12前常念岳-12:39/12:42 -三股登山口 -12:56三股第一駐車場


■ルート概況
三股登山口〜まめうち平
登山道は幅も広く歩きやすいが、傾斜はそれなりにある。

まめうち平〜蝶ヶ岳ヒュッテ〜蝶ヶ岳
しばらく平らな道が続くが、とにかく階段の印象。テント場から山頂は目と鼻の先で、テント場に到着したら、時間ごとの景色を楽しむと良い。山頂付近が最も電波が通じる。

蝶ヶ岳ヒュッテ〜蝶槍〜常念岳
樹林帯に入るまでは、ほぼ平たい稜線。樹林帯ではしばらく下りが続き、ハシゴもあるが、比較的歩きやすい。ある地点からまた登りになり、それが常念岳まで続く。常念岳の手前はしばらく岩歩きが続くので、ストックはしまった方が良い。

常念岳〜前常念岳
道も整備されている方で、かなり歩きやすい。頂上を除いて最も景色がいいところだろう。

前常念岳〜三股登山口
しばらくはかなり歩きづらいガレた道が続き、ペースが上がらない。ヘルメットがあると安心。ピンポイントで難しい箇所があるというよりは、注意が必要な道が長く続くイメージなので、こまめに休むのが良さそう。樹林帯に入ったのちは、傾斜も特別急ではない歩きやすい道となる。


■山行記
1日目(矢島)
著者注:北八ヶ岳の記録も同時に読むと内容がよりわかりやすいと思います。

午前4時の少し前に目を覚ます。夜行バスにしてはよく眠れたほうだろうか。ふとスマホが見当たらないことに気づく。やばい、座席の下に落としたか。4時のアラームが鳴ってしまう。少し冷や汗をかいたが、すぐそばに落ちていたのを隣の紀野が見つけてくれた。頼もしい限りであった。安曇野穂高で下車。三股登山口行きの始発のバスは直前の予約のため満席となり取れなかったので、次の便まで2時間以上待たねばならない。駅で再度仮眠をとるか、タクシーで行くか迷う。紀野と話し合った結果、タクシーで行くことにした。何せ今日は僕の二十歳の誕生日なのだ。少しくらいリッチに行ってもバチは当たらないだろう。

タクシーで1時間弱、三股登山口に到着し入山する。電波がほとんど繋がらない中、運よく付近に登山客用のWi-Fiがあったため、なんとか入山連絡を済ませる。休憩を挟みながら黙々と登っていくと、10時半には蝶ヶ岳ヒュッテに到着。あっという間であった。受付を済ませ、テントを立てる。二人で立てていたが、15分ほどで完成。紀野の手際の良さには感心した。その後、蝶ヶ岳山頂へ向かう。蝶ヶ岳からは燕岳、槍ヶ岳、穂高連峰が一望できた。ここ最近の山行は天気にだけは恵まれている。最初は槍先が雲に隠れていた槍ヶ岳も、10分も経てば雲が晴れ、美しい姿を見せた。ひとしきり写真撮影を終えると、感動と悔しさが入り混じった、これまで感じたことのないような感情が頭を駆け巡る。

たらればであるが、今日は本来なら燕岳に登っていたはずで、2日後には槍ヶ岳に登っていたはずなのだ。仕方ないことだと割り切るしかないのだが、やはり予備日程に延期したのが悪かったのだろうか。いや、4日中3日は確実に雨予報で、その判断は間違っていなかったはずだ…。そもそも複数泊のCLは、もとは白峰三山の予定だった。しかし9月1日のこともあって、本来実施予定の表銀座が初めての複数泊CLの山行となるところだった。やはり実力不足だと山の神が言っているのだろうか。そんな思いもよぎる。そういえば、昨年の誕生日も妙だったことも思い出す。確か一人で犬吠埼に行って、たそがれていたような…。標高2677mの山の上で、しかも誕生日に、こんなにも複雑な感情を抱くとは。いや、誕生日だからこそなのかもしれない。とにかく困惑していて、よくわからない気持ちだった。

ふとスマホを見る。誕生日だから当然?なのか通知の数がいつもより多い。基本的に山行中はデジタルデトックス状態であったが、なんと蝶ヶ岳山頂では電波が繋がる。誕生日の祝いの連絡や「山楽しんできてー」といったメッセージばかり。さっきまで胸の中を駆け巡っていた思いが一気に晴れた。一際嬉しかったのは、2週間後に北八ヶ岳に行かないかと誘ってもらったことだ。これが夏の最後の山行かーとやややるせなさを感じていたので、本当に嬉しかった。

