2022/9/11-13 剱岳・立山

剱岳・立山山行計画書 第二版
■日程 2022/09/11-09/13 山行実施予備日14,15
■山域 劔・立山
■目的 剱岳登頂
■在京責任者・助言者 9/11 豊永 9/12,13(14,15) 加藤
■在京本部設置要請日時 2022/09/13 18:00
■捜索要請日時 2022/09/14 07:00
■メンバー (2名)
CL渡邉, SL中田
※メンバーの岩場鎖場・クライミング経験
渡邉:乾徳山*3,八ヶ岳赤岳横岳硫黄岳,金峰山・瑞牆山,秩父・二子山など
中田:乾徳山,赤岳,金峰・瑞牆,秩父・二子山,ボルダーは週1程度
■集合
東京VIPラウンジ 21:20(最寄り東京駅)
■交通
①行き 
夜行バス 
VIPライナー富山金沢便 3600円
東京21:45→富山駅北口5:15
富山地方鉄道バス 富山駅前6:30→室堂9:00 4200円
②帰り 
未定。信濃大町に降りるのも,富山に降りるのもご自由に。

■行程
 5:10 6.5km
室堂-0:40-祓堂-0:20-一ノ越-1:10-雄山-0:20-大汝山-0:15-富士ノ折立-0:25-2855m地点-0:10-真砂岳-0:45-2785m地点-0:15-別山-0:10-2819m地点-0:20-2637m地点-0:20-野営場管理所(劔沢キャンプ場)
※天候が悪ければ,劔沢キャンプ場まで直行。CT3:25。

 8:45 7.9km
野営場管理所-0:20-劔山荘-0:30-一服劔-1:00-前劔-1:00-平蔵のコル-0:40-剱岳-0:30-平蔵のコル-1:00-前劔-0:50-一服劔-0:20-劔山荘-0:25-野営場管理所-0:30-2637m地点-0:30-別山乗越-1:10-雷鳥平
※剱岳へのアタックは,ヘルメット着用・サブザックにて行う。確実な三点確保。

 1:10 2.2km
雷鳥平-0:40-らいちょう温泉雷鳥荘-0:20-みくりが池温泉-0:10-室堂

※なお,天候によっては,day1立山三山,day2剱岳,day3下山のこれら行程を,全て入れ替える可能性がある。とりうる行程としては,①day1劔沢(CT3:25),day2立山三山OR停滞(劔沢〜別山〜雄山ピストン CT6:50),day3剱岳(劔沢〜別山尾根ピストンのち,室堂まで。CT9:55),②day1劔沢,day2剱岳,day3立山三山(劔沢〜別山〜雄山〜一ノ越〜室堂 CT5:30)のふたつである。変更があれば在京に報告するが,あくまで,剱岳登頂を最優先とする。

■地図
山と高原地図:剱・立山
2.5万分の1:「立山」「剱岳」

■エスケープルート 
day1
〜大汝山:引き返す
大汝山〜2874m地点:大走り経由で室堂(天候により,劔御前経由で室堂)
それ以降:劔御前経由で室堂
day2 
剱岳まで:引き返す
剱岳から:そのまま進む
day3
室堂へ引き返す
■共同装備
テント(ステラ3)
ポールペグ→渡邉
本体→中田
ヘッド(緑7)→渡邉
カート*2→中田
救急箱(有紗)→渡邉
鍋(月)→渡邉

■食当
1日目夜(渡邉)
2日目朝(各自)
2日目夜(中田)
3日目朝(各自)

■個人装備
 □ザック(サブザックも持参) □ザックカバー □雨具 □防寒具 □登山靴 □替え靴紐 (□帽子) □水 □行動食 □非常食 □ヘッドランプ □予備電池 □ゴミ袋□軍手 □地図 □コンパス □エマージェンシーシート □着替え □筆記用具 □計画書 □常備薬 □学生証 □健康保険証 □現金 □日焼け止め □マスク □消毒液 □携帯電話 □モバイルバッテリー □ヘルメット(中田・渡邉私物) □トイレットペーパー □カトラリー □コッヘル □サングラス □熊鈴

