2025/9/18-20 白峰三山②

白峰三山縦走② 計画書 第四版
作成者:牧原
■日程 三泊四日 2025/9/18-21
予備日 2025/9/20-23
■山域 南アルプス北部
■在京責任者・助言役 清野
■在京本部設置要請日時 2025/9/22
■捜索要請日時 2025/9/22 7:00
予備日程 2025/9/24 7:00
■目的 夏合宿、百名山踏破

■メンバー
 CL牧原 SL上岡 ◯門田 ◯川西 ◯竹島

■集合
8:45甲府駅発JRふじかわ4号静岡行き 2号車車内

■交通
□行き
・5:19新宿発 京王新線高尾山口行き→6:33高尾着、6:43高尾発JR中央本線松本行き→8:09甲府着、8:45甲府発JRふじかわ4号
静岡行き→9:36身延
小田急やJR、特急あずさを使う行き方もある。

9:45身延駅~広河原 YKタクシー予約 0556-62-0064
(おそらく2時間半ほど乗車)


南アルプス登山バス:甲府駅→広河原 9:05→10:58
遅れた場合は 10:05→11:58
2400円 + 300円(協力金)
運賃2400円はsuica・pasmo利用可。協力金は現金払い
広河原 | 山梨交通株式会社


□帰り
3+2(※)パターンある
①広河原バス停経由(4300円至JR甲府駅)
奈良田バス停→広河原バス停:8:40, 15:30 → 9:25, 16:15,
乗車時間:00:45, 1300 + 300円(協力金)
広河原バス停→JR甲府駅(山梨交通路線バス):
10:00, 11:00(土休日のみのため予備の9/23だと×), 12:00, 14:00, 16:40 → 11:55,
12:55(予備日は×), 13:50, 15:55, 18:30,
乗車時間:1:50~53, 2400 + 300円(協力金)
JR甲府駅→JR大月駅→JR高尾駅:
12:45, 13:51, 14:46, 15:33, 15:59, 16:52, 17:29, 18:08, 18:38, 18:53,
19:40, 20:07, 20:39, 21:05, 21:36, 22:09→
13:34-13:48, 14:39-14:47, 15:41, 16:20, 16:58, 17:49, 18:22, 18:56,
19:26, 19:48-19:54, 20:34-20:50, 20:55, 21:27-21:31, 21:58, 22:24 →
14:25, 15:25, 16:32, 17:14, 17:42, 18:36, 18:59,19:47, 20:07, 20:30,
21:27, 21:37, 22:13, 22:34, 23:00,23:32(終電)
JR高尾駅→JR新宿駅→JR東京駅:23:03 → 23:56 → 00:10(終電)
※本数は多いので各自
②早川町乗合バス利用 Tel : 0556-45-2513 (1480円至JR甲府駅)
奈良田温泉バス停→JR下部温泉駅→JR身延駅(はやかわ乗合バス):
6:35, 9:50, 13:50, 15:55 - 7:44, 10:59, 14:59, 17:04 - 8:05, 11:20, 15:20, 17:25
乗車時間1:09, 800円,1000円
※途中飯富ふれあいセンターバス停で新宿行高速バスとの乗継可(要予約), 3100円
※荷物代200円追加でかかる
JR下部温泉駅→JR甲府駅:1時間に1,2本ほど, 終電至新宿19:48, 680円
※東海道本線に出る場合は富士方面に乗車, 鎌倉などはこっちが早い
③タクシーで甲府駅まで
問い合わせ先:山梨県タクシー協会, Tel:055-262-1212

■行程
【1日目】
広河原登山口 -0:03- 分岐 -0:03- 広河原キャンプ場 -0:25- 分岐 -2:05- 白根御池小屋(宿泊地)
【計2:36/2.5km/▲737m/▼29m】
【2日目】
白根御池小屋(宿泊地) -0:02- 分岐 -1:40- 分岐 -0:20- 分岐 -0:35- 分岐 -0:15- 両俣小屋分岐
-0:25- 北岳 -0:15- 吊尾根分岐 -0:20- 分岐 -0:20- 北岳山荘テント場(宿泊地)
【計4:12/3.8km/▲987m/▼330m】
【3日目】
北岳山荘テント場(宿泊地) -0:35- 中白根山 -0:55- 間ノ岳 -0:55- 分岐 -0:10- 農鳥小屋テント場 -0:50-
農鳥岳(西農鳥岳) -0:35- 農鳥岳 -0:35- 大門沢下降点 -0:35- ゴーロ帯上端 -0:50- 標高2152m地点
-1:00- 大門沢小屋(宿泊地)
【計7:00/9.5km/▲762m/▼1934m】