気分も上向いたところで蝶ヶ岳ヒュッテに下りる。さっきまでのことはどうでも良くなったとはいえ、誕生日気分は抜けない。今日は誕生日だから、と財布の紐はゆるゆるである。何のためらいもなく、りんごジュースとラーメンを頼んだ。9月も後半にさしかかっていたからか、日陰はやや肌寒く、温かいラーメンがとても美味しかった。こんなにゆったりしてもまだ13時。あまりにも穏やかな時間が流れていた。お腹が膨れ、暖かい日差しを浴びると眠くなる。一度テント場に戻って昼寝をする。1時間ほど経っただろうか、暑さで目が覚めた。2時間前とは少し表情を変えた穂高連峰が見える。やはり行きたい気持ちが募る。

同時に、蝶ヶ岳と明日登る常念岳は、7月に登った鳳凰三山と立ち位置が似ているなと感じた。南アルプスと北アルプスという違いはあるものの、山頂からの景色がよく似ている。蝶ヶ岳・常念岳からは燕岳・槍ヶ岳・穂高連峰が見え、鳳凰三山からは北岳・間ノ岳・農鳥岳が見える。標高に関していえば、槍ヶ岳は日本5位(3180m)、穂高岳は日本3位(3190m)、鳳凰三山から見える北岳は日本2位(3193m)、間ノ岳も日本3位(3190m)と、見える山々の標高も近い。蝶ヶ岳の標高は2677mとやや低いが、常念岳は2857m、鳳凰三山の薬師岳は2780m、観音岳は2840m、地蔵ヶ岳は2764mと、こちらの山々の標高も本当によく似ている。そして何より、どちらも一泊二日で行ける。これによって、表銀座だけでなく白峰三山にも行きたくなった。

山を眺めながらゆったりしていると、15時に夕食を作り始める。最近は餅ブームなので、味噌汁に餅を入れた。インスタントの味噌汁だが具材が多く、美味しかった。夕食を終え、片付けを済ませ、明日の準備もひと通り整えると、日が暮れはじめた。昼頃に見た景色とは大きく異なるマジックアワーの時間に、周りの人々も全員集まってうっとりとしていた。暗くなっていく様子に少し寂しさを覚えつつも、明日の常念岳へのモチベーションが高まる。昼寝をしたせいで寝られないかと思ったが、19時すぎにはいつの間にか眠っていた。

これを書きはじめてから、はや2週間が経つ。今日は10月15日。書き始めたのは北八ヶ岳縦走の直後だった。あの慰労山行を経て、新学期も始まり、何かと整理はついたように感じる。今日の上半期山行反省会に追われて書いている面もあるが、この時期に書けてよかったとも思う。ただ、今も変わらず思うのは、来年こそ表銀座を遂行し、槍ヶ岳に登頂できますように、ということ。そして、誰か誘ってください。