■テント場情報
・劔沢キャンプ場 1000円/1人 水場・トイレあり
・雷鳥沢キャンプ場 1000円/1人 水場・トイレあり

■補足情報
・劔沢小屋からの現地情報 https://www.yamakei-online.com/mt_info/info_detail.php?info_id=1036
・富山地方鉄道夏山バス https://www.chitetsu.co.jp/?page_id=6376

■過去記録
2016年度記録
2015年度記録

■備考
□日の出日の入り 17:56(剱岳 9/11) 5:21(剱岳9/12)
□登山届提出先
東大駒場・コンパス
□警察署
富山県警察本部 山岳安全課076-441-2211(代表)
□コロナ対策 ※[raicho_all:461]
1. 遭難などの緊急時を除き、山小屋の使用を控える。
2. 長期休暇中は平日の活動を中心にする。
3. 山頂付近などの人が多いところでは長時間滞在しない。
4. 最大10人以内のパーティーとする。
5. 常に、パーティー内の連携を損ねない範囲で十分に距離を取る。
6. マスクを常用する。
7.水や食料は事前に購入しておき、登山山域での買い物を控える。また下山後の会食も控える。
8. テント内の人数は定員の半分程度とし、余裕をもって使用する。
9.メンバー全員が当日朝検温して担当者に提出。山行前の体調管理はしっかりと行い、少しでも風邪の症状がある場合は参加を控える。
      

剱岳・立山山行記録
■日程 2022/09/11-13
■メンバー
CL渡邉, SL中田
■山域 立山連峰
■天候 
1日目 快晴のち曇り
2日目 晴れのち曇り
3日目 晴れ
■タイムスタンプ
9/11
9:14 室堂発
10:07 一ノ越着
10:15 同発
11:10 雄山着
11:15 同発
11:35 大汝山着
11:40 同発
11:58 真砂岳
13:18 2819m地点
14:00 劔沢キャンプ場着

9/12
4:43 同発
5:09 剣山荘着
5:12 同発
5:32 一服劔着
5:37同発
6:15 前劔
6:30 同発
7:31 剱岳着
8:25 同発
9:20 前劔
9:25 同発
9:58 一服劔
10:24 剣山荘
10:31 同発
11:00 劔沢キャンプ場着
12:29 同発
12:50 別山乗越
13:12 劔御前小舎着
13:48 同発
14:52 雷鳥沢キャンプ場着

9/13
6:36 同発
7:33 室堂着

■総評
天候が良く,無事にアタックを終える事が出来た為,感無量である。また整備が本当に充実しているので,確実な天候判断とそれなりの準備さえ行えば,ある程度ハードルを下げてアタック出来るはずだ。