【4日目】
大門沢小屋(宿泊地) -0:45- 標高1504m地点 -0:40- 大古森沢 -0:35- 分岐 -0:09- 大門沢登山道入口
-0:35- 分岐 -0:04- ゲート -0:30- 奈良田バス停
【計7:00/9.5km/▲762m/▼1934m】



■エスケープルート
1日目:広河原山荘に引き返す。
2日目:引き返す。
   北岳以降:北岳山荘に進んで停滞もしくは引き返す。
※八本歯ノコルを通るルートは危険な為使用しない
3日目:出発前に予め悪天候が予測される場合は停滞する。
長引くようであれば広河原に引き返すことを検討する。
間ノ岳まで:北岳山荘に引き返す。
間ノ岳~農鳥岳まで:農鳥小屋へ
農鳥小屋以降:大門沢小屋へ
4日目:下山口まで降りる。


■宿泊施設
例: 〇〇山荘、電話番号 テン場料金(/人,〇〇張)、素泊まり料金、テン場予約要or不要(泊まる予定で予約要の場合、予約もする)

広河原山荘 090-2677-0828 テン場代900円/人、101人、 素泊まり8000円 、水場あり、要予約
白根御池小屋 (1日目宿泊)090-3201-7683
テン場代1000円/人、80張、素泊まり7200円、水場あり(無料)、仮設トイレ(小屋泊者のみ施設トイレ利用可)、要予約☑5名で予約済み ◎
docomo、◎ Softbank、△ au
個人のお客様(7名以下):3日前~50%、前日80%、当日100%.
ご利用金額に変更がない場合は、ご利用日の3日前までであれば、通算2回までに限り手数料なしでご利用日変更が可能
北岳肩の小屋 090-4606-0068
テン場代2000円/人、50張、素泊まり9000円、水場あり(片道で徒歩15分、小屋販売:有料200円/L)、予約不要
北岳山荘テント場(2日目宿泊)  090-4529-4947
テン場代1100円/人、80人、素泊まり9000円、水場あり(往復で徒歩90分、小屋内販売:無料)、自炊室、談話室、お茶・お湯(どちらも無料)、洗面所など小屋の中にある設備はテント場泊の登山客も利用、要予約☑️5名で予約済み
農鳥小屋 090-7635-4244 テン場代1500円/人、50張、素泊まり7000円、雨水タンクのみ(水場は往復20分)、予約不要
大門沢小屋 (3日目宿泊)090-7635-4244 テン場代1500円/人、40張、素泊まり7000円、水場あり、予約不要

■注意すべき情報
□ 強風による転落:小太郎尾根分岐(以降稜線のため)
 道迷い:北岳山頂まで複数の偽ピークあり
□防寒
 9月の北岳では最低気温5℃、最高気温12℃
 夜は冷え込むので防寒は徹底するように
 今回の行程では山頂やテント場での時間が多くなるので、止まっている時に気込めるようにダウンやフリースはちゃんと持ってくる
□高山病
 3000m 北岳山荘に併設されている北岳診療所がある。
 1日目はよく寝よう。寝不足は発症のもと。行動中でのこまめな水分摂取と栄養補給
 [回避策] 少しずつ息を吐き、深くゆっくり息を吸う。
□要注意箇所
 ・北岳〜北岳山荘、西農鳥岳〜農鳥岳のガレ場
 ・北岳山荘〜中白根山:稜線がとても広いのでルート見失いがち


■食当
 1日目(夜): 牧原    献立:豚汁うどん?
 2日目(朝): 竹島    献立:
 2日目(夜): 門田    献立:トマトソースペンネ
 3日目(朝): 個人で
 3日目(夜): 川西    献立:カレー
 4日目(朝): 個人で
※3,4日目の朝はお湯はわかす予定。インスタントみそ汁、パン、カレーメシetc
寒いため体が温まるものがいいかも

 摂取カロリー指標
□苦手な食べ物、アレルギー:

■個人装備
□ ザック □ ザックカバー □ シュラフ □ マット □ 登山靴 □ 替え靴紐 □ 雨具 □ 防寒具 □ 帽子
□ 軍手/手袋 □ タオル □ 水 □ 行動食 □ 非常食 □ ゴミ袋 □ カトラリー(フォーク、スプーン類) □ コッヘル(食器) □
ライター □ トイレットペーパー □ 着替え・温泉セット□ ヘッドランプ
□ 予備電池 □ エマージェンシーシート □ 地図 □ コンパス □ 筆記用具 □ 遭難対策マニュアル □ 計画書 □ 学生証 □ 保険証
□ 現金 □ 常備薬 □ マスク □ 消毒用品 □ 日焼け止め □ モバイルバッテリー □ サングラス □ 歯ブラシ □ トレッキングポール
(□ サポーター/テーピングキット □熊鈴 □コンタクト/眼鏡)
・防寒具しっかり!雨予報のためかなり寒くなる。

■地図
2.5万分の1:「鳳凰山、仙丈ヶ岳、間ノ岳、夜叉神峠、奈良田」
山と高原地図:「北岳・甲斐駒」

■共同装備 (持ち出し者→行動中→返却者)
テント×2 ゴアライト(上岡)☑️
    ステラリッジ4 no.1(竹島→牧原→竹島)☑️
なべ 梅(牧原 →門田)☑️
  小梅(門田)☑️
ヘッド 緑11(牧原 →川西)☑️
 緑4(門田→川西)☑️
カート×3(門田)☑️
調理器具セット 私物のもの(牧原)☑️
救急箱 オードリー(竹島)☑️

■登山届提出先
東大:
お茶大
コンパス:

■悪天時
前日18:00までに判断

■遭難対策費
600円×5人=3000円

□現地連絡先
南アルプス警察署 Tel : 055-282-0110

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【雷鳥外の参考記録】
白峰三山テント泊縦走 4日間 - 2024年07月31日 [登山・山行記録]-ヤマレコ

■備考
□日の出・日の入り時刻
9/18 17:58(南アルプス市・日没)
9/19 5:23 ・17:59(北岳)
9/20 5:23・17:57(間ノ岳)
9/21 5:26 (山梨県南巨摩郡早川町・日の出)

□温泉情報
・奈良田温泉女帝の湯 700円, 9:00〜19:00 (最終受付18:30), 年中無休、8:30ぐらいから開けてくれる場合もあるっぽい
・ヘルシースパサンロードしもべの湯 1133円 (土日1243円), 10:00〜23:30 (最終受付22:30), 年中無休(個人的おすすめby清野)

白峰三山縦走② 記録

作成者:牧原
■日程 三泊四日 2025/9/18-21予定→実施9/18-20

予備日 2025/9/20-23


■天気

1日目:晴れのち雨
2日目:晴れ、夕方から霧・強風
3日目:霧、雨、強風



■総評
悪天候により間ノ岳、農鳥岳の登頂は叶わず、往復の2回北岳に登ることになった。悪天候が続いたがテント場での星空や晴れ間に北岳からの雄大な景色を堪能する事が出来、大変充実した山行になったと感じる。白峰三山への憧れを深め、一層三山を踏破したい思いが高まることになった。


■タイムスタンプ(休憩時間を考慮して発着時間で記載)
1日目
12:02 広河原
14:26 白峰御池小屋

2日目
3:58白峰御池小屋
6:52 北岳肩の小屋
8:13北岳 着
8:57北岳 発
9:50 北岳山荘
9:51 北岳山荘テント場

3日目
7:45北岳
8:24 北岳肩の小屋 着
9:02 北岳肩の小屋 発
10:27 白峰御池小屋 着
11:02 白峰御池小屋 発
12:55 広河原登山口
12:57 広河原バス停


■ルート概況
広河原〜白根御池小屋
歩きやすい道が続く。ただし急登がずっと続きこまめな休憩が重要。道幅は狭いため休憩は取りにくい。ところどころに木製の階段があり雨だと滑りやすそうで怖い。基本的に一本道のため道迷いはしにくいだろう。

白根御池小屋~北岳肩の小屋
急登。分岐がいくつかあるが標識が立っているため分かりやすい。

北岳肩の小屋~北岳
肩の小屋のHPには北岳まで50分とあったが、泊りの装備を持っていることなどを考えるともう少し時間を要すると見越していた方がよさそう。実際1時間20分ほどかかった。