2日目(紀野)
スマホのアラームが鳴る。午前2時。全然寝れなくて半ば絶望していたけれど、1度眠りについてからは途中で起きることなく眠れたようだ。かんなりさんは途中で起きることもあったもののほとんどの時間寝ていたようだ。僕もいつかそうなりたい。外に出た瞬間、満天の星空!とはならなかった。けれど、時間がたつにつれ、星がかなり見えるようになってきた。朝の食当だった僕は、素早く火をつけ、お湯を沸かす。今回は2人での山行だったため、自分が担当する作業の量が前のテント泊の時よりもかなり多く、成長できたように思う。初食当はやっぱごはんとみそ汁やろという謎の考えのもと、白ご飯を作ろうとしたが、作るのに18分かかるうえに、2人分を適切な形で鍋に入れるのは難しく、結果的に調理後のごはんはかたいところが多かった。反省。テントをたたむのはうまくいき、3時半過ぎに出発。今回の山行でかなりの時間先頭を任されていた僕は、この時間も先頭で、暗い中ルートファインディングをするというとてもいい経験ができた。後ろからかんなりさんがここは右とか言ってくれてありがたかった。暗い中、少し遠くに進むべき道が見えた時とても嬉しくなる。早朝の先頭も楽しいな。右には夜景が見え、左には暗いけど、槍ヶ岳山荘のところなどが明るくなっていて心が温まる。蝶槍を抜けてしばらくすると、樹林帯に入り、そこを抜けると太陽が出ていて常念岳が見えてくる。かっこいい。左側には大天井、槍、穂高連峰などがさえぎる雲一つなくとってもきれいに見える。槍ヶ岳山荘も見えた。2512m地点を超えると、少し降りてから常念岳山頂までの約400m登りが始まる。ヘルメットを装着し、岩に書かれてある丸印を頼りにしながら登っていく。僕的には、ヘルメットで少し視界が遮られるのもあって、蝶槍までの暗い道よりルートファインディングが難しいなと感じた。蓼科山で岩場は経験したが、今回はその時とは違って植物の背丈がかなり低く、また進めるルートがいくつもあるように感じられた。実際、ルートがわからなくなって、5分くらいルート探しをしている時間があった。岩場にはまだまだ慣れていないので、これから経験を積んでいきたい。常念岳までの道のりには、小ピーク的なところが複数あり、時間もかかったため、山頂についた時の達成感は大きかった。360度の大パノラマで、これからの山行で登りたい山もたくさん見え、とてもわくわくする。登ってきたほかの登山者の方と「かなり登りが長くて疲れましたよね〜お疲れ様です〜」なんてお話をしてまた心が温まる。登山者の方たちはとても素敵な方々で、大人になってからも山登りを続けていきたいなと思った。アルプスということもあって、海外の方もいらっしゃったのが印象的だった。常念岳で長めの休憩を取り、お話しした登山者の方とお別れして、前常念岳に向かう。その道筋では、少し白みがかっている花崗岩がとても美しい景色を作り出していて、上り下りも激しくなく、歩いていてとても気持ちの良い道だった。雷鳥は見られなかったが、それは次におあずけということにしておこう。前常念岳を超えると、本格的な岩場の下りが始まる。気を抜けない道で、かなり慎重になって降りるのに時間がかかった。樹林帯に入ってすぐのところにはしごもあり、おそらく括りつけられているのではなく立てかけてあるだけのものだったので、降りるのが少し怖かった。樹林帯に入ってから1000mくらい下るため、かなり足にくる耐久戦でしたが、特に最初らへんはかなり速いスピードで下っていったため、のちにしわ寄せが来た。途中からトレッキングポールを取り出し、少しマシになった。もともと三俣登山口に14:00に迎えに来てもらうタクシーを予約していたのだが、降りるのが予定より早くなり、早くお迎えに来てほしいと伝える電話をしたかったのですが、樹林帯の中で電波が通じる場所(下山45分前ごろ)があり、とても助かった。穂高駅ではいつも通りジュースとアイスを買い、至福の時間を過ごし、かんなりさんは辰野を経由する旅行プランで、僕は穂高から特急あずさを使ってそれぞれ帰途についた。

■感想

CL矢島
・北アルプスはどの時刻であっても、雄大で綺麗だということは間違いない。
・来年はなんとしても槍ヶ岳に行きたい…
・迷惑をかけた紀野には本当に感謝しかない。そして今後の雷鳥での活躍が楽しみである。
・雷鳥が見れなかったのはやや残念。
・蝶ヶ岳ヒュッテは漫画からボードゲームまで置いてあって何かと遊べる。

SL紀野
・かんなりさんへの誕生日プレゼントは表銀座後の家族旅行でも、合戦小屋のスイカでもなく、表銀座の山々が見渡せる景色でしたね。僕の実力不足で急に予定変更となってしまい申し訳ないです。来年は絶対行きましょう!
・久々に受験の話をして、あの時のことがとても懐かしく思えるようになっていた。理系トークも楽しかった!学生の頃理系だった方に話しかけられたのもいい思い出です。
・蝶ヶ岳から見渡せる景色は、僕でも知っている山の数々でとても感動した。山についての知識ももっと増やしていきたいな。
・蝶ヶ岳ヒュッテに本や、ボードゲームが置いてあって驚いた。ペペロンチーノもおいしかった!
・初アルプス、初夜行バス後の山、初2人山行、初食当、初ヒュッテ、初はしご、初トレッキングポール、初あずさ…などなど初めての体験を数多くすることができた。直前はごたごたしましたが、何とか実行にこぎつけてくださったかんなりさん改めてありがとうございました!