■記録(渡邉)
1日目
 前日に東京駅鍛治橋駐車場に集合の後,富山駅北口へ移動,そこから地方鉄道夏山バスに乗って9:00に室堂入り。私にとっては約1年ぶりの室堂。室堂は日差しがキツい。また槍まで縦走する予定の中田のザックは見るからにパンパンで,辛そうだ。
 室堂出発後,快調に飛ばしていく。一ノ越に到着すると,私の踵に靴擦れの兆候が見られた。絆創膏を貼って,ひとまずこれ以上の悪化を防ごうとする。
 その後も山頂までの岩場を快調に登る。何だか靴擦れの痛みが増しているような…。
 雄山はガス気味であったが,まだ室堂方面を望める。山頂には色々あるにも関わらず,趣の無い中田はとっとと行きましょうと言ってくるので,とっとと出発。
 大汝山まではすぐであるが,多くの人は雄山で引き返すようで,雄山までの2割くらいの登山者となった。ここで追い抜いたご夫婦は,お話しすると目的地も,今後の幕営地も,全て同じであったので,お互いに頑張りましょうとご挨拶。道中のちびっこが,帰りたい〜!と駄々をこねていて,下界と同じちびっこの光景を見た。
 大汝山山頂は立山連峰最高峰であり,黒部湖及び黒部ダムを山頂から望むことが出来た。やはりささっと写真を撮り,先を急ぐ。雄山,大汝山と合わせて立山本峰に数えられる富士の折立も,特段言及する事はない所であった。
 しばらく行くと,内蔵助カールが右手に見えてくる。雪渓が残っており,なかなか大きなカールだ。細い稜線は砂地気味で,靴擦れで傷んだ足に優しい。真砂岳を超えた所にも,真砂沢カールが広がっている。
 別山方面に向かう道中,ガスの合間から日差しがキツくなってきた。1ヶ月予報で何となく察しは付いていたとは言え,9月も半ばなのに,こんなに暑いとは……。
 別山を巻き,劔沢キャンプ場方面へ。2637m地点まで,急坂が続く。これを明日登り返すと思うとゾッとするなあと思いつつ,黙々と下る。草紅葉が一部見られ,暑いとは言え,着実に秋の近付きを感じさせる。2637m地点以降は勾配がマシになり,劔沢キャンプ場に到着。
 天気は雲の合間から,時折青空を望めるほど。テン場から望める劔も,その姿を時折見せてくれる。テントの受付を済ませる。受付の方が「赤黄色の金木犀」を流していた。秋になると聴きたくなりますよね。
 幕営後,劔澤小屋で売店を物色する事にする。サンダルに履き替えようと靴擦れ具合を見たら,そこそこの傷であることが判明。テーピングをさらに補強し,何とかした所で出発。悪化する前に完全に処置しておくべきだったと,あまりにも初歩的な後悔をする。10分くらい降って到着。
 雄山の辺りから抜きつ抜かれつだった2人組とここで再会し,明日は何時に出た方が良いのかだとかをお話しし,あまりにも有名な「岩と雪の殿堂」のモニュメント前で交互に撮影した。
 ところで中田と私が揃うと,100%心意気を山中で飲んでいる。今回も小屋に金色の水があったものの,2人が好かないA社の物だったので見送り,サイダーとコーラで乾杯。小屋の中にはノースフェースコラボの「劔人」シャツが売られている。我々も「つるぎんちゅ」になりたかったが,今回は懐事情的に見送った。
 ベンチに座りながら,劔をぼーっと眺める。本当にあんなの登れるのかと,今更思う。またそれと同時に,人々がとりつかれる理由も,その山容を間近に眺めれば,誰だって腑に落ちる。
 テントに戻って,シェフ中田の夕食におみまいされる。今日は野菜とひき肉の肉味噌炒めと,サトウのご飯,そして下界で購入した日本酒「剱岳」。やはりやってしまった,美味い。明日の英気を十分に養う。
 夕暮れ時,雲が退いていき,時折周囲が薄い霧に包まれつつも,晴れ渡る。風は無風であり,カール内の小さな霧雲が微動だにしない。劔の西側と劔沢のカールのアーベントロートが,実に美しい。ヤマテン・天気図を確認した所,明日の天気も悪くは無さそうであり,期待に胸を膨らませつつ,19時過ぎ就寝。