北岳~北岳山荘
稜線歩きが心地良いが岩場がありトレッキングポールをしまった方がよい箇所もいくつかあった。北岳山荘は早い段階で見えるがすぐではないので甘く考えすぎない方がよい。道幅も広くはなく稜線上で風を受けやすいため悪天候時は判断を慎重に。

■山行記
1日目(牧原)
朝、いつも通りに起床報告を行う。全員起きれたようでCLの筆者はひとまず安心した。それでも集合場所で全員に会うまで落ち着かない。特に今回は行きの交通を前日に大幅変更した事もあり不安だった。というのは、南アルプス登山バスを使おうと計画していた甲府駅~広河原間が倒木撤去作業のため本山行の1日目はバスが運休していたからだ。前日にネットを見ていたら偶然この情報を見かけ、実施は明日に迫っているのにこのままでは出発地点にすら立てない、実施出来なかったらどうしようと物凄く焦りながら運休情報のスクリーンショットをグループLINEに共有した。メンバー、在京の助言によりタクシーを予約する案に至る。集合場所などを吟味した結果、JR身延駅~広河原でタクシーの予約を取った。当日集合は身延駅の特急ふじかわ2号車内と設定した。当日は結局ホームで全員5人集合してからふじかわ号に乗り込んだ。それから何駅かすると身延に着きみんなそろって下車。予定ではタクシーがこの駅まで来てくれるはずだ。改札を通ろうとした時、牧原さん、と呼ぶ声が前方にあり、これで広河原まで行けるとやっと安心する。予定と異なったことは、我々5人の貸し切り予定だったタクシーに、ソロ登山者の女性も同乗されることになったことだ。しかもこの女性、ふじかわ号に乗る前に特急券を急いで買おうとした筆者とホーム内で今日の登山予定について会話した方だった。お互い白峰三山を目指して甲府から登山バスに乗る計画を立てていたが、直前のバス運休に交通変更を余儀なくされた者同士であった。筆者はまさかの再会に興奮しつつ、みんなでタクシーに乗り込んだ。

身延駅から広河原まで2時間半ほどタクシーに揺られ登山口に向かう。途中、下山口と設定した奈良田バス停でトイレ休憩を取ってもらった。その時の天気は予定から好転していた模様で、ここまで戻って来るんだな、行きに場所の確認が出来て良かったなと期待感を高めた。このトイレ休憩地から広河原まではまだ1時間はあったと思う。引き続き、今回の山行について天気面の不安や同期の話、進路についてなどを喋りすぎていたらいつの間にか広河原登山口へ着いていた。自分は3泊4日の山行が初めてだったため、タクシー内で表銀座で複数泊を経験したメンバーに感想を色々聞いているうちに今回の山行のイメージをつけることが出来た。CLがあれこれ不安不安と言うべきではないと思ったが、話すことで漠然とした不安が緩和され落ち着いて行程を開始出来たように思う。

ついに広河原まで来た(やっとここから1日目登山編)。あとは登るだけ。タクシーの精算、共装分配、体操に自己紹介を済ませて登山口へ向かう。白根御池小屋に向かうにはまず橋を渡って、それからは樹林帯の急騰がひたすら続く。1日目のCTは2時間半だからここは慣らし、くらいに捉えていたのだが想像以上にキツい。夏にもっと山に行っておくんだったと後悔した。登山開始から1時間ほど急騰をひたすらに耐え抜く。途中天気の確認をしたり休憩を挟んだりしながら一歩一歩進む。
そして、テント場まであと1時間と少し、というその時。高めのベンチがある休憩地で休んでいた我々はついに誤魔化せない強さの雨を浴び、急いで雨具を身に纏った。まだまだ標高は低く暑いため、なるべく雨具を着たくないと考えていたがここまで降ってしまっては仕方ない。身体が冷える方がよっぽど怖いのだ。Yamapによるとそこから宿泊地である白根御池小屋までは1時間半程の予定で、1日目の行程の丁度半分あたりの地点だった。この時は雨も降ったのでとにかくテント場まで急がねば、の一心であったが、その後雨はどんどん強くなり進行方向からの下山者とすれ違う度に「エスケープを取って広河原まで戻る選択をするのなら早くしないといけない。」とテント場まで進むという自分の選択で良かったのか、すぐに下山した方が適切だったのか葛藤が続いた。雨が強く川になっていたし、2日目も雨予報だったので白根御池小屋まで行ったところで明日は北岳も登らず下山!となる可能性も無きにしも非ずの状況。これでもし明日本当に下山だったらかなり悔しいよなあ。と思って明日エスケープの可能性もあるとメンバーに伝えると、もしそうなったら今日のテント泊を楽しもう、ということになった。前向きなメンバーで助かった。みんな体力には余裕があるようで体調もよい様子なのでとりあえずは進む。途中電波の通じた上岡くんが今後の天気予報を見てくれていたが、途中から少しは雨が弱まるというその予報通り小屋に着くころには少し収まったように思う。
3日間を通して言える事だが、メンバーの体力や精神力には本当に驚かされるものがあり、急騰や急な大雨、強風、撤退など状況だけ見れば弱音を吐いてしまいそうな時も誰も不満や弱音を吐かず、みんな明るく、隊の雰囲気も終始安定しており温かいものだった。