2日目
 通り雨が2:30頃まで断続的にあり,岩場のコンディションがやや不安になりつつ,3:30起床。テントから出ると,星空が抜群に見え,懸念は払拭。それでも岩場の乾きを期待して,出発を4:30過ぎに遅らせることを決める。朝食は各自で私はカレーメシ,中田はサトウのご飯のお茶漬け。パパッと食って,出発。去年に比べれば,この時期にしては大分暖かい。
 5:32,剣山荘を超え,13番ある鎖場がここから始まった。高度を上げ,一服劔で日の出を迎える。鹿島槍・白馬の辺りから昇る朝日をしっかり拝む。
 一服劔からはまた標高を下げ,そこから前劔までの急なガレ場・鎖場を一気に標高を上げていく。この辺りから,ガスが周囲を包み,眺望が無くなっていく。これに伴い,以降の核心部も高度感が薄れ,良かったんだか悪かったんだかという感じになる。
 前劔後の左右が切れ落ちた一本橋は,風が吹いていたらかなりビビりそうだが,そんなこともなく,むしろ一本橋後の5番鎖場の方が,切れ落ちた箇所をトラバースする為,怖い気もする。
 その後も6〜8番鎖場と続くのだが,如何せん多くて一つ一つの記憶が無い。しかし,さほどの難易度は感じず,突破をしていった。
 そして噂に聞く9番,カニのたてばいへ。乾徳山の鳳岩の3倍位の高さで,そういう意味では高度感がある。先行者と間隔を開けてトライ。途中踊り場のように留まれる箇所が数カ所ある。鎖があまりにもしっかりしており,ホールドも途中まで多い。ただ最終盤,なかなかホールドが見つからず,鎖に頼りっぱなしとなって登り切る局面があった。ここだけちとヒヤリとしたが,それ以外は何ら問題なかった。われわれの時は,ハーネスをつけている登山者は1人もおらず,実際全くそれで問題ないと思った。
 その後も黙々と登り続け,早月尾根の分岐道標を超え,暫く行くと登頂。相変わらず眺望はないが,達成感はかなりある。劔の看板を持って,写真撮影をお願いする。
 15分くらいボケーっとしていると,日本海側が鮮やかに晴れていき,早月尾根を見下ろすと,ブロッケンも見える。一同大興奮。こういうこと,この前の屋久島でもあったなあ。さっきまで屍のように(???)ちょっと疲労気味に笑顔を浮かべて写真撮影をしていた人々が,みるみるうちにパーッと光り輝く笑顔を浮かべ,列をなして祠の前で写真を撮っていく。写真の撮り方は,どうも後ろを向いて,看板を天高く掲げるのが,劔のトレンドらしい。あまりにも皆さんその撮り方なので,「どうしてその撮り方なんですか」と前の人に聞くと,「顔が汚いので……」とおっしゃる。そんなことありませんよ。われわれもそれに倣って,もう一度写真を撮って頂く。
 もう少し待てば,北アルプス側も晴れるのではないか?という葛藤はありつつも,小一時間経っているので,ここで下山することにする。8:25発。
 下りの方が,神経は使うと感じながら,10番鎖場,カニのヨコバイへ。ヨコバイは頂上から意外とすぐなので,もう?とびっくりする。一歩目の足場が見えづらいが,よく覗き込めば見えるので,そこに足を下ろす事ができれば問題ない。あとはへつりながら,終了。その後の長いハシゴと合わせて,高度感は満載である。相変わらず北アルプス側は濃いガスだ。
 その後も平蔵のコル,頭,前劔の門と鎖場は続くが,これも気をつけていれば問題はない。鎖場の記述として,こんなことしか書けず大変申し訳ないのだが,体力・慣れ以外の特段の技量は要求されないと思う。Youtubeの動画を見る方が,百聞は一見にしかずである。
 前劔の門の登り返し,一服劔への下り,そしてまた登り返し,そしてそして剣山荘への下り,そしてそして劔沢への登り返し……。厄介なアップダウンではあるが,剣山荘まで降りてきた時の安堵感は忘れられない。
 11:00,劔沢キャンプ場到着。さて撤収……と思ったら,中田が携帯をどっかに忘れたと衝撃の一言。剣山荘のベンチでまったりしていた時の可能性が一番高そうなので,念の為剣山荘に電話で確認。発見。中田だけ取りに戻り,CT1時間弱増える形となった。その間撤収しておくよと中田には伝える。
 その間渡邉は,約束通り軽く撤収をしつつ,テント内の中田荷物が散乱していた為勝手に途中で撤収を諦め,地面に大の字になって適当に携帯をいじる。暫くしてやっとの思いで帰ってきた中田に,撤収の約束が違うぞ!と怒られる。まあ怒られて当然である。
 その後は手を取り合って仲良く撤収作業をして,予想される劔御前小屋までの登りに辟易しつつ,12:29出発。
 ここからはもうただただ高度を上げるだけで記すことはないが,端的に疲れた。中田は南アより疲れたと言っている。ゼーハー言いつつ劔御前小屋。
 ここで中田が,今後北アを続行するかどうかを判断することとなった。実際膝の調子が悪そうで,あまり人のいない縦走路にはなるので,無理はしないで富山の美味いメシ,美味い酒を飲み食いしようではないかと勧誘した所,それに乗る形となり,来年に持ち越しにすることとなった。中田は膝も終わっているし,渡邉も靴擦れが終わっているので,まあそんなものである。結果,意味不明な歩荷をしに来た人になってしまったと中田が愚痴をこぼす。ジッパーに入った大量のじゃがりこやチョコ,萎びても来年も食えるよ,多分。
 長い休憩を挟み,あとは雷鳥沢への単調な下りだ。あーだこーだと話していたらあっという間で,途中,富山県警山岳救助隊の秋山遭難訓練をされる,大きなガッシャーの御一行とすれ違う。やはり佇まいが違う。安心をありがとうございます。
 14:52,雷鳥沢キャンプ場着。幕営を済ませ,ロッジ立山連峰の日帰り入浴へ。内湯は二つ,外湯は源泉掛け流しのバスタブくらいの広さの一つ。シャワーがなく,真水の蛇口か内湯かの二択しかないので,正しいのか分からないが,温泉前に椅子を置いて,風呂桶でシャンプーを洗い流す。肝心の風呂は最高で,外気の涼しさとあいまり,いつまでもいられそうである。
 風呂から上がり,キャンプ場のベンチで晩飯の早茹でペンネ・フォンドボーを食い,19:00過ぎ就寝。