広河原から2時間半程経った時、ようやく白根御池小屋に到着した。すでに2,3張先客がいたが、最大80名予約可能なテントサイトにしてはかなり空いている。(白根御池小屋含め南ぷすリザーブの予約サイトでは予約枠の残り人数を常時確認することが出来て事前計画時にテントサイトのイメージを着ける参考になった。)小屋の前で雨宿りをしつつ休憩をし、まずテントを立てた。ペグの曲がり具合やゴアライトのチャックの故障度合いが想像以上で少々驚きつつも、スムーズに設営できた。この日の晩御飯は筆者の担当で豚汁うどんを作った。雨も降っておらず、この間にメンバーみんなと沢山話せて嬉しかった。これまでの山行、出身地などの話をしたような気がする。様々話す中で個人的に胸熱だったのは、竹島くんと2年前に今回と同じ北岳ですれ違っていたと判明したことだ。当時高校3年だった筆者は高校登山部の夏合宿で北岳に来ていた。そこで同じ愛知県内の他高校の登山部だった竹島くんの高校とすれ違いお互い軽く挨拶をした(たしか)のを覚えている。まさか他パーティーだった人と同じ隊になり同じ山で再会するとは…。しみじみ感じながら食事の準備と会話を続ける。色々話した中で他にはっきりと内容を覚えているのは新幹線の乗車時間の話くらいだ。愛知-京都間を筆者は50分と認識しておりそう言ったら、すぐに「40分です」と竹島くんに訂正され、また即時に「いや38分です」と川西さんが修正するそのスピード感がなんだか気持ちよかった。そんな穏やかな食事のひと時を過ごし、テントへ眠りにつく。明日からが本番。どうにか晴れてほしいと願った。

2日目(門田)
朝2時半に起床。かなりよく眠ったうえでの心地よい目覚めだった。川西さんの身支度が早すぎてびびったが、なんとか自分も支度をしてテントを出る。そして、朝食であるツナパスタを作るのを手伝いながら、白根御池小屋の軒下で懐かしい思いに浸っていた。というのも、自分は2年前に北岳に赴き、雷雨によって撤退を余儀なくされた過去があるのだ。そのときも御池小屋の軒下でカレーを作っていた。当時は発雷確率をこまめに確認しながらだったけれど。聞いたところによると今日は天気がいいらしい。どうも予報が外れてくれたらしい。南アの雨男である僕と、2人の晴れ男川西&竹島の戦いだったが、なんとか彼らが勝ってくれたようだ。嬉しい思いとともに、出来上がったツナパスタを口に運ぶ。ふと軒下から出てみると、星々が輝いていた。都会では見られない景色。刹那、流れ星が煌めくのを竹島と共に目撃する。「晴れますように。」心からの願いだった。

4時には出発した。足元と星空を交互に眺めながら、少しずつ歩みを進めていく。急登だったが、雲の合間から顔を見せる星や月を見ながらだったのであまり気にならなかった。途中体調がすぐれないメンバーもいたものの、ゆっくり、確実に登っていく。樹林帯を抜けかけたそのときついに、2年前撤退を決めた場所にたどり着いた。その場所のことは鮮明に覚えていた。後輩や同級生の声、そして轟く雷鳴が蘇る。今日こそ、2年越しのリベンジを果たすのだ。北岳よ。今回は来ただけでは終わらせない。登頂を果たす。こう威勢のいいことが言えたのもすべて、天気がいいからだ。そう吐露しながら後ろを振り返ると、雲海を従えて鎮座する太陽の姿があった。息を呑む。昨日の雨で濡れた足は冷たいままだったが、僕の気分は高揚していた。そのまま一気に標高をあげ、肩の小屋に到着する。涼しいが日差しを感じる、そんな心地よいひとときを過ごした後、ついにクライマックス、北岳山頂を目指して出発する。

僕は先頭であった。高鳴る胸の指示するままに岩場を進む。「楽しい。」抱いた感情はそれだけであった。ルートファインディングを丹念に、しかし迅速に行いつつ、ひたすらに進んだ。左手はつねに霧がかかっていたが、右手は澄み切っていた。美しい南アルプスの山々、そしてはるか奥に北アルプスの山々を臨みながら、進んでいったのだ。偽ピークを通り過ぎたとき、ついにその山頂を、自らの目で、確認することに成功した。小さい剱のような、猛々しい姿だった。

そしてついに山頂に達する。3193m。僕は、北岳に登ったのだ。その感動は、過去の経験を思えば、ひとしおであった。いや、ふたしおとさえ言えるかもしれない。

その後のことはよく覚えていない。気づいたら北岳山荘にいて、トマトソースチーズペンネを作っていた。材料でみんなを期待させた割にはうまくできなくて残念。テントで将来設計について語りながら眠りにつく午後6時。いい一日だった。


3日目(川西)
3日目の起床時刻は、2日目と同様、午前2時30分。下界で生活していると考えられないくらい早い起床時間だが、雷鳥での泊山行を重ねるにつれ、かなり慣れてきた。午前3時起床と聞くと、遅いと感じてしまうほどである。ただ、この日も、いつも通りあまり寝ることが出来なかった。精神が興奮していたことも大きいが、風が強く、テントが顔にしきりにあたったことも原因であった。風が強くなってきたのは、日付が変わったぐらいからだったであろうか。確かな記憶はないが、ひどい風であったことは記憶に残っている。「これは今日、間ノ岳、農鳥岳にいけないかもしれない」という思いが胸をよぎる。その後、2時30分頃、先輩方からテントの外から午前3時30分までは一旦待機するよう指示があった。午前3時30分になったら一度朝食を取るが、決行の判断は留保するというものだった。これを聞いた時、「今日は無理かもな」と思った。前日の就寝前、在京の45期清野先輩が送ってくださった天気予報を見て、これは決行できると思っていただけに、ショックが大きかった。その後、3時30分になって、横で寝ていた竹島君の朝食タイムが始まる。とてもおいしそうなスープを飲んでいた。私は、行動食の菓子パンが大量にあったので、それを食べた。その後、しばらくして、先輩から「撤退」の判断が伝えられた。「やはり」という感じであったが、仕方ないと割り切る。5時30分頃、テントの片づけをはじめ、6時30分前、北岳山荘を出発し、下山を開始した。下山といっても、いきなり下り始めるわけではなく、まずは、北岳にもう一度登らないといけなかった。これが結構つらかった。YAMAP等でご確認いただければと思うが、北岳山荘が約2930m地点にあり、北岳山頂が3193mであることから、約260m登り返すことになる。天候は、雨+強風であり、呼吸もなかなかしづらい環境であった。そんな環境下ではあったが、誰一人弱音をはかなかった。北岳山荘に向かう他の登山者に対して、「引き返した方がいいですよ」という助言を掛けられるほどの余裕を見せられていた先輩方には尊敬の念を抱いた。そんなこんなでとぼとぼと登り続けると、北岳の山頂に着いた。北岳の山頂に着くころには、かなり雨脚も弱まっていたが、それでも、標高は3000mを超えているので、気温はかなり低かった。長くはいれないということで、足早に肩の小屋に向かった。肩の小屋に向かう途中で一つ嬉しいことがあった。我がサークルのシンボル「雷鳥」を見ることができたのだ。実は、北岳に登り返す際にも雷鳥の群れらしきものは見ていたのだが、「ちら見せ」だったため、雷鳥であるとの確証はなかった。しかし、今回は、登山道にいたため、雷鳥であるとの確証をもつことができた。私自身、雷鳥は北アのイメージがあり、南アで見ることができるとは思っていなかったことから、大変嬉しかった。また、この「3匹の雷鳥」が我々を道案内するが如く、登山道を歩いている姿は大変愛らしく、これまでの疲れを吹き飛ばす程であった。雷鳥との感動の出会いを終えた後、とぼとぼと下り続け、8時30分頃、肩の小屋に到着した。先輩方は温かいココア(?)を飲んでおられたが、私は「肩の小屋T-shirt」を購入した。このT-shirtには、あの「北岳に来ただけ」というフレーズが刻まれており、往路で立ち寄った際購入したいと思っていたことから、購入でき大変うれしかった。ただ、本当に「北岳に来ただけ」になってしまったことはとても残念であった。その後、9時前に肩の小屋を出発し、白根御池小屋を目指し、下山を再開した。前日に苦労して登った急登「草すべり」を下るのは感慨深かった。ただ、下っても下っても中々白根御池小屋に到着しないので、「前日こんなに登っていたのか」としみじみ感じた。その後、10時30頃、白根御池小屋に到着した。ここで20分ほど休憩した後、下山を再開し、13時過ぎ、広河原のバス停に到着した。自身にとっては、初めての複数泊であったが、比較的体力に余裕がある形で終えることができたことは良かった。ただ、白峰三山縦走ができなかったのは心残りなので、またいつか必ずリベンジしたいと思う。皆さん、本当にありがとうございました!!
追記:下山後に知ったのですが、1日目の悪天候の影響で、農鳥岳方面で滑落死亡事故があったようです。3日目の撤退の判断は本当に正しかったと思います。