3日目
 5:15起床。天気もそこそこで,室堂発の始発バスに乗れるように6:36行動開始。雷鳥沢ヒュッテまで登り返すと,日差しがキツい。
 その後は血の池だとか,みくりが池だとか,有名所を巡回して,無事7:33室堂着。加藤に電話をかけるが,案の定モニコになってしまった。起こしちゃってすみません。
 下界用に,大量の玉殿の水を仕入れる。中田はあまりこの水は美味しいとは思わないらしい。南アの水の超軟水っぷりに,舌が慣れていたようだ。バシャバシャ湧き出る水場の100m歩いた所に,その水を詰め込んだペットボトルの自販機があるこの不可思議さを中田に説明しつつ,8:00のバスに乗り込んだ。次はいつ来られるかな。

■鎖場・高度感について
メンバーの鎖場・岩場経験は以下の通りである。
渡邉:乾徳山*3,八ヶ岳赤岳横岳硫黄岳,金峰山・瑞牆山,秩父・二子山など
中田:乾徳山,赤岳,金峰・瑞牆,秩父・二子山,ボルダーは週1程度

①登った実感としては,鎖場の一定程度の慣れは必要だが,それ以上に山行の基礎体力が必要である。つまり,鎖場の難易度は,落ちたら一発アウトな箇所は多いものの,正直技量としては想像を超えないレベルであり,むしろそこで,ふとした所で落ちないだけの持続的に集中出来るだけの体力・高度感への慣れが必要である。
 気象条件をしっかりと見極めた上で,体力面では夏合宿程度の山行に耐えられ,高度感に抵抗がなく,鎖のしっかりある山行をいくつかこなすくらいで十分であると,個人的には思う。映像で見る程は,劔の鎖場は怖くなかった。
②なお中田と事前に行った二子山は,高度感・鎖場の確認と,それへのお互いの力量を確認する意味があった。メンバー内でお互いに信頼出来る程度の山行経験を,一緒に事前に積んでおいた方が望ましいと思う。
③この日はヘルメット着用率はほぼ100%,ハーネス着用率は0%だった。前者は流石にマストだが,後者は必要ないとは個人的に思う。

■感想
○渡邉
・靴擦れが予想外にしんどかったが,無事山行を終えられてホッとしている。事前の処置が生命線である事を,嫌というほど身に染みた。
・行きたかった劔を落とせて,まさに感無量である。気持ち良い好天に恵まれたお陰でもある。ただ,一般登山道にはもっと難易度が高い山行があるのではないかとも,充分過ぎる整備の裏腹,感じている。
・岩瀬浜までその日のうちに降りて,SUMMIT TO SEAを成し遂げた。最高である。
○中田
・山頂から望む日本海が良い。
・入念な整備のおかげで、想像より怖かったり、難しかったりはしなかった。
・達成感もありつつ、登ってしまったという喪失感みたいなものを感じてしまう。アルパインで登ったら達成感もひとしおかなと想像を膨らませたりした。
・来年に持ち越す予定の室堂〜槍はメンバー募集中です。