■感想
CL牧原
・実施前から天候が怪しく中止も一時考えたが、無事実施する事が出来て有り難かった。悪天候ではあったが晴れ間もあり、北岳山頂付近の景色に感動した
・体力の無さを過去一感じた山行だった。もっと山に行って体力をつけて、来年こそは白峰三山を踏破したい。絶対にする!
・CLとしての天候判断には何度も悩まされた。が、微妙な状況でも自分が判断するしかないという使命感や重圧にやっと慣れてきたのかなと感じる
・メンバーの体力が凄くて驚いた。自分ももっと登りの体力をつけなければならないと思った
・時間にゆとりのある複数泊は最高だと気づいてしまった。これほど仲間と沢山喋れるのは山しかないのかもしれない。

SL上岡
・なにかとトラブル続きの山行でしたが、決行・下山できてよかったです
・2日目は想定以上に天気が良くてテンション上がっていました
・ほんとに北岳に来ただけになってしまうとは……来年また絶対リベンジします
・1日目の雨、3日目の風&寒さは初めて経験するくらいのもので、精神力が鍛えられました
・みんな体力強い!!
・複数泊にハマりつつあります

〇門田
1日目の天気にはどうなることかと思ったが、とりあえず小屋まで行って本当に良かったです!2日目は奇跡の晴れともいえるくらい良い天気で、稜線歩きも心地よく、適度な岩場も楽しかったです!3日目の撤退判断は英断でした!!!

〇川西
・1日目の大雨で服がかなり濡れてしまい、体がかなり冷えてしまったことは反省。防寒着や替えは持って行っていたが、それでも足りなかったので、やはり多めに持っていかなければと感じた。
・皆が作ってくれた夕食がクオリティ高すぎて、とても良かった。ちなみに、5人分のカレーメシは私が一人でおいしくいただいた(笑)
・北岳の急登の長さを考えると、トレッキングポールは必須かなと思う。
・「北岳にきただけ」になってしまったことはとても残念だったが、いつか必ずリベンジしたい。
〇竹島

・初めての雨山行で1日目はどうなることかと思ったが、2日目は奇跡的に晴れ、とても綺麗な景色がみれてよかった。晴れ男としての役割を果たせたと思う(笑)
・9月ということもあり、かなり寒かったが防寒着を十分持って行っていたのでその点の準備はよかった
・かなり山行自体時間に余裕があったので47期の仲間といっぱい話せて楽しかった
・初めての食当はなかなか難しく手こずってしまったので反省して次に生かして行きたい
・来年こそは白峰三山にリベンジして登り切りたい!